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数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(263)  リンさん

2023-12-31 15:45:23 | 漫画のシナリオ
(263)リンさん

四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

リン・正雄(70) 170㎝。
日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

悪相の半ぐれ4人(各25)

N=ナレーション

   無表情で早苗達を見て、
男 「お嬢さん達はこやつらの情婦かね?」

里香「(憤慨し)ちがいますよー。私たちの獲物を横取りしといてなに言ってんですかー」

男 「(戸惑い)え、君たちがやっつけるつもりだったの?どうやって?」

里香「ミサイルで吹っ飛ばすに決まってるでしょ」

男 「(呆気にとられ) ミ、ミサイル?・・・」

   呆気に取られてる男に、
里香「お兄さん?おじさん?どっちで呼ばれたいですか?」

男 「(戸惑い)リン・正雄といいますが、皆にはリンさんって呼ばれてます」

   怪訝そうな顔をした早苗に、
リン「日台のハーフで母が日本人なんですよ」

早苗「(合点がいき)はいはい、そういうことですか」

リン「家は台湾にありますが大陸の侵攻に備えて日本にも家を建てて、月の半分はこちらに住んでるんですよ」

早苗「失礼ですがリンさんはおいくつですか?」

リン「今年70になりました」

   驚愕し、
早苗「ええーーっ!」(肌もツルンツルンでどう見ても四十代にしかみえない。奇跡の七〇歳だわ・・・)

早苗(歳月人を待たずと言うけど、この人だけは例外。どうやったらこんな若さを保てるの?)

   バイクに跨った早苗の艶めかしい内腿のアップに彼女の呟き、
   (マタタビ効果のあるアソコの匂いと締まりには自信あるけど)

   更に内腿をアップにした絵に呟き、
   (肌の衰えだけはいかんともしがたい・・・)

早苗(修ちゃんに飽きられないように若さを保つ秘訣をぜひとも教えてもらわなきゃ)

早苗「(探るような目で)もしかして先祖伝来の秘伝のスープとか飲んでます?」

リン「(ぽかんとして)別に、クノールのカップスープなら時々のみますが・・・」

注、この時点まで早苗と里香はバイクに跨ったまま話している。

   股間を丸見えにして怒ったようにバイクから降り、
早苗「うそよっ!!」

   リン、早苗の股間を見て、はっと頬を染める。

   リンに詰め寄り、
早苗「真剣に聞いてるんだから真面目に答えないと怒るわよ」

   早苗の剣幕にリンと里香が気圧されてるのにも構わず、
早苗「燕の巣やフカヒレに希少な薬草を混ぜて煎じた苦いスープを毎日飲んでるはずよ。白状なさい!」

   リードから降りた里香が早苗をなだめ、
里香「まあまあ早苗さん、リンさんがうそをつく理由はないし若く見えるのは生まれつきなんですよ」

   納得いかぬ様に、
早苗「そうかしら、それにしてもこの若々しさは異様だわ・・・」

早苗「若い頃のジョン・ローンに似てるって言われたことあります?」

リン「(苦笑し)ええ、昔からよくいわれますよ」

リン「(躊躇しつつ)あの、そんなことより・・・」

リン「(頬を染め)バイクから降りるときに黒い茂みが見えた気がしたのは私の錯覚ですかね?」

   とぼけた顔で頬を染め、
早苗「あらま、見えましたか?風がスースー入って湿気が飛ぶし実に爽快ですよ」と言う横で里香が手で口を押えて「ぷぷっ」と吹く。

   恥ずかしそうに頬を染め、
リン「あ、やっぱり湿気るものですか?・・・」

早苗「そりゃ男性とちがって形状が複雑な分、じめじめしますよ」

   形状を思い浮かべてる風のリンに、
早苗「いまアソコの形状を思い浮かべてます?」

   照れて、
リン「い、いや、そういうわけでは・・・」と言いながら自立してるリードに目をやる。

   リードを不思議そうに見て、
リン「さっきから気になってるんですがなぜ二輪車が自立できるんですか?」

   鼻の穴を膨らませて自慢げに、
里香「側にいって確かめてみたら?」

   リードの後部付近の両サイドから小さな補助輪が出てバイクを支えてるのを屈んで見て感心し、
リン「ほおー、これなら信号待ちや渋滞でも足をつかずにすむし素晴らしい装置ですね」

   立ち上がりながら自慢げに、
リン「けどバイクは転倒の恐れもあるしバック機能まではついてないでしよ?」

   里香、むっとする。

   トライクの絵にリンの声、
  「だから私は熟考の末にバイクの欠点を解消したこのトライクを買ったんですよ」

   負けじとむきになり、
里香「私達のだって特製の風防がついてて雨に濡れないしエアコンもあって真冬でもTシャツ一枚で乗れるんですよ」

リン「(大仰に驚き)ええーっ、そりゃいくらなんでも有り得ないでしょー」

早苗「うそかどうか後で乗せてあげますから、その前に死体を始末しないと」

   半ぐれどもを憎々し気に見て、
リン「こんな奴等ほっといてカラスのエサにすればいいんですよ」

早苗「それでもいいけどミサイルの威力を里香ちゃんに見せたいから少し離れましょ」

   空の絵に早苗と里香の会話、
  「このぐらい離れたら大丈夫だと思うわ」

  「ああ、胸がどきどきしちゃう」

   メットを被った三人がバイクに跨ったまま、半ぐれの死体から五十メートル離れて向かい合い、
早苗「(里香に)前方のあいつらをロックオンって命令して」

里香「前方のあいつらをロックオン」というとメットが『了解』と応え、「ピピピピ」音と共に、風防に半ぐれ達をロックオンしたマークが映し出される。

   里香の風防をのぞき込んで驚愕し、
リン「おおー!なにやら戦闘機みたいだね」

   車体前部に大口径のライフル弾位の超小型ミサイルの射出口が開口する。

里香「発射!」と命じるとミサイルが「シュポッ」と発射される。

   ミサイルが曲がりくねりながら死体に向かって飛んで行く。

  「シュパ」と命中音と同時に閃光がはしる。

   すべてが霧散したのを呆然と眺め、
リン「こいつは驚いた・・・これなら戦車でも破壊できそうだ・・・」

リン「(興味津々で早苗に)最大射程距離は?」

早苗「さあ、試したことないけど命令すればどこまでも飛んでくんじゃないかしら」

   疑うような目で早苗を見て、
リン「じゃ、どこまでも飛べって命令したら地球を一周して私らに命中するんですか?」

   むっとしてリンを睨み、
早苗「リンさん、私に喧嘩売ってます?」

リン「(たじろぎ)め、滅相もありません」(このひと外見に似合わず怒ったら怖そうだな・・・)

リン「もしどこまでも飛ぶミサイルがあったら世界の軍事バランスが一変するだろうと思っただけです」と焦って言い訳する。

   腕組みしてリードを眺めて考え込み、
リン「もしこれが百台あったら台湾海峡を越えて攻め込んできた敵を撃破できるかも・・・」

リン「(目を輝かせ)こんな改造、どこでやってくれるんですか?私もぜひミサイルを搭載したいんですが」

早苗「残念ながらこれは非売品で開発者の名も明かせないので諦めて」

早苗「リンさんには強力なクマ避けスプレーがあるでしょ」

リン「(情けなさそうに)うむむう、クマ避けスプレーじゃ砲弾には立ち向かえないでしょう・・・」N『リンさんの頭には常に台湾防衛のことがあるようだった』

   トライクを興味深げに見て、
早苗「ちょっと試乗させてもらえますか?どんなふうにバックするのか確かめたいの」

リン「(ご機嫌で)どうぞどうぞ、私もリードに乗せてもらっていいですか?」

早苗「もちろん。里香ちゃんが言ったことが嘘でないことを確かめて下さいな」

   バックするトライクを後ろから見た絵に早苗の声、
  「おおお、バイクでバックするのってこんな感覚なんだー」

   後ろを見てバックしながら、
早苗「これは面白いわ。私も買っちゃおうかな」

   一方リンはリードで試走してエアコンが効くのに驚き、
リン「な、なんと・・・」

リン「車内にいるみたいにエアコンが効くとは、まさに全天候型バイクだ・・・」

   トライクに跨ったまま停まってた早苗の横にリードをスッと停めたリンに、
早苗「ね、リードの凄さがわかったでしょ?」

リン「(感心し)まさに夢のようなスクーターですね」

リン「台湾の北部ではほぼ毎日スコールが降るからこの風防を売ったら大儲けできますよ」

   サイドスタンドをかけてリードから降りながら、
リン「是非ともこの風防を台湾で販売させてもらえませんか?」

早苗「残念。開発した当人はお金儲けにまったく興味ないから無駄なことは考えないで」

リン「(驚き)えっ、金儲けに興味ない人などこの世にいるんですか?」

   トライクから股間が見えんばかりにして降りながら、
早苗「それがいるんですよー」

   早苗の股間を見て赤面し、
リン(な、ナイスショット、今度はバッチリ見えました・・・)

   リードにまたがり、
早苗「楽しいひと時だったわ。じゃごきげんよう」

   半泣きせんばかり慌て、
リン「ちょ、ちょっと待ってくださいよー」

リン「せっかく知り合えたのに家に寄ってってもらえませんか、本場の天心をご馳走しますから」

   横でリードに跨ってる里香に、
早苗「天心をご馳走してくれるんだって、どうする?」

   顔を輝かせ、
里香「わたし、本場の点心を食べてみたい!」N『という訳で二人はリンさん宅にお呼ばれすることになったーー』 
 
             つづく



愛がイク(262)  予想外の救世主

2023-12-18 11:15:05 | 漫画のシナリオ
(262)予想外の救世主

四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

里香(17)
165㎝。23話から登場。清楚な美人でアニメ声。

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。ジョンローンにそっくりで四十代に見える。

アベックの男女(各25)

悪相の半ぐれ4人(各25)

N=ナレーション

   前出の病院の外観に早苗のN『クマ避けスプレーが想像以上に威力があるのを確認できたのは収穫だった』

   駐輪場の絵にN『B1では相手が痛みを感じる間もなく死んで物足りなかったが』

   リードの横でメットを被りながらN『クマ避けスプレーなら相手が激痛でのたうつのを見られるから今後はこれを使おう』と呟いた時、後ろから「早苗さーん」と呼ぶ声。

   振り向くとリードに乗った里香が側に来て止まり、
早苗「あら里香さん、こんなとこで会うとは、妊娠でもしたの?」

注、里香の服装はタンクトップに尻がはみ出そうな短パン。

   サイドスタンドをかけたリードから降りながら恥ずかしそうに、
里香「ちがいますよー、親戚のおばさんのお見舞いの帰りなんです」

早苗「そうだったの。エッチするときは私が避妊の仕方を教えるから相談してね」

里香「(頬を染め)もーう早苗さんたらー」

   里香のリードを見て、
早苗「あらベスパに乗ってるって聞いてたけどリードに替えたの?」

里香「愛さんや房江さんのを見たら欲しくなってベスパを下取りに出して買ったんです」

   リードの絵に会話、
  「もう改造済みなの?」

  「はい。石川君にフル改造してもらって特製のメットまでもらったんです」

早苗「なら私のメットとも交信できるってことよね」

里香「(首を傾げ自信なさげに)多分・・・」

早苗「じゃあ、交信状態を確かめがてらプチツーリングにでもゆきましょうか」

里香「はい。すっごく乗り心地がいいから走りたくてうずうずしてるんです」

注、片側二車線の道路を里香の後ろに早苗がついて走っている。

早苗「里香さん、聞こえますかー?」

里香「はーい、すごく鮮明に聞こえますよー」

早苗「風防の様々な機能やミサイルを搭載してるのも説明を受けた?」

里香「はい。ミサイルの威力を確かめたいけどそれができないのが残念です」

早苗「美人が二台で走ってたら必ずアホが煽ってくるからそいつらで試せばいいわ」

里香「(嬉しそうに)そうですよね」

   空の絵。

   スタバの外にリードが並べて停めてある絵。

   スタバの店内或いは天井の絵に会話、
  「結構走り回ったのに一台も煽ってこなかったわね・・・」

  「私たち美人じゃないんでしょうか?」

   二人共ドリンクを飲みながら、
早苗「そんな事ないわよ。たまたまよ」

   脚を組んだ早苗が股間が見えるほどスカートをまくって見せ、
早苗「いざとなったらスカートをまくってアホをおびき寄せてやるわ」

   早苗の股間を見てあ然とし、
里香「早苗さん、もしかしてノーパンですか?・・・」

早苗「(平然と)訳を聞きたい?ちょっと面白いわよ」

里香「(興味津々に)ぜひ聞かせてください」

   テーブルの下の二人の脚の絵に会話、
  「・・・へーっ、そんな事があったんですか」

  「今ごろ私の下着を満喫してるんじゃないかしら」

里香「その場面を想像したらちょっと気持ち悪くないですか?」

早苗「ぜんぜん。ただの布じゃないの」

   店内或いは天井の絵に会話、
  「さっ、のども潤ったし、また獲物を探しにゆきましょうかね」

  「はい」
   
   他車がいない片側二車線の道路を里香の後ろに早苗がついて走っている。

   前方で前車に進路を塞がれノロノロ運転してる車に気づき、
里香「早苗さん、カモが見つかりましたよ」

早苗「やっとミサイルを試せるわね、ひと気のない所にいくまでそっとついていきましょ」と言うとメットの耳部に「はい」と里香の声。

   全面にスモークを貼ったヤン車に前を阻まれた車内でカップルが怯え、
男 「・・・どおしょう、抜いてしまおうか?」

女 「こおいう輩はへたに刺激しない方がいいと思うわ・・・」

男 「(悔しそうに)バズーカ砲があったらこんなアホども吹っ飛ばしてやるのに」

   直後、早苗の横を「ドッドッドッ」とゴールドウイング1800㏄のトライクが追い抜いてゆくのを見て、
早苗(おっ、ゴールドウイングのトライクか、初めて見た・・・)

   トライクを後ろから見て、
早苗(バック機能がついてるらしいけど一度試乗してみたいな) 

注、トライクに乗った男はシールドがミラー仕様のジェットヘルメットを被り派手なアロハシャツに膝丈の短パン姿でスニーカーを履いており年齢も顔も不詳。

   トライクのライダーがヤン車の横を並走してじっと運転席を見る。

   後方からそれを見て、
早苗(おっ、一人で退治する気?)

   トライクがヤン車の前に出て止まるとヤン車もゆっくり停まる。

   トライクがグルっと旋回してヤン車と対峙して停まる。

   アベックの車の後ろに自立して停まってた里香の横に並び、
早苗「先を越されたけど面白いことになりそうね」

里香「(心配そうに)車に何人乗ってるかわからないのに一人で大丈夫かしら?」

早苗「(不敵にニッと笑み)一人じゃないでしょ、私達がいるんだから」

   はっと気が付いたように、
里香「そうでしたね、あの人がやられたら私がミサイルでやっつければいいんだ」

   男、右肘をハンドルに置き、左手を腰に当て不敵な態度でヤン車を見てる。

   ヤン車のドアがガチャと開く。

   悪相の半ぐれ四人が無表情で出てくる。

   それを車内から見て怯え、
男 「ひやっ、顔面凶器みたいな奴等。抜かなくてよかった・・・」

   トライクの男もバイクから降りてこちらに向かってくる半ぐれ達の前に立ちはだかる。

   車内のアベック、固唾をのんで眼前の様子をみている。

   早苗、里香も自立したリードに跨ったまま無表情で凝視している。

   半ぐれが顔がつかんばかり接近した瞬間、男が短パンの背に隠し持ってた特殊警棒を掴む。

   男が警棒を慣れた手つきで振って「カシャッ」と一発で伸ばしたのを見て半ぐれ達が、おっという表情を見せる。

   間髪入れず一人の喉を突くと「ぐっ」と呻いて後ろに吹っ飛ぶ。

   そして目にもとまらぬ速さでもう一人の膝を「ガツン」と殴ると「ぐえっ」と呻いて膝をつく。

早苗(膝の皿が割れたな・・・)

   更に呆然としてる相手の肩を「グシャ」と叩き折り、最後の一人も脳天を「ガツン」と殴って倒す。

   感心し、
早苗(先手必勝の見本みたいな戦いぶり)

早苗(あの手際と落ち着きぶりは頻繫にクズ退治をやってるに違いない・・・)

   男は這いつくばって呻く四人に目もくれずトライクの後部トランクに向かう。

   「カチャ」と開けた大きなトランク内にヒグマ避けスプレー十本とヌンチャク、トンファーが入ってる絵。

   ヒグマ避けスプレーを二本持って半ぐれに向かってゆく男を見て驚き、
早苗(おっ、仕上げはヒグマ避けスプレーか、考えることは皆同じなんだ・・・)

   男が呻く相手の喉を膝で押さえつけて両のまぶたを無理やりこじ開ける。

   そして両目にスプレーを噴霧すると相手は「ぐぎええー」と絶叫してもがく。

   それを見て、
早苗(膝で喉を押さえつけて制圧するのをみると格闘技の経験者だろう。あんなに滴るほど噴霧されたら失明間違いなしね)

   尚も両手で目を抑えて絶叫する相手の口を無理やりこじ開け口中にも滴るほど噴霧してる絵に早苗のN『なんと念がいった事。失明した上に肺と胃まで火傷したんじゃもうお陀仏ね』

   四人目の男も同じ目にあわされて痙攣してる絵にN『男は手慣れた様子で淡々と四人を同じ目にあわせた』

   カップルの運転手に目をやり、
男 「君たちはもう行きなさい。このことは他言無用だよ」

運転手「は、はい、おかげで助かりました」と女と共に頭を下げてゆっくりその場から走り去る。

   男が瀕死の四人に目もくれずトライクに歩み寄りながらメットに手をかけるのを後ろから見た絵。

   そして脱いだメットをバイクのシートに置くのを後ろから見た絵。

   まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男が髪をかきあげながら振り向いて早苗たちを一瞥する。

   男を見て呆気にとられ、
里香「動きから見て二、三十代の人かと思ってたのに・・・」

   呆然と見惚れ、
早苗「なんという男前、若い時のジョン・ローンとそっくりじゃないの・・・」

              つづく

愛がイク(261)  退屈しのぎにTバックを進呈します

2023-12-04 13:12:31 | 漫画のシナリオ
(261)退屈しのぎにTバックを進呈します

四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物

桧垣早苗(25)
170㎝。スタイル抜群の清楚な美人。体育教師でテコンドー二段。長い髪をひっつめて束ねている。

校長(55) 165㎝。白髪混じりの髪。穏やかで紳士然としている。

教頭(55)人が好さそうな顔

須藤良子(12。小6)
170㎝。髪をポニーテールに結んだ目を瞠るような美人。165話から登場。

工藤かほり(40)
170㎝。工藤敏行の母。全身からエロオーラを放つグラマーな美女。

工藤敏行(小六)160㎝。一見大人しそうだが、ひねた性格が顔に滲み出てる。良子と同クラス。

所沢(40)教員。黒縁眼鏡をかけた一見してオタクと分かる男。

高齢の患者達。

N=ナレーション

   
   校長室を廊下側から見た絵にN『救急車騒ぎがあった翌日――』

   校長室内天井の絵に校長と教頭の声、
  「セクハラ被害を受けた早苗先生にすれば憤懣やるかたないでしょうが・・・」

  「どうか今回の件は内密にして頂けないでしょうか」

   早苗がブルマー姿で恐縮して椅子に座ってる前で校長と教頭に土下座され、
教頭「もしマスコミに漏れたら蜂の巣をつついたような大騒ぎになるのは必至」

校長「所沢先生には依願退職してもらいますのでどうか怒りを収めて頂けないでしょうか」

   恐縮してる早苗のN『あんな事なんとも思ってないし・・・』

   室内天井の絵に早苗のN『ヒグマ避けスプレーの威力を試せてラッキーって思ってるくらいなのだ』

   憂い顔の早苗のN『ただ所沢先生が首になるのは気が重い・・・』

   椅子から立って、
早苗「今回の件を公にする気はないし二人に対してもなんとも思ってないのでもう立って下さいな」

   二人、驚いたように立ち上がりながら、
校長「では不問に付して頂けるんですか?」

早苗「一つだけ条件があります」

   食いつき、
校長「な、なんでもおっしゃって下さい」

早苗「ご本人も恥じておられるでしょうし所沢先生の処分はなしにして頂けますか」

   教頭と共に感激し、
校長「な、なんと太っ腹な、早苗先生の温情に感激しました」

校長「退職を勧告するのは後味がいいものじゃないし私も胸のつかえがとれましたよ」


   空の絵に「プルルルル」とエンジン音。

   リードで走行してる早苗のN『今ごろ所沢先生はどんな処分を受けるかビクビクしてるはず。早く吉報を知らせてやろう』

注、早苗はノースリーブに膝上のタイトスカート姿である。

   大きな総合病院の外観。

   早苗、駐輪場にリードを停める。

   同、病院内

   両側に病室が並んだ長い廊下を歩いている。

   少しドアが開いてる個室の名札に工藤敏行と書いてあるのを見て驚き、
早苗(お、あいつは個室に入ってんのか、贅沢な奴め)

注、工藤は顔に包帯を巻きパジャマ姿で眠っている。

   パイプ椅子に座ったかほりが心配そうに工藤の手を握ってるのをドアの隙間から見て驚き、
早苗(・・・あんな美人の母親からよくもあんなひねた奴が生まれたものだ)

早苗(息子に妊娠させられぬよう気をつけ・・・)と呟いた時、かほりが息子のパジャマのズボンに手を入れたのを見て驚く。

   かほりが勃起に手を添え愛しそうに頬刷りするのを見て驚愕する。

   かほりが恍惚とフェラしてるのを見て茫然自失し、
早苗(な、なんと面妖な・・・衝撃にも程がありすぎる・・・)

   茫然自失で廊下を歩みながら、
早苗(なんて言っていいのか・・・色んな家族模様があるものだ・・・)

   ベッドが八床あるドアのない大部屋の前に立ち、
早苗(ここか・・・)

注、患者は高齢男性ばかりで、所沢以外は皆カーテンを開けっぱなしにしている。

   入ってきた早苗を見て皆が驚き、
   (おおー、なんてべっぴんさん・・・)

   (一体誰に面会にきたんだ?)等と呟く。

   所沢がカーテンを閉めて仰向けでぼーっとしてる所に「所沢先生、開けますよ」と声。

   早苗が「シャッ」とカーテンを開けて「お加減はいかがですか?」と言ったので所沢が驚愕して跳ね起き、
所沢「さっ、早苗先生・・・」

   慌ててベッドの上で土下座し、
所沢「この度のことは汗顔の至りで合わせる顔もありません。どうか許して下さい」

   掌を向けてなだめ、
早苗「まあまあ、なんとも思ってないからお気になさらずに」

   早苗、後ろに振り向きカーテンが開きっぱなしになってるのに気づく。

   カーテンを閉めようとしたら全員が興味津々でこちらを注視してる。

   早苗、意にも介さず「シャッ」と閉める。

   立てかけてあったパイプ椅子を広げ、
所沢「私の顔を見るのもお嫌でしょうが、どうぞ、お掛けください」

   椅子に掛けた早苗が、恐縮してる所沢を無表情で凝視する。

   早苗に凝視され、所沢はいたたまれず下を向く。

早苗「(平然と)私の匂いが好きですか?」

   赤面してゲホゲホせき込み、
所沢「・・・す・・・大好きです・・・」

早苗「(満足そうに頷き)そう」

早苗「今回の件はお咎めなしになったのでご安心を」

所沢「(呆気にとられて)え・・・?!」

所沢「あんな事をしてただで済むはずがないのに、もしや早苗先生がご尽力下さったのでは?・・・」

   とぼけて、
早苗「まあまあ、そう深読みなさらずに」

所沢(やっぱり・・・)

所沢(校長も教頭も早苗先生には頭が上がらないから彼女の意見を聞かざるを得なかったんだ・・・)

所沢(なんて心の広い優しい人なんだ。私は一生この恩を忘れませんよ早苗さん・・・)

   所沢の股間に目をやり、
早苗「ところでアソコはもう大丈夫ですか、飛び上がるほど痛かったでしょ?」

   赤面して油汗をかき、
所沢「下半身に煮えたぎる油をぶっかけられたみたいで、いっそ殺してほしいと思ったぐらいでした・・・」

   すました顔で、
早苗「そうでしょうね。なにしろヒグマ撃退用のスプレーを滴るほど噴霧しましたから」

   真っ青になって呆れ、
所沢「はあ、そうだったんですか・・・道理で・・・」

早苗「もう二度とこのような事はなさらぬように」

   ピストルの形にした指を所沢のこめかみに当て、
早苗「今度は頭をぶち抜きますから」

   恐れ戦き、
所沢「はっ、はいっ!もう二度といたしません!」N『女神のように優しいかと思えば突如阿修羅に豹変するのが早苗の不気味な所だ』

早苗「ところでいつ退院できるんですか?」

   慄いて脂汗をかき、
所沢「も、もう二、三日様子を見て腫れが引けば退院できるそうです・・・」

   手で顎を支え、その手の肘をもう一方の手で支えて宙を見据え思案し、
早苗「そうですか、元気なのにそれは退屈ですねー・・・」

   無邪気な顔で、
早苗「退屈しのぎになるのならいま履いてるTバックを進呈しますが、役に立ちませんか?」

所沢「げげーっ!!!」(夢にまで見たアソコに食い込んだ生Tバックを・・・)

   疑うような目で、
所沢「本気でおっしゃってるんですか?コロッと手のひら返しはなしですよ」

早苗「(すました顔で)いるって事ですね?」

所沢「は、はいっ。下さい!」

   椅子から立ち上がってスカートの裾に手を入れ、
早苗「脱ぐ場面もおまけにつけましょうか?」

   狂喜し、
所沢「なんという大盤振る舞い。是非とも!」

   スカートをまくり上げてTバックを露わにし、
早苗「では長時間アソコにガッツリ食い込んでたのを脱ぎます」

   ベッドに正座して目を血走らせ、
所沢「目に焼きつけたいので出来る限りスローで願います」

早苗「(とぼけた顔で)目に焼き付けなくても録画すれば繰り返し観れるでしょ?」

   目が飛び出るほど驚愕し、
所沢「げーーっ!!!」「録画していいんですかーっ?!」

   目を血走らせてスマホで録画してる所沢を冷めた目で見て、
早苗(国語教師なのに、げーーっ以外の感嘆詞を知らないのかしら・・・)

   Tバックを脱ぐ姿がカーテンから透けて見えており、まんじりともせず凝視してた全患者達が欲情してゴクッと喉を鳴らし、
患者(まさかここでおっぱじめる気か?・・・)

   軽く持ち上げた足首から下着を抜くのがカーテン越しに透けて見える絵。

   所沢に脱いだTバックを手渡し、
早苗「これにはヒグマ避けスプレーはついてないので安心して吸引して下さい」

   感激して受け取り、
所沢「はっ、ありがたく頂戴します」

   愛し気にTバックに頬刷りして、
所沢「真空パックに入れて香りが飛ばないように大事にします」

   早苗が「シャッ」とカーテンを開けたら全員が欲情の目で見ており、
患者(なんだ、やらないのか・・・)と落胆する。

早苗「じゃ、また学校で」

所沢「は、はい、今日は本当に有難うございました。気をつけてお帰りください」

   病室から去ってゆく早苗に患者達が見惚れ、一人の老人が所沢のそばに来て羨ましそうに、
患者「あんた、見た目はさえないのになかなかやるなー」

所沢「いゃーっ、外見よりも内面を重視する女性もいるってことですかねー」と頬を染めて照れる。

   皆の視線を背に受けて去ってゆく早苗の絵にN『天衣無縫というか、あくまでも無邪気な早苗であったーー』

                つづく