goo blog サービス終了のお知らせ 

数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(147) 飯を食う時は髪を束ねるもんじゃ

2019-01-21 16:54:26 | 漫画のシナリオ
(147)飯を食う時は髪を束ねるもんじゃ

四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物

岩城修一(17)2年生。170㎝。超匂いフェチ。情に厚く恐ろしく強いが二枚目ではない。美人ぞろいの事務所「なかよしクラブ」の社長。

陽子(35) 165㎝。男好きのする上品な美人で下着メーカーの平社員だったが修一と関わった事で今は部長に昇進。78話から登場。

イラン人の窃盗団三人組(共に30前後)

N=ナレーション



○陽子宅、玄関内

注、広い玄関の靴脱ぎ場、奥のリビングに続く廊下の右手前にトイレ、その隣に洗濯機を置いた洗面所兼脱衣場と風呂がある。15畳のリビングにはキッチンと二人掛け用のテーブル。壁にかけた大型テレビの対面に二人掛けのソファーがあるのみで余計なものが一切なく、隣に八畳の寝室がありセミダブルのマットレスが置いてある。

   先に修一が玄関内に入り、陽子が背を向け「カチャ」っと鍵をかけている。

   修一が振り向くと陽子が鍵を掛けたままの姿勢で肩をブルブル震わせている絵にN『家に帰った途端、もしかしたら殺されてたかもしれないと現実に戻った陽子は恐怖のあまり震えだした』

   修一、震える陽子の背を無言で見つめる。

  そのままの姿勢の陽子の背を後ろからそっと抱きしめ、
修一「大変なショックじゃったろうが二度と誰にも手出しさせんけん安心してくれ」

   尚もそのままの姿勢で震え、
陽子「もし修ちゃんが助けてくれなかったら犯されてたかも・・・」

陽子「そのあと金槌で頭を殴られて包丁でメッタ刺しにされて、ノコギリで切断されてたかもしれないんですよね・・・?」

修一「こっち向いてみい」と陽子の顎に手を添え、こちらに向かせる。

   修一がそっとキスするが陽子は歯をカチカチ鳴らし身体の震えが止まらない。

   乞うように、
陽子「胸がざわめいて、とても眠れないから今日は泊まってってくれませんか?」

陽子「お願いだから一人にしないで」と言われ修一が頷く。

   同、リビング

   テーブルの椅子にバッグを置いた陽子に続き修一がリビングに入ってくる。

   陽子、泣きそうな顔で振り向く。

   突然泣きじゃくりながら両の拳で修一の胸を叩きながら、
陽子「俺の女だって言っときながら・・・」

陽子「ほったらかしで一度も会いに来てくれなかったじゃないのー」

陽子「私はずっと修ちゃんの事ばかり考えてたのにー」

   陽子を抱きしめ、
修一「すまん、堪忍してくれ」

修一「俺も陽子に会いたかったが、写真集が馬鹿売れしたせいで海千山千のクソ共が一枚噛もうと次々現れやがってのう・・・」

   陽子、あ然と修一を見る。

修一「そいつらを始末するのに手間取っとったんじゃ」

陽子「(恐々)始末って、その人達どうなったんですか?」

修一「(平然と)全員、無縁仏になっちょる」

   圧倒されたように修一を見て、
陽子(し、シブい・・・私は超絶無敵の修ちゃんに守られてるんだ・・・)

   ピッカピカの綺麗なキッチンの絵に陽子の声、
  「ごたごたして夕飯が遅くなったわね、お腹ぺこぺこでしょう?」

   テーブルの上にナスの煮びたし、スライスした玉ねぎと鰹節をかけた揚げ出し豆腐、肉じゃが、ご飯と味噌汁と漬物が並んだ絵に二人の声、
  「質素だけど我慢してね、まさか修ちゃんが来てくれるとは思わなかったから」

  「おおー、どこが質素なんじゃ、ナスの煮びたしと揚げ出し豆腐は俺の大好物じゃ」

   テーブルに向かい合って座り、ゴムで髪を束ねる陽子の様子を修一がじっと見ている絵に修一のN『どこにゴムを隠しとったんかナゾじゃが、さりげなく髪を束ねる姿に惚れ惚れした』

   髪を束ねて両手を合わせ「いただきます」と言った陽子に修一が「好きじゃ」と言う。

陽子「(頬を染め)え・・・」と驚く。

修一「俺はやたら髪を触る女が大嫌いなんじゃ。それもブスに限って触りまくりよる」

修一「そがあに髪が邪魔なら束ねるかショートヘアーにせえちゅんじゃ」

修一「飯を食う時は髪を束ねるもんじゃ。それを陽子は当然のようにした」

修一「そう習慣づけとる陽子の性格を好きじゃとゆうたんじゃ」

   ぽっと頬を染め、
陽子(しかと肝に銘じておこう・・・)

   楽しげに食事してる絵にN『陽子がデパ地下で買ってきた惣菜と作り置きしてあった肉じゃがでの夕餉であった』

   ふと思い出したように箸を止め、
陽子「あっ、肝腎な事を忘れてた。まだお礼を言ってなかったわ」

陽子「(頭を下げ)この度は途方もないお金を頂き、有難うございました」

   無心に食べながら、
修一「まだ今後も当分、ざっくざく金が振り込まれるぞ」

陽子「(驚き)えっ、そんなに写真集って売れるものなんですか・・・?」

   ナスの煮びたしを食べながら、
修一「写真集もじゃが、それ以外のグッズの著作権料がすごいのよ」

修一「俺も金額を聞いて目をむいたわ」

陽子「(驚き)グッズって?」

   メンバーの顔写真入りのクッション、Tシャツ、文房具類やその他の絵に声、
  「メンバーの顔写真入りのクッションやTシャツ、文房具類、ポスター等々、全部で何百点になるか俺も把握しきれちょらんのよ」

修一「それらがまた飛ぶように売れとるらしい。今回の振込額なんかの比じゃない金額がまたみんなに振り込まれるぞ」

陽子「(あ然)えーっ、わたし大富豪になっちゃうんですかー!?・・・」

修一「(頷き)そおゆう事じゃのう」

   陽子のスカートの奥に見える三角のパンツをテーブルの下からの視点で描いた絵に声、
  「もううちの事務所じゃ手に負えんけん外資系のエージェントに著作権の管理を任せる事にしたんじゃが」

修一「さすが外人。あいつらは契約にはものすごいシビアやぞ、日本人と違って一切の妥協を許さんからのー」

修一「とにかく雑事はすべて片づいた」

   陽子、えっという顔で修一を見る。

修一「今宵より陽子の全身を存分にむさぼってようおござるか?」

陽子「(焦って赤面し)よ、よいでござる・・・」

修一「俺が陽子のどこに惚れたか言っとこうか」

   陽子、頬を染め、恥ずかしそうに頷く。

修一「まず、胸がきゅーとなるほどのむせ返るような色気」

修一「初めて見たときに、足の指の股まで舐めたいと思ったぞ」

   頬を染めて羞恥に身悶えし、
陽子「その気持ちを最初に言ってくれてればこんなに苦しまなかったのにー」

   部屋をしみじみ見回し、
修一「そして今日、陽子の部屋をみて俺と価値観が同じだとわかって益々惚れた」

陽子「え、どういう価値観?わかんないからもっと具体的に言って」

修一「家を常に清潔に保ち、極力物を増やさぬようにしてるのが分かったから」

修一「俺は物をいっぱい置いたごちゃごちゃした部屋が大嫌いなんじゃ」

修一「そんな部屋に平気で住んどる女なんか、どんな絶世の美女でも女としては見れんわ」

   真剣な眼差しで修一を見つめ、
陽子(これもしかと肝に銘じておかなければ・・・)


○陽子宅の駐車場

   駐車場から少し離れた所にワゴン車がすっと停まる。

   運転席にはイラン人が三人(全員30前後)乗っており、助手席からCが辺りを伺いながら降りる。

   高級車ばかりが並ぶ駐車場で、獲物を物色しながら奥(向こうの駐輪場に屋根を閉じたアパッチが見える)へと進んでゆく。

   アパッチの天井の上にB1が停まっている絵のアップ。

   Cを感知したB1の目がパッと光る。

   Cが向こうの方に戻ってゆくその後方でB1がアパッチの天井からフワリと飛び立つ。

   車内の2人が10m先からこちらに戻ってくるCを見ると、Cが親指を立てニヤッとほくそ笑む。

   次の瞬間、後ろからB1がCの首をチクっと刺す。

   Cがドサッと倒れたのを見て、車内の2人が訳が分からず色めく。

   慌てて車から降りた2人の背後にB1が接近してゆく。


   同、陽子宅リビング

陽子「御馳走様でした」と食器を持って立ち上がりかける彼女に、
修一「まてまて、俺が片づけるけんゆっくり座っちょきんさい」

陽子「あらダメよ、男性に洗い物なんかさせられないわ」

   食器を流しに置きながら、
修一「家事に男も女もない」

修一「陽子は仕事で疲れちょるけん、仕事をしとらん俺が動くのは当たり前じゃ」

   食器を洗う修一を、流しの対面に立って惚れ惚れ見つめ、
陽子(一言一言がなんと胸に突き刺さる人なんだろう・・・)

   陽子の形のいいふくらはぎの絵に呟き、
  (気安げに言い寄ってくる男の言葉には真を感じられないけど・・・)

   スカートの中を下から煽って描いた絵に、
  (言葉だけでなく有言実行するこの人にかかったら、心の目で男を見る女ならひとたまりもないだろう・・・)

陽子「なら私は洗濯物を畳むわね。修ちゃんにだけ働かせて私だけじっとしてられないもの」

修一「それも俺がするけん座っとけ。仕事で神経つこうて疲れちょろうが?」

   天井のシーリングライトの絵。

   正坐してパンツを畳む修一の横に陽子も恥ずかしそうに頬を染めて正坐している。

     つづく





愛がイク(146)  可愛いい陽子

2019-01-07 16:42:05 | 漫画のシナリオ
(146)可愛いい陽子

四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物
岩城修一(17)2年生。170㎝。超匂いフェチ。情に厚く恐ろしく強いが二枚目ではない。

陽子(35)165㎝。男好きのする上品な美人で下着メーカーの社員。78話から登場。

既出の幸子(25)を含め他に四名の女性の部下

店員A(25)

B(30)無職風のなんともいえず気色の悪い男。

N=ナレーション


   
   某デパートの外観に陽子のN
N 『いつしか社長さんの事を心の中で修ちゃんと呼ぶようになっていた・・・』

   別の角度からの外観に、
N『反対する上司を強引に説き伏せて修ちゃんの試合のスポンサーになった事で売り上げが一気に三倍に伸びた』

   更にデパート近景に、
N 『その功績が認められ、修ちゃんの言葉通り部長に昇進し望外な夢が適った』

   同、デパート内の小会議室内

注、陽子を含め、既出の幸子(25)とあと四名の女性、計六名が真剣に話し合っており、横にある大きな液晶画面に数枚の下着の写真が表示されてる。

   室内で会議している絵にN『そればかりか、なかよしクラブから二億円以上も振り込まれた通帳をみた瞬間――』

   尚も同様の絵にN『それまで感じてたストレスが一瞬で吹っ飛び、もういつ仕事をやめてもいいやって気になっている』

   会議が終わり、皆が退出していく中、幸子「じゃあ部長の指示どおり、さっきの案
 を製造部に伝えときます」

   椅子に掛けたまま頷き、
陽子「よろしくね」

   会議室に一人残った陽子が「ふぅ・・・」とため息をつく。

   切なげに、
陽子(修ちゃん・・・)と呟く。

   テーブルに両肘をついて顎を支え、
陽子(私って修ちゃんのなんなの?・・・)

   スカートの奥に見える白いパンツをテーブルの下からの視点で描いた絵に呟き、
  (試合場の控室では俺の女だって言ってくれたくせに・・・)

   拗ねたように、
陽子(だったらもっと抱いてくれたっていいじゃない・・・)

   悲しげに、
陽子(やっぱり私みたいなおばさんじゃ、そんな気になれないのかな・・・)

   下着売り場の絵。

   商品を買って去る客に頭を下げ、
A 「有難う御座いました」と挨拶するAに陽子が近づいてゆく。

陽子「私が入るから食事休憩にいってらっしゃい」

A 「(驚き)え、部長が入ってくださるんですか?」

陽子「時には現場に出てお客様の嗜好を肌で感じ取らないとね」

A 「じゃ、おあとお願いします」

陽子「はい、ごゆっくり」

   女性服売り場を怪しげなB(30)が挙動不審げにうろついている。

   不安げな顔でエスカレーターで上がりながら、
修一(突然売り場に行ったら迷惑かのう・・・)

   下着売り場で待機の美しい姿勢で立ってる陽子を見つけて狂喜し、
B (おっ、いたーっ!)

   躊躇しながら下着売り場の方に来て、
修一(こんなとこをうろついとったら変態じゃ思われんかのう・・・)

   陽子に見られない所から彼女を見つめ、
B (最近みかけなくなったから辞めたのかと行動を起こさなかった事を悔やんでたが超ラッキー)

   隠れるようにして離れた所から陽子を見つめ、
B(これは今日こそ行動を起こせと神の啓示に違いない)

B(絶対に部屋に押し入ってモノにしてやるからな・・・)と陽子を見つめて呟く不審げなBに修一が気づく。

   修一、無言でBを見つめる。

修一(陽子がある種の男を引きつけるのは気づいちょったが・・・)

   Bを見つめながら、
修一(ヤバげなんに目をつけられたもんよ)(ありゃ、やらかしよるぞ・・・)


○夜。デパート裏の社員通用口

   社員通用口から社員達がパラパラと出てくる。

   他の社員達と「お疲れ様でしたー」と言葉を交わし陽子が外に出てくる。

注、清楚な服装、大きめのバッグを持っている。

   走行中の電車の絵。

   同、車内

   割合空いた車内。陽子が、ぽつんと寂寥感を漂わせて膝の上に置いた自分の指に目を落として座っている(足が美しい)。

↑こんな表情というか雰囲気をイメージしている
   
   陽子の斜め向こうの扉の側に立つBが無表情で彼女を見つめている。

   十階建て1LDKマンションのエントランスに入ってゆく陽子の後ろ姿をロングで描いた絵。

   5階の通路をカツ、カツとヒールの音をたて角部屋の自室へ向かう陽子の後ろ姿。

   その陽子の形のいいふくらはぎのアップ。

   ドアにキーを差し込んでカチャと鍵を開けた陽子の後ろ姿。

   突然背後から現れたBが左腕で陽子の首を締め上げ、右手で彼女の右手首を掴む。

陽子「ひっ」と驚愕し、目を剥いて戦く。

B 「声を出したら殺す。だまって部屋に入れ」

   必死に抗い、
陽子「い、いやっ」(修ちゃん助けて!)

   その時「わりゃ、俺の女に何さらしとんじゃー」と声がし、顔が見えない誰かが左手でBの頭をムンズと鷲掴みにして引っ張った。

   通路の手すりの高さに静止したアパッチ(屋根が開いている)。メットを被った修一がBを手すりから引きずり出しながら、
修一「陽子、ちょっと待っててね。こいつを始末してくるけん」

陽子「し、修ちゃん!・・・」と驚愕する絵にN『修一に助けてと念じた瞬間、本人が空から颯爽と現れたのだ。陽子には修一が守り神の如く思え、それは一生脳裏に刷り込まれる事になる』

   必死の形相で手すりに膝を掛けてよじ登ろうとしながら、
陽子「ま、まって、私も行く」

   彼女の背に腕を回してヒョイと陽子を抱き抱え、
修一「こらこら、美しい膝を擦りむいたらどがいすんじゃ?」

   空中に浮いたアパッチ。片方の手でBの頭を鷲掴みでぶら下げたまま、もう片方の手をノーヘルの陽子の背に添えてちゃんと後ろに座らせ、
修一「陽子の全身を、これから俺が一生慈しみ、舐めまくるんじゃけん、傷一つつけちゃいけんぞ」

   陽子、ぼう然として修一の後頭部を見る。

   目尻を濡らしてぎゅうっと修一の腹にしがみつき(当然シートに跨ってるのだからスカートが太腿の根本までめくれている)、
陽子「はい・・・」(男性に一生慈しむなんて初めて言われた・・・)

   ふと我に返り、
陽子「頭の中が?だらけでわーっとなってて、何から質問していいのか分かんないんですがー」

   Bをぶらさげたまま飛行するアパッチを後方からロングで描いた絵に、
修一「そりゃそうじゃろ、まず一つ目の質問からどうぞ」

   信じられないという顔でネオンや明かりが灯った下界を見下し、
陽子「なぜバイクが空を飛べるんですか?・・・」

修一「発明家の石川君が大改造してくれたんじゃ」N『修一の意見を取り入れ更に改良されたアパッチは上空50mまで上昇可能になり、バックギアもつき、屋根が電動開閉式になった』

陽子「石川君って試合会場に来てた大人しそうな人ですよね?」

修一「うん。次の質問どうぞ」

陽子「なぜ私の家がわかったんですか?」

修一「実は今日、陽子に会いに下着売り場に行ったんじゃ」

   驚きと喜びが混じった顔で、
陽子「えっ、なぜ声をかけてくれなかったの?」

修一「声をかけよう思うた時にこの変態が陽子を狙ってるのに気づいたんじゃ」

   陽子、驚く。

修一「ゆうとくが警察ほど当てにならんもんはないぞ」

修一「訴えてもすぐに保釈されて、また陽子を襲うのは目に見えちょる。日本は性犯罪者に甘い国じゃけんのう」

陽子「そんな怖い事言わないで、外に一歩も出られなくなっちゃう」

修一「じゃけん一発で冥土に送らにゃ陽子の安全を確保できんのじゃ」

陽子「この男が私を狙ってるのが分かってたのなら私と一緒に帰ってくれればよかったじゃない」

修一「陽子がデパートから出て電車に乗って、家に辿り着くまでずっとバイクで追跡しとったわいや」

陽子「(喜色満面で)ほんとに!?」

陽子「(感激し)ずっと見守ってくれてたなんて知らなかった・・・」

修一「陽子は美人じゃけん、男に妄執されるんは初めてじゃなかろうが?」

陽子「(困惑げに)売り場で何度かお客に手紙を渡された事はあるけど家までつけられたのは初めてです・・・」

修一「そんな時はだまって受け取るんか?」

   修一に対して申し訳なさそうに、
陽子「必死の覚悟で手渡す人をむげに断ったら恥をかかせるし、他のお客様の目もあるから・・・」

修一「ふぅん、で、手紙は読むんか?」

陽子「一度も読んだ事はない。会社のシュレッダーにかけてそれでおしまい」

修一「必死で書いた手紙を読まれもせずシュレッダーに掛けられるとは、男も切ないよのう」

   ふと、ぶらさがってるB(首が倍の長さに伸びて絶命している)を見て、あっけらかんと、
陽子「わーっ、人間の首ってスッポンみたいに伸びるんですね、もう死んじゃってるみたいですよー」

修一「この辺に捨てて帰るか」と手を離す。

   Uターンして去るアパッチの下方にBが落下してゆく絵に会話、
  「陽子とこの駐輪場にこのバイクを停められるか?」

  「余裕ですよ」

   つづく