数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(154)  憧れのセントレジス、バリ

2019-04-29 16:38:35 | 漫画のシナリオ
(154)憧れのセントレジス、バリ

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物
桜田優子(25)170㎝。グラマーな美人。

北条愛(17)170㎝。清楚な美人。

里香(17)165㎝。清楚な美人でアニメ声。

真菜(18)180㎝。上品な美人。

石川翔(17)170㎝。痩身、大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。

N=ナレーション


   ミサイルがもう少しでA5とアパッチに命中しそうな距離まで接近している。

   ひっ迫し、
里香「で、ミサイルはどうなっちゃうの?」

石川「発射された元の位置にUターンして敵機は自爆」

真菜「おおお、すんごい兵器」

石川「もうすぐ横をかすめるから、みんなシャッターチャンスを逃さないようにね」

   前方に迫りくるミサイルを撮影しながら慄き、
優子「きやあああ、命中するーっ!」

   操縦桿の赤いボタンを押し、
石川「スイッチオン!」

   赤いボタンを押し、
修一「スイッチオン!」

   A5とアパッチの前部から電磁波が波紋のように発射されミサイルを包み込む。

   命中寸前にアパッチの横に逸れたミサイルを恐怖に凍りついて撮影しながら、
優子「ひいいいいーっ・・・」

   旧式の装備を装着したミグのツリ目のパイロットがミサイルが逸れたのを見て驚く。

   二発のミサイルがUターンする。

   ミサイルが向かってくるのを見て両機のパイロットが目を剥いて驚愕する。

   パイロットがスロットルを必死に引く。

   両機、急上昇するがミサイルが後方まで迫る。

   ミサイルが両機に命中する。

   粉砕した戦闘機の部品が落下してゆくのを見ながら、
優子「すっごい快感、ざまーみろ、あんたらの好きにはさせないからね」

   周囲を遠浅の美しい砂浜に囲まれた小島に縮小したバリ島の「セントレジス、バリ」と全く同じホテルが建ってるのを見下し、
石川「はい皆さんお疲れ様でした。別荘に着きましたよー」

   里香、真菜、愛が島を見下ろし感激し、
愛 「きゃー、なんてステキな所なの・・・」

   優子も感動し、
優子「なんとゆう事・・・」

優子「テレビで観ていつかは泊まりたいと思ってたホテルじゃないのー」

優子「(興奮し)ねえ石川君、ここバリ島じゃないわよね、日本の領海なのよね?」

石川「もちろん、日本の領海ですよ」

石川「シャレでバリ島の「セントレジス、バリ・リゾート」の小型版を作ったんです」

   感動と呆れをないまぜにした顔で、
優子「石川君のシャレは桁外れすぎて先生感動して泣きそうになってきちゃったわ・・・」

   涙を流し、
石川「うぐっ・・・そう言ってもらえたら作った甲斐がありました・・・」

石川「修ちゃんと出会うまで自慢したくても友達が一人もいなかったから・・・」

   里香、愛、真菜が慈愛に満ちた表情で石川を見る。

   後席からハンカチを渡し、
真菜「はい、石川くん。私も修ちゃんと出会うまでボッチだったのよ」

   ハンカチで涙を拭い、
石川「ぐすん、ありがとう真菜さん」

   涙をハンカチで拭いながら、
石川「着水するからちょっと揺れるからね」

愛 「えー、これ水上飛行機にもなるのー?」

   A5が着水し水面を滑るように滑走し、その横を海面すれすれにアパッチが飛んでいる。



   風防が開いたままで無人のF5の先端部が砂浜に乗り上げてあり、その先に無人のアパッチが停めてある。


   セントレジス、バリの外観。

   同、豪華なエントランス内の絵。


   施設の豪華さに圧倒された女達は浅黒い奏者達が奏でるガムランの音楽に迎えられ(他の従業員達は胸の前に両手を合わせて整列して修一達を出迎えている)、



   奏者を見て驚き石川に、
優子「この人達って、ほんとにバリの現地のひと?」N『いきなり本場のガムランの演奏で歓迎され女達は舞い上がった』

石川「そうですよ、マネージャー以下全員、バリからヘッドハンティングしてきた人達です」

   民族衣装を着た美人マネージャー(30)が両手を合わせてお辞儀し、
  「翔さまようこそ、心からお待ち申し上げておりました」

   厳しい表情で、
石川「みんな僕の大切な人達だから、絶対ぼくに恥をかかせないでね」

マネージャー「承知しました。従業員全員誠心誠意おもてなしさせて頂きます」と緊張で顔を強張らせたマネージャーの表情に女達が気付く。

   緊張気味の笑顔で、
マネージャー「皆様、長の飛行でお疲れで御座いましょう、まずはウエルカムドリンクでくつろいで下さいませ」

マネージャー「そのあとでお部屋にご案内させて頂きます」




   ビュッフェ形式にびっしり並んだウエルカムドリンクやフルーツ類の絵に女達の歓声   「きゃーっ、まさに南国―」「目移りしてどれを選んだらいいのか迷っちゃうー」

   大量のそれらの物を見て平然と、
優子「客は私達しかいないんだからぜんぶ頂いていいんじゃないの?」

   修一と女達が一Fのエントランスホールに掛けてウエルカムドリンクやフルーツを食べており、その向うで石川が緊張気味のマネージャーと向き合って何やら話している。

   声を潜め、
真菜「ねえ見た?さっきのマネージャーのひきつった顔」

愛 「見ました。ちょっと意外な感じでびっくりしちゃった」

里香「石川君が優しいのは私達にだけで、従業員にはすんごく厳しいのかも」

優子「当然でしょ、主従関係ってそんなものよ」

優子「石川君にとって私たちは唯一心を許せる特別な存在なの」

優子「従業員がそんな私達に不快な思いをさせたら面子丸潰れで、そりゃ彼は怒るわよ」

   ジュルルとドリンクを飲み干し、
愛 「早くどんな部屋か見たいなー」

マネージャー「(笑顔で)では皆様、お部屋にご案内させて頂いてよろしいでしょうか?」

   期待に満ちた顔で愛たちが、
  「お願いしまーす」と声を揃えて言う。



   同、室内

   超豪華な部屋を見回し圧倒され、
愛 「きゃー、なにこの異国情緒は・・・?」

真菜「本当にバリに来たみたい・・・」



   豪華なアメニティを見て驚き、
里香(なんてリッチなアメニティ。帰りに全部もらって帰ろ)


   花びらが一杯浮かんだ浴槽を見て、
優子「きゃーっ、夢にまでみた花びらまみれのお風呂―」

里香「一生に一度でいいからこんなお風呂に入ってみたかったー」

修一「せっかく絶景の島に来たんじゃけん先に泳いでから花びら風呂に入りゃよかろう」

優子「それもそうよね、ねえ石川君、水着ある?新品じゃなきゃいやよ」

   鼻を膨らませて得意げに、
石川「御安心ください」

石川「いつか皆さんを招待するつもりでより取り見取り揃えてあります」

修一「みんなにゆうちょくがスクール水着みたいなのだけは絶対やめてね」

修一「腰骨が出るぐらいの超ハイレグのハミ尻水着以外は許可しませんから」

優子「言われなくても修ちゃんの好みぐらい分かってるわよ」

マネージャー「どうぞ、皆様お好きな水着を選んでください」と大量の水着が掛けられた大きなクローゼットの戸を開けたので女達は、
  「わー、こんな大量にー」

  「沢山有り過ぎて迷っちゃうよー」などとはしゃぐ。

石川「じゃあ、僕達は先に着替えてホールで待ってますから」

   艶然とした目で石川に、
優子「あら、石川君も私達と一緒にここで着替えてもいいのよ」

石川「(汗、赤面し)い、いえ、じゃごゆっくり」と去る。

        つづく




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク(153) 秘密兵器

2019-04-15 18:00:51 | 漫画のシナリオ
(153)秘密兵器

四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物
桜田優子(25) 170㎝。超グラマーな美人

北条愛(17)2年生。修一と同クラス。170㎝。

里香(17)2年生。修一と同クラス。165㎝。上品かつ清楚な美人でアニメ声。

真菜(18)3年生。180㎝の上品な美人。

石川翔(17) 2年生。修一と同クラス。170㎝で痩身、大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。

中西組、組長(50)不気味な悪相

幹部B、C(共に40)悪相

その他、子分5名

N=ナレーション



   「ガズッ」と椅子もろとも組長の頭頂部から股まで真っ二つに切り下した絵の大ゴマ。

   優子達驚愕。

   うっとりし、
石川「なんて見事な真っ向唐竹割り。椅子もろとも両断しちゃうなんて・・・」
  
  B、C共に腰を抜かし、
  「く、組長・・・うそでっしゃろ・・・?」

   両断された身が左右に割れてドサッと二分割された組長に憤怒の形相で、
修一「おどれかーっ!くそ生意気に俺を呼び出しやがったんは」

   修一、ふと刀が刃こぼれしてるのに気づく。

   わずかに刃こぼれしてるのを見て、目が飛び出んばかりに驚愕し、
修一「ぎええええ、おれの伝家の宝刀が・・・」

   半泣きし、
修一「は、刃こぼれしちょる・・・」

   半泣きでしょんぼり刀を見つめ、
修一(今子のお爺ちゃんに頼んだら砥ぎ屋を紹介してくれるじゃろうか・・・?)

   真菜らと共にあ然と組長を見て、
優子「人間の二枚おろしを初めて見た・・・」

   他の子分らを憤怒の形相で睨み、
修一「こうなったら刃こぼれついでにおどれらも二枚におろしちゃる」

   共に腰を抜かして驚愕し、
C 「げーっ」

B「ま、まて、じゃなかった、まって下さい」

   刀を振り上げた修一の前に両手を広げて立ち塞がり、
優子「修ちゃん、ストップ!」

   優子が修一を止めたのでほっとし、
B (や、やっぱり年喰うとるだけあってこの姉ちゃんは理性的じゃわ。助かった・・・)

優子「こいつらは私達で分け合うから修ちゃんは手出ししちゃだめ」

B (えっ、こんな美女らとヤラせてもらえるんか?・・・)

優子「里香ちゃんは外の2人をやったからもういいわね」

里香「はい」

B (えっ、外のやつら、こんな可愛い子とヤッたんか・・・?)

   優子、愛、真菜が顔を寄せ合い、小声で、
優子「いい?せーので一斉にやっちゃうからね」

   愛、真菜がまなじりを決して頷き、
  「はいっ」と応える。

   三人声を揃え、
  「こいつらを殺っちゃえー!」とスカートをめくるとB1が一斉に飛び出す。

   室内にいる5人の子分たちに三匹のB1が一斉に襲い掛かる。

   「うっ」と刺された首を押さえながら5人が次々と一瞬で倒れる。

   死体を満足げに眺め、
優子「悲鳴をあげる間すら与えないなんて・・・」

   掌に戻ってきたB1の頭を愛しげに撫で、
優子「よくやった、君はマジで最強だね」

   両手を腰に当てて(B1は肩に止まっている)即死した5人を見下し、
優子「それにしても呆気なさすぎー」

優子「せっかくみんなが集まったのに時間を持て余しちゃったわね」

石川「先生、無人島にぼくの別荘があるんですが、これから行きませんか?」

   優子以外の女達が歓喜し「いくいくー」と跳びあがらんばかりに喜ぶ。

   ぎゅううと石川の顔が乳房に埋まるほど抱きしめ、
優子「君みたいなオールマイティーな生徒をもって先生幸せ。もちろん行くわよ」


   上空で並んだA5とアパッチ、屋敷を見おろし、
修一「後々のために証拠を隠滅しとかにゃのう」

石川「この機のミサイルじゃ威力がありすぎるから修ちゃんお願い」

修一「OK」「下方の屋敷をロックオン」と言うとメットが『了解』と応える。

   「ピピピピ」音と共に、風防に屋敷をロックオンしたマークが映し出される。

   後ろから修一の肩に顎を乗せて興味津津に覗き込み、
優子「いったい何が始まるの?」

   車体前部に大口径のライフル弾位の超小型ミサイルの射出口が開口する。

修一「発射!」と命じるとミサイルが「シュポッ」と発射され、くねりながら屋敷に飛翔してゆく。

   「シュパ」と命中音と同時に閃光がはしる。

   屋敷が霧散し、広範囲に地面が5センチえぐれ一片の残骸すら残ってない。

   あ然とそれを見下し、
優子「すごい・・・」

   愛と真菜もぼう然としてA5から見おろす。

優子「ねえこのバイクが5、6台あったら、何かと日本にいちゃもんをつけて来る国なんか亡ぼせるんじゃないの?」

修一「(頷き)俺もそう思うて毎日頭の中でシュミレーションしちょるんよ」

   行き交う船舶もなく見渡す限り水平線しか見えない海上50mの上空をA5とアパッチが並んで飛行している。

   海上を見下し、
優子「もう随分飛んでるけど別荘ってどこにあるのかしら?・・・」

   優子、海上を二隻のボロ漁船が航行してるのに気づく。

優子「ねえ見える?あのボロ船、日本の漁船とは思えないけど、密航船じゃないの?」

   A5に乗った女達が下方を見下し、
真菜「え、どこどこ?」

修一「下方の船をズーム」というとメットの耳部から「了解」と応答。

   アパッチの底部に取り付けられた小型高性能カメラが漁船に向かって動く。

   アパッチの風防に映し出された漁船の先端部にハングル文字が書かれている絵のアップに修一の声「ほおう、やっぱりのう・・・」

修一「こおやって密航したクソ共が日本人を装って残虐な犯罪を犯しよるんよのう」

   アパッチに気づいたツリ目の乗組員達がアパッチを指さし叫びあってるのがスクリーンに映る。

修一「おどれらを日本に一歩たりとも上陸させてたまるか!」

修一「下方の二隻のボロ船をロックオン」と言うとメットが『了解』と応え、「ピピピピ」音と共に、風防にボロ船をロックオンしたマークが映し出される。

修一「発射!」と命じると二発のミサイルが「シュポッ」と発射される。

   ミサイルがくねりながらボロ船に飛翔してゆく絵に修一の声「あの世にいきさらせ」

   「シュパ」と命中音と同時に閃光が走る。

   ボロ船が霧散し、一片の残骸すら残ってない。

   それを見下し、
優子「あんな綺麗に霧散しちゃったら魚のエサにもなんないわね」

   そのとき「ピピピピ」とアラームが鳴り響き「敵にロックオンされました」と修一と優子のメットの耳部に音声が流れ、優子が驚く。

   焦って何も見えぬ後方を見回し、
優子「えっ、ロックオンってなに?どういう事?」

   真っ黒に塗装した2機のミグ29が風防に映ってるのを見て平然と、
修一「ミグ29か、ボロ船に護衛機がおったようじゃのう」(とゆう事はスパイ船やったゆう事か・・・)

   A5のコクピットから「ピピピピ」とアラームが鳴り響いたので女達が驚いて上空や後方を見回し、
里香「えーっ、戦闘機にロックオンされちゃったってこと?」

石川「(微笑み)みたいだね。こんな経験はめったにできないでしょ?」

石川「あいつらを撃墜する前にミサイルが横をかすめるのを見たくない?」

   すがるような目で、
真菜「絶対に撃墜されない自信があるからそう言ってるのよね、そうよね?」

石川「(微笑み)まあ見てて下さい、僕がみんなを危険な目に合わせる訳がないでしょ」

   戦く優子のメットの耳部に石川の声、
  「先生、あっという間に通り過ぎちゃうから動画を取ったらどうですか?」

   焦ってスマホを取り出し、
優子「そ、そうよね、ミサイルで狙われるなんて滅多に経験できないものね・・・」

   遥か彼方に見えるアパッチとA5を追尾する二機のミグを後方から描いた絵。

   A5が停止し、追尾機に相対するようにゆっくり方向転換する絵に石川の声、
  「修ちゃん、敵機の正面に向かって方向転換するよ」

   空中に停止したまま方向転換し、
修一「了解」

   二機のミグからミサイルが発射される。

   スマホを構えた女達が驚愕し、
里香「きゃあああ、マジで打ってきたーっ!」

   横に並んでるアパッチを見て、
石川「修ちゃん、アクセルの横に赤いボタンがあるのを確認して」

   赤いボタンを見て、
修一「はい、赤いボタンを確認しました。どうぞ」

石川「僕がスイッチオンと言ったら同時にそのボタンを押してね」

石川「強力な電磁波が照射されてミサイルの電子回路を誤作動させちゃう装置なの」

修一「了解しましたー」

   向かって来るミサイルに対面したアパッチとA5を背後から大ゴマで描いた絵に修一の呟き、
  (そんな武器を搭載しちょるとは、言われんにゃ永遠に知らんままじゃったぞ・・・)

      つづく
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク(152)お嬢ちゃん、毛の手入れはしたほうがええんちゃうかのう?

2019-04-01 17:18:57 | 漫画のシナリオ
(152)お嬢ちゃん、毛の手入れはしたほうがええんちゃうかのう?

四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物
沙希(32)170㎝。妖艶な美女。

桜田優子(25) 170㎝。超グラマーな美人

北条愛(17)2年生。修一と同クラス。170㎝。

里香(17)2年生。修一と同クラス。165㎝。上品かつ清楚な美人でアニメ声。

真菜(18)3年生。180㎝の上品な美人。

石川翔(17)
2年生。修一と同クラス。170㎝で痩身、大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。

中西組、組長(50)不気味な悪相
幹部B、C(共に40)悪相
その他、子分5名

N=ナレーション


   ○沙希宅(十五階建て単身者用高級マンション)の外観にN『沙希宅』。

   同、浴室

   幸せそうに風呂に浸かり、
沙希(経済的な不安が一切なく昼間からこんなにのんびりお風呂に浸かれるのも・・・)

   風呂椅子に座って股間を洗いながら、
沙希(すべて修ちゃんのお蔭だ)

   脱衣場で股間を拭きながら、
沙希(ああ幸せ幸せー)

   スリッパを履き、胸にバスタオルを巻いて冷蔵庫から缶ビールを取り出してる時に机の上のスマホが鳴る。

沙希「はいはい」と言いながら机に駆け寄る。

   生真面目な顔で、
沙希「はい、お電話有難うございます、なかよしクラブで御座います」

   沙希が持つスマホの受話口からCの声、
  「中西興行クラブのもんやが、ちょっと社長はんを電話に出してもらえんかの」

沙希(またこの手合いか)と蔑んだように呟いて椅子に掛ける。

   スマホを耳と肩に挟んで缶ビールのプルトップをプシュっと開け、
沙希「社長はただいま所要で留守にしておりますが、どういったご用件でしょうか?」

   沙希、缶ビールを飲みながら黙って要件を聞いている。

   馬鹿にしたような顔で、
沙希「それって、もしかしたら呼び出しってやつですかー?」

C 「そう受け取ってもろても差支えはないがのー」

   足を組んで爪先にひっかけたスリッパをブラブラさせてる絵のアップに声、
  「わっかりましたー。社長に連絡して、そちらに向かわせます」

   沙希のスマホからCの声、
  「うちの親分は待たされるんが大嫌いでの、一分でもはよ来るように伝えてんか」

   気の毒そうに、
沙希「はいはい、ご愁傷様ですー」と電話を切る。

   切れた携帯を不審げに見ながら、
C (ご愁傷様て、どおゆう意味じゃ・・・?)



○石川翔宅

   修一のポケットのスマホがグィングィンと唸る絵のアップ。

   手に取ったスマホの画面を見て、
修一(沙希か)

   スマホを耳に当て、
修一「はい、ゴキブリ駆除屋でござりまする」

   全員が修一を注視する。

   顔をぱっと輝かせ嬉しそうに、
修一「おおー、またゴキブリが飛び込んできよったか、よしよし奴等の住所をメールで送ってくれ」

   切ったスマホをテーブルに置き皆に嬉しそうに、
修一「また仲良しクラブの乗っ取りを企てるヤー公から呼び出されましたー」

優子「(平然と)またって事は以前にもあったってこと?その時はどうしたの?」

修一「全員、冥土に送っちゃったよ」

修一「(嬉しそうに)今からヤー公共をぶっ殺しにいくんじゃが見学したい人ー?」

優子「(嬉しそうに)行く行く、B1の能力を確かめる絶好の機会だわ」

愛 「(嬉しそうに手を挙げ)私も行くー」

真菜「(嬉しそうに手を挙げ)わたしもー」



   石川邸の一角にある大きな駐機ガレージの外観(大きな扉が開いている)。

   同、ガレージ内

   4人乗り用に改造したICON、A5(前後に二人ずつ計四人座れ、風防は開いた状態)を見て皆と共に驚き、
優子「ひ、飛行機でカチコミに行くの?・・・」

真菜「(感心し)先生、カチコミなんて言葉をよく知ってましたね」

石川「アメリカ製のICON、A5を4人乗り用にスケールアップしてミサイルを大量搭載できるように大改造したんです」

優子「(驚愕し) ミ、ミサイルを積んでるの?」

優子「一発でどのくらいの破壊力?」

   石川が機体の外からコックピット内のスイッチを押す。

   翼の裏側からびっしり並んだ超絶小型ミサイルがスッと出てきた絵に石川の声、
  「全弾を発射したら北海道が消滅する位ですかね」

   真菜、愛らと共に驚愕し、
優子「えー、そんなミサイルを積んだ飛行機に私達が乗るの?」

   アパッチの前でスカートをたくりあげ、
優子「万が一の事があったら怖いから私は修ちゃんのバイクで行くわ」

   スカートがまくれあがり太腿を露わにしてシートに跨った優子を乗せたアパッチが浮き上がる向こうで、他の三人(里香は助手席、愛と真菜は後部席)を乗せたA5も垂直に上昇する。

   機内の三人が驚き、
愛 「わあー、垂直離陸できるんだー」

真菜「ハリアーみたい」

   修一のメットの耳部に石川の声、
  「修ちゃん、マイクの感度はいかがですかー?」

修一「こちらアパッチ、感度良好ですよー」

   上空をA5とアパッチが並行して飛んでいる。

   修一にしがみついてる優子が顔の真横を飛ぶB1を見て微笑み、
優子「小さな羽を必死にバタつかせてついてくる姿がなんて愛苦しいの」「しっかり私を守ってよ」

   優子が修一にしがみついてるのを機内から恨めしげに見て、
真菜(なんだか妬けちゃうな、先生、修ちゃんにくっつきすぎー)

   中西組の組長宅を眼下に見て、
石川「目標地点に到着。ミサイルで一気に殲滅しちゃいますか、どうぞ」

   後部席の二人が同時に「きゃー、だめーっ」と叫ぶ。

真菜「B1の性能を試すために来たんだから、そんな簡単に獲物を殺さないでよ」

愛 「そうよ、わかった?石川君」

   マイクで修一に、
石川「だそうなので庭に着陸しますか?どうぞ」

   中西組の組長宅を眼下に見て、
修一「了解。殺る気満々の女性軍に逆ろうたら後が怖いけんね」

   庭で待機する子分二人が垂直下降してくるA5とアパッチを見上げ、
子分「な、なんじゃありゃ・・・?」

   子分たち、A5とアパッチが着陸するのをぼう然と傍観している。

   着陸し、修一が優子をヒョイと抱えてアパッチから降ろす向こうで真菜達も、めくれあがったスカートから下着を丸見えにしてA5から降りている。

   六人が(修一は刀を持っている)子分二人と対峙し、
修一「お招きにより参上つかまつった」

   訝しげに、
子分①「な、なんじゃ、われらは?」

   ニコニコしてる里香を見て、
子分①「そ、それにしてもあんたらみな美人じゃのう」

   色目を使い、
里香「私のスカートの中を見てみたい?」

   頬を染めて焦り、
子分①「そ、そりゃ見たいが・・・」

子分②「まさか金を取りゃせんじゃろうのう?」

里香「本日に限り、無料でご奉仕させていただきまーす」とスカートをパッとめくって股間を露わにした。

   子分二人、目をむいて興奮し「おおおーっ」「女子高生のナマお股―」

   Tバックから毛が数本はみ出した股に顔を近づけ、
子分①「お嬢ちゃん、余計な世話じゃが毛の手入れはした方がええんちゃうかのう?」

   むっとし、
里香(余計なお世話よ。修ちゃんは生えっぱなしの方が興奮するんだから)

   尻側から股の方に、もそもそB1が這い出てくる絵のアップ。

   驚愕し、
子分①「げーっ、ス、スズメ蜂がなんでそんなとこから出てくるんじゃ!?」

里香「ブンちゃん、この一言多いヤーさんら を殺っちゃいな」と命令されB1が急上昇したので子分二人は頭を抱え「ひゃーっ」と戦く。

   子分①が首をチクっと刺される。

   間髪置かず頭を抱える子分②の首をチクっと刺す。

   直後、二人揃ってどさっと倒れたのを見て、優子、愛と共にあっ気にとられ、
真菜「まさに瞬殺。恐ろしー・・・」

   同、応接室

   怒りをつのらせ腕時計を見た組長を幹部Cが恐々伺い見て、
C 「えらい待たせよりますなあ、もう一回電話してみまひょか?」

   突然ドガッとドアが蹴破られ組長以外の全員が驚く。

   疾風の如く室内に飛び込んできた修一、背に刃裏がつかんばかりに刀を振り上げ「きええーっ」と猿叫を発し組長に向かって跳躍する。

         つづく



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする