数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(283)  夢のメガネ

2024-10-07 10:58:17 | 漫画のシナリオ
(283)夢のメガネ

四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物
詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

お春(20)
170㎝、甲賀忍者の末裔で114話から登場。凛とした美人で石川翔の影働きをする使用人。

メイド(25)170㎝。CAの格好をした美人。

N=ナレーション&呟き

   前部のカバーを外して並べたリードの一方にミサイルがカチャ、カチャ、カチャと渦巻き状に装填される絵。

   それを皆が興味深げに眺めており、皆から一歩後ろに下がった所に石川と立ってたリンが、
リン「さっきB1が屋敷を警戒飛行してましたが・・・」

リン「もし敵が頑丈なブルドーザーやクレーン車で突入してきたらどう対処するんですか?」

石川「B1といっしょにオニヤンマが飛んでるのを見ましたか?」

リン「(訝し気に)は、はい・・・」

石川「いいものをお見せしましょう」とリンをシャッターの前に誘う。

   壁一面がシャッターになってる所に向かって、
石川「開け」と命令したら「スー」とシャッターが上に開いたのでリンが驚く。

注、シャッターが開くと壁一面にオニヤンマより一回り大きな百機のトンボが羽を上に畳んで隙間なくびっしり並んでいる。

   それを見て驚愕し、
リン「えっ、あれはロボットだったんですか?・・・」

石川「(頷き) 羽がソーラシステムになってて永遠に飛べるB2という自爆AIロボットです」

   えっという顔で驚き、
リン「自爆AIロボット・・・?」

   B2の目のアップに石川の声、
  「この目は一万m上空からでも地上の人間の顔を識別できる高性能カメラでーー」

   走行中の戦車を追跡してたB2が戦車の側面に張り付いた絵に石川の声、
  「ターゲットが戦車であろうと胴体の爆薬で半径10m以内のものを」

   B2が「シュパッ」と爆発して戦車が跡形もなく霧散した絵に石川の声、
  「跡形もなく元素分裂させられます」

   呆気に取られてるリンの側に皆が興味深げに集まってくる。

石川「標的が地球の裏側にいても顔を認識させて座標を入力すれば自力で飛んでいって抹殺できる究極の兵器です」

リン「(驚愕し)だとすれば・・・」

リン「攻撃される前に敵の指導者を暗殺して戦争を未然に防げぐことができますよね・・・?」

   慈愛に満ちた表情で頷き、
石川「リンさんがなにを考えてるか想像がつきますが」

石川「ぼくと修ちゃんが台湾を守るから、リンさんはなにも心配しなくて大丈夫ですよ」

   リン、梅花、詠晴が驚愕した絵にN『全台湾人の不安を払拭してくれた石川の心強い言葉にリン達は胸を突かれたーー』

   リン、感極まり涙を浮かべて顔をくしゃくしゃにする。

   両手で顔を覆って嗚咽するリンを詠晴と共に抱きしめ、
梅花「(涙ぐみ)あなた・・・」

詠晴「(涙ぐみ)パパ、すごい人達と出会えたね・・・」と感激してるのを早苗達が慈愛に満ちた表情で見守る。

   慈愛に満ちた表情で早苗に、
里香「修ちゃんと石川くんが助っ人なら世界最強ですよね」

早苗「(すまして)わたしもいるしね」

   B2がびっしり並んだその端の方に置いてあった眼鏡を取り出して、
石川「兵器だけじゃなく、こんなのも開発中なんですよ」

注、黒縁の眼鏡のツルはやや太く、内側のこめかみに当たる部分に骨伝導装置が埋め込んでありレンズは薄い色がついている。

   眼鏡のツルを広げて見せ、
石川「この試作品は重すぎるからもっと軽量化しなきゃなんないんだけど」

   興味深げに見て、
修一「女の下着が透けて見える眼鏡?」

   むっとし、
石川「ぼくがそんな物をつくると思う?」

   恥じ入り、
修一「ごめん。つい願望がぽろりと・・・」

   里香、口を押さえて「ぷっ」と吹く。

石川「全盲の人でも見える眼鏡で、骨伝導装置が埋め込んであって難聴の人でも音が聞こえるんだよ」

   皆と共にひどく驚き、
修一「えっ!?」

   感動し、
修一「まさに夢のような眼鏡じゃないか、石川君が兵器以外にもそんな研究もしてたとは・・・」

   眼鏡を見つめて沈思し、
修一(もし・・・)

   眼鏡のアップに修一のN『これが完成したら目や耳の不自由な人達はどんなに喜ぶだろうーー』

   感動して石川の顔を両手で挟んで両頬にキスし、
修一「たのむ!」と言ったので皆が驚く。

   頬を染めてあ然としてる石川に、
修一「この眼鏡を一日も早く完成させて一人でも多くの人を助けてあげてくれ」

   涙目で石川を抱きしめ、
修一「俺は粗野で腕力でしか人を救えんが」

修一「石川君は科学で障害者の人たちを助けてあげてくれ、たのむ!」

   慈しむような目で修一を見て、
早苗(修ちゃんはちっとも粗野じゃないし、情が深くて誰よりもデリケートだよ・・・)

   早苗と共に目尻を拭い、
里香(ぐすん、修ちゃん、これ以上惚れさせないで・・・)

   慈しむように修一の背中をポンポンしてやり、
石川「がんばって一日も早く完成させるからまかせといて」

   腕で目頭を押さえて「うぐうう」と嗚咽を漏らし、
リン(なんて優しく思いやりのある人なんだ、わたしは心底、岩城さんに惚れましたよ・・・)

   梅花と詠晴も感動して涙ぐんでるとき後ろから「翔様、A1の離陸準備が整いました」と声がした。

   詠晴と皆が振り向くと、お春が艶然と笑みを浮かべて立っている。

注、お春はCAのように髪をひっつめてお団子にし、ほぼブラジャーに近いタンクトップと陰毛と割れ目がくっきり透けた超極薄の白
いパツパツのタイツにスニーカー姿である。


   お春の股間を見て驚き、
詠晴(ひえっ!!)

   陰毛が透け、性器にタイツがズブリと食い込んだ股間のアップに詠晴の呟き、
  (ひ、ひょっとしてノーパン?・・・)

詠晴(こんな際どい恰好をして、修ちゃんの気を引くためとしか思えない・・・)

石川「(優しい表情で)もし皆さんがよろしければ遊覧飛行にお誘いしようと思って」

   皆が「おおー」と歓喜する。

   操縦席の外観を斜め下から煽って見た絵。

   ワクワクして真っ先に左前部にあるタラップを上がりながら、
里香「中はどんなになってんだろう」

注、外開きのドアの内側がタラップ(五段の階段)になってる機内はファーストクラス並の豪華な席が左右に五席ずつあり、奥にトイレ
とギャレイ(調理室)がある。操縦席は二座ある。CAの格好をしたメイドの服装は白い半袖ブラウスにパツパツの超ミニスカートであ
る。


   メイドがギャレイの横に立ってお辞儀をして迎える機内を見て驚き、
里香「おおー、すんごい。まさに大富豪のプライベートジェット機だねー」と里香の後に乗り込んできた者達も機内を見て驚く。

   先に掛けてたリンが、修一が刀を持って入ってきたのを目にして驚き、
リン(え、なぜ刀を・・・?)

   修一、足の間に刀を立てて座席に座る。

   最後にリュックを持った早苗が、
早苗「よっこらしょ」と言って座席に座る。

   左斜め前の早苗の足の横に置いたリュックを見て、
リン(ただの遊覧飛行なのになんの荷物なんだろ・・・)

注、右側前から修一、詠晴、梅花、リンが座り、広めの通路を隔てた左側前に石川、里香、早苗が着座している。

   「ギューーン」と出力を上げたエンジンの絵。

   客室との仕切りがない操縦席から後ろの皆に振り向き(お春は超小型ヘッドホンをつけている)、
お春「離陸しますのでシートベルトをお締めください」

   お春を見て驚き、
修一「おっ、お春がパイロットか」

修一「お春、離陸するときにはボーディングミュージックがいるだろうが」と言った修一を見て石川が微笑む。※ボーディングミュー
ジック=離陸前に機内で流れる曲。

   優しい表情で振り向き、
お春「どんな曲がよろしいですか?」

修一「キャセイでかかるバリーホワイトのラブテーマと言いたいところじゃが」

修一「今日はリンさん達に敬意を表してエバー航空でかかる雨夜花(ウヤホエ)を頼む」

   リン一家が修一を見て驚く。

   嬉しそうに修一に会釈し
リン「お心遣い感謝いたします」

お春「(優しい笑みを浮かべて)承知いたしました」と液晶パネルにタッチする。

   窓の上のスピーカーから♪が流れてきたのを聴き、
詠晴(修ちゃんは、なんて細やかな心遣いができる人なんだろ)

   うっとり聴きほれ、
詠晴(この曲を聴いたら台湾が恋しくなっちゃった・・・)

   「ギュューン」とエンジンの出力が上がって機体がフワリと浮き上がる。

   垂直に5m上昇し、エンジンが水平に可動する。

   A1が急上昇してゆくのをロングで描いた絵。

   窓から外を見て歓喜し、
里香「すんごい。戦闘機みたいな急上昇ーっ」

   雲の上を巡航する機体を上から俯瞰した絵。

   ワゴンをひいた美人のメイドからシャンパンを注がれて恐縮し、
リン「ありがとう」

   修一に、
メイド「お飲み物はなにになさいますか?」

   すました顔で、
修一「おれはお子ちゃまじゃけん、カルピス!」

注、修一より後ろの席の者は既にそれぞれ飲み物を飲んでいる。

   クスッと笑んで、
メイド「カルピスはあいにく。アイスコーヒーかオレンジジュースでは?」N『修一は、美人でいい匂いがする彼女をちょっとからか
いたくなった』

修一「じゃあ、お姉さんの搾りたてのミルク」と言う修一を見て早苗が苦笑する。

   頬を染めて艶然と、
メイド「承知いたしました。ではギャレイで絞ってまいります」

   メイドがギャレイに入って「シャー」とカーテンを閉めたのを見て驚き、
早苗(え、ええーっ!??)

   平然と石川に振り向き、
お春「翔さま、まもなく日本の領海を出ますが」

石川「(平然と)構わないよ」

石川「今日は日本の領海を侵犯する艦隊をすべて殲滅するつもりだから」

早苗「(嬉しそうに)おっ!」

   リン、梅花、ギョッと驚愕し、
リン「か、艦隊を殲滅?!・・・」 

          つづく




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愛がイク(282)   超人軍団

2024-09-24 10:24:01 | 漫画のシナリオ
(282) 超人軍団

四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

お春(20)
170㎝、甲賀忍者の末裔で114話から登場。凛とした美人で石川翔の影働きをする使用人。

執事(60)威厳のある顔。

美人のメイド三人(共に25) 。

N=ナレーション&呟き


   石川の隣に掛けたお春の前にアフタヌーンティーセットを置いたメイドに「ありがとう」と会釈したお春の美しさに見惚れて、
詠晴(なんて綺麗な人・・・時代劇の女優かしら・・・?)

梅花(こんな日本人形みたいに綺麗な人が実際にいるとは・・・)

   感嘆して豪奢な室内を見渡し、
リン(この少年が一代でこれだけの財を成したとは・・・台湾のIT長者でもこの財力には及ぶまい・・・)

修一「(平然と)お春、息災でなによりじゃ」

お春「(頬を染めて恥じらい)あい。修一様も息災そうでお春は嬉しゅうございます」

   その様子を見て呆気にとられ、
詠晴(え、なにこの会話、修一様?まさか彼女じゃないわよね?・・・)

   微笑ましそうに、
石川「お春に修ちゃんが来るっていったら大慌てで髷(まげ)を結って着物に着替えたんだよ」と言われ、お春が赤面してうつむく。

   そのお春を嫉妬の目で見て、
詠晴(修ちゃんのためにわざわざ着物に着替えるなんてぜったい怪しい・・・)

   しょんぼりして、
詠晴(修ちゃんの事を分かったつもりだったのに・・・)

   更に気落ちし、
詠晴(人脈が途方もなさすぎて、ちっともわかってなかった・・・)

石川「(修一に)あ、そうだ、いまクラプトンが日本公演に来てるから呼んで演奏してもらおうか?」

   リン達、ギョッと驚き、
リン(く、クラプトンって・・・)

梅花(あのエリック・クラプトンのこと・・・?)

石川「修ちゃん、前にホワイトルームとクロスロードをクリームのバージョンで生で聴きたいって言ってたよね」

修一「ありがとう。でも今日はリンさん達を紹介するために来たからまた次の機会にお願いね」

   少し気落ちし、
石川「そう、残念。彼の年齢を考えると最後の来日かもしれないんだけどな」

   リン達、あ然とし、
リン(クラプトンを思いつきで呼べるって・・・)

石川「あ、リンさんに報告しとくことがあったんだ」

リン「(驚き)な、なんでしょうか?」

石川「リンさんが中国の秘密警察に狙われてるって修ちゃんから相談を受けてたんだけど」

   リン達驚く。

石川「奴らのデーターベースにハッキングしてリンさんの記録を全て消去したからもう狙われる心配はありませんよ」

   リン達家族が驚愕し、
リン「えっ!?そんなことが可能なんですか・・・?」

石川「(平然と頷き)可能なんです」

石川「それと台湾に潜入してる秘密警察の奴らもお春さんが全員始末したから安心してください」

   信じ難いようにお春を見て、
リン「こ、この方が始末してくださったんですか?・・・」

修一「見た目からは想像もつかんが、お春は石川くんの影働きをする凄腕の殺し屋なんよ」

   リン達、驚愕してお春を眺め、
リン「・・・こんな楚々とした美しい方が殺し屋とは・・・」

修一「あっぱれ石川君。世話をかけたね。これで俺の心配事が解消したわ」

   リン達、胸を突かれたような表情で修一を見て、
リン(こんなに私達のことを心配してくれてたとは・・・)

修一「お春にも世話をかけたね。本当にありがとう」と頭を下げる。

   リン達が立ち上がって石川とお春に頭を下げ、
リン「一面識もない私どものためにお骨折りいただき感謝の言葉もございません」

梅花「本当に有難うございます」

石川「いいの、修ちゃんが喜んでくれるならぼくはなんだってするからね」

   リン達、腕で目頭を押さえ、
リン「うぐっ、なんという人たち、なんという超人軍団・・・」

修一「リンさん、なぜ奴らが台湾に執着するか気づいちょる?」

リン「(予期せぬ質問にとまどい)え?そりゃ台湾を占領したいから・・・」

修一「だけじゃないね。真の狙いは台北の故宮博物院の宝物じゃないかと俺は思っとるんじゃが」

   石川、うんうんと賛同して頷く。

   リン、驚愕のあまり口をあんぐり開けて二の句が継げない。

   紅茶を飲みながら修一に、
石川「そうそう、来たついでにミサイルの補充をしとく?」

修一「(いま気が付いたように)おー、その用事もあって来たんじゃった」

   好奇心に顔を輝かせ、
リン(やった!石川さんの工作室を見れる絶好の機会!)

   扉を開け放った格納庫兼工場の前のヘリポートにプライベートジェット機が駐機してある。両翼の真ん中についてるエンジンはオスプレイのように稼働し、噴射口は駐機時には下向きになっている。扉は前部左側にあり、両翼の下に長さ30㎝、直径5㎝のミサイルを3発ずつ装着した機体を修一たちが眺めてるのをロングで描いた絵(お春はいない)。

   あ然と機体を眺め、
リン(自家用機まで所有してるとは・・・)

修一「いつのまにか飛行機を替えたんじゃね」

石川「そうなの。前の機体じゃ仲良しクラブのメンバー全員を乗せられなかったからね」

   あ然と石川を見て、
リン(そんな理由で・・・?)

   A1の外観に石川の声、
「A1(エーワン)って名づけたんだけど」

   ミサイルを撫でながら、
石川「垂直離発着できるように改造して、標的を元素分裂させるミサイルを6発搭載してるんだよ」

修一「(興味深げにミサイルを撫で)これはどのくらいの威力をもっちょるん?」

石川「理論上では一発で九州を消滅させられるはずなんだけど、これだけは試してみないとわかんないね」と平然と言ったのでリンがギョッとする。

修一「(驚き)たまげた。五発で日本を消滅させられるってこと?」

石川「おそらくね」

   リン達、顎が外れそうなほど驚愕し、
リン(なんと恐ろしい、この超小型ミサイルだけで世界を制圧できるではないか・・・)

   精密工場の如く様々な機械がある工場の中程にあるバイク用のミサイルを装填する機械の前にアパッチを停めて装填する様子を皆が眺めてるのをロングで描いた絵。

注、ミサイルを装填する機械の横の棚はシャッターで閉じられ、その向こうに全面ガラス張りの防塵室が三室並んでおり、室内は精密
機械だらけである。


   前部のカバーを外したアパッチにガンベルトにセットされたミサイルがカチャ、カチャ、カチャと渦巻き状に装填されてゆく絵。

   それを見て顎が外れるほど驚き、
リン「な、なんと・・・」(こんな大量に装填できるのか・・・)

   ミサイルが装填されるのを腕組みして見ながら、
修一「欲を言えば・・・」

修一「後ろから煽ってくる車と向かい合わずに攻撃できりゃ言う事ないんじゃが」

石川「(驚き)えっ、言ってなかったっけ?・・・」

   アパッチの風防に後ろの映像(後続車)が映ってる絵に石川の声、
  「バックカメラと指示したら風防に後方の映像が映るから」

   アパッチからシュパッと前方に発射したミサイルがUターンして後方に飛んでゆく絵に石川の声、
  「ロックオンして発射の指示をしたらいいだけなんだよ」

   車にミサイルが命中して「シュパッ」と霧散した絵に石川の声、
  「車が真後ろにいても元素分裂して霧散するから破片も飛んでこないし」

修一「(ひどく驚き)ええええーっ!」

修一「そんな事ができるなんて、いま初めて知ったわ」

   驚愕し、
リン(戦車にも勝る地上最強のバイクではないか・・・)

石川「(申し訳なさそうに)ごめんね、てっきり説明したと思ってたの」

修一「ほかのメンバーのリードも同じことができるってこと?」

石川「うん、みんなにもそのことを教えてあげて」と言った時に後方から「石川くーん」と呼ばれる。

   振り向くと里香と早苗が笑顔で手を振って格納庫の中をリードでこちらに走って来ており、
石川「(笑顔で)あ、里香ちゃんと早苗さん」

   二台が石川の前に停まり、
里香「(修一を見て嬉しそうに)おお、修ちゃんも来てたんだ」

早苗「里香さんとミサイルを補充してもらいにきたの」

注、早苗はノースリーブのタンクトップに足の長さが際立つパツパツのジーンズ。里香はノースリーブのタンクトップに短パン姿。

修一「いいときに来た。俺もいまミサイルを補充してもらってたんよ」

   里香と早苗が詠晴に気づく。

   笑顔で、
里香「こんにちは、リンさんの娘さんですよね」と言う里香と共に早苗も笑顔で会釈する。

   頬を染めて少し気圧され、
詠晴「こ、こんにちは、ヨンチンといいます」

   後光がさすような美人オーラを発散してる里香と早苗を見て圧倒され、
詠晴(動画で顔は知ってたけど・・・実物の方が百倍きれい・・・)

   涙目で愕然とし、
詠晴(うぅ、もうマインドクラッシュ・・・)

詠晴(お春さんだけでもモヤモヤしてたのに・・・見なきゃよかった・・・)

                つづく


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愛がイク(281)  バカップルの末路

2024-09-09 10:49:24 | 漫画のシナリオ
(281)バカップルの末路

四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

宮崎文雄と瓜二つのオッサンとバカげな婆あ。

石川翔(17)
170㎝。修一と同クラス。101話から登場。大富豪で黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。武器の発明で財を成した。

お春(20)
170㎝、甲賀忍者の末裔で114話から登場。凛とした美人で石川翔の影働きをする使用人。

執事(60)威厳のある顔。

美人のメイド三人(共に25) 。

N=ナレーション&呟き


   アパッチから「シュッ」と発射されたミサイルがくねりながら50m先の コンテナに向かって飛んで行くのを各々がバイクに跨って眺めている。

   「シュパッ」と命中し閃光と共にコンテナとトラックが跡形もなく霧散したのを見て「ふー・・・」と溜息をつき、
リン(何度見てもすさまじい威力。この開発者に会えると思ったら武者震いしてきた・・・)

   アパッチを方向転換させながら、
修一「では、皆さんまいりましょうかね」と言う修一に習い詠晴達も転回する。

   空の絵に「プルルルル」とエンジン音と詠晴と修一の会話、
  「ねえ修ちゃん、けっこう走ったけど、このまま真っ直ぐでいいの?」

  「うん。もう少し行ったら交差点があるから、そこを左折したらすぐに着くわ」

   他車のいない片側二車線の道路をバーグマン、アパッチ、トライクの順に一列になって走ってるのを上から俯瞰した絵に修一と詠晴の声、
  「きっとヨンチンが喜びそうなご馳走を用意してまってくれちょるぞ」

  「わーい、楽しみだな~♪」

梅花「(微笑ましそうに)ヨンチンたら、岩城さんと一緒なのがよっぽど嬉しいのね」

   しみじみと、
リン「ろくでもない男に惚れなきゃいいがと心配だったが、本当によかった」

リン(相手次第では消すつもりだったが・・・)

   修一のメットの耳部に詠晴の声、
  「あらら修ちゃん、だれかが煽り屋ぽい奴に絡まれてるから助けてあげて」

修一「(うんざりし)やれやれ、毎回こんな場面に出くわすのう」

注、宮崎文雄と瓜二つの男が車を斜めに停めて進路をふさぎ、信じられぬほどの大口を開けて怒鳴りながら後続車に向かってゆき、片
割れのバカげなババアがそれをガラケーで撮っている。後続車の大人しそうなカップルは恐怖に青ざめている。


   窓を開けた車内で怯える男に、
宮崎「てめえーっ、俺を煽りやがって危ねえだろうがーっ」

男 「あ、煽ってきたのはお宅のほうじゃないですか」と反論する横で彼女が怯えている。

宮崎「やかましいっ、おれに喧嘩を売ってんのか―っ!」と大口を開けて物凄い形相で怒鳴る。

   カップルの車の後ろに詠晴と並んで停止して、怒鳴る宮崎を見て感心し、
修一「よおもあんなに口が開くもんじゃのう。顔の半分以上が口じゃないか」「顎の関節がよっぽど発達しとるんじゃろうのう」

   ぷっと吹き、
詠晴「私もおんなじこと思った」

   突然、宮崎が男に猛烈な右パンチをくらわす。

   が、当たる寸前に顔の見えない誰かに拳を掌でバチンと握られる。

   宮崎が驚いて相手を見ると、
修一「(呆れたように)われ、よおもそがあに口が開くのう。カバかと思うたぞ」

宮崎「(不敵な表情で睨み)われ?」

修一「(不敵な表情で睨み)おう、われじゃ」

修一「カバのオッサンの方がええか?」と言いざま握った拳をボキボキ捻りつぶされ宮崎が「ぐぎええーっ」と悲鳴をあげる。

   リン達と並んで眺め、
詠晴「(冷ややかに)ざまあみろ。修ちゃんに見られたのが運の尽きだね」

   ガラケーで撮りながら慄き、
ババア「あ、あんた・・・」

   凝然としてる車内のカップルに、
修一「(優しい表情で)あとは引き受けたけん、お宅らはもう行きんさい」

男 「あ、有難うございます。殺されるかとチビリそうだったんです」と女と共に頭を下げる。

   カップルの車が走り去り、修一の前に集まったリン達に、
修一「(ポケットに手を入れながら)さて」

   ポケットから取り出したギロチンを伸ばして見せ、
修一「リンさんが喜びそうな武器をお見せしましょうかね」

注、ギロチン=長さ60㎝のピアノ線状の物で両端の膨らみにAIが内臓され、修一の命令で首に巻きついて一瞬で切断する。

   ギロチンを不審げに見て、
リン「ただのピアノ線・・・にしか見えませんが・・・」

   ぐるぐる巻きにしたギロチンを掌に包み込んで、
修一「ただのピアノ線かどうか乞うご期待」

   片膝をつき折れた指を庇って「うぐぐうう」と呻く宮崎に、
修一「われ、今まで何人の人を煽って不快な思いをさせてきたんな?」

宮崎「ううぐぅ、ゆ、指の骨が折れたから救急車を呼んでもらえませんか・・・」

   次の瞬間、修一に顎を「ガヅッ」と蹴りあげられて血反吐と共に歯を三本吹っ飛ばされて「ぐぶっ」と叫んでゴツンと後頭部からひっくり返る。

   血まみれの宮崎の顔面をグリグリ踏みにじり、
修一「そがあなこと聞いちゃあおらんわいやっ、何が救急車じゃ」

   尚もグリグリ踏みにじり、
修一「おどれが善良な人らを病院送りにしてきたんじゃろが、このクソ虫がっ」

   ガラケーを構えて恐怖に慄くババアに、
修一「おう、ガラケー婆あ、こっち来い」

   婆あが怯えながら寄ってくる。

   婆あの髪をぐわしっと引っ掴んで引き寄せ、
修一「そこに気をつけして立っちょれ」

   昏倒してる宮崎の顔面をドガッと蹴り、
修一「いつまで死んだ振りしちょるんなっ、一秒で立たにゃ首をへし折るぞ」

   ガラケー婆あの横に宮崎がよろけながら立ち上がったのを見て呆れ、
修一「まさにおどれらは似合いのバカップルよのう」

   うんうんと頷き、
詠晴(類は友を呼ぶとはよくいったものだわ)

   優しい表情でリン達に振り向き、
修一「はいっ、お待たせしました。一瞬なのでよーく見てて下さいね」

   パっとギロチンを宙に放り、
修一「バカップルを殺れ!」

   宙で円を描いて回転するギロチンをリン達が呆然と見て、
リン(なんと、人の言葉を解するのか・・・?)

   ギロチンが目にもとまらぬ速さで「ヒュン」と宮崎の首に巻きつき、間髪入れず婆あの首にも巻き付いて切断すると宙で回転して待機する。

   二人の首の切断面から血が一筋流れる。

   首がわずかに「つ」とずれる。

   二人の首が同時に「ドサッ」と地面に落ちたのを見てリン夫妻が驚愕し、詠晴が「ひえっ!・・・」と悲鳴をあげる。


   石川邸の外観にN『バカップルをミサイルで跡形もなく始末してから石川邸にやってきた』

   リン、梅花、詠晴の三人が石川邸を見て驚愕してる顔のアップ(三人の背後には広大な芝と、その向こうには森がある)。

注、大きな玄関の扉を開け放した石川邸はトランプの別荘をそっくり模したもので、屋敷の前に執事とメイド達(ダウントン・アビーの
メイドと同じ制服で丈は膝が隠れる長さ)が整列し、リン達をうやうやしく迎える。


   邸を見て立ち尽くしてたじろぐリン達(修一は玄関に向かって歩んでいる)の上半身を背後から見た絵に驚嘆の声、
詠晴「・・・う、うそでしょ・・・」

梅花「日本にこんな大邸宅があったとは・・・」

リン「それもトランプの別荘をそっくりそのまま作るとは、どれほどの財力の持ち主なんだ・・・」

   尚もたじろぎ、
リン(とても一代で財を築いたとは思えないし、私と同年代か上の人に違いない・・・)

リン(そんな年配の人と岩城さんが知り合いだとは・・・)

   ふと中空を見上げたらB1が二機と、オニヤンマが一匹飛んでるのを見て感心し、
リン(屋敷の周りをつねにB1が見張ってて、まさに塀のない鉄壁の要塞だな・・・)

   オニヤンマを訝し気に見て、
リン(しかし、あのオニヤンマはB1が怖くないのだろうか・・・)

   玄関に出迎えた石川と修一が和やかに話しながらこちらに歩んでくるのを見て、
リン(おや、この屋敷の主の息子さんかな?)

注、石川は半袖のカッターシャツに黒ズボン、スニーカー姿である。

   緊張してるリン達の前に立って穏やかな表情で、
石川「ようこそ。リンさんのことは修ちゃんから聞いてますので今日はゆっくりしていって下さいね」

石川「(さり気なく)報告することもあるし」

   えっという顔で驚き、
リン(初対面なのになにを報告することがあるんだろ・・・)

   ぽっと頬を染めて石川に見惚れ、
詠晴(知性が顔に滲み出てて、なんて綺麗なひとなの・・・)

   詠晴を冷やかすように、
修一「うっとり見惚れるほどいい男じゃろ」

   頬を染めて頷き、
詠晴「女性が男装してるのかと思った・・・」

修一「くっ」と吹く。

   皆の膝から下の足の絵に石川の声、
  「さ、みなさん、アフタヌーンティーの用意をしてるのでどうぞお入りください」

注、室内はトランプ邸の内部とまったく同じ豪華絢爛。重厚な長いテーブルの一方の真ん中に石川。対面に修一、リン、詠晴、梅花の
順に掛けている。テーブル上には人数分の豪華なアフタヌーンティーのセットがのっていて三人のメイドが各々のカップに紅茶を注ぐ
のを執事が見守っている。

   リン達がメイド達を呆気に取られて見てる中、B1と毒液のスペアが入った箱をテーブルの上に差し出して修一に、
石川「はい、修ちゃんにたのまれたB1ね」

   箱を手に取って中を見て、
修一「有難う。たんびに悪いね」

石川「(優しい表情で)いいの、気にしないで」

   メイドに紅茶を注がれながら、
石川「修ちゃんには守らなきゃなんない人が一杯いるから」と言う石川を見てリン達が驚く。

リン「(石川に)あの、あなたのお父さんがB1やミサイルを作られたんですよね?」

石川「いえ、ぼくが作ったんですよ」

   詠晴、梅花と共に驚き、
リン「は?!・・・」

   サンドイッチを食べながらリンに、
修一「石川君は兵器の発明家でアメリカの国防総省やマフィアに武器を売っちょるんじゃがね」

修一「あまりにも儲かりすぎて金の使い道に困りシャレでこの屋敷を建てたんだって」

   リン達がポカンとした顔で、
リン(シャレでこの大邸宅を・・・?)

   黄八丈の着物を着て石川の横に立った女の下半身の絵にお春の声、
  「みなさま、ようこそお越しくださいました」

   リン達に軽く会釈し、
お春「当家の主、翔様の心づくしを召し上がりながらどうぞくつろいで下さいませ」

注、お春(20)は日本髷を結い、黄八丈の着物を着ている。

   お春の凛とした美しさにリン達が圧倒されてぽかんとする。

              つづく


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愛がイク(280)   俺をなめちょるんか!

2024-08-26 13:03:35 | 漫画のシナリオ
(280) 俺をなめちょるんか!

四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

中国人A(30)ツリ目の悪相の運転手。

その他、悪相の中国人12人。


N=ナレーション&呟き

   車内から後ろのコンテナにふり見て、
A (そろそろコンテナからこいつらを出してやるか、中は蒸し風呂状態だろうし・・・)

   修一と話してるリンを眺め、
A (警察署の建物も署員も手品みたいに消えたからリンがなぜ生きてるのかナゾだが、今日こそ息の根をとめてやる)

   そう呟いた直後、フロントガラスの向こうでB1がこちらに襲い掛かってきそうな形相でホバリングしてるのに気づいて驚き、
A 「ひえっ、お、大スズメバチ!」

   恐々B1を見つめ、
A 「くそっ、外に出られないじゃないか・・・」

   突然、運転席側のドアが開き、修一に喉を鷲掴みされて「うぐっ」と呻く。

   Aが喉を鷲掴みされてコンテナの扉の前までズルズル引きずられてゆくのをリン達があ然と見ている。

   Aに襲い掛からんとするB1に掌を向けて押しとどめ、
修一「待て」

   落胆したB1に言い聞かせるように、
修一「リンさんの敵を倒したいのはわかるが、先に聞くことがあるけんの」

   今にもAに飛び掛からんとしてるB1を見て、
リン(B1が襲うってことは、私を狙う殺し屋か・・・)

   中空でホバリングしてるB1を見て感動し、
リン(なんて頼もしいビーちゃん。ご褒美にエサをあげられないのが残念でならないよ)

   修一、Aの後頭部を引っ掴んでコンテナの扉に「ガヅッ、ガヅッ、ガヅッ」と顔面から叩きつける。

   顔面を血まみれにしてドサッと仰向けに倒れたAを無表情で見下ろし、
修一「俺の質問にシラをきった瞬間にぶち殺す。知りませんも通用せんぞ」

修一「わかったら頷け」

   恐怖に慄くA、修一を仰ぎ見てガクガク頷く。

   その様子をリン達があぜんと見守り、
リン(いつもながら胸がすくようなスピーディーさ・・・)

詠晴(こんな感情の乏しそうなヤツでも修ちゃんのまえでは従順になるんだ・・・)

修一「コンテナの中に何人おる?」

   A、言いよどむ。

修一「(無表情で)もうええ。ぶち殺しちゃるわ」

   恐怖に顔を歪めて慌て、
A 「ま、まって、12人乗ってます・・・」

修一「リンさんを狙う警察署のやつらか?」

A 「そ、そうです・・・」

A 「前の署員が全員行方不明になったから、代わりにきた奴等です・・・」

   梅花、詠晴はギョッと驚くがリンは泰然としている。

   憤怒の形相でAの顔面を踏みにじり、
修一「わりゃ、たった12人で俺に喧嘩売りにきたんかーっ!」

修一「俺をなめちょるんかっ、せめて一個師団ぐらいでこんかいやっ!」

詠晴「パパ、一個師団って何人ぐらいのこと?」

リン「(のどかな表情で)そうだな、明確な規定はないが概ね一万人前後かな」

詠晴「(驚愕し)えーっ、修ちゃんは本気で言ってるの?」

リン「(平然と頷き)本気だね」

リン「いろいろ秘密兵器を持ってるし、鉄人ウーマンの早苗さんやミサイルを作れる友達もいるし」

A 「(恐れ戦き)ま、まってくれっ、リンを狙ったのになぜあんたが怒るんだ」

   Aの顔面をグリっと踏みにじり、
修一「やかましいわっ!リンさんを狙うのは俺に喧嘩を売ったのと同じじゃ、ドアホが」

   三人目を潤ませて感動し、
詠晴「修ちゃん・・・」

リン「岩城さん・・・」

梅花「なんと心強い言葉、岩城さんがいてくれたら世界とでも戦えそう・・・」

修一「メンバーはあと何人おるんな?」

A 「日本に潜入してる党員を総動員したからコンテナの中の12人が全てです」

A 「予算の関係で日本だけにそんなに人数を割けないから・・・」

修一「よし分かった。立て」

   よろけて立ち上がりながらおもねるように、
A 「正直に白状したから・・・」

   突然、喉ぼとけを掴まれてAが「ぐっ」と呻き、
修一「雑草は根本から根絶せにゃならんのよ」

   修一、Aの喉仏を「ブチッ」と引きちぎって絶命させる。

   リン達あぜんとし、
詠晴(ぎえっ、私に優しい修ちゃんと同じ人とは思えない・・・)

   向こうの倉庫の隅にとめてあるフォークリフトを見て、
修一「リンさん、ちょっとあれを借りてええかね?」

リン「(訳が分からず)は、はい、どうぞ」

   修一、フォークリフトに乗ってスタートボタンを押す。

   フォーク(爪)を真ん中まで上げた修一が「シュー」とモーター音をたててコンテナのどてっぱらに猛スピードで突進してゆくのを見て三人が目をむいて驚き、
リン「えええっ!」

   手で両目を覆い、
詠晴「きゃっ、修ちゃん危ないっ!」

   コンテナのどてっぱらにフォークを根本までガツンと突き刺した瞬間に中から「ぎええー」と悲鳴があがる。

   後方を振り見ながら素早くバックする。

   尚もコンテナ後部に向かって突進し、
修一「おりゃーっ、人間串カツじゃーっ」

   「ドガッ」とフォークを根本まで突き刺した瞬間、「ぐぎえええーっ」と悲鳴があがる。

   あ然と見てるリン達の絵に、
  「ガツン」「ぎやっ」「ドガッ」「ガッガガ」「ぐぎええっ」とフォークがコンテナを突き破る音と悲鳴。

   フォークをコンテナに突き刺したまま「タン」とリフトから飛び降りた足元の絵に修一の声、
  「さてと」

   「ギィー」とコンテナの扉を開けながら、
修一「いかが相成りましたかな」

   扉を全開にすると二人が腹をフォークに串刺しにされてぶら下がり、首がちぎれた者、胸や腹が破れて絶命してる者など凄惨な姿で全滅してる絵に修一の声、
  「ありゃー、全滅させてしまったか。B1の出番を奪って悪いことをしたのう」

   呆気に取られてるリン達に振り向き(リンの肩にはB1がとまっている)、
修一「さてヨンチン」

詠晴「なあに修ちゃん?」

修一「ご両親の一番の心配事はヨンチンが一人で台湾におるときに危険な目に合わないかということじゃ」

   虚を突かれたように驚き、
梅花「そう、そうなんです!なにかあってもすぐに駆けつけられないし・・・」

リン「岩城さんのおっしゃる通り、それが私たちの唯一の心配事なんです」

   アパッチのハンドル部から飛び立ったB1を指先にとまらせ、
修一「で、詠晴を守る術をいろいろ考えたが、俺のB1を護衛につけることにした」

リン「(妻と共に恐縮し)私のB1をもって帰らせるつもりだったんですが・・・」

修一「それはならん。リンさん達にも護衛は必要じゃけんね」

   B1を詠晴の指にとまらせ、B1に、
修一「おまえの新しいご主人様じゃ。何があっても守り抜くんだぞ」

   B1、うんうんと頭を振る。

   B1の頭を慈しむように撫でながら躊躇し、
詠晴「でも私がこれをもらったら修ちゃんが・・・」

修一「友達にまたもらうから心配いらん」とポケットに手を入れる。

   毒液のスペアが入ったケースをポケットから出して詠晴に手渡し、
修一「これは毒液のスペアね。これでご両親の心配事も解消したし、詠晴が台湾で最強の女になったのう」

   感激し、
リン(私の目の届かない所でヨンチンが党の奴等やストーカーに狙われるのが一番心配だったが・・・)

リン(接近される前にB1が瞬殺してくれるから、まさに詠晴は無敵。台湾で最強の女になった・・・)

   感激して涙を拭い、
詠晴「ぐすん、修ちゃん~・・・」

   リンと梅花が涙ぐみ、
リン「そこまでヨンチンの事を考えて下さってたとは・・・」

梅花「もう、只々有難くてお礼の言葉もみつかりません、本当に有難うございます・・・」

   B1の頭を撫でてる詠晴の指のアップに修一の声、
  「あ、そうそう、台湾と行き来するときに手荷物検査で引っかかったら面倒じゃろ」

   中身を透明に描いたキャリーバックの中にガチャの透明の丸い容器(二個)に入れたB1と、クワガタが入れてある絵に修一の声、
  「昆虫のガチャを土産に買って帰る旅行者が大勢いるから搭乗前にガチャの容器に入れてしまったら怪しまれまい」

   夫婦共に恐縮して、
リン「もう何から何まで親以上にヨンチンのことをおもんばかっていただき感謝のしようもありません」

   何か閃いたように、
修一「あ、そうじゃ」

修一「いまから代わりのB1をもらいに行くけん、よかったらリンさん達も一緒にいく?」

リン「(狂喜し)もしや、空飛ぶバイクとミサイルを作った人ですか?」

修一「うん。万が一のことを考えてリンさん達の事はもう話してあるし」

   狂喜し、
リン「ぜ、ぜひ連れてってくださいっ」

   携帯で「あ、石川君、いまからーー」と話しながらアパッチの方に向かう修一の背を不可解そうに見て、
リン(・・・万が一を考えてとはどういう意味だろうか・・・)

      つづく


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愛がイク(279)  我愛你(ウォアイニー)

2024-08-12 15:34:42 | 漫画のシナリオ
(279)我愛你(ウォアイニー)

四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

N=ナレーション&呟き

   修一宅駐輪場にアパッチとバーグマンが並べて停めてある絵にN『初体験ですっかり味をしめたヨンチンは今日も朝から
やって来てセックスに没頭していた』

   同、玄関内

   修一のスニーカーと詠晴の踵の低いパンプスが玄関ドアの方に向けてきちんと揃えてある絵にN『ヨンチンの香水と性臭が入り交ざった筆舌しがたい淫靡な匂いが玄関にまで満ちていたーー』

注、ここからベッドで性交している。

   騎乗位で腰を巧みに「クイクイ」振る詠晴の下半身の絵にN『セックスに天賦の才があったヨンチンはすぐにフェラと腰使いのコツを飲み込み、その才を存分に発揮した』

   腰を振りながら快感に眉尻を艶めかしく歪めた詠晴の顔のアップにN『フェラや腰使いが下手な者にいくら教えても無駄
だが、ヨンチンの床上手は生まれもっての才能であった』

   腰を振りながら恥ずかしそうに修一を見下ろし、
詠晴「顔に・・・いっぱいかけて・・・」

注、ここから修一は床に立ち、詠晴は修一の前に膝まずいている。修一は下半身だけの絵で顔は描かない。

   詠晴が修一の股間の前に膝まずき、握った勃起から「どぴゅ」と大量に飛び散った精液を顔面と半開きにした口で受け、長いまつ毛と唇につららのように垂れた精液を恍惚として舌で舐める。

   尚も勃起をしごきながら訴えるような眼差しで修一を見上げ、
詠晴「我愛你(ウォアイニー)」「好きよ修ちゃん、大好きすぎて頭がおかしくなりそう・・・」

   握った勃起に愛し気に頬刷りしながら、
詠晴「この世で私を御せるのは修ちゃんただ一人だけ・・・」N『一人娘で真綿にくるむように育てたヨンチンに両親は強くいえなかったがーー』

   顔に飛び散った精液をティッシュで優しく拭ってくれる修一を詠晴が従属の眼差しで見上げてる絵にN『心から愛し崇拝する修一にだけは従順なのであった』

   天井のシーリングライトの絵に会話、
  「喉が渇いたでしょ?アイスコーヒーでも作りましょうか?」

  「うん、たのみまちゅ」

   同、キッチン

   換気扇の絵に修一の声、
  「ツルッツルでため息が出そうな艶めかしい腋じゃのう・・・」

   流しの横にアイスコーヒーが入ったグラスが二つ置いてあり、その横に詠晴が身体を支えるように左手をついてる絵(体は描かず手だけ)に修一の声、
  「おっと、よしと言うまで腕を下ろしてはならん」

注、二人とも素っ裸で詠晴は修一より五㎝背が高い。流しに背をもたせかけ左手をついて体を支える詠晴が恥ずかしそうに右腕を上に伸ばしている。

   詠晴の腋のアップ。

   恥じらう詠晴の腋を嗅ぎ、
修一「この汗まじりの甘ったるい匂い、嗅ぐのをやめられん・・・」

   腋に鼻を付けてうっとり嗅ぎ、
修一「たまらん、どこを嗅いでもいい匂いがするヨンチンの身体は実に神秘じゃわ・・・」

   頬を染めて恥じらう詠晴の顔のアップに彼女のN『全身余すところなく、足の指の股まで嗅がれて舐めつくされた・・・』

   詠晴の陰毛のアップに彼女のN『こんな顕微鏡で見るように肌の細胞まで舐めしだかれて慈しまれる女はいないだろう』

   二人の膝から下の絵に詠晴のN『よくぞこんな相性が合う人と出会えたものだ・・・』

注、ここから修一は台所の壁にもたれてアイスコーヒーを飲み、向かい合った詠晴も勃起を愛し気にしごきながら流しに背をもたせかけてグラスを手に持っている。

修一「これを飲んだら倉庫にいってみようか?次のコンテナが入ったかもしれんけん」

詠晴「(上機嫌で)うん、いいよ」

   快晴の空の絵に「プルルルル」とエンジン音と会話、
  「インカムの調子はどうですかー、俺の声がきこえますかー?」

  「はーい、バッチリ聞こえますよー」

   他車のいない片側二車線の道路。バーグマンの後ろにアパッチがついて走ってるのを上から俯瞰した絵に会話、
  「ところで、毎日むちゃくちゃヤリまくってヒリヒリせんか?」

  「うふっ、ヒリヒリが回復するまで待てないほど病みつきになっちゃった」

詠晴「(頬を染めて恥じらい)私がこんなにセックスにハマるとは夢にも思わなかったわ」

   ノースリーブに超ミニでシートに跨ってるミニの奥にチラッとTバックが見える絵に詠晴の声、
  「こんな気持ちの良い事を今まで知らずに生きてきたのが悔しい」

詠晴「もっと早く修ちゃんと出会っていっぱいヤリたかったよ」

   詠晴のメットの耳部に聞こえる修一の声に詠晴の返事、
  「ところで台湾大学は東大なみの難関らしいが、ヨンチンは頭がええんじゃね」

  「頭がいいというよりーー」

   あっけらかんとした表情で、
詠晴「記憶力が良いか悪いかの差じゃないの?」「出題されそうな問題を嗅ぎ分けるカンも必要だけど」

   バーグマンのメーターを含むハンドルの部分の絵に詠晴の声、
  「頭がいいというのは可能性の塊の修ちゃんのような人の事だってパパが言ってたけど私もそう思うわ」

   淡々とした表情で、
修一「そんなこと言われたの初めてじゃわ」と言った修一のメットの耳部に詠晴の声、
  「そんな分かり切ったことをわざわざ口に出して言う人もいないでしょう」

   前方の倉庫の前からコンテナを積んだトレーラーが離れてゆくのを見て、
詠晴「あら、もう荷下ろしがすんだみたいよ」

   倉庫の横にトライクとアパッチとバーグマンが並べて停めてあり、十m離れた向こうにコンテナを積んだトレーラーがもう一台停まっている絵。

注、倉庫内では作業員がフォークリフトで茶葉が入った段ボール箱をうず高く積み上げており、それをリン夫妻が見ている。リンは派手なアロハシャツに膝丈の短パン姿にスニーカーで肩にB1が留まっている。梅花は横に深いスリットが入った膝丈のチャイナドレス着用。

   フォークリフトの作業を見ているリン夫妻が後ろから「パパー」と声をかけられる。

   梅花と共に振り向いて修一に笑顔で、
リン「あ、岩城さん。いま高雄からの船便の荷下ろしがすんだとこなんですよ」

   びっしり山積みした荷を仰ぎ見て、
修一「この茶葉にはまだ奥さんの商標は印刷されてないんよね?」

リン「はい、この次の荷からになります」

   修一の横で山積みの荷を見てる美しい詠晴をまぶしそうに見て、
梅花(岩城さんと出会ってから蝶が脱皮するように日々美しくなって、恋の力って本当にすごい・・・)

   詠晴に冷やかすように、
梅花「いっそ岩城さんの家に居候すれば行ったり来たりしなくてすむんじゃないの?」

詠晴「六畳一間のアパートだからそれは無理よ」

   夫妻が驚き、
梅花「え、大邸宅に住んでるんじゃないの?」

   鼻の穴を膨らませて自慢げに、
詠晴「そこが岩城さんらしいとこで、彼が欲するのは物質ではなく心の豊かさなの」「この若さでもう仙人の境地に達してるんだから」

   詠晴を見て少し呆れ、
修一「きれいにまとめてくれたが、そうなん?」

詠晴「そうよ。修ちゃんはそういう人なの!」と力をこめて言い切るのを両親が微笑ましく見て、
リン(おやおや、まさにぞっこんだな・・・)

   十m向こうにコンテナを積んだトレーラーが停まってるのを見て、
修一「さっきから気になっとるんじゃが、あのコンテナは?」

リン「さて、うちの荷は全部降ろしましたが・・・」と言う父親の肩に留まってるB1が可愛くてたまらぬ様に頭を撫で、
詠晴「ビーちゃん、いい子にしてた~?」

   B1を撫でてる詠晴を微笑ましそうに見て、
修一(ほう、ヨンチンもビーちゃんって名前にしたのか)

   B1がトラックの方を見て今にも飛び立たんばかりにソワソワしだしたのを見て不審げに、
修一(なんか殺気立っちょるが近くに敵でもおるんか?)

   その時、B1が突然飛び立ったので、
詠晴「あっ、どこにいくの?」と驚く。

   B1がトラックに向かってゆくのを見てピンと来て、
修一「そういうことか・・・」

修一「(嬉しそうに)リンさん、新たな刺客のお出ましでござる」

リン「えっ?」と梅花、詠晴と共に驚いてコンテナに目をやる。 
  
              つづく

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愛がイク(278)  禁断の秘め事

2024-07-29 08:16:42 | 漫画のシナリオ
(278)禁断の秘め事

四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

工藤かほり(40)
170㎝。工藤敏行の母。全身からエロオーラを放つグラマーな美女。

工藤敏行(12。小6)
160㎝。一見大人しそうだが、ひねた性格が顔に滲み出てる。257話から登場。


N=ナレーション&呟き


   震える敏行の手が、かほりの膝にそっと触れる絵の大ゴマ。

   ビクッと驚いて頬を染め、
かほり(あっ・・・)と心の中で声を上げる。

   胸を「ドキドキ」鳴らして母の股間を凝視し、
敏行(脚を閉じないってことは・・・)

   敏行、目の色を変えてそっとスカートの奥に震える手を差し入れる。

   そして内腿に触れて少し驚き、
敏行(お、まだセーフなのか?・・・)

   うっとりして内腿を厭らしく撫でまわし、
敏行(なんとなんと・・・)

敏行(娘みたいにツルっツルですんげえ気持ちいい・・・)

   尚もうっとり撫でまわして腿に鼻を近づけて嗅ぎ、
敏行(ママはこんな綺麗な肌をしてたのか、掌が吸いつきそう・・・)

   尚もうっとりと腿を嗅ぎ、
敏行(それにすんげえいい匂いがする。これが熟女の香りか・・・)

   かほり、欲情に目を潤ませ切なげに胸を喘がせる。

   敏行が夢中で内腿を撫でてると、かほりの脚が更にググといやらしく開く。

   驚き、
敏行(おっ、もっと開けと念じたら本当に開いた・・・)

   眼前の性器を見て興奮し、
敏行(・・・マ〇コって・・・)

敏行(こんな卑猥な形をしてたのか・・・)N『艶やかな茂みの奥でひっそり息づく漆黒の筋の下方に粘った滴が盛り上がり物凄い恥臭を放っていたーー』

   興奮に目を潤ませて恥じらい、
かほり(鼻息が熱いわ、ママのアソコを見て興奮してるのね・・・)

   腋ぐりの大きいノースリーブの腋から乳房の麓が見える艶かしい絵にかほりの呟き、
  (興奮してくれるのは嬉しいけど・・・)

   目を血走らせて股間を覗きこんでる敏行を、かほりのふくらはぎの後ろ側から見た絵に彼女の呟き、
  (真っ黒で・・・)

   頬を染めて羞恥を滲ませ、
かほり(使い込んでるのがばれるからすごく恥ずかしい・・・)

   敏行の震える中指の先が性器に触れる寸前の手のアップ。

   そしてついに中指の先が陰毛に触れる。

   切なげに身悶えして声を絞り出し、
かほり「おいたしちゃダメぇ・・・」 
  
   恥ずかしそうにテーブルの下から出てきて、
敏行「ママの肌が綺麗だったからつい、御免なさい・・・」

かほり「(少し恥じらい)いいのよ、あなたに褒められてママすごく嬉しいわ」


   消灯したリビングの絵。

   同、敏行の寝室

注、寝室は横開きの戸で室内は薄暗い。敏行は裸にトランクス姿で布団に大の字で爆睡しており、猛烈に勃起してテントを張っている。

   欲情に目を潤ませたかほりがTバックだけの姿で寝室に入ってきて後ろ手でそっと戸を閉めながら敏行のテントを張った勃起を見て熱い吐息を吐く絵にN『息子に見られてはならない所を見られた恥ずかしさに興奮して今夜は異常なほど昂っていたーー』

   敏行の足の間に片膝をついてトランクスのゴムに手を掛ける。

   トランクスを下ろした瞬間に勃起がビンッと跳ね出て先走り汁がかほりの頬と上唇に飛び散る。

   上唇に飛び散った先走り汁を舌で舐めて感動し、
かほり(いつも力強く跳ねて、この脱がせる瞬間がたまんない・・・)

   布団の横に濡れたTバックが脱いである絵。

   尚もぐっしょり濡れたTバックの股部をズームした絵。

   かほり、敏行の腰の上に蹲踞(そんきょ)して跨る。

   性器から愛液をつららのように滴らせたかほりの股間が降りてくるのを下方から煽って見た卑猥な絵。

   勃起を握って裂け目にあてがい、
かほり(フェラしたいけど今日は興奮しすぎて、すぐに入れたい・・・)

   勃起を挿入する快感に眉尻を歪めて喉を反らせ、
かほり(うぐうぅ、気持ち・・・いい・・・)

   目尻を濡らし、喘ぎ声が漏れぬように手で口を押さえて腰を揺すりながら、
かほり(私の気を入れた腰使いに耐えられるなんて・・・本当にすごいわ・・・)

   のの字を書くように腰を猛烈に振ってクチュ、クチュ粘った音を立て、
かほり(はぁ、はぁ、ああ、たまんない)(気持ちよすぎてどうにかなっちゃいそう・・・)

かほり(ママはもうあなたのチ〇ポなしじゃいられない・・・)

   両の乳房を揉みながら甘え顔で、
かほり(ぜったい自分で処理しちゃいやよ)

かほり(毎日ママの中に一滴のこらず出させてあげるから・・・)

   天井のシーリングライトの絵に「クチャ、グチュ」等の粘着音とN『たちまち勃起の根本に泡立った粘液が絡まりつき、結合部から立ち昇るかほりの卑猥な性臭が部屋に満ちた』

注、ここから敏行が覚醒してるかどうか定かにせぬため、敏行の顔は描かない。

   突然、敏行の両手が下から伸びてきて乳房を掴まれたので驚き、
かほり(えっ、目が覚めたの?!) (だったらやめなきゃ・・・)

   双の乳首を親指と人差し指でソフトにつまんで揉まれる絵にかほりの悶え声、
  (うぐうぅ・・・上手よ、乳首をそんな風にソフトにいじられるの好き・・・)

   両の乳房を柔らかく揉まれる絵にかほりの悶え声、
  (はぁ、はぁ、すっごいテクニシャン・・・)

   片方の乳房を握られたままクルッと体を入れ替えられて敏行が上になる。

   脚を開かされ性器をピチュピチュ舐められて慌て、
かほり(・・・うぐうぅ、気持ちよすぎて今さらやめられない、もうどうなってもいい・・・)

   性器を舐められる快感に悶え、
かほり(ああ・・・だめ、ママのそこはすごい匂いだから舐めないで・・・)

   片方の脚を持ち上げられて性器に近い内腿を舐められ、
かほり(むぐうぅ、気持ちいい・・・もっと舐めて色んなところを撫でて・・・)N『今まではママが動くだけだったけど、そんな風にいやらしく愛撫されたら一層きもちがいい・・・』

   眉尻を悩ましく歪めて喘ぐ顔のアップに、
かほり(ママのツルツルに張りつめた太腿をもっといやらしく舐めてツバまみれにして・・・)

   持ち上げられた足の指の股を舐められ、
かほり(ぐうぅぅ・・・いやぁ、そんなとこ舐めちゃだめぇ・・・・)

   バックで激しく突かれて堪らずシーツをギュッと掴んで狂おし気に、
かほり(うっぐっ、ぐうう・・・)

かほり(ひっ、そんなに激しく突かれたらマ〇コが壊れちゃうぅー・・・)

   正常位でズチュズチュ突かれて涙を流してユサユサ揺れながら悶え、
かほり(うっ、うぅ、あなたの大きくて硬いチ〇ポはママの宝物よ・・・)

   狂おし気に眉尻を歪め感に堪えぬ苦悶の表情で、
かほり(し、死ぬ・・・気持ちよすぎて・・・)

   仰向けのまま両膝を立てて股を開いた態勢で宙に浮き、頭から奈落の底に引きづりこまれてゆく絵にかほりの心の声、
  (死んじゃうぅぅーー・・・)

   かほり、涙を流し過呼吸になって「くっ・・・」と呻く。

   そして敏行の背にしがみつき腰をガクガク痙攣させてイク。

   敏行も「ドクン」と射精する。

   そして顔の見えない敏行が何事もなかったように、虚脱してるかほりの横に横たわる。

注、次のコマから敏行の顔を描く。

   横で即座に爆睡した敏行を見て、ほっと安堵し、
かほり(なんて器用な子・・・)

   敏行の横に蹲踞してティッシュで勃起の始末をしてやってるかほりを後ろから見た絵に彼女の呟き、
  (寝ぼけながら体が勝手にオスの本能で動いたのね・・・)

   満ち足りた顔で敏行の唇に「チュッ」とキスし、
かほり(こんな凄いイキ方したのはじめてよ)

   キスしながら唾液の糸を引き、
かほり(過呼吸で本気で死ぬかと思ったんだから・・・)

   寝室から出て戸を閉めながら、トランクスを履かせた敏行の寝顔を愛おし気に見て(片方の手で股に宛てたティッシュを押さえている)、
かほり(ママのアソコもツルツルの太腿も、すべてあなたのものよ・・・)

   消灯したリビングの絵にかほりのN『明日もどこを舐められるかわかんないから、もっと念入りに身体の手入れしなきゃ・・・』

                つづく



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愛がイク(277)  秘密の中指

2024-07-15 14:44:14 | 漫画のシナリオ
(277)秘密の中指
四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物
桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ね学校では常にハイレグ水着かハイレ
グブルマー姿。209話から登場。 

須藤良子(12。小6)
170㎝。髪をポニーテールに結んだ目を瞠るような美人。165話から登場。

工藤かほり(40)
170㎝。工藤敏行の母。全身からエロオーラを放つグラマーな美女。

工藤敏行(12。小6)
160㎝。一見大人しそうだが、ひねた性格が顔に滲み出てる。257話から登場。

N=ナレーション&呟き

   良子の小学校の外観。

   同、教室内

   椅子に座った良子の短パンの股部の奥にチラッと下着が見えるのを机の下から見た絵。

注、Tシャツに短パンを履いた良子は廊下側後ろから二番目の席で、左斜め後ろに工藤(Tシャツ、長ズボン)が座っている。

   良子の艶めかしい太腿を左斜め後ろから見た絵に工藤敏行の呟き、
  (うむむう・・・おかしい・・・)

   へそが見えるタンクトップに超ハイレグブルマーを履いた早苗が黒板に人体図を描いており、良子が真剣な顔でノートを取ってる絵に工藤の呟き、
  (俺の身体は一体どうしちまったんだ・・・)

   黒板に向かってる早苗の股間にブルマーが食い込んでるのを後ろから見た絵に工藤の呟き、
  (良子の匂うようないやらしい太腿や早苗のブルマーが食い込んだ尻を見ても)

   尚もブルマーが食い込んだ尻のアップに呟き、
  (チ〇ポがピクリとも反応しないし・・・)

   思案顔で机に肘をついて顎を支え、
工藤(ママの下着にも関心が薄れた・・・)N『工藤敏行。160㎝。将来、良子を妻にして早苗を妾にする野望を抱いている』

   両手で頭を抱え込み、   
工藤(俺の邪悪な性欲はいったいどこに行っちまったんだーっ)

   はっと思い当たり、
工藤(もしかしたら・・・)

工藤(俺は童貞のまま、じじいになっちまうのか・・・)N『毎夜、母に精を一滴残らず吸い取られてることなど知る由もなくーー』

   教室の天井の絵にN『だが、そのおかげで前回のようなハレンチな性犯罪を犯さずにすんでるのである』『彼は精嚢(せいのう)が空の状態のときは正常でいられるのだった』【精嚢=精子を溜めるところ】

   頭を抱えこんでツーと涙を流し、
工藤(小6にして俺の人生詰みました・・・)


   
   夕方。工藤宅をベランダの外から見た絵にかほりの呟き、
  (早く帰ってこないかな~♪)

注、3LDKのマンション。玄関から奥のリビングに続く廊下の手前右側にトイレ、その向こうに洗濯機を置いた洗面所兼脱衣場と風呂があり、その反対側に二部屋ある。整然とした15畳のリビングにはキッチンと4人用のテーブル。壁にかけた大型テレビ。3人掛けのソファーがあり、奥に八畳の息子の寝室がある。

   同、キッチン

注、かほりはノースリーブに膝丈のタイト気味のスカートにエプロン姿。

   テーブルの上に、とんかつにキャベツの千切りとブロッコリー、トマト、ポテサラを添えたもの。他に焼きナス、冷やっこ  等が並んでる絵。

   キッチンに立つかほりの艶めかしいふくらはぎのアップに呟き、
  (ママはもう・・・)

   夕飯の支度をしてる後姿に呟き、
かほり(あなたのチ〇ポから腰を離せなくなっちゃったの・・・)

   腋ぐりの大きいノースリーブの腋から乳房の麓が見える艶かしい絵にN『工藤かほり。40歳。170㎝』

   中指を性器に入れて自慰をするかほりの手のアップに呟き、
  (もう・・・)

   膣から粘液の糸を引きながら指を抜く絵にかほりの呟きとN、
  (秘密の指を使わなくなったし・・・)N『あの夜以来、肉欲が存分に満たされて自慰を必要としなくなったのだ』

   上機嫌で天塩皿でみそ汁の味見をし、
かほり「うん、バッチリ。敏行好みの味だわ」

   張り詰めた尻の絵にかほりの呟き、
  (夜の事が楽しみで想像しただけでーー)

   スカートを透明に描いた内腿の付け根のどアップの絵に呟き、
  (内腿のつけ根に甘美な痺れがはしって腰がよろけそうになっちゃう)(ママをこんなに夢中にさせて悪い子だわ・・・)

   Tバックが食い込んだ股間を真下から見た絵にN『こんなに身も世もないほど夢中になるのは男より女の快感の方がはる
かに奥が深くーー』

   尚も股間をズームした絵にN『かほりの膣の構造と敏行の性器の形が鍵のようにぴたりと合致したからである』

   スカートをまくり上げ、
かほり(敏行の立派なチ〇ポを思い浮かべただけで・・・)

   Tバックを膝付近まで下ろし濡れた股部を見て、
かほり(ズリズリに濡れて)

   脱いだTバックを足首から抜く絵のアップに呟き、
  (たんびに下着をかえなきゃなんない身体になっちゃった・・・)N『敏行との秘め事が始まって以来、一日中セックスの事を考え、しとどに濡れまくるのだった』

   両手に持った下着を見て思案し、
かほり(すぐにお風呂だし、今日はもうノーパンのままでいっか・・・)

   夜。明かりが灯った工藤宅をベランダの外から見た絵。

   同、キッチン

   キッチンの水切りカゴに洗った食器が入れてある絵にN『夕食後――』

   リビングのテーブルで工藤は宿題をし、対面に掛けたかほりは形良い脚を組み、片方の肘をついてその手を顎に添えてPCを見ている(敏行はTシャツ、短パン姿)。

   脚を組んだかほりの艶めかしい足をテーブルの下から真正面から見た絵。

   スカートの奥にチラッと陰毛が見え性臭がほんのり漂い出てる絵にN『夜の秘め事が待ちきれないかほりのスカートの奥
から欲情を示す強い香りが漂い出ていたーー』

   PCを見てるかほりの美しい顔のアップに工藤の呟き、
  (ママは見るたびに綺麗になっていくな・・・)

   母に見惚れ、
工藤(ぼくが大人だったらぜったい彼女にして・・・)

   床に立った顔の見えない敏行の股間の前に裸で蹲踞(そんきょ)したかほりが「どぴゅ」と大量に飛び散った精液を顔面と半開きにした口で受け、長いまつ毛と唇につららのように垂れた精液を恍惚として舌で舐める絵の大ゴマに敏行の呟き、
  (あの綺麗な顔にたっぷり顔射してやるのに・・・)

   かほりが、ふっとPCから顔を上げて敏行を見る。

   敏行と目が合い、かほりが恥ずかしそうにポッと頬を染める。

   照れて目をそらせた敏行を見て、
かほり(ママに見惚れてくれてたの?)

   腋ぐりの大きいノースリーブの腋から豊かな乳房の麓が見える艶かしい絵にかほりの呟き、
  (だったらすごく嬉しい・・・)

   どぎまぎした敏行がシャーペンを床に落として「あっ」と小さく声を漏らす。

   かほり、テーブルの下に屈みかける敏行を見て目に羞恥を浮かべる。

注、ここからかほりは組んでた脚を解き、やや開き気味にしている。

   敏行、テーブルの下に四つん這いになってシャーペンに手を伸ばす。

   そのとき、眼前のかほりの茂みを見て驚愕し、
敏行(げっ、毛っ!?)

   茂みにくぎ付けになって凝視し、
敏行(な、なぜノーパン・・・?)

   赤面して恥じらい、
かほり(もしかしたら・・・)

かほり(ママのアソコを見てるの?・・・)

   敏行、スカートの奥から漂い出る性臭に誘われるように膝の間に顔を近づける。

   性臭を嗅いで欲情し、
敏行(す、すんげえ・・・)

   尚も陶酔した様に夢中で嗅ぎ、
敏行(ママのマ〇コはこんなやらしい匂いがするんだ・・・)

   机上の開いたままの本とノートの絵にN『下着を嗅いだ事はあるが直嗅ぎしたのは初めてで衝撃的だったーー』

   我が股間を見て驚き、
敏行(おっ!勃った・・・)

敏行(不能になったかと思いきゃ、ママの匂いを嗅いだらギンギンに・・・)

   興奮してまなじりを吊り上げた敏行が、やや開き気味のかほりのスカートの奥を凝視して「ゴクッ」と唾を飲み込む絵にN『母の美しい顔からは想像もつかない淫靡な香りを嗅いで敏行は理性が吹っ飛んでしまったーー』

   敏行の震える手が、かほりの艶めかしい膝にそっと伸びる絵の大ゴマ(まだ触れてはいない)。

          つづく


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愛がイク(276)  私のTバックをサブスクしますか?

2024-07-01 11:04:36 | 漫画のシナリオ
(276)私のTバックをサブスクしますか?

四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり、季節は常に真夏である。

登場人物

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

所沢(40)教員。黒縁眼鏡をかけた一見してオタクと分かる男。

男性教員(40)

N=ナレーション&呟き


   早苗が務める小学校の外観。

   同、廊下側から見た教員室の外観。

注、戸を開け放った教員室には所沢一人しかおらず机上には書類が積み上げてあり、所沢の服装は半そでカッターにズボン、サンダル。

   所沢、目の下にクマを作り、疲れた様子でパソコン入力している。

   疲労困憊して髪をかきあげ「ふーっ」とため息をつき、
所沢(まさに教師はブラックの筆頭。際限のない残業でもう鬱になりそう)(というか、もうなってるかも・・・)

   向こうの早苗の机を切なげに見て、
所沢(早苗さん、助けてください・・・)

注、早苗の机上には袋を開けたポッキーとお茶のペットボトルが置いてある。机の下にかかとの低いパンプスとファスナーを開けたままのスポーツバッグが置いてある。

   早苗の机上の絵に所沢のN『貴女のアソコの濃厚な匂いはまさに麻薬で・・・』

   パンプスのアップにN『頂いたTバックを嗅いで働くパワーをもらってますが・・・』

   ファスナーを開けたままのスポーツバッグのアップにN『もう無臭になっちゃって私のエンジンも切れそうです・・・』

   スポーツバッグから匂いが漂い出てる絵にN『きっとよだれが出るようなお宝が入ってるんでしょうね、けど盗んだらぶっ殺すって警告されてるし・・・』

   尚もスポーツバッグのアップにN『新鮮なTバックのスソガチックな匂いを嗅げたら百万馬力のパワーがでるんだけど・・・』

   机に両肘をついて頭を抱え込んで髪をかきむしり、
所沢(このままじゃ発作的に屋上から飛び降りてしまいそうだ・・・)

   その時、教員室に入りかけた早苗が所沢が頭を抱えてるのを目にして、はっとする。

注、早苗はへそが見える短いタンクトップに超ハイレグブルマーとスニーカー姿である。

   入り口に立ったまま心配そうに、
早苗(ほかの先生もだけど・・・)

   ブルマーが食い込み両の尻の肉がはみ出てるのを後ろから見た絵に早苗の呟き、
  (所沢先生も過重労働でまいってるんだ・・・)N『早苗だけは特別待遇で定時で帰る特権を与えられていたーー』

   手で顎を支え、その手の肘をもう一方の手で支えて宙を見据え思案し、
早苗(何か私にしてあげられることはないかしら・・・)

   早苗の股間からふくらはぎの上部までを後ろから見た絵に早苗の呟き、
  (そうだ!一つあったわ) 
  
   入り口に立ったまま、
早苗「所沢先生」と声をかける。

   やつれ顔の所沢、早苗を見て驚く。

   悪戯ぽい表情で手招きし、
早苗「ちょっと保健室へ来ていただけますか?」

所沢「(驚き)え・・・?」

   保健室の外観。

   同、保健室内

注、室内には空のベッドが二台ありカーテンで仕切られている。
 
   恥じらいながらおどおどして早苗と向き合って立ち、
所沢「な、なんでしょうか?・・・」N『至近距離で早苗のいい匂いを嗅いで早くも先走り汁を漏らしていたーー』

   生真面目な顔で、
早苗「このまえ差し上げたTバックの匂いがそろそろ消えかけてるんじゃありません?」

所沢「(驚き)そ、そうなんですよ。よくわかりましたね」

   ブルマーのゴムに手を掛け、
早苗「お望みなら、いま履いてる新鮮な・・・」

所沢「(驚き)げーーっ」

   狂喜してズボンをバッと降ろして履いてるTバックを露わにし、
所沢「新しいのと交換して頂けるんですかー?!」

注、所沢の一物はTバックを突き破らんばかり激しく勃起している。

   彼の股間を見てあ然とし、
早苗(まさか履いてるとは・・・)

   焦ってTバックを降ろしながら、
所沢「ち、ちょっとまって下さいね。すぐにこれをお返ししますから」

   所沢に掌を向けて、
早苗「いえ、それは返さなくて結構です」

注、ここから所沢は下半身裸である。

   疑わしそうな目で、
所沢「また新しいTバックを頂けるなんて夢みたいで信じられないんですが、大どんでん返しはないですよね?・・・」

   ブルマーのゴムに手をかけて止まり、無表情で、
早苗「疑うのならやめます?」

   慌てて焦り、
所沢「いや、そうじゃなくて」

   向かい合って立ってる二人の膝から下の絵に会話、
  「この間もですがなぜそんな貴重なものをくださるんですか?」

  「この間は人助けのためです」

早苗「けど、助けたからにはアフターケアも万全でなくちゃ。そう思いません?」

   喜びながらも戸惑い、
所沢「ま、まあ、願ってもないことですが・・・」

所沢(人助けを拡大解釈してる気もするが、嬉しいから深く考えるのはよそう・・・)

   ブルマーを五センチ降ろして(下にTバックを履いている)、
早苗「先に言っときますが」

   所沢を上目遣いで見て、
早苗「きのう生理が終わったばかりで予想外の分泌物の匂いがするかもしれませんが」

   尚も所沢を上目遣いで見て、
早苗「それでも要ります?」

   兵隊の様にピシっと気をつけして、
所沢「はいっ、要りますっ!」(生理中のTバックのほうが尚よかったけど・・・)

   片足を挙げてブルマーを足首から抜くのを後ろから見たエロい絵に早苗の声、
  「あ、そう言えば」

   タンクトップとTバックだけの姿で、とぼけた表情で、
早苗「最近サブスクって言葉をよく耳にしますよね」N『サブスプリクションの略。あるサービスを一定期間、定額で利用できる事』

早苗「私のTバックも週に一回新鮮なのと交換します?」

所沢「(狂喜し)げーーっ!ま、マジでー?」

早苗「私の匂いがいかに濃厚でも香水ほどもたないし一週間が頃合いでしょ?」

   涙を流し卒倒せんばかり狂喜してる所沢の絵に早苗のN『匂いなんかいくら嗅がれても減るもんじゃなし、こんなに喜んでもらえて私も嬉しい』

   Tバックを五センチ下ろしかけて陰毛の上部が露わになり匂いが立ち昇った絵にN『下着を少し下ろした瞬間に凝縮した恥臭が立ち昇ったーー』

   それを血走った目で凝視し、
所沢「毛って大事ですよね。毛があるから淫靡に感じ興奮をかきたてられるんだから・・・」

早苗「(とぼけた顔で)よかったら直嗅ぎもオプションでおつけしましょうか?」

   目をむかんばかり狂喜し、
所沢「げーーっ!直嗅ぎーっ?」

   天井の絵に所沢の声、
  「す・・・すごい・・・早苗先生のここって、こんなになってたんですね。一瞬牡蠣(カキ)を連想しましたよ」

注、下半身裸でベッドに片足を乗せて股を広げて立ってる早苗の前に、所沢が屈んで股間に見入っている。

   キョトンとした顔で、
早苗「牡蠣?・・・」

   目を血走らせ、早苗の股間に顔がつかんばかりに接近し、
所沢「では直嗅ぎさせていただきます」

早苗「(少し恥じらって頬を染め)はいどうぞ」

   早苗の股間を嗅ぐ所沢の肩から上を後ろから見た絵にN『牡蠣のビラの内側の潤んだ裂け目から、えも言われぬ卑猥な匂いが漂い出ていた・・・』 
 
   保健室の天井の絵に所沢の呟き、
  (この匂いの成分を分析するならば、香水と膣臭と生理臭が入り混じった早苗さん独特の濃厚でいやらしい至高の匂いと言えよう・・・)

  陶酔した様に嗅ぎ、逼迫した顔で、
所沢「もうダメ、匂いで射精しそう・・・」

   次の瞬間、ガチャとドアに触れた音がし、早苗が「はっ」とドアに目をやる。

早苗「隠れて!」と言うと同時、さっとベッドに仰向けに飛び乗り、所沢の腕を掴んで自分の上に引きづり上げてカーテンをシャッと閉めた。

注、二人の態勢は正常位の如くなってるが、早苗は意に介さずドアの方に注意を向けている。

   男子教員(40)がドアを開けて入ってきて不審げに、
教員「人がいるような気配がしたが・・・」

   互いの性器が触れ、必死に入れようと苦戦し、
所沢(こ、こんなに滴るほどズリズリに濡れてるのになぜ入らないんだ・・・)

   尚も必死に入れようと苦戦し、
所沢(くそっ、千載一遇のチャンスなのに)

   がっかりし、
所沢(さすが体育教師、もう締まりが別次元すぎてお手上げ。本人がその気にならなきゃ無理だ・・・)

注、早苗はカーテンの向こうに神経を注ぎ、所沢の事など意にも介してない。

   教員、二人が重なってる前に立ってカーテンを凝視する。

   鼻をうごめかせて、
教員(なんか淫靡な匂いがするんだが・・・)

教員(気のせいか・・・)と踵を返す。

   教員、保健室から出てドアをカチャと閉める。

   ほっとして、所沢にあっけらかんと、
早苗「まさに危機一髪でしたねー」

   上半身を起こし、
早苗「よっこらしょっと、さて私達も帰りましょうかね」

   その早苗の背にヒシッとしがみついて両の乳房を「むぎゅ」と掴み、
所沢「早苗先生っ!」

   必死の形相で乳房を揉みしだき、
所沢「死ぬほど好きなんですーっ!」

   キリッとした表情で所沢に振り向き、きっぱりと、
早苗「わかってます」

   床に立ってブルマーを履きながら厳しい表情で、
早苗「けど私はもう売れてるから甘い期待は抱かぬように。いいですね?」

所沢「(気圧され)は、はい・・・」

早苗「(飄々とした顔で)では来週のパンツに期待しててくださいね」とドアに向かう。

   突然何か閃いた表情で振り向き、
早苗「次は三日ぐらい連続で履きつづけたのがいいですかね?」

   狂喜し、
所沢「げーーーっ!」

所沢「みっ、三日といわず一週間履きつづけたのを頂けたらもう死んでもいいです!」

早苗「それはさすがに気持ち悪いけど、ま、期待にそえるよう努力してみます」

   ベッドに正座してドアから出てゆく早苗を切なげな表情で見て、
所沢(・・・こんなのを蛇の生殺しって言うんじゃなかろうか・・・)

             つづく

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愛がイク(275)  健気なヨンチン

2024-06-17 09:38:19 | 漫画のシナリオ
(275)健気なヨンチン

四百字詰原稿用紙換算枚11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物
詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。清楚な美女。いつもはひっつめ髪を後ろでお団子にしてるが今日は長い髪をひっっめて後ろで束ねている。

N=ナレーション&呟き

修一「なな、なんとストレートな・・・」と照れてケホケホせき込んだのを見て、頬を染めて恥じ入り、
詠晴(わたし、ちょっと性急すぎたかしら・・・)

   焦って、
詠晴(まずい、話題を変えないと引かれそう)

   焦って取り繕い、
詠晴「ねえ、岩城さんの趣味はなあに?」

   首をひねって、
修一「うーん・・・趣味と言えるかどうかわからんが」

修一「見ての通り極限まで物のない生活するのが趣味といえば趣味かね」

修一「物がない空間で生活するのはじつに快適じゃけんね」

詠晴「大きな家を建てたら物がない空間を存分に味わえると思うけど」

   ミニの奥に見えるTバックのアップに詠晴の声、
  「そう言う事じゃないのよね?・・・」

   したり顔で、
修一「ご明察。将来気が変わるかもしれんが今はこの六畳の部屋で満足しちょる」

修一「ところでヨンチンはブランドバッグなんかに価値を感じるタイプ?」

   驚き、
詠晴(えっ、唐突になに?)

   戸惑って焦り、
詠晴(財閥の娘がブランドバッグや服を持ってないわけないのに、わたしの性格テスト?)

   脇ぐりの大きいノースリーブの腋から乳房の麓が見える艶かしい絵に詠晴の呟き、
  (なんて答えたら正解なのか迷うけど・・・一か八か)

詠晴「(キリッとした顔で)ブランド品なんかぜんぜん興味がないわ」

   安心したように頷き、
修一「じゃと思った」

修一「ブランドというのは企業が金をかけて作りあげた単なるイメージでね」

   JBLのスピーカーと冷茶のグラスを置いた机上の絵に修一の声、
  「そんな実体のない物に憧れる軽薄な女だったら失望するとこじゃったわ」

   ヨンチンの膝から下の形良い両の足の指の絵に修一の声、
  「あんなものは価値観が成熟してない心の貧しい者が欲しがるもんじゃ」

修一「とは言っても俺の考えを押しつける気はないがね」

   ほっとし、
詠晴(台湾大学の試験よりむつかしい質問をパスできてよかった・・・)

   感心して、
詠晴(それにしても十七歳でなぜこんなに物事の本質を見抜けるのかしら・・・)

   詠晴の形良いふくらはぎを椅子の下の後ろから見た絵に彼女の呟き、
  (パパ達が岩城さんに敬語をつかう理由はこの辺にあるのかも・・・)

   修一が突然無表情で立ち上がる。

   修一にサっと横抱きにされて驚き、
詠晴「(頬を染め)きゃっ」と小さな悲鳴をあげる。

   ベッドに仰向けに寝かされスカートがまくれて下着を露わにし、
詠晴「え、えーっ?ど、どうするの?」

   意外そうに、
修一「え?ヤルに決まっちょるやん」

修一「いや?」

   頬を染めて恥じらい、
詠晴「い、いやじゃないけど・・・」

詠晴「こんな突然始まるとは思ってなかったから・・・」

   拍子抜けした顔で詠晴を見下ろし、
修一「どんな順序を想像してたん?」

   仰向けのまま頬を染めて恥じらい、
詠晴「最初にキスされて・・・」

   腕組みして生真面目な顔で、
修一「ふむふむ」

詠晴「それから徐々に下に降りてくるのかと・・・」

   とぼけた顔で、
修一「下とはどこの事?アソコ?足の指?」

   恥じらって赤面し、
詠晴「も~う、アソコに決まってるでしょ・・・」

   詠晴をヒョイと抱き上げて、
修一「じゃ、最初からやり直します」

   床に立った詠晴の両頬に手を添えて唇を舐めしだくようにキスし、
修一「ヨンチンはツバの匂いまで甘やかじゃのう。もうおじさんは辛抱たまりませぬ・・・」

詠晴「くっ」と吹く。

   キスしてる二人の膝から下の絵にN『修一がヨンチンの舌を舐めしだくとツバを送り込んできて、修一のツバも飲み込んだ』

   キスしながらスカートの上から性器に触れ、
修一「ここを嗅いでもいい?」

   恥じらって「コク」っと頷き、
詠晴(やっぱり嗅ぐんだ・・・)

   床に仰向けに寝て詠晴を見上げ、
修一「では、顔の上にまたがってください」

   頬を染めて驚き、
詠晴「えっ・・・?!」

   天井のシーリングライトの絵に会話、
  「みんなこんな恥ずかしい事をするの?・・・」

  「人の事は知らん。ヨンチンのここを神秘に感じるから嗅ぎたいだけじゃ」

注、詠晴は修一の頭の方に向かって顔の両側に膝をついてまたがり、修一の顔にはスカートが被さっている。

   目を潤ませてスカートを被った修一を見下ろし、
詠晴「神秘だなんて・・・」(そんな風に思ってもらえて嬉しい・・・)

   透明に描いたスカートの中で修一が股部を陶酔して「スーハ―スーハ」嗅いでる絵にN『スカートの中は太腿につけた香水と膣臭が入り混じった淫靡な香りが充満していてもう脳髄が痺れそう・・・』『因みに香水はチャンスのオータンドールのトワレだった』

   尚も透明に描いたスカートの中で修一がTバックを横にめくって性器を「チュピ」となめる。

   詠晴、赤面してビクッと喉を反らせる。

詠晴「(恥じらい)うぅ・・・Tバックが食い込んで痛いから脱ぐ・・・」N『修一のために、きょう初めてTバックを履いたのだが、まだ食い込みに慣れてなかったのだ』

   床にトランクス、ノースリーブ、Tバック、ブラが脱いである絵。

注、ここからベッドの上で二人共素っ裸。仰向けの詠晴が両の膝を立てて開いた股を修一が愛撫している。

   狂おし気に眉尻を歪めて喘ぎ、
詠晴、「はぁ、はぁ」「うぐう、気持ち・・・いい」

詠晴「はぁ、はぁ」「もうだめ・・・」と上体を起こし、修一の顔にしがみついて熱烈なキスをする。

   膝立ちして腰を「クイクイ」振りながら修一の唇を猛烈に舐め、
詠晴「ああ・・・」

   腰をぐいぐい振る詠晴の下半身の絵に彼女の声、
  「私のアソコの匂いがする・・・すごくいやらしい匂い・・・」

   ふと修一の勃起を見て頬を染め、
詠晴「すごい・・・」

   勃起を握って優しくしごき、
詠晴「こんなに勃って大丈夫?破裂しそう・・・」

修一「もう限界、入れるぞ」

   詠晴、恥じらいながらコクッと頷く。

   正常位で性交し、詠晴が修一の背に力一杯しがみつき、破瓜の痛みに眉尻を歪め喉をのけ反らせる。

   修一、詠晴の名器に驚き、おっという表情をする。

修一(ギッチギチに締まって・・・奥が猛烈にうねる、なんてすごい名器なんだ・・・)

詠晴「ううぅ、気持ちいい・・・」と眉尻を歪め、感に堪えぬ表情のアップにN『いつしかヨンチンは引き抜かれそうになる器官を腰で貪欲に追いかけはじめーー』

   修一の肩と背にしがみつく詠晴の指のアップにN『更にはその腰をのの字にくねらせだしたので修一はヨンチンの天性の床上手に歓喜した』

   両手の指がうずまらんばかりに修一の尻を引っ掴んだヨンチンの指のアップにN『快楽をどん欲に求める体質をもった女のみが床上手になれるのであり、まさにヨンチンがそうであった』

   天井のシーリングライトの絵に「くちゃ、くちゅ」と粘った音とN『ヨンチンの結合部から放たれる強い香りが部屋に立ち込め、その淫靡な匂いに修一は更に高ぶった・・・』

   駐輪場のアパッチとバーグマンの絵。

   窓を開け放ったベランダの外から修一宅を見た絵に会話、
  「・・・私のアソコは気持ちよかった?」

  「もう最高!入れた瞬間に出そうになって必死に我慢しちょったんよ」

   はっきり描かぬが女性器を連想させる絵にN『人差し指の第一関節すらキツくて入らぬ膣の上側にはブツブツの突起がびっしりあって、まさしく数の子天井だったのだーー』

   床に血が染みたティッシュが丸まってる絵に会話、
  「私の匂いが好き?」

  「うん。もう完璧に中毒になって脳に刷り込まれたわ」

   修一に腕枕され、胸に顔をうずめるように横向きになって片方の脚を修一の足の上に乗せた詠晴の性器が見えそうな尻のアップに修一の声、
  「大勢ならんだ女のアソコを目隠しされて嗅いでもヨンチンを当てる自信があるわ」

修一「ヨンチンのパンツになってずっとアソコに密着しときたいのう」

詠晴「(甘え顔で)うふ、うれしい」

詠晴「私はもう修ちゃんの女なのよね?」

修一「うん」

   床に脱いだTバックの絵に詠晴の声、
  「溜まらないように毎日させてあげたいけど・・・」

詠晴「(不安げに)わたしが台湾に帰ってるあいだ、修ちゃんが我慢できるか心配だわ・・・」

   優しい表情で、
修一「心配いらん。会ったときにヤリ溜めすりゃいいだけのことよ」

   ぱっと花のように顔を輝かせ、
詠晴「そうよね!」

   ベランダの外から修一宅を見た絵に詠晴の声とN、
  「私が日本にいるときに毎日会って思いっきりヤリ溜めすればいいのよね」N『健気なヨンチンはヒリヒリするのもいとわず、一滴でも多く絞り出させておこうと、再び修一の硬くなったものを受け入れるのであったーー』 
   
        つづく


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愛がイク(274)  甘やかな息の匂い

2024-06-03 11:05:01 | 漫画のシナリオ
(274)甘やかな息の匂い

四百字詰原稿用紙換算枚10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物
リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

悪相の半ぐれC、D(各25)

N=ナレーション&呟き

   並べて停めてあるアパッチとバーグマンの下部をアップで描いた絵に修一の声、
  「お前ら、もうええ加減にしてくれんかのー」

   C、Dの二人がジャンケンの態勢のまま脂汗を流して睨み合っている。

   両手を腰に当てて呆れ、
修一「いつまで睨み合ってるつもりな?日が暮れるぞ」

   イライラして、
修一(綾乃がパンツを履かずに待ってるのに、もうイライラするわー)

   ついにブチ切れて、
修一「もうええっ!二人とも許しちゃるけん帰れ」と言われて二人が驚く。

   信じられぬような顔で、
C 「ほ・・・ほんとに帰っていいんですか?・・・」

   歓喜して、やや頭を下げて、
D 「これからは心を入れ替えてまっとうに生きていきますから」

修一「(冷たい表情で)無理じゃ」

修一「お前らの粗暴でアホな性格は生まれつきで一生直らん」

   修一の言葉に戸惑いを見せる二人に、
修一「おう、俺の気が変わらんうちに早よいねや」

   二人揃ってぺコンと頭を下げ、
D 「じ、じゃあ帰ります・・・」

C 「失礼します」

   背を向けた二人に無表情で、
修一「達者での」

   二人が車に乗り込むのを両親と残念そうに見ながら、
詠晴(こいつらを帰したらまた人に危害を加えるのに・・・)

注、アパッチとバーグマンはヤン車が走り去る方向に向いて停めてある

   ヤン車が走り出すと同時にリンに振り向き、
修一「さてと」

修一「リンさん、ミサイルを撃ってみる?」

   狂喜し、
リン「いっ、いいんですかっ?!」(私がミサイルを撃ちたがってたのを察して奴等を逃がしたのか)

   ウルウル目で、
リン(うぐっ、なんて思いやりのある優しい人なんだ・・・)

   訝し気に、
詠晴(ミサイルって何のこと?・・・)

   アパッチの横で嬉々として修一のメットを被るリンに、
修一「もう発射の仕方は知っちょるよね?」

   「はいっ!」と歓喜する夫を微笑ましげに見て、
梅花(あんなに子供のように喜んで、本当に武器や戦いが好きなのね・・・)

   百m先を走るヤン車を見て、
リン「前方の車をロックオン!」と言うとメットの耳部に「ロックオンしました」と応答あり。

リン「発射!」と命令と同時にアパッチの前部から「シュパッ」とミサイルが発射された。

   ヤン車内、Cが運転、Dは助手席で、
C 「(安堵し)あんな容赦ない奴が、まさか逃がしてくれるとは、案外いい奴なのかもな」

D 「(鼻で笑い)なに、詰めが甘いただのバカなんだよ」と言ってるリアガラス後方にミサイルが迫ってる。

   くねりながらヤン車を追撃するミサイルを見て驚愕し、
詠晴(えええええーーっ!・・・)

   詠晴の形良い太腿を後ろから煽って見た絵に彼女の呟き、
  (岩城さんって・・・)

   更に下着をズームした絵に呟き、
  (いったい何者なの?・・・)

   ミサイルがシュパッと命中する。

   ヤン車が霧散したのを呆然と見て、
詠晴(うそ・・・)

   ヤン車が霧散したのを惚れ惚れ見て、
リン(標的が蒸発して、一切残骸が残らないのがこのミサイルの素晴らしい所だな・・・)

   腕組みして満足そうに向こうを見てる修一の横顔を見て、
詠晴(民間人があんなすごいミサイルをバイクに装備してるなんて、また謎が深まった・・・)

   リンからメットを受け取りながら、
修一「これにて一件落着」

   メットを被りながらアパッチに跨り、
修一「では俺はこれから約束があるので再見(ツアイチェン)」N『再見=さようなら』

   三人が驚き、
リン「えっ、そんなことを言わずに、うちで晩御飯を食べていって下さいよ」

修一「気持ちは嬉しいけど約束は破れないので」と発進する。

   走り去る修一を呆然と見て、
詠晴「はあーー・・・」と残念そうに深い溜息をつく。

   上機嫌で運転しながら、
修一(♪綾乃がパンツを脱いでまっている~♪アソコを濡らしてまっている~♪)と歌を口ずさんでいる。

   小さくなったアパッチを切なげに見て、
詠晴(初めて波長が合う人と出会えたのに、つれない人・・・)

   切なげな表情で、
詠晴(こうなったらパパに岩城さんの住所を聞いて私から会いに行くしかないわ・・・)


   
   晴天。修一宅の外観にN『翌日――』

   同、室内

   机上に置いてあるJBLのスピーカーから音楽♪が流れてる絵にN『小野リサの心地よいボサノバが流れているーー』

   トランクス一枚の姿でベランダで洗濯物を干している修一を室内から見た絵。

   バーグマン125のハンドルに取り付けたスマホのナビ画面のアップに「プルルルル」とエンジン音。

   運転してる詠晴のスカートの奥に見えるTバックのアップに彼女の呟き、
  「ナビではーー」

   走行しながら建物を見回し、
詠晴「この辺のはずなんだけど・・・」

注、詠晴ノースリーブに超ミニ、踵の低いパンプス姿。メットから出た長い髪を風になびかせている。

   洗濯物を手に持ったまま、向こうから詠晴が走って来るのに気づき、
修一(おや、あれはヨンチンか?)

   ベランダから身を乗り出して笑顔で手を振り、
修一「おーい、ヨンチーン」

   三階から手を振ってる修一に気づいて喜びを爆発させて手を振り返し、
詠晴「岩城さーん」(あれからネットで調べて彼の事はほぼ把握したけれど・・・)

   駐輪場のアパッチの横にバーグマンが停めてある絵に詠晴のN『まさかこんな質素なアパートに住んでたとは・・・』

   ガチャとドアを開けて優しい表情で、
修一「いらっしゃい、日本の道に慣れてないのによくきてくれたね」

注、詠晴は長い髪をひっつめて後ろで束ねている。

   詠晴の尻を後ろから煽って下着がチラッと見える絵に彼女の声、
  「普段運転マナーの悪い台北(タイペイ)で走り慣れてるから日本での運転なんか余裕よ」

   優しい笑顔の修一に見惚れて頬を染め、
詠晴「突然お邪魔してごめんなさい」(この人こんな優しい笑顔をするんだ・・・)

修一「今日はまだ掃除機をかけてないから人を招き入れるのは恥ずかしいけど、ま、とにかく入って」

   玄関に入った時、ふと、お香の匂いに気づき、
詠晴(かすかにお香の残り香がする。少し前に炊いたのかしら、シブい・・・)

   玄関の方に向かってパンプスを脱ぐ足元の絵に詠晴のN『若いのにお香をたしなむなんて意外、この人の事をもっともっと知りたいーー』

   台所の什器の絵に会話、
  「すぐ飲み物を入れるけん椅子に掛けててね」

  「はい」

   椅子に掛け、何もない部屋を呆気にとられて見回し、
詠晴(こんなにスッカスカの物がない部屋はじめて見た・・・・・・)

詠晴(この人には物欲ってものがないのかしら・・・)

   台所でポットの冷茶をグラスに注ぎながら、椅子に掛けた詠晴に、
修一「外はカンカン照りで暑かったろう、冷たいお茶でいいかね?」N『冷蔵庫には常に煮出した高山茶が冷やしてあった』

詠晴「はい、すみません」

   机の上にグラスを置き、
修一「はいどうぞ。ヨンチンのお父さんが栽培したお茶でござる」

   嬉しそうに、
詠晴「うちのお茶を飲んでくれてるの?」

   グラスを持ってベッドに掛けながら、
修一「うん。老化予防のために毎日ね」

注、ここから詠晴はベッドに掛けた修一と向かい合って話す。

   クスッと苦笑し、
詠晴「それをパパに言ったら喜ぶわ」と言う詠晴の口元に修一が顔を近づけてうっとり吐息を深く吸う。

   訳が分からず頬を染めて、
詠晴「え・・・?」

   うっとりして詠晴を見つめ、
修一「ヨンチンの息は甘やかないい匂いがするね」

修一「空気になってヨンチンの口の中に入りたいわ」

   詠晴、頬を染めて「ズキューン」と胸を鳴らす。

   惚れ惚れ修一を見つめ、
詠晴(なんて・・・)

   スカートの奥に見える股間に食い込んだTバックのアップに詠晴の呟き、
  (強烈で胸に響く言葉をさらりと言える人なんだろう・・・)

   赤面して伏目がちに恥じらいながら、
詠晴「わたしの息をぜんぶ吸いこんで、あなたの望みどおりにして・・・」(その覚悟で来たから・・・)

               つづく

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愛がイク(273)  いたぶり

2024-05-20 11:41:26 | 漫画のシナリオ
(273)いたぶり

四百字詰原稿用紙換算枚9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

詠晴(ヨンチン。20)175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

悪相の半ぐれA~Dの四人(各25)

N=ナレーション&呟き

   Aがぶら下がってるドアの隙間から車内の顔が見えない者達に向かって、
修一「われら、逃げる算段でもしちょるんか、早よ出てこんかいや!」

   梅花、詠晴、恐々と固唾を飲む。

   ガチャとドアが開き、もの凄い悪相の三人が車外に出てくる。

注、入道みたいなBは顔と頭にも刺青を入れた二mの巨体である

   修一を睨む如何にも恐ろし気なBのアップ(物凄く不気味である)。

   Bを見て梅花と共に慄き、
詠晴(ひえっ、こんな化け物相手に大丈夫なの?・・・)

   ポケットに手を入れた三人の面相を見て呆れ、
修一「われらもパンチがきいたご面相しちょるのう」

修一「人を外見で判断してはいけんと学校で習ったが、あれは間違いじゃわ」

修一「顔でその人間のレベルがわかる。馬鹿げな奴は実際にバカじゃと確信したわいや」

   ポケットに両手を入れ、肩を怒らせ首を突き出して修一の前に歩み寄ってきた三人に呆れ、
修一「なんでお前らは肩を怒らせて首を突き出さにゃ歩けんのじゃ?スッポンか?」

修一「このクソ暑いのにポケットに手をいれて、寒いんか?」

修一「何をイキっちょるんな、ボケが!」

   三人、怒りで血相を変える。

   修一に感心し、
詠晴(こんな恐ろしい奴らをおちょくるなんて・・・)

   詠晴の形良いふくらはぎを後ろから見た絵に彼女の呟き、
  (なんというクソ度胸・・・)

   修一を睨み下ろし、
B 「傷つくことを盛大にいってくれたが、もう言い残すことはないか?」

   おちょくって腕をさすり、
修一「蛇みたいな気色悪い目で俺を見るな!さぶイボがたつわいや」

   苦笑し、
リン(これだけボロクソ言われたら、こんな奴等でも傷つくだろうに)

リン(それでもすぐに反撃しないのは岩城さんに底知れないものを感じるからだろう・・・)

   訝し気に修一を睨み、
B 「おまえ、本職のケツもちでもついてるのか?」

   ドスのきいた表情で、
B 「誰を引っ張り出そうがお前だけは許さんぞ」

   修一を睨みながら梅花を顎で指し、
C 「お前を片づけたら、姉妹ごとさらってボロボロになるまでヤリ倒してやるからな」

   意外そうに驚き、
リン(ほおう)

   照れてる梅花の横顔をしみじみ見て、
リン(妻は娘と姉妹に間違われるほど若々しいのか、なんか嬉しいな・・・)

   頬を染めて照れ、
梅花(姉妹だなんて、もっと言ってほしい・・・)

   三人を睨み、
修一「お前らのようなクズが途切れず一定の割合で生まれてくるのが不思議でならんのじゃが・・・」

修一「クズの血統が増殖せんようにお前らの代で断ち切っちゃるわ」

   感嘆し、
詠晴(よっ、いぶし銀!いまのことば最高にかっこいいわ)

修一「人に悪さを仕掛けるときには殺られる覚悟でやらにゃならん」

修一「女を渡せと仕掛けてきたが、どっこい、彼女には俺がついちょりました」

   リン夫妻、詠晴、顔を輝かせて修一を見て頷く。

   Bを睨み据え、
修一「今まで運よく強い相手にでくわさんかったから調子にのっとるんじゃろうが、それも・・・」

修一「今日でしまいじゃっ!」と言うと同時Bのみぞおちに前蹴りを「ズブッ」と入れたら背骨もろとも足首まで背中に突き抜けた絵の大ゴマ。

   両の手を口に当てて驚愕し、
詠晴(ひゃっ!すご・・・)

   怯えと驚愕を滲ませ、
C (う・・・うそだろー・・・?)

D (蹴りが突き抜けるって・・・)

D (こんなもん防御しようがないし、絶対こいつには勝てんわ・・・)

   詠晴の下着が「ジュブ」と濡れたのを下から煽って見た絵。

   快感に身悶えするように、
詠晴(もう下着がズブズブでずっちゃいそうう・・・)

   梅花の下着が「ジュワ」と濡れたのを下から煽って見た絵。

   圧倒され、
梅花(子宮が痺れて・・・もう腰が抜けそう・・・)

   呆気にとられ、
リン(なんと、軍隊仕込みの私の蹴りなんかとは別次元の凄まじい蹴り・・・)

リン(彼にかかったらヤクザや半グレなんかまるでアマチュアだな)

注、修一は前蹴りの姿勢のまま、Bを片足でぶら下げてる状態である。

   C、Dを睨み、
修一「おう」と呼ばれ、二人がビクッとする。

修一「重たいんじゃがのう」

   二人キョトンとして、
C 「へ・・・?」

   憤怒の形相で、
修一「はよこいつを抜かんかいやっ!」

C、D「は、はいっ!」「すぐに」と怯えてBに取り付く。

   C、Dを呆れてみて、
リン(イキりまくってたのが一瞬で戦意喪失か、ま、あの蹴りを見せられたらな・・・)

   足首から抜いたBを二人で恐々地面に寝かせながら、
C (なんてこった、こんな化け物みたいな奴と出くわすとは・・・)

D (俺もこんな風に即死させられちまうのか・・・)

   ひざまずいてBの死体を慄いて見てる二人に、
修一「おう、いま色んな思いが頭をかけめぐっとるんじゃろうが、とにかく死体を車に積めや」

C「(従順に)は、はいっ!」

D「すぐに!」

   二人が後部座席に死体を積んでるのを見て感心し、
リン(死体の始末をさせるためにこの二人を殺らなかったのか)

リン(感情に任せて全滅させないところがまさに智将だ・・・)

   両手についた血をズボンで拭きながら恐々修一の前に来て、
C 「つ、積み終わりました・・・」(次は俺達の番か・・・)

   冷たい目で二人を睨み、
修一「お前ら二人がかりなら俺に勝てるかもしれんぞ。試したらどうな?」

   怖気をふるい、
C 「めっ、めっそうもないです」

D 「自分らが太刀打ちできないのは分かってますから」

修一「アホのくせに保身だけはたけちょるんじゃのう」「ところで・・・」

   冷たい目で二人を睨み、
修一「いままで何人さらって犯した?」

   予期せぬ質問に動揺して顔を見合わせる二人を詠晴が厳しい表情で睨む。

   動揺してる二人を睨み、
詠晴(相当悪いことをしてるのは顔を見ただけで分かる。こんな奴らに情けは無用よ)

   二人、脂汗をかいて怯え、
C (・・・70、80人は軽く超えてるが、本当の数を言ったら・・・) 

D (こいつは躊躇がないから秒殺だぞ・・・)

修一「(冷たい表情で)二人でジャンケンせえ」

   二人、ポカンとして「へ?」ともらす。

修一「勝った方を見逃してやる」

   驚いて慄き、
D 「あ、あの、負けたらどうなるんですか?・・・」

修一「ぶち殺すに決まっちょろうが。分かり切ったことを聞くな」

   ぷっと吹き、
詠晴(もう、つくづくこのひと最高・・・)

   慄いて顔を見合わせてる二人を無表情で見て、
リン(まさに究極のいたぶりだな・・・)

   冷たい目で、
リン(うちの大事な一人娘に目をつけるなんて千年早いわ!さっさと殺られちまえ)

   わくわくして目を輝かせ、
詠晴(もう一回、蹴りが背中を突き破るのをみたい・・・)

    つづく












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愛がイク(272)  詠晴(ヨンチン)

2024-05-06 12:10:29 | 漫画のシナリオ
(272)詠晴(ヨンチン)

四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

悪相の半ぐれA~Dの四人(各25)

N=ナレーション&呟き

   修一の前に立った詠晴の尻を後ろから煽って見た絵(ほんの少しハイレグ気味の白い下着がチラッと見える)の大ゴマに彼女の声、
  「家に帰ったらパパ達は倉庫にいるって聞いて来たんだけど」

   興味津々に修一を見つめ、
詠晴「こちらはどなた?」N『突然あらわれた娘は全身から暮らしの豊かさが滲み出ていてーー』

注、詠晴はノースリーブに白いハイレグパンツがチラ見えする超ミニ、踵の低いパンプス姿で修一より五センチ背が高い。

リン「ひょんなことから知り合いになった岩城さんだよ。ご挨拶しなさい」

   ほんのり頬を染めて、
詠晴「こんにちは。ヨンチンといいます」N『一見して恵まれた環境で純粋培養されたとわかる超美人だったーー』

修一「(優しい表情で)こんにちは」

リン「(修一に)うちの一人娘です。台湾大学の学生で休みには日本に遊びにくるんですよ」

   詠晴に少しとがめるように、
梅花「くるのを知らせてくれれば空港に迎えにいったのに、いつも突然なんだから」

   少し不服そうに、
詠晴「今朝起きて急に思いついたんだから仕方ないでしょ」N『詠晴(ヨンチン)。20歳。175㎝』

   心を奪われたように修一を見つめ、
詠晴「どこかで見たような気がするんですが、どこかで会ってますか?」N『わがままそうな箱入り娘というのが第一印象だった』

   詠晴の腋ぐりの大きいノースリーブの腋から乳房の麓が見える絵に尚も修一のN『我儘というのは思いやりがなく気遣いができないってことだが、ヨンチンの場合はおおらかに育てられたからで、本当は聡(さと)くて優しい子だと見たーー』

   優しい表情で、
リン「テレビかユーチューブで見たんだろう」

詠晴「え、岩城さんはユーチューバーなんですか?」

修一「(すまして)この俗世間から悪人を一掃するのが使命の始末屋でござる」

   「え?」といぶかる娘を見てリンが感慨深げに頷き、
リン(あの時あのタイミングで岩城さんと出会えたのはまさに天の配剤)

リン(もし会うのが5分遅かったら私はもうこの世にいなかったのだから・・・)

リン(今日ヨンチンが岩城さんと会ったのも天の配剤。今後の娘の安全が保障されたようなもので本当によかった)

   太腿がむき出しの娘のスカートを見て咎めるように、
梅花「詠晴(ヨンチン)、いかにいってもそのスカートは短かすぎるわよ」

詠晴「(すまして)スカートが短いんじゃなく脚が長いのよ」

梅花「(呆れ)あんまり挑発的な恰好をしてたらストーカーに目をつけられるわよ」

   振り向いて倉庫の外に停まってる一台のヤン車を平然と見て、
詠晴「もう目をつけられたみたい」

注、アパッチの横にヨンチンが乗ってきたバーグマン125が停めてあり、その後ろに全面スモークを貼ったヤン車が停まっている。

   ヤン車を見て「ひえっ」と悲鳴をあげた梅花の横でリンが不敵な目でヤン車を見る。

   気を取り直し、
梅花(ま、何があっても岩城さんがいるから大丈夫だけど・・・)

   無表情でヤン車を見て、
修一「いかにもバカが乗ってそうな車じゃのう」

   ヤン車の手前に停めてあるバーグマンを見て、
修一「あのバーグマンはヨンチンさんのバイク?」

   熱い眼差しで修一を見て、
詠晴「さんはいらないからヨンチンって呼び捨てにして」

   少し驚き、
リン(男にまったく興味がなかった娘の声が上ずってるような・・・?)N『ヨンチンは恋愛バージンであったーー』

修一「(すまして)ご両親の前でいきなり呼び捨てにはできませぬ」

   長く生々しい脚(太腿メイン)を後ろから煽って見た絵に詠晴の声、
  「いいの。直感だけど・・・」

   熱い眼差しで修一を見つめ、
詠晴「遠くない内に親しい関係になりそうな気がするから・・・」

   リン夫妻が目を見張る。

梅花(詠晴が渋好みなのは知ってたけど、さすが人を見る目があるわ・・・)

梅花(もし二人が一緒になってくれたらこんな嬉しいことはないんだけど・・・)

   期待のこもった顔で、
リン(商才があり腕っぷしも強い岩城さんなら二十以上あるうちの会社を余裕で統率していけるだろう・・・)

   興味深そうにバーグマンに歩み寄りながら、
修一「ヨンチン、ちょっとバイクにまたがってみせてくれる?」

詠晴「はい」と凄く嬉しそうに応えた娘を見てリンが少し驚く。

   バイクに跨りハンドルを握って自慢げに、
詠晴「いいバイクでしょ?日本にいるときの私の足なのよ」

   詠晴を見て感嘆し(スカートの奥に下着がチラッと見えている)、
修一「おー、こんなスタイルのいい美人が超ミニで走ってたら男が入れ食いじゃのう」N『スカートの奥から呼吸するのも切なくなるような破壊力抜群の秘臭がむんむん漂いでていたーー』

詠晴「(恥ずかしそうに)岩城さんも釣れるかしら?」

   頬を少し染め、
修一「おれが真っ先に釣られるじゃろうね」

   頬を染めてぶりっ子のように歓喜し、
詠晴「きやっ、嬉しい!」

   夫妻が目を見張り、
リン(こりゃひょっとしたら・・・)

梅花(まさに恋をした女の目だわ・・・)

   詠晴が跨ったバイクを興味深げに眺め、
修一「125にしては車体がでかいが乗り心地や取り回しはどう?」

詠晴「台湾でもキムコの125CCのスクーターに乗ってるけど、こっちの方が気にいってるの」

   バイクに関心を示す修一に驚嘆し、
リン(どおにも驚いたひとだな・・・)

   バイクに見惚れてる修一の絵にリンのN『車にどんな連中が乗ってるかわからないのにバイクの方が気になるとは・・・』

   感じ入った様に修一を見て、
リン(若干十七歳で、一体どれだけの修羅場をくぐればこれほど度胸がすわるのか・・・)

   その時、ヤン車の助手席の窓が2㎝だけスーと降りる。

   暗い車内から「その女を渡せ」と声がした(不気味な絵)。

   詠晴と梅花が驚いて怯える。

   耳に手を当てておちょくり、
修一「あー、なんちゅうた?もう一回ゆうてくれんかのう」

   窓がすーっと降りて、顔中に刺青を入れた不気味なAが修一を睨む。

   Aを見て詠晴と梅花が怯えて顔を引きつらせる。

   Aを見て小馬鹿にしたように呆れ、
修一「うはっ」

   Aをしみじみ眺め、
修一「なんちゅうおぞましい面しとるんじゃ」

修一「女を渡せとか聞こえたが・・・」

   詠晴、固唾をのんで修一を注視する。

   ふてぶてしい顔でAを睨み、
修一「そりゃならんのう」

   詠晴、ほっと安堵する。

   ふてぶてしい顔でAを睨み、
修一「彼女は今からおれと親しくなる大事な人じゃけんの」

   頬を染めて喜び、
詠晴(あなたの男ぶり、ちゃんと見させていただきましたよ・・・)

   Aの顔をまじまじ見て、
修一「まさに若さはバカさよのう。その面じゃどこも雇ってくれまいが?」

修一「今は遊んで食えてても年をとったらどうするんな?ワレの空っぽの頭ではそんな想像すらできんか?」

リン「こういう輩は目先の悪知恵は働いてもその先には考えが及ばないんですよ」

   歯茎を見せて不気味に笑み、
A「お前ら言いたい放題だな。クソ度胸だけは認めてやるが・・・」

詠晴「(毅然と)わたし、笑うと歯ぐきが見える男は嫌いよ」

梅花「これ、よけいなこと言わないの」とおろおろして咎める。

   修一とリンを睨み、
A「天に向かって履いたツバは飲み込めん」

   ガチャとドアを開け左足を出して降りかけながら、
A「想像力がないのはお前らだと思い知らせてやる」

   突如、右足でドガッとドアを蹴ってAの首をドアの上部で挟み、
修一「おおっと、降りてくるなよ」

   ドアを足で押さえたまま、
修一「われの息を近くで吸うたら身体が腐るけんの」

   手で口を押えて「ぷっ」と吹き、
詠晴「私もおんなじこと思った」

   Aをドアで挟んだまま片手拝みで、
修一「毎日幸せですか?南無阿弥陀仏ー」「これが今生の別れかと思うとおもわず手も合わせたくなると言うものです」と呟く。

   梅花、詠晴と共に呆気にとられ、
リン(な、なんと不気味な・・・)

   Aの顔を両手でつかんで憤怒の形相で、
修一「俺を前にして女を渡せじゃ?」

修一「どの口がゆうたっ!」と言うと同時「グジャ」と顔を後ろ向きにねじって即死させる。

   リン夫妻あ然。

   ぐにゃりとなった首をドアの上部に引っかけて宙吊り状態になってるAを感嘆して見て、
詠晴(し、渋い・・・)

   詠晴の下着が「じゅっ」と濡れたのを下から煽って見た絵に彼女のN『一ミリもためらわず殺っちゃうなんて・・・』

   うっとり修一に見惚れ、
詠晴(一瞬で身体ごともっていかれちゃった・・・)

                 つづく
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愛がイク(271)  綾乃の危機

2024-04-22 11:58:25 | 漫画のシナリオ
(271)綾乃の危機

四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物
リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

立原綾乃(35)
170㎝。寿司幸の女将だったが離婚。楚々とした美人で170話から登場。修一の会社「台湾公司」の一人だけの社員でネットで作業している。

綾乃の元夫(50)寿司職人で171話に登場。

N=ナレーション&呟き

   元夫にのしかかられ、綾乃が「やめてっ」と叫んだ時に元夫の身体がふわりと浮き上がった。

   鬼の形相で元夫のベルトと髪の毛を掴んで持ち上げてる修一を見て驚愕し、
綾乃「ち、ちがうのよ、まだ一ミリも入れられてないから信じて」と必死に言い訳する。

   元夫をドサッと落とし、
修一「わかっちょる。綾乃の悲鳴が聞こえたけんのう」と言ったので綾乃がほっと安堵する。

修一「玄関ですれ違った時にどうも怪しいとおもって戻って来たら案の定じゃ」

   元夫の顔面をグリグリ踏みつけ、
修一「こいつは誰じゃ?」

   上体を起こして髪をかきあげながら、
綾乃「(平然と)元夫よ」

修一「(ぽかんとし)へ・・・?」

綾乃「修ちゃんだと思ってうっかりドアを開けたら押し入られたの」

   あ然と修一を見上げて綾乃に、
元夫「・・・ほんとにこの少年がうちに嫌がらせしてたヤクザを始末したのか?」

綾乃「現にあいつら来なくなったでしょ?」

   恐々修一を眺め、
元夫(マジかよ・・・)

   綾乃の手を取って立たせながら、
修一「押し倒されたときに怪我せんかったか綾乃」

   上体を起こして尻をついたまま憎々し気に修一を睨み上げ、
元夫「気安く綾乃って呼び捨てにするな。別れたとはいえ不愉快だ」

修一「(恐縮し)すんません・・・」

   怒りを露わにし、
綾乃「こんな男に修ちゃんが謝らなくていい!」「もっといっぱい呼び捨てにして!」

修一「(戸惑い)いいんかね?」

綾乃「(きっぱりと)いい!私は修ちゃんの女だから!」

   おどけ顔で、
修一「綾乃、綾乃、綾乃、綾乃、綾乃、綾乃、一発させろ」

   おどけて、しなをつくり、
綾乃「一発じゃだめ、脚がつるほどいいのを一杯イカせてくんなきゃいや~」というやり取りを元夫が唖然と見てる絵にN『親子ほど年が離れた少年にべた惚れしてる元妻をみてすっかり毒気を抜かれてしまったーー』

   あ然と綾乃を見上げて、
元夫「お前がこんな色狂いになるとは・・・」

   諦観したように立ち上がり、
元夫「気が抜けたから帰るわ・・・」

  ドアから出てゆく元夫の背に冷ややかに、
綾乃「色狂いは人間のエネルギーの源!!もう二度とこないで!」

   「カチャ」と鍵を閉める綾乃の背をぽかんと見て、
修一「綾乃って案外キツイとこがあるんじゃね」

   振り向いて真顔で、
綾乃「それほど傷つけられたってことよ」

   修一にキスしながら、
綾乃「ここで後ろから入れる?それともベッドに行く?」

   キスしながら綾乃を後ろから抱きしめてズボンのファスナーを降ろし、
修一「ベッドにいくまで待てんわい、間一髪でやられてたかと思ったら超興奮して・・・」

   綾乃が玄関の壁に両手をつきバックで挿入されて揺れてる二人の膝から下の絵に彼女の悶え声、
   「うふん、その気持ちわかるわ・・・」

   突かれて揺れながら快感に眉尻を歪め、
綾乃「うう、もう私の最盛期は終わったと思ってたけど・・・」

   綾乃の内腿に愛液がツッと垂れ流れた絵のアップに彼女の声、
   「修ちゃんと出会ってまだいけるって自信をもてるようになったの・・・」

   尚も快感に悶え、
綾乃「修ちゃんと別れたら、ただのおばさんになっちゃうから捨てちゃいやよ・・・」

   二人の揺れてる膝から下の絵に会話、
  「綾乃は永遠に最盛期じゃし俺の宝じゃ」

  「うれしい・・・」



   工場や倉庫群がある工業団地の絵。

   平屋の大きく綺麗な倉庫の横開きの大きな扉が開いてる横にリンのトライクとアパッチが停めてある絵。

注、倉庫内はお茶の袋が入った段ボール箱が奥から扉の手前までびっしり積み上げてある。リンはアロハに短パン。梅花は横に深くスリットが入ったチャイナドレス着用。

   同、倉庫内

   リン夫妻と共に段ボール箱の山を見て驚嘆し、
修一「これ全部うちが注文を受けたやつ?・・・」

   段ボール箱の山を見て鼻高々に、
リン「そうです。これでも注文の二割にも満たず、お茶を満載した次のコンテナ船が高雄港から日本に向かってます」

   腕組みをして遠くを見るような目で山積みの箱を眺め、
修一「へー、コンテナ船がはるばる台湾の香りを運んでくるのか・・・」

修一「なんか頭の中に『雨夜花』や『阿里山の姑娘』の歌が流れてきたわ・・・」

   夫妻、驚きに目を見張って修一を見る。

リン「(意外そうに)台湾のそんな古い歌をなぜ岩城さんが知ってるんですか?・・・」

修一「おれは台湾が好きじゃけん色々と興味があるんよ。『雨夜花』なんか聴いたら泣きそうになるわ・・・」と言って山積みの箱を眺める修一の後頭部を夫妻が呆然として見てる。

梅花「(切迫した様にリンに)あなた、台湾に味方してくれる岩城さんから絶対離れたらだめよ。国連より岩城さんの方が頼りになるから」

   感激で目を潤ませて、
リン「う、うん。岩城さんが台湾が好きだったとは・・・」

   箱から取り出したお茶を一つ手に持って眺め、
修一「このお茶のパッケージのことで一つ提案があるんじゃがね」

リン「(少し驚き)なんでしょう?何でもおっしゃって下さい」

   高山茶のパッケージに丸くカットした梅花の顔が大きく印刷してある絵に修一の声、
   「ほかの台湾産のお茶と間違われんように奥さんの顔を商標にして裏にも『リン茶畑謹製』と大きく書いたらどうかね」

   恥ずかしそうに照れ、
梅花「ええ~私の顔をですか~?」

リン「(感嘆し)それは素晴らしいアイデアです!」

リン「お茶のパッケージはどこも似かよってるから妻の顔を商標にしたら他社のと間違われるのを防げます」

修一「それに奥さんの商標を見ただけで老化予防に効く気がして購買欲をそそるじゃろ」

梅花「(頬を染め)大勢の人に顔を知られるのは恥ずかしいわ~」

   すました顔で、
修一「もうとっくに知られちょります」

   梅花のドレスのスリットが割れて艶めかしい太腿と下着が少し見えてる絵に修一の声、
   「いま日本中で奥さんの若さと美貌が話題になってて、なかよしクラブの新メンバーだと思われちょります」

   赤面して羞恥に身をよじり、
梅花「えーっ、あんな若く美しい方達と一緒にしたら皆さんが迷惑なさるわ~」

   つくづく感心し、
リン「本当にいいアドバイスをいただきました。さっそくカメラマンを呼んで妻の写真を撮ってもらいます」

   ポケットから携帯を出しながら、
修一「その必要はござらぬ」

   携帯の画面を夫妻に見せ、
修一「このあいだ撮った動画からいい表情のカットを抜き取ったからこれを使ったらどう?」

リン「(オーバーに驚き)おおー、すごい美人。なんという名前の女優さんですか?」

   ポっと頬を染めて照れ、
梅花「あなた~、岩城さんの前で恥ずかしいわ」

修一「(微笑まし気に笑み)むふ、夫婦仲が良いのは、ええ光景じゃね」

   スマホを持って修一に、
リン「その写真を私のスマホに送信していただけますか。台湾の本社に送ってすぐにパッケージに印刷させますから」

   携帯を操作しながら、
修一「了解。即断即決、善は急げじゃけんね」

   つくづく感心し、
リン「この間の動画といい此度の商標の事といい、本当に岩城さんは商才がありますね」(娘と一緒になってくれたらうちも安泰なんだが・・・)と呟いた時、後ろから「パパ」と声がした。

   リンと修一が振り向くと、み目麗しいスタイル抜群の詠晴(ヨンチン)が魅惑的な笑みをたたえて立っていた。

注、詠晴(ヨンチン)はノースリーブに白い下着がチラ見えする超ミニスカートに踵の低いパンプス姿である。

           つづく
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【番外編】林森北路

2024-04-13 15:05:11 | 【番外編】林森北路
【番外編】林森北路(1)
林森北路(リンセンペイルー)=台北にある日本人御用達の夜の街

四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります。

登場人物
神屋修三(50)170㎝。白髪混じりで紳士然としてるが、ときに崩れた雰囲気も垣間見せる。

優子の40才当時の遺影(神谷の前妻で清楚な美人)

課長(40) 170㎝。眼鏡をかけた屈託のないエリート風。

令子(35) 170㎝。神屋の元愛人。蠱惑的な美人。

神屋の部下のA(30)誠実そうだがドジな男。

台湾人のタクシー運転手(60)

台湾のホテルのボーイ(25)人がよさそう。


N=ナレーション&呟き

   夏の夕方。都会のビジネスビル群の外観に神屋のN『部下がやらかした大チョンボが原因で早期退職に追いやられ』

   ある中堅商社のビルの外観にN『今日が商社マン最後の日となったーー』

   同、社内

   皆が退社した後の広いフロアーの向こうに神屋修三(50)、新任の課長(40)、男性社員2名と令子(35)の計五人が集まって話してるのをロングで描いた絵。

注、男達の服装は半袖カッターにノーネクタイ。令子はノースリーブに膝丈のフレアースカートである。

   和やかな表情で、
課長「神屋さん、長らくお疲れさまでした。たまにはまた顔をのぞかせてください」

   笑顔で頷き、
神屋「ありがとう」(だれが来るか!このとっちゃん坊やめ)

   チョンボをやらかした社員A(30)が半泣きで頭を下げ、
A「私のせいでこんなことになってしまって本当に申し訳ありません・・・」N『彼は今回の件以外にも色々やらかしてて、部下の管理不行き届きで私が責任をとらされたのだ』

   優しくAの肩をポンポンと叩き、
神屋「もういいんだ。気にするな」N『神屋修三。50歳。170㎝』

   意味ありげな目で花束を手渡し、
令子「神屋課長、至らない部下でしたがお世話になりました。どうかお元気で」N『令子。35歳。170㎝』

神屋「ありがとう。君たちも元気で」

   ぎこちない笑顔で取り繕う令子の顔のアップに、
N『妻を亡くした五年前からこの女と親密な関係をつづけてきた』

   シーム入りの薄い黒のストッキングを履いた令子の形良いふくらはぎの絵に、
N『だが首が決まったとたんに電光石火の如く新任の課長に乗り換えられてしまった』

課長「(にこやかに)どうです、よかったらこれから送別会にくりだしませんか」

令子「(当惑して)課長ぉ、神屋さんだって色々と予定がおありですよ~」

   にこやかに会釈し、
神屋「お気持ちだけ。彼女のいうとおり、これからちょっと約束があるので」

   ホテルのベッドで令子が神屋の腰に両足を巻き付けて喘いでいる絵に、
N『私が調教した女だとも知らず、めでたいやつだ』

   神屋、にこやかに他の社員と話してる課長の顔を見て、
N『いや、この男は人畜無害を装ってるが案外なにもかも心得てるのかも・・・』

   課長と笑顔で話してる玲子の絵に、
N『そしてこの女も上司が変わる度に社内妻として引き継がれてゆくのだろう』

   令子が課長の腕にそっと手を添えるのを見て、
N『35歳の独身女が生きぬいてゆくための処世術。あざやかだと誉めてやる』

   玲子が課長に媚を売るように話しかけてる絵に(無音)、
N『ベッドでの技巧にたけ、蠱惑的な女だから、どんな男でも掌の上で転がされるだろう』
◎蠱惑的(こわくてき)=人の心を引きつけ惑わす


○夜、住宅街

   住宅街の絵に神屋のN『新任の課長がきたと同時に、潮が引くように部下たちが私から離れていった』

   脱いだ上着を腕にかけ、もう一方の手に花束を下に向けて持って帰宅する神屋のN『呆気にとられるほどの手のひら返しに心穏やかではいられぬが、ま、そんなものだろう』

   足を止めて無表情で夜空に目をやり、
N『約束があると送別会を辞退したがそんなものあるはずもない』

   神屋宅の外観(2LDKの中級マンション)。

   同、リビング

注、キッチンがある10畳のリビングには二人用のテーブルとテレビの前に三人掛けのソファーがあるのみで他に物は一切なく彼の几帳面な性格が伺える。

   流しに水を入れたバケツが置かれ、送別にもらった花束が入れてある。

   同、居間

注、六畳の居間には小さな仏壇があるのみ。

   仏前の妻の遺影(無表情)に花が活けられ線香の煙がたゆたっている。

   座布団に正座し、膝に手を置いて遺影を見つめる神屋の呟き、
N『優子、とうとうリストラされてしまったよ』

   整然と片付いた室内の絵に、
N『年金が支給されるまであと15年』『子供もいないし、再就職して一人寂しく生きたってなんになろうーー』

   遺影を手に持って見つめ、
N『君のアソコの匂いを思い出すたびに狂おしくて頭がおかしくなりそうになる・・・』

   遺影の写真のアップに、
N『再び君ほど相性の会う相手と出会えるとは思えないが』

   天井の絵に、
N『ただ胸の隙間をうめてくれる女がほしいといったら君は怒るかい?』

   遺影を手に持ってキスし、
N『手は合わせないぞ。優子は神ではなく、私の女だからな』

   同、リビング

注、テーブルの上に閉じたPCとアンカーの超小型スピーカー、サゥンドコアセレクト2とシャネルのアリュール・オムが置いてある。

   小型スピーカーから小さな音で音楽が流れてる絵に、
N『帰宅後はいつもボリュームを落として音楽を流している』『思考の邪魔にならないヨーヨー・マや昔のムード音楽だが、今はマントヴァーニの曲をよく聴いている』

   冷蔵庫を開けてポットから冷茶をグラスに次ぎながら、
N『商社マンの看板がなくなったいま、もはや出会いなど絶対ありえないだろう』

   テーブルに掛けてコンビニ弁当を食べながら(横に冷茶を入れたグラスあり)、
N『女のいない人生なんて恐怖で想像しただけでゾッとする』

   食後、グラスの冷茶を飲み、
N『ならばどうするかーー』

   グラスをトンと置き、
N『台湾にいって発散するしかない』『フィリピンも考えたが胃に自信がないので却下した』

   空のグラスに箸を入れて流しに置き、
N『退職金を余分にもらったし蓄えもそこそこある。毎日女をとっかえひっかえしてれば』

   蛇口を捻ってグラスに水を張りながら、
N『もしかしたら心が通じあえる女と出会えるかもしれない』

   テーブルに座ってパソコンを見つつ香水を手首に「シュッ」とスプレーする。

   手首の匂いを嗅ぐ絵に、
N『実はリストラが決まった直後から、ネットで台湾の情報を収集していたーー』

   アリュール・オムのアップに、
N『なぜ台湾かというと、二十年前に短期駐在したことがあり様子がわかってるし』

   超小型スピーカーから小さな音で音楽が流れてる絵に、
N『なにより目の覚めるような美人をかなりの頻度で見かけた事があるからだ』

   ウイスキーグラスを持ってパソコンを見ながら、
N『日本人御用達の林森北路にはスナックやクラブがたくさんある』『クラブはお餅(女の持ち帰り)可だがスナックは不可』

   夜の林森北路の通りの絵に、
N『ショートだけならカラオケや按摩。それにサウナや散髪屋がある』

   尚も夜の林森北路の通りの絵に、
N『捕らぬ狸の皮算用だが・・・』

   微かにほくそ笑んでウイスキーを飲み、
神屋(もしいい女がみつかったら日本に遊びにこさせてもいいな・・・)

   神屋宅のドアの外でチャイムを押しかける指(少し震えて)の絵。

   ドアの前に立つ令子、ためらって押すのを思いとどまる絵にN『神屋さんとの関係を続けたいけど・・・』

   ドアに背中からもたれかかりN『社内で今のポジションを守るためには課長と寝なきゃなんないの・・・』

   切なげな表情で廊下の天井をぼーと見あげて小指で目尻を拭いN『貴男が二股をかけるのを許すはずないわね・・・』

   玲子、心もとない足取りで廊下の向うにカツカツとヒールの音を残し去ってゆく。


○台湾

桃園国際空港の絵にN『台湾 桃園国際空港』

   空港のタクシー乗り場の前で懐かしげに周りを見渡し、
N『とうとう来たぞ、麗しの台湾』『昔の空港と比べるとずいぶん洗練されたな』

注、神屋の服装はポロシャツ、短パンにスニーカー。小さめのキャリーバッグをもっている。

   決意のこもった顔で、
N『所持金は百万円。いい女が見つかるまでぜったい帰らないぞ』

〇タクシー車内

   三啓飯店と書いたメモを見せ、
神屋「三啓飯店までお願いします」と言うと運転手(60)が頷く。

   走り出した車内で神屋が決意に満ちた表情でN『空港から台北市内まで40分。下半身が戦闘態勢に入ってむずむずして
きたぞ~』


○台北(タイペイ)市内

   繁華街の外れの景色。

   三啓飯店の前で停まった車内で運転手に金を渡す。

   ホテルの前に立って懐かしそうに回りを見回し、
N『見るものすべてが懐かしく感じられ、昭和の日本にタイムスリップしたようだ』

   三啓飯店の外観(小さな安ホテル)。

   同、ホテル内

   ボーイ(25)がキャリーを持って部屋のドアを開ける後ろで、神屋がポケットから札を一枚出す。

   室内でチップを渡し、
神屋「謝謝(シェシェ)」

   にこやかに、
ボーイ「お客さん、美人の女の子いりますか?」N『安ホテルのボーイがポン引きをやるのは知ってたが』『私が外で女を確保する前に売り込みたいのだろう』

神屋「今日は用事があるから、またこんどお願いするよ」

ボーイ「(にこやかに)美人の子がほしいとき、いつでもいってください」と出て行く。

   ホテルの前の通りの絵。

   ホテルの玄関から出てきて、
N『あえて安ホテルを選んだのは女を連れこんでも気がねしないですむからだった』

   意欲がみなぎった顔で空を見上げ、
N『さあて、短時間で効率的に女と出会うために、まずは按摩屋に突撃だ』
   
     つづく


【番外編】林森北路(2)
四百字詰原稿用紙換算16枚

登場人物
神屋修三(50) 170㎝。白髪混じりで紳士然としてるが、ときに崩れた雰囲気も垣間見せる。

謎の老人(70)165㎝。肩まで届きそうな白髪の髪を後ろで束ねた仙人のような風貌。

自転車に乗ったおばさん(40)と幼児。

裕福そうな綺麗な婦人(40)

ポン引きの老人(70)屈託のなさそうな顔。

梅花(30) 170㎝。マッサージ店のオーナー。天真爛漫で天然風味の明るく人がよさそうなグラマーな美人。

同、マッサージ店受付嬢(25)

同、マッサージ店超ブスのおばさん(40)

散髪屋の女(20)

クラブの女(20)

クラブのママ(30)



   道の両側にスナックや按摩屋がある通りを目を凝らして歩く神屋のN『ここはかりそめの恋の街、林森北路』『ここだけは二十年前とかわってないな・・・』

神屋(先入観のせいか昼間でもなんか怪しい雰囲気が漂よってる気がする・・・)

   神屋の前を粗末な風体のお爺さん(70)が歩いており、その向こうから自転車の後ろに子供(5)を乗せた気のよさそうなおばさん(40)がやってくる。

注、老人(70)は肩まで届きそうな白髪を後ろで束ねた仙人を思わせる風貌。肌着の上に半袖シャツをはだけて着て、短パンにビーチサンダルを履き、みすぼらしい恰好である。

   おばさんが吸い寄せられるように老人の方に寄っていく。

   おばさんが老人の横に止まると、老人は堂々とおばさんのスカートの中に手を差し入れた。

注、子供も周りを行き交う人々もその行為が見えてないかのように素知らぬ顔で通り過ぎてゆく。

   それを見てギョッとし、
神屋(えっ!?・・・)

   老人の指が、おばさんの下着の股の中に差し入れられる。

   老人に膣をこねくられるおばさんは陶然と目を閉じ、されるがままになって何やら「ブツブツ」唱えている。

   呆気に取られてその光景を見て、
神屋(なんかブツブツ呟いてるが念仏でも唱えてるのか?・・・)

   おばさんが、うっと呻くように身震いして昇りつめる。

   それを見て驚愕し、
神屋(な、なんとイったのか?!・・・)

神屋(・・・わずか30秒たらずでイカせるなんて魔法の指か・・・?)

   老人が、おばさんの股から指を抜いて素知らぬ顔で去ってゆく。

   老人の後ろ姿をぼう然と見てる神屋の横を、おばさんが満ち足りた表情で通り過ぎてゆく。

   そのおばさんの後姿を呆気にとられて眺め、
神屋(神がかってると言うか、もしかしてあのお爺さんは仙人か?風貌もそれっぽいし・・・)

   神屋が振り返ると道の端を歩く老人の向こうから裕福そうな綺麗な婦人(40)が歩いてくる。

注、夫人の服装はノースリーブに膝丈のフレアースカート、ヒール。

   夫人が吸い寄せられるように老人に歩み寄ってゆくのを見て驚愕し、
神屋(ま、まさか・・・)

   夫人が魅入られたような目をして老人の前に立ち止まる。

   老人はまたもや無表情で夫人の胸を揉みながらスカートの中に手を入れる。

   老人がレースの下着の股部から指を入れて膣をこねくるのを下から煽って見た絵。

   夫人は陶然と目を閉じ、されるがままに何やら「ブツブツ」唱えている。

注、二人の側を行き交う者は老人と夫人が見えぬかのように通り過ぎてゆく。

   夫人が、うっと呻くように身震いして昇りつめる。

   それを見て更に驚愕し、
神屋(ええーーっ!またイった?!・・・)

   感嘆して二人を眺め、
神屋(もはや疑う余地なし・・・)

神屋(ぜったい仙人だ、でなきゃ、こんな現実離れしたことができるはずない・・・)

   老人が夫人から離れて去ると、夫人は満ち足りた表情で胸元を直しながら神屋の横を通り過ぎてゆく。

   夫人の後ろ姿をあ然と見て、
神屋(それにしてもなぜみんなされるがままになってるんだ・・・?)

神屋(あまりにも堂々と触られて拒めないのか、或いは催眠術にかかってるのか?・・・)

   前方に振り返った時にはもう老人の姿はなく、神屋が、えっという顔をした絵にN『振り返った時にはもう老人の姿がかき消えていたーー』

   歩きながら不可解げに、
神屋(あんな事をして捕まらないのなら・・・私もしたい・・・)

   突然後ろから肩を叩かれて神屋が八ッと驚く。

   振り向くとポロシャツ、半ズボンで自転車にまたがったポン引き(70)が、
ポン「お父さん、娘さんいるかね?」

   まじまじ相手を見て、
神屋(短パンに自転車・・・この人が掲示板で有名なポンのおっさんか・・・)

神屋(女がほしいときはみんなこの人を探すらしいが・・・)

ポン「若い娘さん安いよ。ちょっと高いはモデル級もいるね」

神屋「(興味をもち)いくらですか?」

ポン「2時間、3000元。チップやらなくていいです」

   思案し、
神屋(約15,000円か、なんとも悩ましいが・・・)

神屋「今日はいいです。またお願いします」

   名刺を渡し、
ポン「娘さんほしいはここに電話するね」

ポン「娘さんすぐお父さんのホテルいく。チェンジ何度でもオッケーよ」

神屋「(名刺を見ながら)わかりました」

   歩きながら、
神屋(なぜ日本人ってわかったんだろ。そんなにスケベオーラを発散してるかな・・・)


○「星光時按摩」店

   全面ガラス張りの按摩屋の入り口で腕組みして開け放ったドアにもたれて立ってる受付嬢が、道を挟んだ向こうから店内を伺う神屋を挑発的な目で見つめ返している。

注、受付嬢は25歳。タンクトップ、超短パンで男好きのする顔。

   受付嬢をながめ、
神屋(くずれた感じがいかにもだが、なんかこの手の女にも惹かれるんだよな・・・)

神屋(どんなシステムか知らないがチャレンジしてみるか・・・)

   神屋が店に入ると受付嬢がカウンターの内側に回り、
受付嬢「いらっせませー。日本人ですか?」

注、カウンターから少し離れた所に三人掛けのソファーがある。

   戸惑いながら頷き、
神屋「そうです」

受付嬢「マッサージ2時間で1,500元です。部屋でまったら女の子いきます」

   戸惑い、
神屋(え?この子が相手してくれるんじゃないのか・・・)

   同、室内

注、三畳位の狭い部屋にマッサージ用のベッドと戸を開け放ったシャワー室があるのみで、店内には同じ部屋が十室ある。

   不安げにベッドに腰掛け、
神屋(はたしてどんな子がくるか、美人ならいいんだが)

   天井の絵に神屋の呟き、
  (なんて期待はすまい。そこそこならよしとしなきゃ)N『と自戒するものの、どうしても期待が膨らむのであった』

   ドアがノックされ、神屋がドアに期待の目を向ける。

   ドアを開けたら超絶ぶさいくな女(40)が立ってて、ふてぶてしい顔で神屋を見つめる。

注、女は160㎝。タンクトップに短パン、サンダル姿。

   女を愕然と見つめ、
神屋「・・・・・」(按摩屋にチェンジがあるかどうか知らんが・・・)

神屋「ち、チェンジ・・・」(ほ、程ってものがあるだろうが・・・)

   女、憮然と去る。

   がっかりしてベッドに掛け、
神屋(人生ではじめてチェンジした・・・)と呟いた時に再度ドアをノックされる。

   ドアに向かいながら、
神屋(つぎもブスだったら、さっきのポンに即電話だ)

   ガチャとドアを開けると、
受付嬢「いま混んでるので女の子が空くまで30分まちます。いいですか?」

   気落ちし、
神屋「いや、もういいよ」

   部屋を出る神屋に、
受付嬢「あ、ちょっとまって」と慌てて携帯をかけるが神屋は無視する。

   携帯を耳に当てたまま玄関のカウンターの前まで神屋を追いかけてきて、
受付嬢「お客さんオッケーです!」

受付嬢「すぐ綺麗な人きます」

   疑わしそうに、
神屋「ほんとにすぐ来るんだろうね?」

   ため息をついてカウンターの斜め前にあるソファーに腰を下ろし、
神屋(やれやれ出足からこれかあ、まさに暗雲たれこめるだな・・・)

   神屋、所在なげにぼーと待つ。

   漂ってきたいい匂いを嗅いで神屋が、ん?という表情をした絵にN『天女の様な得も言われぬいい匂い・・・』

   神屋、匂いがする方に振り向く。

   カウンターの前で受付嬢と話してる超美人の梅花を見て驚き、
神屋(女性客もくるとはきいてたが・・・)

注、梅花(30)の服装はタンクトップにジーンズの超短パン。

   梅花にぼう然と見惚れ、
神屋(こんな美人もくるのか・・・この人ならこっちが按摩してやりたいわ・・・)

   尚も梅花がカウンターの前で受付嬢と何やら話している。

   梅花の美しい横顔にうっとり見惚れ、
神屋(太陽のようなオーラを発散してるこんな魅力的な女性、はじめて見た・・・)

   梅花の短パンから尻の肉がはみ出てる艶めかしい絵にN『背が高く色白で太腿がみっしり張り詰めて、まさにドストライク!』

   羨望の眼差しで梅花の後姿を眺め、
神屋(きっと大金持ちに囲われて普段は人目に触れずにひっそりと暮らしてるんだろうな・・・)

   梅花がカウンターの前から、所在なげにしてる神屋の横顔を見て薄っすら頬を染める。

   ボーと下を向いてる神屋の前に立ち、
梅花「お客さん、まず足を洗いますね」

   驚いて梅花を見上げ、
神屋「あ、まだ係りの人がこないので・・・」

   ニコッと笑んで、
梅花「今回は私が担当ですよ」N『梅花(メイファ)。30歳。 170㎝』

神屋「え?」

梅花「え?」

   慌ててポケットからスマホを出し、
神屋「1枚だけ」

梅花「え?」といった顔を「カシャ」と写す。

   嬉々として液晶画面を確認している神屋を梅花が熱い眼差しで見つめる。

   同、室内

   片膝をついた梅花の短パンの股の隙間からパンツが見える絵。

注、神屋は半袖、短パンのサウナ着に着替え気恥ずかしそうにベッドに座っている。

   神屋の前に片膝をついて屈んだ梅花に洗面器で足を洗ってもらいながら彼女から漂う匂いを嗅ぎ、
神屋(なんていい匂いがする人だろう。ずっと嗅いでいたいわ・・・)

   乳房の半分ほどがはみ出てる梅花の胸を見下ろし、
神屋(胸の谷間からもいい香りが立ち昇ってくる・・・)

   前屈みになった梅花の腰の隙間から尻の割れ目が覗いてるのを見下ろして感激し、
神屋(おーっ、目の穢れが落ちそうな眺め。時間よ永遠に止まってくれ!)

   神屋の股間がモコッとなったのを見て恥じらい、
梅花「むふ、お元気ですね」

   照れて不思議そうに、
神屋「君のような美人が、なんでこんな仕事をしてるの?」

梅花「むふふ、ありがとう。私がこの店を開いたのよ」

神屋「えっ?」

梅花「え?」

神屋「経営者ってこと?」

梅花「うん」

神屋「ってことは・・・本番はありえない?」

梅花「え?」

神屋「え?」

   顔を赤めて恥じ入り、
神屋「すみません、今のは聞かなかったことに・・・」

   梅花、意味深な目で神屋を見あげる。

   ベッドにうつ伏せになった神屋の上にまたがって腰を揉み、
梅花「お客さんがつけてるのはなんていう香水ですか?」

神屋「アリュール・オムっていう香水です」

梅花「いい匂いですね。お客さんのセンス好きですよ」

神屋「(照れて)ありがとう。香水を褒められたのは初めてです」

梅花「ホテルは近くですか?」

神屋「ここからほど近い三啓飯店です」

   梅花の艶めかしい太腿の絵に神屋のN『こんな美人と肌を触れあいながらやれないとは・・・』

   梅花の生々しい股間の絵に神屋のN『ヘビの生殺しどころかもはや拷問だ・・・』

神屋(太ももにちょっと触るのもだめかな・・・)と恐る恐る手を後ろに回す。

   神屋の手が太ももに触れる。

   梅花、素知らぬ顔でマッサージを続けている。

神屋(え、セーフ?!・・・)

   ドキドキしつつ、
神屋(な、ならば・・・)

   短パンの股の縁から指を入れる。

   性器に触れ、クチュッと音がたつ。

   梅花、目を閉じ頬を染めてビクンと反応する。

神屋(ビチョビチョ?・・・こんなおじさん相手になんで・・・?)と驚く。

   膣をこねくられて喘ぎ、
梅花「ああ~ん、うちはセックス禁止だからダメですょ~」

   神屋、興奮して無我夢中でこねくる。

梅花「はぁ、はぁ」「だめですょ~」

   神屋、向かい合って梅花を腿の上に乗せ、乳房に顔を埋めて性器をこねくる。

   切なげに喘ぎ、
梅花「はぁ、はぁ」「まってください~」

   神屋に抱き着いて切なげに、
梅花「パンツが食い込んで痛いから脱ぎますぅ」

注、ここから二人は床に立っている。

   上半身裸でパンツを脱ぐ梅花を、神屋が素っ裸でつっ立って放心したように凝視している。

   素っ裸になって恥じらう梅花の大ゴマ。

   ぼう然と梅花の裸体を見つめる神屋の目尻に涙がジワッと盛り上がる。

   梅花、神屋の涙を見て驚く。

   嬉しそうに神屋の涙を指で拭ってやり、
梅花「うふ、そんなに?・・・」 
 
     つづく


【番外編】林森北路(3)

四百字詰原稿用紙換算16枚

登場人物
神屋修三(50) 170㎝。白髪混じりで紳士然としてるが、ときに崩れた雰囲気も垣間見せる。

梅花(30) 170㎝。マッサージ店のオーナー。天真爛漫で天然風味の明るく人がよさそうなグラマーな美人。

散髪屋の女(20)悪ずれした顔。

クラブの女(20) 悪ずれした顔。

クラブのママ(30) 悪ずれした顔。



  
   ベッドに仰向けになった神屋の股間に、梅花が唇にゴムをはさんで顔を近づけてくる。

   神屋、頭を起こしてゴムを装着するのを興奮して見つめる。

   正常位で挿入した瞬間に驚嘆し、
神屋(うおっ、なんという締まり、ちぎれそう・・・)

   天井の絵にベッドが「ギシギシ」「ギシギシ」きしむ音とN『久々に女に接する私には、台湾製の分厚いコンドームが実にありがたかった・・・』

   焦り、
梅花「音で経理(受付)の子に感づかれますぅ~」

   射精寸前で逼迫し、
神屋「わ、わかった」(っか、もう限界!)

神屋「むうっ」と呻いて射精する。

   ベッドで一人仰向けで胸を喘がせ、
神屋(はぁ、はぁ、あまりにも締まりが良すぎて台湾製でもギリ1分・・・)

神屋(日本製だったら間違いなく三こすり半だった・・・)

   神屋、体を起こして戸を開け放したシャワー室に目をやる。

   こちらに背を向けた梅花がガニ股になって性器にシャワーをかけながら股を手で猛烈に擦ってるのを見て、
神屋(すごっ、デリケートなとこをあんなガーッとやって大丈夫なのか?・・・)N『事後に女がアソコを洗うのを初めて見た彼にはショッキングな光景であった』

   尚も股を手で猛烈に洗っているのを呆然と見て、
神屋 (ブスならげっそりする姿だが、彼女だと逆に神秘な色気を感じる・・・)

   梅花がタオルで股間を拭きながら振り向いた時、神屋と目が合う。

   神屋、恥ずかしそうに赤面する。

梅花「むふ・・・」と恥ずかしそうに笑む。

   使用後のシャワー室の絵。

注、ここから二人共服を着ている。

   短パンの尻ポケットから財布を出し、
神屋「料金はいくらですか?」

梅花「マッサージ料金だけ」

神屋「(驚き)え?」

   ほんのり頬を染めて笑み、
梅花「むふふ、エッチはサービスです」

梅花「経理の子には内緒ですよ」とウインクする。

   この機を逃すまいと焦り、
神屋「え、あの、よかったら名前をおしえてもらえませんか?」

   梅花、熱い眼差しで神屋を見つめる。

   優しい表情で、
梅花「梅花(メイファ)といいます。お客さんは?」

神屋「神屋といいます。あの・・・」

   首を斜めに傾げて次の言葉を期待するように見つめ、
梅花「え?」

神屋「(萎縮し)い、いや、いいです・・・」

   部屋から出る神屋の背を梅花がもの言いたげに見つめている。

   慈しむような表情の梅花の顔のアップ。

   按摩屋から出てきてスカッとした顔で息を吐き、
神屋(はーっ、下半身がいっぺんに軽くなった・・・)

   林森の通りを歩きながら、
神屋(メイファか、まさかあんな美人とやれるとは夢にも思わなかった。一生分の運を使い果たしたかも)

   頭に思い浮かべた梅花の裸体の絵に呟きN『また会いたいけど・・・』

   林森の通りの絵に神屋の呟き、
  (今日はたまたま人がいなかったからで、経営者が2度と客の相手をしてくれるはずがないよな・・・)


   空の絵に、
N『さすがに連チャンは自信がないので一旦ホテルに戻って仮眠し、再度林森に出てきた』



   肥前屋(鰻屋)の看板の絵にN『林森北路七条通りーー』『うなぎを喰って精力補給だ』

   人が行列した肥前屋の外観に、
N『一時間待ちは覚悟してたが一人だったので相席ですぐに入れた』

   満席の店内の絵に、
N『周りから聞こえてくるのは日本語ばかり』『こんなに日本人が押し寄せたら現地の人はさぞや迷惑だろうに』



   うな重のアップに神屋の声、
  「ほほー、肉厚でなんともうまそうだな」

   うな重を美味そうにほうばり、
神屋(うん、こりゃ美味い。行列ができるのも納得だわ)

   客がまだ行列してる店外に出てきて、
神屋(さて、腹ごしらえもすんだし)

   通りを見回しながら歩き、
神屋(つぎは散髪屋にアタックしてみるか。なんでも経験だ)


   怪しげな散髪屋の外観。

   神屋が散髪屋の外から店内の様子を伺っている。

   店内から女(20)がウィンドー越しに神屋に秋波を送ってる絵に、
N『散髪屋は主に台湾人が利用し、日本人は病気を恐れてあまり近寄らないらしい』

注、女の美人度は中の上。服装はタンクトップに超ミニ、サンダル。

   店に入る決心をし、
神屋(よし)

   狭い店内に入ると1台しかない散髪台にさっきの女がパンツが見えるように足を組んで座っており、
女「こんにちわ、散髪ですか」

女「それともエッチするですか?」

神屋「どんな子がいるの?」

女「私でダメだったらほかにもいます」

神屋「それでもダメだったら?」

   女、神屋を見つめて黙考。

女「ほかの店からヘルプ呼びます」

   神屋、女の太ももを厭らしい目つきで凝視する。

女「(照れて)お客さん、太ももが好きですか?」

神屋「うん。太腿がこの世のすべてってくらいチョー太腿フェチで」

   鼻の穴を広げて威張ったように、
神屋「胸なんか無くてもいいぐらいなんだよ」

   クスッと苦笑し、
女「日本人は胸の大きい子が好きなのに、お客さん、おもしろいひとね」

   店を見回し、
神屋(けど一体どこでやるんだ?・・・)

   厭らしい手つきで女の内腿を撫で、
神屋「いくらなの?」

女「台湾のお金で一時間、3,000元です」

神屋「(呆れ)高いわ。そりゃ日本人料金だろが」

神屋「(無表情で)2,000」

   女、下唇を噛んで考えこむ。

女「・・・それでいいです」と神屋の手を引く。

   奥行きも幅も狭い薄暗い通路に連れて行かれるのを後ろから見た絵。

   神屋の手を引いた女が一方の壁を押すと壁が反転する。

   同、室内

注、薄暗く怪しげな三畳の部屋には横になれる位のソファがあるのみ。

   回転した壁を見て感心し、
神屋「へー、まるで忍者屋敷だな・・・」

神屋(警察に踏み込まれたら一発でばれるのに、警察もお目こぼししてるんだろな・・・)

   立ったままパンツを脱ぎ、
女「時間ないからパンツだけ脱ぎますね」

   タンクトプの腋からブラを抜きながら、
女「胸さわってもOKですよ」

   共に服を着たまま、ソファに座った神屋の上に女がまたがって腰を動かしている。

女「好、好(ハオハオ)~」と眉尻を歪めて喘ぐ。

   女の喘ぎ顔を呆れたように見て、
神屋(・・・なんとも品のないあえぎ顔だな・・・)

   失望して、
神屋(ほかの女にすりゃよかった・・・)

   女、あれっという顔で結合部を見る。

女「(心配そうに)バイアグラ飲みますか?1000元だけど」

神屋「(気落ちし)いや、もう無理みたいだ・・・」

   おしぼりで性器を拭いてもらいながら愕然とした神屋の顔の絵にN『人生ではじめて中折れした・・・』

   深刻な顔で、
神屋(クセにならなきゃいいが・・・) 
 
   神屋、財布を尻ポケットにしまいながら散髪台がある店内に一人出てくる。

   ふとガラス越しに外を見たら、例のお爺さんが道の向こう側から神屋を凝視していた。

   神屋、はっと慌てて店外に出る。

   外に出たらお爺さんはすでに50m先を歩いてたので驚き、
神屋(いま目の前にいたのに瞬間移動でもしたのか・・・?)

   必死に走ってお爺さんをおいかけながらN『彼の正体を知りたかったし、あわよくば弟子にしてほしかった』

   50m先を歩くお爺さんを必死に追いかけ、
神屋「はぁ、はぁ」「こんな必死に走ってんのになぜ追いつかないんだ・・・」

   50m先をゆくお爺さんが車が入れない道幅の路地に曲がる。

   神屋が「はぁ、はぁ」喘いで路地に達すると、突き当りに小さな廟があって行きどまりになっており、お爺さんの姿はかき消えていた。

注、路地の奥行きは5mしかなく、両側には煉瓦の高い壁がそびえ立って抜け道はない。

   奥行きのない小さな廟の中に入ってあ然と見回し、
神屋(消えた・・・忍者じゃあるまいし・・・)

   廟の外に立ってあ然と周りを見て、
神屋(そんな馬鹿な・・・)



   夜。人通りがまばらな林森北路の通りの絵。

   あるクラブの外観。

   同、薄暗い店内

   ボックス席で横に女(20、感じのいい笑顔)をはべらせて飲んでる神屋のN『あれからキツネにつままれたような気分で
夜までの時間つぶしにあちこち散策して回ったがーー』

   女の太ももの奥にパンツがちらっと見える絵に、
N『大丈夫かどうか確かめたかったし、いい女を探したい一心でまた林森に繰り出してきた。その執念に我ながら呆れる』

   妖艶なママ(30)が隣に座ってきて、
ママ「もう、お餅の子は決まりましたか?」

神屋(また中折れしてもお餅なら朝までたっぷり時間があるからなんとかなるだろう)

   女の太ももに手を置き、
神屋「君に決めたら、明日も観光とちょっとした買い物につきあってくれるかい?」

   女、ニコッと微笑んでうなずく。

   ママに、
神屋「ユーチューブで見つけた【懐かしい台湾のメロディー】ってタイトルのCDが欲しいんだけど知ってる?」

神屋「昔、台湾ツアーのバスの車内でガイドさんがバイトで売ってたらしいんけど」

ママ「あ、それ昔お客さんに聞かれたことあります」

ママ「日本語の解説が入ってて王幸玲って歌手が歌ってるやつですよね?」

   目を輝かせ、
神屋「それそれ、雨夜花や阿里山の姑娘など大昔の曲が入ってるやつ」

神屋「独特の哀調を帯びたメロディーになんともいえない懐かしさを感じるんだ」

ママ「それなら夜店の屋台で売ってますよ」

女「(笑顔で)ママ、わたしお客さん案内できます」

   女の太腿にポンと手を置いてママに、
神屋「よし、この子に決定。いくら?」

ママ「飲み代とお餅と早上がりの罰金とで4万5千円です」

神屋「(呆れ)ほーう」N『台湾の女子社員の平均給与を考えるとずいぶんなぼったくりだが』

  ママに金を払いながら、
N『ま、仕方ないか・・・』



   三啓飯店の外観。

   同、室内

   ベッドの横のサイドテーブルの上に夜店で買ったCDが四枚と空の缶ビールが二本置いてある絵に「あん、あん~」と女の喘ぎ声。

   ベッドで神屋が正常位で性交している。

   神屋、あれっという顔をする。

   結合部を見て愕然とし、
神屋(・・・またか・・・)

   憎たらしい顔で不満げに、
女「どしたの?元気ないねー」

   むっとして、
神屋(なにーっ、ママの目が届かなくなったとたんに横柄な態度になりやがって)

   裸でうつ伏せになってテレビを観て「はははは」と笑ってる女を、頭の後ろに手を組んでヘッドボードにもたれて不機嫌に見つめ、
神屋(男に元気ないねは禁句だろうが) (おまえの無神経な一言がトラウマになったらどうしてくれるんだ)

神屋(くそ、完全に女を選びそこなったわ・・・)

   突然「カタカタカタ」と隣室のヘッドボードが壁に当たる音がしたので神屋が驚いて壁に振り向く。

   「カタカタカタ、あん、あ~ん、カタカタカタ」と隣室の声が筒抜けの壁を情けなさそうに見て、
神屋(隣とベッドが向き合ってるのか・・・)

   尚も「カタカタカタ」と音が筒抜けの壁を羨ましそうに見て、
神屋(中折れとは無縁のものすごい迫力だな、マシンガンみたい・・・)

   神屋、おっ、という顔で勃起しかけた我が一物を見る。

神屋(ねじこんだらなんとか入るかも・・・)と焦って女の後ろから挿入しようとする。

   テレビに釘付けになったまま邪険に尻を横に振って逃れ、
女「だめ、チップくれないからもういや」

   怒り心頭に達し、
神屋(なっ!このクソ女、蹴ったろか)

神屋「もう帰れ!」

   怯えた顔で神屋に振り向き、
女「え、いま帰ったらママに怒られるよー」

   服を着た女の腕を掴んでドアの外に追い出し、
神屋「おまえの事情なんか知るかっ、再見(ツアィチェン)!」

       つづく


【番外編】林森北路(4) 最終話 

四百字詰原稿用紙換算17枚

登場人物
神屋修三(50) 170㎝。白髪混じりで紳士然としてるが、ときに崩れた雰囲気も垣間見せる。

梅花(30) 170㎝。マッサージ店のオーナー。天真爛漫で天然風味の明るく人がよさそうなグラマーな美人。

令子(35) 170㎝。神屋の元愛人。蠱惑的な美人。

謎の老人(70)165㎝。肩まで届きそうな白髪の髪を後ろで束ねた仙人のような風貌。




   快晴の空の絵。

   三啓飯店の外観。

   同、室内

   ベッドの横のサイドテーブルの上に夜店で買ったCD四枚と飲みかけのミネラルウォーターが置いてある絵に神屋のN『あれから5日間の間にクラブやサウナの女8人と試したが』

   ベッドの上でヘッドボードにもたれてボーとテレビを観てる神屋の絵にN『ことごとく途中で中折れしてしまった・・・』

   スマホで撮った梅花の顔のアップに神屋のN『最初に梅花と出会ったのが幸か不幸か・・・』

   愛しげに液晶画面を見つめ、
N『梅花と比べると、どの女も品がなく性悪に見えて萎えてしまうのだ』

   液晶画面を見ながら、
N『一度上等な菓子を食ったら、まずい菓子は二度と食えないってことか・・・』

   室内天井の絵にN『今さら遅かりしだが、私はそもそも人柄に魅力を感じない相手とはダメなのだ・・・』

   ため息をつき、
N『もうこれ以上台湾にいる理由はなくなった。明日、忠烈祠と故宮を観光したら日本に帰ろう』

   「コンコン」とノックされ、ドアの方を見る。

   うんざりし、
神屋(やれやれ、またボーイのアルバイトか・・・)

   ドアノブに手をかけ、
神屋(もうウンザリだ。不能になったら尚更腹がたってきた)

   ガチャッとドアを開けたら梅花が顔を上気させて立っていたので驚く。

注、梅花の服装はノースリーブに超ミニ。紙の手提げ袋を持っている。

梅花「(頬を染め)もう日本に帰ったかとドキドキしてきました」

   神屋、ぼう然と梅花を見つめる。

   神屋の目に涙がジワッと盛り上がる。

   嬉しそうに頬を染め、
梅花「むふ、そんなにー?」

   神屋に放心したように見つめられて梅花が恥ずかしそうにうつむく。

   手提げ袋を渡し、
梅花「これ台湾名物のパイナップルケーキです。この店のはすごくおいしいよ」

神屋「あ、ありがとう」(たった一度会っただけなのに・・・?)

神屋(まさか私に好意を?いや、そんな事があるわけがない・・・)

   神屋、魅入られたように梅花を見つめる。

   梅花、上目遣いで首を少しかしげて神屋を見つめる。

   神屋が突然梅花を壁に押し付けたので、
梅花「きゃ」と声を漏らす。

   神屋、キスしながらスカートの中に手を入れる。

   梅花の持ち上げた一方の脚からパンツを脱がせる。

注、最後まで共に服を着たままである。

   壁にもたれてガニ股で立つ梅花の前に屈んで貪るように性器をなめ、
神屋(なんて欲情をかきたてる淫靡な匂い。この匂いだけで出そう・・・)

   壁に手をついて尻を突き出した梅花に後ろから挿入し、
神屋「はぁ、はあ」(ギンギンだぜ。やっぱり私は梅花でなきゃだめなんだ・・・)

   梅花、快感に眉尻を歪めてゆさゆさ揺れる。

   神屋が「むうっ」と呻いて射精したと同時に、梅花のポケットの携帯が鳴る。

   片手でパンツを履きながら携帯を耳に当て、
梅花「喂(ウェイ)?」

   梅花が深刻そうに話してるのを神屋がぼうぜんと見ている。

   逼迫した様子で神屋に、
梅花「ごめんなさい、お店でトラブルだからいかないと」

   残念でならぬ様に、
神屋「わ、わかった・・・」

   部屋から慌てて出てゆく梅花をぼう然と見て、
神屋(電話番号を聞く間すらなかった・・・)

   自嘲し、
神屋(ま、聞いても教えてくれるはずもないが・・・)

   意気消沈してベッドに掛け、
神屋(彼女は私の手の届かない台湾に住む一国一城の主で、私は通りすがりの単なる客にしかすぎないのだ・・・)



○日本

  夜空の絵。

   明かりがついた神屋宅をベランダの外から見た絵にN『台湾から帰ってきて四ヵ月。女探しが不発におわり、もう生ける屍状態・・・』

   同、リビング

   綺麗に片付いた台所の絵に神屋の呟きN『考えまいとするのにーー』

注、テーブルの上には梅花が「え?」といった時の顔の写真が入った写真立てと閉じたパソコンが置いてある。

   テーブルの椅子に掛けた神屋が思いつめたように梅花の写真を見つめN『梅花のアソコの匂いを思い出すと毎日気が狂い
そうになる。つくづく私の性欲は匂いと太腿に支配されてるのを思い知らされた・・・』

   写真立ての梅花の顔のアップにN『なんとしても、もう一度会いたい・・・』

   尚も梅花の顔のアップにN『たとえ門前払いされようと、一歩でも彼女の側に近づけたら・・・』

   リビングの天井の絵にN『彼女が住む台湾の地を踏めさえしたらそれだけで本望だ・・・』

神屋「よし!」と決意してPCを開く。

   PCのエバー航空の予約画面の絵。

   PCを操作しながら、
神屋(メイファ、決心したぞ。明日会いにゆくからな)と呟いた時に「ピンポーン」とチャイムが鳴る。

   訝しそうにドアの方を見て、
神屋(こんな時間にいったい・・・)

   ガチャとドアを開けると令子が気まずそうに立っていた。

注、玲子の服装は腋ぐりが大きいノースリーブに膝丈のパツパツのタイトスカートである。

   腋ぐりの大きいノースリーブの腋から豊かな乳房の麓が見える絵。

   神屋、無言で令子を見つめる。

令子「(気まずげに)いまさらどのツラさげてと言われそうだけど・・・」

   令子が会社の非常階段の踊り場でスカートをまくって課長とバックでやってる所を社員に目撃され双方が驚いてる絵に令子の声、
  「社内不倫がばれて課長が北海道に飛ばされちゃったの・・・」

   神屋、尚も無言で令子を見つめる。

   媚を浮かべ、おもねるように、
令子「不自由してるんでしょ?」

   パツパツに張り詰めた尻にTバック気味の下着の線が透けてる絵に玲子の声、
  「できたら・・・」 

玲子「(言いにくそうに)もう一度ヨリを・・・」

   冷たい目で、
神屋「ジ・エンド!」と言い放ってドアを閉める。

   令子、呆気に取られてぼう然と立ち尽くす。

   神屋、リビングに戻ってきて憮然と椅子に掛ける。

   ウイスキーを手にPCを見てる神屋を後ろから見た絵。

   また「ピンポーン」とチャイムが鳴ったので憮然と玄関の方を見て、
神屋「チっ」(俺をそんな甘ちゃんだと思ってんのか。一度裏切った女は決して許さんぞ)

   憮然としてドアを開け、
神屋「ジ・エンドって言っただろ!」

梅花「(きょとんとして)え?」

注、梅花の服装はノースリーブの清楚な膝丈のワンピースに踵の低いパンプス。横にキャリーケースあり。

神屋「(驚愕し)え?・・・」

   頬を染め、こぼれるような笑顔で、
梅花「かみやさん、来ただよー」

   神屋、ぼう然と梅花を見つめる。

   目に涙を盛り上げ、
神屋「・・・思いが届いてた・・・?」

梅花「(驚き)・・・わたしのも届いてた・・・?」

   顔をくしゃくしゃにして半泣きで、
神屋「会いたくて会いたくて、気が狂いそうで」

神屋「明日メイファに会いにゆくつもりだったんだ」

   梅花、神屋の涙を指で拭ってやりながら嬉しそうに、うんうんと頷く。

   目尻を拭いながら不思議そうに、
神屋「けど、どうやって家が分かったの?」

梅花「神屋さんが泊まってたホテルでパスポートの住所聞いて死ぬほどドキドキしてきたよ」

   歓喜して梅花の手を取り、もう一方の手で尻を「むぎゅ」と厭らしく握り、
神屋「とにかく入って。疲れただろ?おなかはすいてない?それとも先に風呂に入る?」

   嬉しそうに笑んで、
梅花「むふ、空港で食べてきたから大丈夫だよ。お風呂はあとでね」

   玄関内に神屋のスニーカーと梅花のパンプスがドアの方に向けて揃えられ、廊下の上り口にキャリーバッグが置いてある絵。

   梅花、リビングに入って来てテーブルの上の写真立てに気付く。

   写真立てを手に取り目尻を拭って嬉しそうに見入る。

   梅花を後ろからそっと抱きしめてワンピースの上から股間を触り、
神屋「気が狂いそうなほど梅花としたかった・・・」

   手を後ろに回してズボンの上から股間に触れ、
梅花「(頬を染め)むふ、私も神屋さんとすごくしたかったよ」

   興奮して梅花の股間を触りながら、
神屋「はぁ、はぁ」「話はあとにして、とりあえずやらせてくれないか」

   首を後ろに捻じ曲げてキスしながら、
梅花「はぁ、はぁ」「いいよ・・・」

   同、寝室

注、八畳の寝室にはダブルベッドがあるのみで実にスカッとしている。

   ベッドの横の床に梅花のパンツとブラとワンピースが脱いである絵。

   ベッドで熱烈にキスしながら正常位で性交している(無音)。

   快感を感じる梅花の顔のアップ。

   梅花が顎をのけ反らせて「うぅぐ・・・」と呻いて昇りつめる絵。

   事後、共に裸のままひじ枕で向かい合って楽しそうに話している絵にN『梅花は驚くほど楽観的な性格に天然風味も加わ
ってて、そんなところにたまらなく惹かれ涙が出るほど愛しい・・・』

   ふと思い出したように、
神屋「そういえば」

   不思議そうに、
神屋「林森で仙人みたいなお爺さんにアソコを触られても怒らない女性を見て驚いたんだけど」

   したり顔で頷き、
梅花「あの人は林森の仙人と呼ばれてて知らない人がいないくらい有名なのよ」

   寝室のシーリングライトの絵に梅花の声、
  「仙人にアソコを触られながら想う人の名前を唱えたら恋愛が成就するから皆仙人を探しに林森に来るのよ」

   思い当たった様に、
神屋「彼女らがブツブツ言ってたのは愛する人の名前を唱えてたのか・・・」

梅花「けど本気で恋の成就を願う人にしか仙人の姿は見えないのよ」

梅花「私も神屋さんとホテルで会った帰りに仙人に触られたのよ」と肘枕して話す梅花の裸身を背後から見た絵。

神屋「えっ!」(ってことはあのときすでに私を思ってくれてたのか・・・?)

梅花「(赤面し)アソコに指を入れた瞬間に今やったばかりだなって言われてチョー恥ずかしかったよ」

   嫉妬してゴクッと唾を飲み込んで、
神屋「イッた?」

   赤面して頷き、
梅花「あっという間にね」

梅花「あのとき仙人に魔法の粉を振りかけられたから二人の赤い糸が結ばれたのよ」

   うんうんと言うように頷き、
神屋「でなきゃ、こんな奇跡ありえないものな」

   ふと梅花の腹を見て、
神屋「すこし肉がついた?毎日美味い台湾料理を食ってるもんな」

   笑顔で腹を擦って、あっけらかんと、
梅花「むふ、あなたの赤ちゃんがいるからね」

神屋「え?!・・・」

神屋「(取り乱し)なんて言った?もう一度言って!」

   屈託のない笑顔で、
梅花「むふ、あなたの赤ちゃんが入ってるのよ」

   台湾のホテルで梅花と立ったままバックで性交している絵に、
N『そういえば、あのときはナマでやらせてくれたんだった・・・』

   驚愕して梅花を見つめる神屋にあっけらかんと、
梅花「心配いらないよ。台湾で私が一人で育てるから」

   慈しむように神屋を見つめ、
梅花「ただあなたに会いたくて来ただけだから」

   神屋、梅花を厳しい表情で見つめて黙考する。

   突然梅花の手をとり、
神屋「おいで、妻に紹介する」

梅花「え?!・・・」

注、ここから二人は寝室の床に立っている。

   神屋に手を引かれるが必死に抗って後退りし、
梅花「ええーーー?!奥さんがいたのー?」

   神屋が強引に梅花の手を引いて隣室の仏壇の前に連れてくる。

   神屋が仏前で正座し、梅花は遺影を見てあ然としながら正座する。

   手を合わせた神屋を見て梅花も手を合わせる。

神屋「優子、梅花を紹介するよ」といったので梅花が驚いて神屋を見る。

神屋「君に似て・・・」(ふふ、特に締まりが抜群のところがね・・・)

神屋「すごく気だてのいい人で一目ぼれしたんだ」と言う神屋の横顔を梅花があ然と見る。

   遺影を見つめ、
神屋「今からプロポーズするから断られないように君も力を貸しておくれ」

   梅花、呆気に取られて神屋の横顔を見て涙を浮かべる。

   神屋に抱きつき、
梅花「断るわけないよー、私は神屋さんが大好きだからー」

   抱きつかれた勢いで倒れて抱き合ったままキスする。

   神屋、仏壇に目をやって「はっ」とする。

   立ち上がって梅花の手を取り、
神屋「妻の前ではまずい。ベッドにいこう」

   涙を無造作に拭い無垢な子供のような表情で頷いて、
梅花「うん」

   遺影の優子が頬を染め慈愛に満ちた表情で微笑んでいる。


〇台湾

   夜の林森北路の通りを人がまばらに歩いている中に仙人の後姿が見え、その前方から歩いてくるホステスと思しき美人が仙人の方に吸い寄せられてゆく。

   仙人に性器を触られてホステスが陶然とし、側を行き交う人達は二人が見えぬかのように通り過ぎてゆく絵にN『林森北路。ここは男が一夜のロマンをもとめてさまよう街。この街で梅花という真っ白い心をもった伴侶と出会えたーー』

         完

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愛がイク(270)  真昼の情事

2024-04-08 12:12:55 | 漫画のシナリオ
(270)真昼の情事

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物
リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

立原綾乃(35)
170㎝。寿司幸の女将だったが離婚。楚々とした美人で170話から登場。修一の会社「台湾公司」の一人だけの社員でネットで作業している。

綾乃の元夫(50)寿司職人で171話に登場。

N=ナレーション

   家電量販店のテレビ売り場の大型テレビにリン夫妻、綾乃、早苗、里香が高山茶を美味しそうに飲んでる映像が映ってる絵にN『修一の予想通り高山茶の動画をアップしたとたん大反響を呼び』

   尚も同様の絵にN『テレビでも取り上げられて注文が殺到し、リンは茶葉を確保するのに大わらわしていた』

   尚もテレビ画面に梅花がアップになってる絵にN『その一方で梅花の驚異的な若さと美貌が注目され、「梅花」が検索ワードの一位になるほど話題になっていた』

   1LDK高級マンション十階の角部屋をベランダの外から見た絵にN『綾乃宅――』

   同、リビング

   リビングの天井の絵に会話、
  「ねえ修ちゃん」

  「うん?」

注、事後。ノーパソに股間すれすれの丈のタンクトップを着た綾乃と裸にトランクスだけの修一がPCとグラスに入った冷茶を置いたテーブルに向かい合って掛けている。

   脚をやや開き気味にして掛けてる綾乃の陰毛が見える股間をテーブルの下から見た絵に彼女の声、
   「最近、小規模のネットショップから台湾公司の傘下に入りたいってメールがよくくるんだけど・・・」

   綾乃を愛し気に見つめ、
修一「ほおう」N『綾乃はいつも事後は鼻にかかった甘え声になり一層愛しさが募るのであった・・・』

修一「いま世間の耳目を集めてるウチの傘下に入れば集客が見込めると思ったか?」

修一「で、なんて返事しちょるん?」

   修一の反応を伺うように、
綾乃「規模を大きくしたら人を雇わなきゃなんないし、私は一人で小さくコツコツやっていきたいの」

   おもねるような眼差しで修一の反応を伺い、
綾乃「それじゃダメ?」

   脇ぐりの大きいタンクトップの腋から乳房の麓が見える艶かしい絵のアップに綾乃のN『本当は人を雇ったら修ちゃんと真昼間からHできなくなるから嫌なの・・・』

   慈しむ様な優しい表情で頷き、
修一「綾乃の好きなようにすりゃあええよ」

   安堵の表情で、
綾乃「そう言ってくれると思った・・・」

修一「(優しい表情で)離婚で傷ついた綾乃の気をまぎらすために運営を任せたんで儲けるのが目的じゃないけんね」

   自慢そうに、
綾乃「とは言ってもお茶が爆売れして信じられないほど儲かってるんだけどね」N『ネットショップは薄利多売の商売だが高山茶は値が張る分、利も太いのだ』

   修一、綾乃の股間から漂ってくる匂いに気づく。

   綾乃の股間から淫靡な香りがもわっと漂い出てる絵にN『綾乃の秘部から漂ってくる事後の臭気を含んだ淫靡な香りを嗅
いで修一はまたヤリたくなったが・・・』

   首を屈めてテーブルの下から綾乃の股間を覗き、
修一「パンツを履かんと椅子に染みがつくぞ」N『これから用事があるので自制した』

   我が股間を見て頬を染め、
綾乃「あら大変。修ちゃんは量が多いから・・・」

   綾乃がこちらに背を向けてパンツを履きながら、目の前でズボンを履いてる修一に、
綾乃「今からリンさんの倉庫に行くの?今ごろ大わらわしてるわよ」

   Tシャツを着ながら、
修一「と思うが、お茶を確保できたか気になるけん様子を見に行ってくるわ」

   下着を履いた綾乃が玄関で修一と軽くキスし、
綾乃「気をつけてね。リンさんによろしく言っといて」

   綾乃の下着に手を入れて股間に触れ、
修一「了解でちゅ」

   陶酔した様に指先の匂いを嗅ぐ修一を恥ずかしそうに見て、
綾乃「またヤリたくなった?」

   子供の様に無邪気に頷き、
修一「うん。用事がすんだらまた戻ってくるけんヤラせてね」

   玄関ドアから出かける修一に、目を潤ませて投げキッスし、
綾乃「スカートを履かずにまってるわ」

   綾乃の元夫(50)が一階玄関の自動ドアの外に立って挙動不審げに中を伺っている。

   一階ロビーでエレベーターが開き、修一が出てくる。

   修一が自動ドアから出てきた横を元夫が何食わぬ顔ですり抜けて中に入る。

   同、綾乃宅のリビング

   綾乃がテーブルに座ってPC作業してると「ピンポーン」とチャイムが鳴る。

   歓喜の表情で玄関の方をふり見て、
綾乃(やっぱり我慢できずに戻ってきたのね)

   立って下着のゴムに手を掛け、
綾乃(気が急いてるだろうからすぐに入れられるように・・・)

   下着を脱ぐのを後ろから見たエロい絵。

   上機嫌でドアを開け、
綾乃「は~い・・・」と言いかけて元夫が立ってたのでハッと驚く。

   綾乃の股間を見て驚き、
元夫(げっ、なぜノーパンなんだ?・・・)

綾乃「(訝し気に)オートロックなのにどうやって入ったの?」

元夫「そんなの訳ないさ。半月前にお前をスーパーで見かけ、後をつけて家を突き止めたんだ」

元夫「立ち話もなんだし、とにかく中に入れてくれよ」と入りかける。

   必死にドアを押さえて嫌悪の表情で、
綾乃「ヤクザに触られた私を汚いものを見るような目で見て離婚したくせに、よくも今さら」

   ドアを押し返し、
綾乃「帰って!」

   靴をドアの隙間にねじ入れて押し返し、
元夫「あの時はすまなかった。謝るよ」

元夫「お前が出て行ってから商売あがったりで、家賃が払えないほど切羽詰まってるんだ」

元夫「客あしらいがうまい綾乃で店がもってたことをつくづく思い知らされたんだ」

   切々と訴えるように、
元夫「頼むから戻ってきて店を手伝ってくれないか、このままじゃ潰れちまうんだ」

   綾乃、冷ややかな目でフッと息を吐く。

綾乃「着のみ着のままで追い出された私がなぜこんな家賃の高い所に住めてるか思いがめぐらないの?」

元夫「え・・・?」

   思い当たった様に、
元夫「・・・もしかしたら、あの時のヤクザとできて囲われてるのか?」

彩乃「あの時のチンケな奴等、一人も店にこなくなったでしょ?」

   はっと思い当たり、
元夫「そういえば・・・」

彩乃「あいつらを全員始末した最強の人と一緒にいるのよ」

元夫「(驚き)始末って・・・殺したって事か?」

彩乃「それは詮索しないほうが身のためだし私に指一本でも触れたら殺されるわよ」

   慄き、
元夫(そんなヤバい男と一緒にいるのか・・・)

   悄然として綾乃の股間を見つめ、
元夫「どうあがいても、もう俺の手の届かないところにいってしまったんだな・・・」

   しみじみ綾乃を見つめ、
元夫「こんないい女を手放すなんて、あの時の俺はどうかしてたんだ・・・」

   突然、玄関内に押し入り両膝をついて綾乃の股間にむさぼりつき、
元夫「たのむ!一発でいい!だめなら先っぽだけでも入れさせてくれ!」

   陰毛にむさぼりつき、
元夫「何時間か前にやったんだろ?まだ毛がベタついてるぞ、その続きだとおもって、なっ」

   玄関の廊下に綾乃を押し倒してズボンのファスナーを降ろしながら、
元夫「最後にもう一回お前の膣(なか)の感触を味あわせてくれ」

   勃起を綾乃の股間に押し付け、
元夫「たのむっ」

   必死に抗い、
彩乃「や、やめてっ!」

        つづく


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