数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(141)  加代子の悩み

2018-10-29 16:50:40 | 漫画のシナリオ
(141)加代子の悩み

四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物

石川加代子(25)
190㎝の長身で冷たそうな美人。Vリーグの選手で修一との出会いが切っ掛けで下着のモデルもやっている

バレー部監督(35)2mの長身。スケベ面
N=ナレーション


   夕焼け空の絵に加代子のN、
N 『選手寿命の短いバレー選手につねに不安を感じていた』『マジで鬱になりそうなほど、いつも不安でたまらなかったーー』

   体育館の遠景にN『ニチボー磯塚の体育館』

   体育館の近景に加代子のN『けど修ちゃんのお蔭でモデルの新たな道が開け収入も信じられないほど増えた。はっきり言って億万長者だ。うひ』

   体育館内の分厚い扉の絵に、
N 『それでも私がバレーを辞めないのは・・・』

   同、体育館内(二面あるコートで選手たちが練習している)

   厳しい表情で高い台の上からバチーンとスパイクを打ち、
監督「石川!」

   超ハイレグブルマーで全身汗まみれの加代子がダッとスライディングしてレシーブを上げる絵に、
N 『ブルマーを履かなくなったら修ちゃんに性的魅力を感じてもらえなくなりそうで不安だからだ・・・』

   スライディングした加代子の股間から白いTバックが少しはみ出てる絵のアップ。

   それを台の上から欲情の目で見下し、
監督「よーし、今の感覚を忘れるなよ」

   天井の絵に笛の音と声、
  「ピーーッ」「はい今日の練習はここまで」

   隅の方に歩いてゆく加代子の後ろ姿に、
N 『だって、修ちゃんは超ブルマーフェチなんだもん』

   その加代子の尻のアップにN『汗と淫靡な匂いが染みついたブルマーに異様に興奮してくれるのだ』

   加代子、汗だくで壁にもたれて尻をつく(横にリュックあり)。

   汗だくの太腿の付け根、ブルマーの股から二本陰毛が見える絵のアップ。

   それをいやらしい目で凝視する監督。

監督「石川、話があるから監督室にきてくれるか」と目の前に立った監督に言われて加代子が顔を上げる。

加代子「(毅然と)話ならここで聞きます。なんですか?」

   気まずげに、
監督「いや、ここじゃちょっと・・・」

加代子「ここで話せないのなら結構です」

監督「ちっ、生意気な口をききやがって」

監督「レギュラーから外されても文句を言うなよ」

   ふてて去る監督の後ろ姿を見ながら、
加代子(魂胆丸見え)

加代子(死んだってあんたみたいな猿にヤラせるもんか)

   リュックからスマホを出しながら、
加代子(あんたにはらまされて泣く泣く辞めてった選手を何人も知ってるんだから・・・)

   スマホのメールを見て顔を輝かせ、
加代子(きゃっ、修ちゃんからだ!)

   加代子がわくわくしてメールを読む絵にメール文、
  『お疲れ。駐車場でまっちょるけんブルマーのまま出てきなちゃい。PS シャワー禁止!』

   リュックを持って嬉しそうに立ち上がり、
加代子「やっほーい」(エッチだ、エッチだー!)

   すっかり暗くなった体育館裏の駐車場。他車から離れた所にアパッチがポツンと停まっている。

   修一、アパッチのハンドルに両足を乗せ、頭の後ろで腕を組んでシートの上に寝そべってウトウトしている。

   修一の唇に顔が見えない女(加代子)の唇が重ねられる絵のアップ。

   目を開け嬉しそうに、
修一「おお、お疲れ」

   Tシャツ、ブルマー姿でリュックを背負った加代子はアパッチを珍しげに見て、
加代子「新しいバイクを買ったの?」

修一「うん」

加代子「デザインが日本ぽくないけど、ひょっとしたら外車?」

修一「御明察。びっくり装備満載のバイクじゃ」と言いながら加代子のブルマーの股から指を入れる。

   膣に触れると「ぐちゅ」と音がたつ。

   指を嗅ぎながら満足そうに、
修一「今日は粘りも匂いも一段と強烈でござるな・・・」

   欲情し、
加代子「とにかく一回イカせて。もう我慢できないの」

修一「ここでか?人が来たらどうするんじゃ?」

加代子「みんな寮住まいだからこっちには誰も来ないわ」

   指を嗅ぎながら、
修一「その前に話があったんじゃないのか?」

   欲情し、
加代子「話なんか一回済んでからでいいのにー」という絵にN『と言いながらも加代子は監督に毎日セクハラを受けて不快で堪らない事を訴えた』

加代子「全身の毛穴という毛穴からつねに精液を滲み出させてるような猿男なの」

   怒りの籠った顔で、
加代子「あいつに無視されたり、はらまされたりして有望な子が何人辞めさせられていったか・・・」

加代子「選手を性欲の対象にしか見てないあんな猿野郎、絶対許せない」

修一「加代子の話ってのは、おれに猿監督を始末してくれと?」

加代子「(頷き)ガタイもでかいし格闘技もやってるみたいだけど修ちゃんならあんなやつに負けないでしょ?」

修一「承知した」

   加代子を背もたれシートにもたれさせて欲情の目で股間を見つめ、
修一「猿をぶっ殺すまえに・・・」「汗、拭いてないよな?」

   羞恥に身悶えするように首を振り、
加代子「拭いてない。腋もマ○コも汗だくですごく臭い・・・」

修一「なぜ臭いのか言ってみろ」

   羞恥に身悶えし、
加代子「ス、スソガだから・・・」

修一「それだけじゃあるまい?」

   更に羞恥に身悶えし、
加代子「バレーで汗かいてマ○コがいつもじっとり蒸れてるから・・・」

   加代子の内腿をいやらしく撫でつつ舐めながら、
修一「汗が蒸発してかすかにアンモニア臭がする・・・」

   ブルマーを脱がせかけたら下に白のTバックを履いてたので驚き、
修一「(がっかりし)ええーっ、ブルマーの下にもう一枚履いてたのかー?」

加代子「そんなにがっかりしないでよ。ワレメがくっきり透けちゃうんだもの」

   Tバックの股に鼻を埋めて嗅ぎ、
修一「ああ、なんちゅうエロい匂いなんじゃ。嗅いだだけでビンビンじゃー」

   ズボンのファスナーを下しながら、
修一「もう辛抱たまらん」

   修一の勃起を見て、
加代子「修ちゃん、汁がつららみたいになってる。シートが汚れちゃうよ」

   Tシャツのみを着て下半身裸の膣をクンニされて悶え、
加代子「ああ・・・修ちゃんの舌はチョーいやらしくて気持ちいい・・・」

加代子「ねえ、毛の手入れをしてもいい?」「毎回Tバックに押し込むの大変なの」

   股から顔を上げて厳しい顔で、
修一「いけん!」と大きな声で言ったので加代子が驚く。

修一「俺はマ○コが隠れるほどワサーッと茂ってるほうが興奮するんじゃ」N『修一はメンバー全員に毛の手入れを禁じ、生えっぱなしにさせているのであった』

修一「毛にオシッコや分泌物が絡まって体温で熟成されるから、脳髄が痺れる神秘な匂いになるんじゃろうが?」

   恥らって頬を染め、
加代子「わ、わかった。深い訳があるのも知らず勝手な事を言って御免なさい」

   クンニされて悶え、
加代子「はぁ、はぁ」「加代子のマ○コは臭いって言って」

修一「加代子のマ○コは、えづきそうなほど臭いぞ」

加代子「加代子のマ○コが臭いのを誰にも言わないでね」

修一「加代子の臭いマ○コは俺だけのもんじゃ」

加代子「はぁ、はぁ」「加代子の臭いマ○コは修ちゃんだけのものよ」という絵に修一のN『スソガにハマったら中毒になる。ただし美人限定』『ブスのスソガは臭いだけだが美人のスソガは顔とのギャップにとてつもなく興奮する』

   上に重なり挿入せんとする修一に、
加代子「(目をねっとり潤ませ)大変だろうけど、うんと深いのをイカせて・・・」

        つづく



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愛がイク(140)  アパッチの活躍

2018-10-15 16:50:59 | 漫画のシナリオ
(140)アパッチの活躍

四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物

北条愛(17)170㎝。主人公。性同一性障害の美少年だったが3話目から美少女に変身する

当たり屋のじじい(75)さもしさが顔に滲み出た、いかにも一癖ありそうな顔。

その他じじいの同類多数。



   雨がやんだ空を見上げ、
修一「さあて、じじいもシュパっと煙みたいに消しちゃろかい」

修一「エンジン始動」と言うとプルンとエンジンがかかる。

○郊外のうらびれた道

   空の絵に修一の声、
  「なんとも不気味で気持ちが滅入るとこじゃのー」

   トロトロ走るバイクの部分的な絵に二人の会話、
   「じじいはこんなとこに住んじょるんか・・・?」

  「愛一人だったらこんなとこ怖くて絶対来たくないわ・・・」

   昔の朽ちた3軒続きの平屋がぽつんぽつんと建ち、人影もなく不気味な場所をトロトロ走っている。

修一「ナビどおりなら、じじいの家はこの辺なんじゃが・・・」と言ってる前方の電柱の陰にばばあが隠れて修一達の様子を伺っている。

   突然ばばあがヨロッと出てくる。

   そしてバイクの5m先に転げる。

  「あいたたー」と痛がるばばあを呆れて見て(バイクは停車して自立している)、
修一「この手で大勢の人を強請ってきたんじゃろうのお」

修一「みんなどんなに不快な思いをさせられたじゃろうか・・・」

修一「おい、クソばばあ、そりゃあまりにも芸が無さすぎるぞ」

   ばばあ、こけたマネをしたまま鬼の形相で修一を睨む。

修一「こけるんじゃったらもっと気合い入れて骨を折る覚悟でこけんかいや」

   その時、どこからともなく、ぬーっと、棒やバットを持ったガラの悪いおっさん、ばあさんが湧いてくる。

   中の一人がばばあに「安田のばあさん大丈夫か、骨折でもしたんじゃあるまいな?」と心配げに声をかける。

修一「(呆れ)この地区のヤツら、全員当たり屋で食うとるようじゃのお」

   あっと言う間に、アゴを突き出して肩をいからせた不気味な輩がぞろぞろ湧いてきた。

修一「(呆れ)なんでこの手合いは皆アゴを突き出して肩をいからせるんかのう?」

修一「醜すぎて見とるこっちが恥ずかしゅうなるわいや」

修一「あれらのスッポンみたいに伸ばした首を斬り飛ばしてやりたいわい」

   それらの中に愛の父を強請りに来るジジイを見つけ、
愛 「あっ修ちゃん、あのお爺さんよ」

   じじいが愛に気付いて鋭い目でこちらを睨む。

修一「探す手間が省けたわい。全員皆殺しにしちゃる」

修一「こいつら全員を、いや、この地区すべてを殲滅できるか?」とメットに尋ねる。

  『可能ですが、爆風を避けるためにターゲットから50m離れてください』とメットが応える。

愛 「(感激し)おおー、可能ですがだって。なんて頼もしいバイクちゃん」

修一「了解」とハンドルを切ってギュユーンとターンした瞬間、ゴミ共が「あっ、逃げるぞ!」と慌てる。

   バイクがギューンと疾走する。

   突然、ギュユーンとターンする。

   50m向こうまで追いかけてきたクソ共が何事かと足を止める。

   クソの一人が向こうの修一達を見て不敵な面で、
クソ「ほおー、突っ込んでくる気か・・・」

修一「クソ共とこの地区すべてをロックオンじゃー!」と言うとメットが『了解』と応える。

   「ピピピピ」音と共に、風防にクソ共をロックオンしたマークが写る。

   さっきとは別の射出口が開口する。

修一「発射!」

   さっきの2倍あるミサイルが「シュポッ」と発射される。

   それを見て不可解そうに、
クソ「ありゃなんじゃ?・・・」

   「シュパ」と命中音と同時に猛烈な閃光が走る。

   クソ共も周辺の建物もすべて霧散して消滅し、広範囲に地面が5センチえぐれている。

   それをあ然として見てる修一の肩に顎を乗せて前のめりになり、
愛 「すごっ、圧倒されて言葉も出ない・・・」

修一「クソ共が霧の如く消えてヤツらに被害を受けた人らも気が済んだ事じゃろ」

愛 「パパも鬱寸前で助かったしね」

愛 「バイクちゃん、ご苦労様でした」

愛 「ねえバイクちゃん、名無しじゃ可哀そうだからアパッチって名前にしたらどう?」

修一「おお、勇ましそうでいいな。ヘリの名前とダブるが、まっいいか」

修一「これからはお前をアパッチと呼ぶからな」

   メットから『了解しました。私の名前はアパッチ』と応答する。

   車体下方を見渡しながら、
修一「ほかにどんな改造がされてるのか・・・?」

修一「まさか空は飛べないよな?」

愛 「それはいくらなんでもね」

  『最高高度10m。巡航速度30キロで飛行でき、ホバリングも可能です』とメットが応える。

   二人同時に驚愕して声を揃え「マジ―!」

   空の絵或いはバイクの部分的な絵のアップに二人の会話、
  「修ちゃん、試すんなら人目につかないとこでやんなきゃ」

  「そ、そうだな」

○まったく人気のない綺麗な場所

   停車(自立)して辺りを見回し、
修一「ここなら人に見られる心配ないだろ」

修一「(恐々)よーしアパッチ、飛べ・・・」

   車体下部の両側からドローンと同様のプロペラを装備した小さな翼が出る。

   「ヒューン」とプロペラが回転し始めたのを見て感心し、
修一「たまげた・・・」

愛 「愛はもう驚かないね」

   アパッチが垂直にゆっくり上昇し、
修一「おお、浮いた・・・」

修一「垂直離陸できるとはハリアーみたいだな」

   5mまで上昇したアパッチを下から見上げた絵。

   バランスを崩し、
修一「おおっと・・・」と慌ててハンドルを握り、
愛は「きゃーっ」と叫んで修一にしがみつく。

   体重を傾けて曲がり、
修一「なるほど。体重移動で方向転換するのか・・・」

   10m上空から絶景を見下し、
愛 「うわーい、ピーターパンだー」

修一「おおお、10mって結構高いな」

修一「ミュージック」と言うとメットが『曲名をリクエストして下さい』と応答する。

修一「ワーグナーのワルキューレの騎行」と言うとメットが『承知しました』と応答する。

   気持ちよさそうに飛行する二人のメットから音楽♪が流れ、
愛 「おー、地獄の黙示録でヘリが登場するシーンで流れる曲だー」

   楽しげに海面すれすれに飛び、その横をイルカの群れが飛び跳ねながら併走している。

   スクリーンに高度や様々なデーターが表示されており、
修一「どっか破壊したいとこないか?憎たらしいヤツの家とか?」

愛 「そんなの無いよー」

修一「ひょっとしたらアパッチ一台あったら、戦争出来るんじゃなかろうか・・・?」

愛 「修ちゃん、恐ろしいこと思いつかないでよー」

   気持ちよさげに飛行しながら、
修一「アパッチのサイズなら海面すれすれに飛べばレーダーに探知される心配はないし」

修一「原発と石油、ガスなどの燃料タンクを一気に破壊したらもう勝ったも同然じゃぞ」

   小さくなった彼らを後方から描いた絵に愛の声、
  「修ちゃんはほんとにやっちゃいそうだからそんな恐ろしいこと考えないでよー」

修一「もし竜馬がこのバイクを持ってたら暗殺されず、他国の顔色を伺うような国に成り下がっちゃおらんかったじゃろうにのー」

愛 「竜馬ってだれ?」

修一「それがしが尊敬する幕末に活躍したアイデアマンでござるよ」

   夜。美しい星空に声、
  「夢のように楽しい一日だった・・・」

  「俺も」

   愛宅の上空で停止し、後ろ向きに座った修一と愛が抱き合ってキスしている絵にN『愛宅の上空――』

   キスしていた唇を離し、残念そうに、
愛 「修ちゃんと会ってヤラなかったの初めてだね・・・」

   修一が再度キスして愛の股間に触れ、
修一「早合点するでない。星空の下で肉ミサイルをぶち込んでやる」

   大きな満月を背にアパッチの上で性交し「ああ、修ちゃん、気持ちいいよー」と愛が喘ぎ声をもらしてるのを地上から見上げて描いた絵にN『無敵のアパッチを手に入れた修一、いや、日光仮面の活躍に乞うご期待――』

      つづく


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愛がイク(139)  最強のスクーター

2018-10-01 19:22:42 | 漫画のシナリオ
(139)最強のスクーター

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物
北条愛(17)170㎝。主人公。性同一性障害の美少年だったが3話目から美少女に変身する

当たり屋のじじい(75)さもしさが顔に滲み出た、いかにも一癖ありそうな顔。

半グレA、B(共に25)恐ろしい人相。



   シートに跨りながらメットから音楽が流れてきたのに気づき、
愛 「あ、曲が聴こえてきた・・・」

   音楽に耳を傾けて驚き、
愛 「なにこの超高音質。バング&オルフセンのスピーカーみたい・・・」

修一「当たり」

修一「そのバングなんちゃら製でアナログ音源も自動でハイレゾに変換するらしい」

愛 「曲もいかにも夏って感じでうきうきしてきちゃう」

修一「選曲に迷ったが喜んで頂けてうれしゅうござる」

   背もたれにもたれ、
愛 「背もたれがあってすっごい楽チン。これはもう車だね」

修一「肘置き」と言うとリアボックス両側から肘置きが「スーッ」と出てくる。

   肘置きに両肘を置いてふんぞり返り、
愛 「おおおー、極楽極楽」と歓喜する。

愛 「言葉を理解するAIスクーターか・・・」

   バイクに跨った愛の太腿のアップに彼女の声、
  「石川君が発明家だとは聞いてたけど、想像以上だったね・・・」

   わくわく顔で、
愛 「ねえ早く乗り心地を試してみようよー」

修一「アイアイサー」

   バイクに跨り、
修一「エンジン始動」と言うと同時にプルンとエンジンがかかりライトが点く。

修一「俺の声にしか反応しないんだ」

愛 「(感心し)だったら盗まれる心配もないね」

   愛に振り向き、
修一「じじいの住所、西原二丁目って言ってたな?」

   すると『承知しました。西原二丁目までの最短コースを表示します』と音声と共に風防の内側にナビ画面が表示される。

   それを見て共に感嘆し、
愛 「すっごい」

愛 「スクリーンにナビが表示された・・・」

修一「こんな機能があるなんて聞いてなかったぞ・・・」

   修一宅から出発して間もない住宅街を颯爽と走っている(愛は背もたれにもたれ両肘を肘置きにおいてものすごく楽チンそう)。

愛 「スクリーンの効果って絶大だね」

愛 「風を受けないから疲れないし雨でも平気そう」

愛 「普段一人でしか車に乗らない人は、これに乗り換えたらかなり節約できるのに」

修一「同感じゃが、このスクーターはこの世に一台しかないからのう」

   その時、急に曇ってゴロゴロ雷が鳴りだす。

   空を見上げ、
修一「夕立がきそうじゃのう・・・」

   突然ザーッと振りだす。

   それでも濡れないので、
愛 「すごい、ほとんど濡れないね」

   路肩に寄ってゆき、
修一「前輪が二輪だからスリップして転倒の恐れはないがここで雨がやむのを待つか」

   葉が茂った大樹の下にすっと停車する。

   路肩に自立して停車し、
修一「自立するバイクは超楽チンだな」

修一「足で支えちょったら両足がずぶ濡れになっちょるぞ」

   少し車内に入ってくる雨を見て、
修一「エアーカーテンがあったら横殴りの雨も防げるんじゃがのう・・・」

   すると天井部ルーフの両端からシューとエアーが吹き出す。

   そのエアーがカーテンとなって雨を弾いたので、
修一「(驚き)まじー?!・・・」

愛 「(驚き)これなら土砂降りでもへっちゃらだね」

   車体を見回し、
修一「ついでに冷えたジュースがすーっと出てきたらゆう事ないんじゃがね・・・」

   するとハンドルの下の方がカパッと開く。

   そしてジュース二本分が収納できる冷蔵庫からジュースがすーっと出てくる。

   手に持ったジュースに驚き、
愛 「わー、冷え冷えー」

   あっ気にとられながら手に取ったジュースを見て、
修一「冷蔵庫完備なんて、石川君、シャレですかー?」

   修一、愛にもたれて太腿を撫でながら、両足をハンドルに乗せてジュースを飲んでいる。

修一「こりゃ一日ぐらいならバイクの上で暮らせそうだな」

   バイクが土砂降りで煙ってるのを後方からロングで描いた絵。

   後方からヤン車がバイクにそーっと接近してゆく。

   車がバイクの右横に停まるが修一と愛はまったく意に介さない。

   助手席側の窓がすーっと降りる。

   恐ろしくガラの悪いA、B、二人が無表情で修一達を凝視する。

   無表情で修一に、
A 「雨宿りか?」

   修一、無表情でAを見る。

修一「お里が知れるいやしい目つきで俺を見るな」

修一「身体が腐るわいや」

   両者、睨み合う。

   だが愛は平然とジュースを飲んでいる。

   平然としてる愛を見て、
A 「お前には惜しい美形じゃ。もらってもいいか?」

   Aの頭にジュースをチョロチョロかけながら(A、平然としている)、
修一「俺を前にしてそがあなセリフを吐かれたら俺のメンツ丸潰れじゃわいや」

   次の瞬間、空になったボトルの先をAの右目にズブッと突っ込む。

   Aは目にボトルを突き刺されたまま平然と修一を睨み、Bも平然と修一を睨む。

   Aが運転席のBに頷く。

   ヤン車が前方に出るためにすっと動く。

   車内。目からボトルを抜こうとするAに、
B 「抜くな。目玉も一緒に飛び出すぞ」

B 「先に野郎をうっ殺して女をさらってから病院に連れてってやる」

   ヤン車がバイクの五m先に停止したのを見て、
修一「ソッコーでぶち殺してやりたいが」

修一「雨に濡れるのは嫌じゃのー」

愛 「こんなに色々改造してあるんだから武器も装備してそうじゃない?」

   はっと気が付き、
修一「そういえば何種類かの小型地対地ミサイルを搭載してるって言ってたような・・・」

愛 「(驚愕) ミ、ミサイル・・・?」

修一「前方の車をロックオン」と言うとメットが『了解』と応える。

   「ピピピピ」音と同時、スクリーンに前車をロックオンしたマークが映し出される。

修一「まじですか・・・?」と驚く修一の肩に顎 を乗せて身を乗り出した愛も「きゃートップガンだー」と、はしゃぐ。

   車体前部に50口径の超小型ミサイルの射出口が開口する。

修一「発射!」

   ミサイルが「シュポッ」と発射される。

   A、Bの2人、こちらを睨みながら車から降りたつ。

   A、B、飛んでくるミサイルに気付く。

   2人、目をむいて驚愕する。

   驚愕する二人を眺め、
修一「馬鹿め。蒸発してしまえ!」

   「シュパ」という命中音と同時に閃光が走る。

   車と2人が霧散し、広範囲に地面が5センチえぐれ一片の残骸すら残ってない。

   あ然とし、
愛 「す、すごい、跡形もなく消えちゃった・・・」

  あ然と前方を見て、
修一「いちいち手でぶちのめすのがアホらしくなったわ・・・」

     つづく
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