数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク (116)   予期せぬ愁嘆場

2017-10-30 18:08:49 | 漫画のシナリオ
(116) 予期せぬ愁嘆場

四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物

石川翔(17)170㎝で痩身、黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。

ベトナム人の女達(各25。顔は並以下)

お春(20)120話で既出の美人。170㎝。

凶相のアラブ人2人(各40)
N=ナレーション



修一「(驚嘆し)お春は甲賀忍者の血を引いてるのか?」

お春「(頷き)祖先から継承した秘術を絶やさぬよう、幼いときから父母に訓練を受け必殺の殺人技を教えこまれました」

修一「(あ然)お春が必殺の殺人技を・・・」

お春「その両親が他界し、寂しさにうちひしがれてた時に翔様にスカウトされ特技を生かせる仕事につけたんです」

修一「この時代に甲賀の末裔が生き残ってたとは・・・」

修一「質問なんじゃが・・・」

修一「よく観光地なんかで忍者ショーをやってるやん、あれどう思う?」

   羞恥を顔に滲ませて俯き、
お春「観光客に喜ばれるのなら、あれはあれでいいんじゃないかと・・・」

修一「本物はあんな物ではないと?」

お春「いつか技を披露する期会があればその時にと申し上げておきます」

修一「うむう」(忍び装束で格闘イベントに出場させたら視聴率を稼げるかも・・・)

   突然おどけた顔でお春の下半身に目をやり、
修一「今日は当然パンツを履いてる・・・よね?」

   赤面して俯き、
お春「忍はパンツなど履きませぬ・・・」

修一「(驚嘆し)げげー」

修一「聞き捨てならぬ事を。確認してよいか?」

お春「(頬を染め)お春は修一様に何をされても抵抗いたしませぬ」

修一「いきなり手裏剣が目にグサッはないと?」

お春「(頬を染め)そんな、滅相もございませぬ」

修一「ならば・・・」とミニからむき出しの太腿を撫でる。

   その手がスカートの中に入る。

   つぎの瞬間「ずちゅ」と音がたつ。

修一「(驚愕し)ずちゅ・・・?」

   頬を染めて俯き、
お春「ディズニーには綺麗な人がいっぱい来てるけど・・・」

お春「(頬を染めて俯き) 修一様にはお春だけを見ててほしい・・・」

お春「チラチラ具が見えたら、他の女に目を奪われないと思って・・・」

修一「具!?・・・」

↑お春の両頬を指で挟むイメージ

   お春の両頬を指で挟み、
修一「楚々としたお春の、どの口が具などと申したのじゃ?」

修一「と言ってる間に具の匂いが薄れちまう」と指をくんくん嗅ぐのを見て、
お春「いゃん、すごい匂いだから・・・」

修一「甲賀のおなごの香りは媚薬の如く余を奮い立たせおるわい」

   ディズニーアンバサダーホテルのエントランスにバスが入ってゆく絵に、
N 『などと戯れている内に彼女達が夢にまでみたディズニーに到着した』

   スカートのスソを直しながら立ち、マイクで、
お春「はい、皆様お待ちかねのディズニーに到着しました。部屋に荷物を置いたら玄関ロビーに集合して下さい」

   バスから建物を見上げてベトナム人達が感激、或いは呆然と見惚れるのを見て、
石川(感激してもらえてよかった・・・)

○ディズニー内

ディズニー園内のエントランス。ベトナム人達が興奮してキョロキョロ、或いは、はしゃいでいる。

   シンデレラ城を背景に、はしゃいで写真を撮っている絵。

   サンダーマウンテンの全景。

   サンダーマウンテンの乗り場。細い階段にベトナム人達の後ろにお春、その後ろに並ぶ修一が、お春の太腿を見上げて欲情の目で凝視している。

   お春、ふっと修一の視線に気付いて頬を染める。

   サンダーマウンテン(修一とお春は並んで座っている)に乗ってはしゃいでる絵。

   お春のミニが風でまくれ、陰毛が露わになったのを目にして驚き、
修一(具!・・・)

   修一が勃起してるのに気づき、
お春(こんなに勃って可哀そう・・・)

   ズボンの上から勃起をそっと摩り、
お春「(頬を染め)今夜、部屋で待ってますからそれまで辛抱してください・・・」

修一「それは挿入可と解釈してよいのか?」

お春「(頬を染め)あい。お春が秘儀を尽くしてお慰めいたします」

   スプラッシュマウンテンに乗ってはしゃいでる絵に修一のN
N 『こんなのに乗ってるより部屋に帰ってソッコーでお春を抱きたい。ああ、早く夜になれ・・・』


   夜。アンバサダーホテルの絵。

   興奮冷めやらぬ様子のベトナム人達とロビーに帰ってきて、
お春「皆さんお疲れ様でした。今夜はお風呂に浸かってゆっくり疲れを癒してください」

   くたーとしてる石川に、
修一「おれ、もう足がガクガク・・・」

石川「僕も口を聞くのも億劫なほど疲れた・・・」

   お春と修一が奥に詰め込まれた感じで全員がエレベーターに乗り、お春が修一に声を潜め、
お春「(頬を染め)じゃ、部屋で待ってますから」

修一「汗まみれの具を嗅ぎたいから風呂に入らぬように」

   恥ずかしげに修一の手をぎゅっと握って頷き、
お春「あい・・・」

   修一、ガチャとドアを開け自室に入る。

修一「ふぅー、疲れたー」とベッドに倒れ込んで大の字になる。

   ホテルの外観。

   修一の部屋の前の廊下の絵。

   薄暗い寝室にA、B(共に下着姿)の二人が忍び入る。

   二人、修一のズボンを脱がせる(上着は着たまま)。

   Aが騎乗位で修一に跨り、挿入の快感に貫かれる絵に、
N 『またもや、猿のように性欲を持て余した彼女達に夜開けまで合計十四回も犯され続けたのであった・・・』

   朝。ホテルの外観。

   修一、ぼんやり眼を覚ます。

   はっと起き上がり、
修一「げーっ、お春!」

   頭を抱え、
修一「まさかあのまま寝ちまうとは、絶対怒ってるぞ、ああ、どうすりゃいいんだーっ」

   下半身裸なのに気づき、
修一「え、なんで裸・・・?」

   エレベーターの扉が開き修一が焦って降りてくる。

○朝食会場

注、テーブルでベトナム人達が朝食を美味そうに食べており、その隣のテーブルに石川が一人でげっそりやつれた顔で掛けている。

   食堂に入って来た修一に気づき、皆が頬を染めて「おはよーございます」と挨拶し、修一が「おはよー」と応える。

   落ちつかぬ様子で石川に、
修一「お春の姿が見えんのじゃが」

石川「緊急事態が起きて朝一の飛行機で台北に向かったよ」

修一「え・・・そんな事よくあるのか?」

石川「うちの取引相手は悪の権化みたいな輩ばかりだから裏切りはしょっちゅうあるからね」

修一「そうだったんだ・・・」

   コーヒーをスプーンで混ぜながら、
修一(どんなトラブルか知らんが無事に帰って来てくれよ・・・)

   浅草寺の前で皆で写真を撮っている絵に、
N 『突然お春がいなくなって気が抜けてしまったがーー』

   天麩羅屋、葵丸進の外観。

   天麩羅コース、「松」のアップ。


   ベトナム人達が感激して食べている絵に、
N 『彼女達が日本に抱いた悪い印象が少しでも薄れてくれるのなら俺も石川君も頑張った甲斐があるってもんだ』

   目の前の膳を綺麗にたいらげた彼女達が急にしょんぼりしたので、
修一「(不安げに)どうした、もっと違う物を食べたかったのか?」

   全員が泣きそうな顔で首を振り、
C 「違うんです。こんなご馳走を食べたのは生まれて初めてで本当に感謝してるんです」

A 「なんの義理もない赤の他人の私達にこんなに・・・ぐす、こんなに一生懸命親切にしてもらって・・・」

B 「日本人が悪い人ばかりではないのがお二人を見てよく分かりましたから・・・」

A 「ぐすん、もう充分ですからこれ以上私達のために無理をしないでください・・・」

   全員が涙を流して「わーーっ」と泣きだしたので修一と石川も涙ぐみ、周囲の客達が何事かと見ている。

○空港

   空港の絵に、
N 『温泉にもう一泊する計画だったのに彼女達がこれ以上は甘えられないと強く固辞したので仕方なく帰国の予定を早める事となった』

   出発ゲート前で修一とAが涙ぐんで抱き合い、Bと石川も同様に抱擁し、
A 「二人の事は一生忘れません・・・」

   涙ぐんで頷き、
修一「頼むけん日本人を嫌いにならんといてね・・・」

  「わーーっ」と絶叫して修一を抱きしめ、
A 「嫌いになんかなる訳ないよー、日本人が大好きだからもうそんなこと言わないでー」

   涙ぐんでBと抱き合い手で口を押え、
石川「うぐー・・・」と嗚咽を堪える。


○展望デッキ

   展望デッキから修一と石川がベトナムに向け飛び立った機影を無言で見送っている。

   小さくなった機影を見つめたまま涙を拭う修一を切なげに見て、
石川(ほんとになんて人なんだろ・・・)


   空港ロビーの絵。

   入国したての凶相のアラブ人2人が小さなキャリーを曳き出口に向かっている。

   2人の不気味な顔のアップ。

   そのアラブ人2人の真後ろを修一と石川がすれ違う。

○上空の機内

   A、涙ぐんで窓から眼下を見つめている。

   涙を拭い隣のBに、
A 「もし妊娠してたら・・・」

   確固とした表情で、
B 「私は産むよ」

B 「どっちの子でも頭がよく勇敢で優しい子に育つに決まってるから」

A 「(頷き)私もそのつもり」

A 「恋愛はしても結婚はせず、命をかけて子供を大切に育てるよ」

   小さくなった機影の絵に、
N 『ほかの娘らもきっとそうするはず、だってあの二人以上に愛せる男がこの世にいる訳ないもの・・・』

    つづく


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク(115)   甲賀忍者

2017-10-16 16:56:39 | 漫画のシナリオ
(115) 甲賀忍者

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物
石川翔(17)170㎝で痩身、黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。

ベトナム人の女達7人(各25。顔は並以下)

お春(20)120話で既出の美人。170㎝。

同、既出の執事(60)
同、既出のメイド三人(共に25)。ダウントン・アビーのメイドと同じ服(丈はひざが隠れる長さ)を着ている。
N=ナレーション



○夜。石川の寝室。

   石川が素っ裸で寝てる絵に、
N 『彼は全裸で寝る習慣があり、一度寝たら朝まで絶対に目を覚まさなかった』

   別室でトランクス一枚で眠る修一の絵に、
N 『修一も同様であったーー』

   石川の寝室のドアからA、B(共に下着姿)の二人が忍び入る。

   二人、ベッドの横に立ったまま石川の股間を見てゴクッとツバを飲む。

   欲情した二人が顔を見合わせる。

   Bがフェラしながら、もうOKよとAに頷くとAが待ちきれぬようにパンツを脱ぐ。

   A、騎乗位で石川に跨り、挿入の快感に貫かれる。

   喘ぎ声を漏らさぬように手で口を塞いで激しく腰を振る絵に、
N 『三年近く禁欲生活を送ってきた彼女たちはものすごく飢えていた・・・』

   A、口を塞いで登り詰める。

   Bが騎乗位で石川に跨がる横でAがパンツを履いている。

   B、手で口を塞いで登り詰める。

   済んだA、Bと新たな欲情した女二人が石川の様子を伺いながら入れ替わる。

   修一の寝室に下着姿の別の女二人が忍び入る。

   そして騎乗位で修一に跨り、挿入の快感に貫かれる絵に、
N 『繰り返すが、彼女たちはむちゃくちゃ飢えていて・・・』

   別の女が修一の上で登り詰める絵に、
N 『ひたすら二人を交互に犯し続け、生殖器がこすれ合う湿った音は朝までやむことがなかった・・・』


   朝。石川邸の絵。

注、ベトナム人達がテーブルですっきりした顔で朝食を食べている前で、石川がぐったりとうつ伏せになっている。

   目の下にクマを作り、ふらつきながらやってきて、、
修一「おはよー・・・」

   クマができた顔を上げ、
石川「おはよ・・・」と死んだように応える。

   「ふあー」と欠伸しながら石川の隣に掛け、
修一「熟睡した筈なのにすっげーだるくて・・・」と言う彼に、メイドがポットの紅茶を注ぐ。

石川「ぼくも腰がカクカクしてよろけそうなの・・・」

   ベトナム人達、顔に羞恥を滲ませ修一と石川の様子を伺う。

   共に朝食を食べながら、
修一「彼女らをどこに案内するかもう計画をたてた?」

石川「まずはディズニーで一日遊ばせてあげて、明日は浅草周辺の観光を考えてるんだけど」

   それを聞いて「うわー、やっと夢が適ったー」「わーい」等と大喜びするベトナム人達を見て微笑み、
修一「じゃ俺は、にわか添乗員に徹するか」

石川「お春さんに添乗員役を頼んだから、僕らはただついて行くだけでいいんだよ」

修一「(喜び)おー、お春が一緒なら楽しくなりそう」

石川「(嬉しそうに)でしょ?」

B 「御馳走様でした」

A 「(立ち上がり)じゃ、私達は部屋にもどって支度をしてきます」

   笑顔で頷き、
石川「三十分後に貸切バスが来るからね」

   広大な庭園に視線を向け、
修一「ところで、この屋敷には塀も門もないけど警備はどうしてんだ?」

修一「この広さだと警備員が四、五人は常駐してなきゃ目が行き届かないだろ?」

石川「侵入者をみつけても法律上攻撃できない警備員なんか何人いたって意味ないよ」

修一「じゃ、どうしてんの?」

石川「屋敷の周囲をつねにB1が巡回してて不審者を感知したらチクリと瞬殺」

修一「そうか、石川君にはB1という無敵のロボットがいたんだ」

石川(昨夜から修ちゃん家にも一機張りつかせてるけどね)

修一「で、成果のほどは?」

石川「毎月、敷地内で2、3人はアナフィラキーショックで死んでるよ」

修一「おおー、さすがB1」

修一「まてよ、それ商売にならないか?」

修一「一般家庭の空き巣対策にレンタルで貸し出すとか?」

石川「B1の存在を世間に知られたらまずいからそれは出来ないんだ」

修一「そうか、あくまで野生のスズメ蜂に刺されてのショック死でなきゃダメか・・・」

石川「とは言っても海外の超VIPには月に一千万でレンタルしてるんだけどね」

修一「やっぱり、俺が思いつく事なんかとっくに実行してたか」

石川「敵を暗殺しても絶対足がつかないとこが顧客に受けてるみたい」

修一「何匹位レンタルしちょるん?」

石川「いまのところ百二十機かな・・・」

   驚愕して携帯の計算機で計算し、
修一「げーっ、一機で年間一億二千万、それ掛ける百二十・・・」

   必死で計算する修一をみて苦笑し、
石川「政治家やマフィアが顧客だからB1の事をバラされる心配もないしね」

修一「この間は養蜂業者のために開発したって言ってたけどやっぱり暗殺用だったか・・・」
と言った時に後ろから声、
  「翔さま、バスが参りました」

   振り向くと、長い髪を下したお春がノースリーブ、超ミニで立っていたので驚き、
修一「うっ、お春・・・!」

   うっとり見惚れ、
修一「髪を下したらこんなにも雰囲気が変わるのか・・・」

お春「着物の方がよかったですか?」

修一「ど、どっちも、ってか、着物とミニと交互が刺激的でいい」

お春「(頬を染め)さあ、皆さんお待ちかねですから参りましょうか」

   三人が庭に出るとオープントップバス(ベトナム人達は既に二階に乗り込んではしゃいでいる)が停まっており、
修一「(あっ気にとられ) オープントップバス・・・」

石川「うふ」

   執事とメイド達に、
  「翔様、いってらっしゃいませ」とうやうやしく見送られバスが出発する。

   上空を飛ぶB1の絵。

   下方を向いてるB1の目のアップ。

   B1の背後から高速を走るバスを俯瞰して描いた絵。

   高速を走るバス(一番前に修一が掛け、その横に立ったお春がマイクでアナウンスしている)を上から俯瞰した絵にお春の声、
  「では、もう少しでディズニーに到着しますので、それまで車窓の風景をお楽しみ下さい」

   修一の横に腰を下したお春に、
修一「声よし、ガイドぶりもよし、とても素人とは思えんのう」

お春「(照れて)昨夜、猛特訓したんです」

修一「きのう聞きそびれたんじゃがね・・・」

修一「どうみても名物茶店は暇だし、退屈じゃない?」

お春「あの茶店は翔様が修一様を驚かすためだけに作ったんですよ」

お春「わたしの本業は翔様の取引相手の身辺調査と情報収集なんです」

修一「(驚愕し)なにっ、俺のためだけにわざわざあれを作ったのか?」

お春「(笑顔で頷き) 修一様の驚いた様子に翔様もご満足のようでした」

修一「(不思議そうに)なんでわざわざ大金をかけてまで・・・」

お春「きっと修一様の人柄に魅せられたんじゃないでしょうか」

   首を傾げ、
修一「わからん。石川君が何を考えちょるんかさっぱり分からん」と言うのを、お春が微笑ましそうに見ている。

修一「はっ、まてよ」

修一「情報収集が仕事って言ったな?」と聞かれ、お春が微笑して頷く。

修一「なら危険な場面に遭遇する事もあるだろ?」

お春「ときには・・・」

修一「そんな時どうやって身を守るんだ、なにか格闘技でも習ってんのか?」

お春「(微笑)私は甲賀忍者の末裔なんです」

修一「(驚愕し)はあー?・・・」

    つづく





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愛がイク (114)  お春

2017-10-02 10:43:14 | 漫画のシナリオ
(114)お春

四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物

お春(20)170㎝、凛とした美人で石川翔の影働きをする使用人。
なぜか頑なにノーパン、ノーブラを貫き、愛用の香水はゲランのシャリマー。

里香(17) 165㎝。修一と同クラス。清楚な美人でアニメ声。

石川翔(17)170㎝で痩身、黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。

長尾秀介(70)スラッとした体形。穏やかな表情に知的さが滲み出ている。大地主。

長尾今子(30)170㎝、髪をひっつめてお団子にした超美人。

真菜(3) 今子の娘

ベトナム人の女達7人(各25。顔は並以下)
お春(20)120話で既出の美人。170㎝。
同、既出の執事(60)
同、既出のメイド三人(共に25)。ダウントン・アビーのメイドと同じ服(丈はひざが隠れる長さ)を着ている。

N=ナレーション


石川「帰国手続きが整うまで僕が色んな所へ案内してあげるよ」

   半信半疑で、
女達「ディズニーにも?」と尋ねられ石川が笑顔で頷く。

女達「わーっ」と跳びあがって歓喜する。

石川「じゃ、これから僕の家に行くから忘れ物がないように荷物をまとめて」

   ぴっと手を挙げ、
今子「私もいく」

石川「(笑顔)大歓迎ですよ」

   縫製会社の外に出て石川と並び、
修一「名物茶店のお春さんは元気?」

   微笑ましそうに頷き、
石川「呼ぶ?」

修一「(喜び)石川くんの権力を行使してぜひ呼んでくだされ」

   微笑ましそうに、
石川「受け賜りました」と携帯を手に取る。

修一「もう一つ、彼女らの貴重な三年間を奪ったこの腐れ会社も消滅させてくれ」

   石川、携帯を耳にあてながら指でOKのサインをする。


○石川宅

   石川宅の全景(外観も邸内もトランプの別荘と全く同じ大邸宅)。

   修一と里香以外の全員が邸の前の庭に立ってあ然と屋敷を見上げている。入り口横に執事とメイド三人がうやうやしく立っている。

   あ然とし、
長尾(私もそこそこの資産家だが、これほどの金持ちがいたとは・・・)

   後方から「えっほ、えっほ」と掛け声が聞こえてくる。

   皆が振り向くと時代劇そのものの格好をした駕籠かきが駕籠を担いでこちらにくる。

   全員があ然とする前に止まった駕籠の中には髷を結い、黄八丈の着物を着た美しいお春(20)が乗っている。

   圧倒され、
今子(なんて綺麗な人・・・て言うかなにこれ?)

   お春の手を取って駕籠から立たせ、
修一「お春、息災でなによりじゃ」

お春「(恥じらい)あい」

   その様子を見て驚き、
今子(え、手なんかつないでどういう関係?)

   皆の前に立ち笑顔で、
お春「みなさま、ようこそお越しくださいました」

お春「当家の主、翔様が心尽くしのアフタヌーンティーを用意しておりますのでどうぞお入りください」

   ピョンピョン跳ね、
里香「アフタヌーンティー、アフタヌーンティー」と言いながら一人遠慮なく玄関に入ってゆく。

  長いアンティークテーブルに豪華なアフタヌーンティーセットがいくつも用意されており、それを見て今子とベトナム人達が呆気にとられ、長尾は豪華絢爛な室内を見てあ然としている。

注、里香の横に長尾。その隣に今子と娘の真菜が座り、対面にベトナム人達が掛け、修一は皆と少し離れた所に掛けている。

   豪華なアフタヌーンティーセットに目を瞠って遠慮してるベトナム人達に、
里香「みんな遠慮しないでね。石川君がみんなを喜ばせたくて持て成してくれてんだから」

A 「(嬉しそうに)はい、いただきます」

   夢中で食べながら長尾に、
里香「これ香港のペニンシュラから引き抜いたシェフが作ったんですよ」

   今子と共に驚き、
長尾「あ、あのペニンシュラから・・・?」

長尾「石川君って一体何者なんだね?」

   無心に食いながら、
里香「兵器の発明家でアメリカの国防総省や世界中の武器商人らと取引してるみたいですよ」

長尾「(驚愕し)君はすごい人と知り合いなんだね」

   夢中で食べながら、
里香「ほんとにすごいのは修ちゃんの方だと思うけど」

長尾「た、確かに、あんなに腹が座った破天荒な人は他にはいないだろうね」

里香「つき合う人がかわると性格が変わる。性格がかわったら人生も変わる。里香は修ちゃんと出会ってから毎日が超ハッピーなの」

   長尾と今子、納得したように小さく頷く。

   椅子に掛けた修一が、片膝をついたお春に足洗い桶で足を洗ってもらっている。

   今子、ふっと修一の方を見る。

   修一、お春の着物のすそが割れて露わになっている太腿を凝視。

   お春、修一の視線に気づき恥らう。

   それを見てむっとし、
今子(私の太腿のほうが色っぽいのに・・・)

修一「お春は江戸時代に住んでいるのだったな?」

お春「(はにかんで)あい」

修一「当然パンツは無いからノーパンであろうな?」

お春「(恥じらい)あい・・・」

修一「ちと尋ねるが」

お春「(頷き)なんなりと」

修一「月の物の折りにはどう致しておるのじゃ?」

   お春、赤面して俯く。

修一「これ、こたえぬか」

お春「(赤面)・・・ふん・・・」

修一「ふん?」

お春「(赤面)ふんどしをして綿や布を宛がっておりまする」

修一「(感心し)なんと、ふんどしをのう・・・」

お春「その折りには着物を汚さぬように常に括約筋を締めつけておりますゆえ・・・」

修一「ゆえ?」

お春「(頬を染め)格別締まりがよおございます・・・」

   修一達を見てむっとし、
今子(締まりなら私だって負けないわよ)

修一「一度そちと試したいものよのう」

お春「(頬を染め)お声掛け頂いたら、お春はどこにでも参ります」

修一「その時は今の格好で来るのじゃぞ」

お春「あい」と頷く。

修一「むふ、愛い(うい)ヤツめ」

   修一の事など意にも介さず満足げにお腹をさすり、
里香「ふうー、食べた食べた、もうお腹いっぱいだー」

   その時、部屋に入って来た石川に、
石川「里香ちゃんちょっと」と呼ばれて里香が振り向く。

   石川に歩み寄り、
里香「なあに?」

   B1の下半分、尻の部分が10本入った小さなケースの蓋を開けて見せ、
石川「B1の毒液カートリッジを渡しとく」

里香「おお、有難う。今のペースでいったらあっと言う間になくなっちゃうとこだった」

石川「そんな気がしたから」

里香「で、どうやって交換するの?」

石川「B1をちょっと出してみて?」

里香「ブンちゃん、出ておいで」と言うとスカートの中からブンちゃんがもぞもぞ出てくる。

   石川がブンちゃんを持って尻の部分をくるくる回すのを見ながら冷ややかな眼差しで、
里香「ふーん、あらぬとこから出てきても全然驚かないんだね?」

   胴から尻を外したまま固まり、
石川「(汗)え・・・?」

   冷ややかな眼差しで、
里香「まるで隠し場所を知ってたみたい」

石川(うっ、また凍てつくような眼差し・・・)

   焦って取り繕い、
石川「だ、だってその格好じゃどう考えてもスカートしか隠し場所はないでしょー?」

   カートリッジを交換したB1とケースを手渡し、
石川「はい、ぜんぶ使い切ったらまた補充してあげるからね」

   真剣にケースのカートリッジを見て、
里香「10個あるから軽く百人は殺せるって事か・・・」

   気まずさを取り繕い、逃げる様にベトナム人達に歩み寄り、
石川「どう、美味しかったかい?」(ふう、マジで里香ちゃんは怖すぎる・・・)

A 「(歓喜し)こんなご馳走、生まれて初めて食べました」

B 「わたしも」

石川「じゃ、一息ついたとこで君達の部屋を案内しとこうか」

注、広い寝室。天蓋つきの大きなベッドと豪華な家具調度品あり。

   ベトナム人達、部屋に入るなり「きゃーっ、なにこの部屋?」「うわー、お姫様になった気分―」等と興奮しきりなのを笑顔で見て、
石川「他にもいっぱい部屋はあるから好きな部屋を選んでいいよ」

  女達、感激のあまり口をそろえ、
 「ええええーーー?!」


   夜。自宅前までロールスで送ってもらった里香が長尾と今子に手を振り、
里香「おやすみなさい」と言ってる絵に、
N 『里香は自宅まで送ってもらい、修一は明日からの観光につき合うため石川の邸宅に泊まる事になった』


   夜。長尾宅の外観。

   消灯した寝室で真菜が寝息をたてて寝ている絵に2人の会話、
  「今日は驚きの連続だったが今子さんは楽しんだようだね」

  「すごくエキサイティングな一日でとっても楽しかった」

   長尾の寝室内。天井等の絵に会話、
  「今子さんが下着を履いてなかったから誘拐犯のやつら、さぞたまげただろ?」

  「お義父さまの趣味だから仕方ないけどすごく恥ずかしかった・・・」

   ベッドの上で裸で胡坐をかいた長尾の上に背を向けてまたがった今子がパンツの横から挿入され、
長尾「下着は前戯に使う物でな。たまに履いて、ほらこうやって横から・・・」

今子「あうぅぅ、今夜のお義父さま・・・すごい・・・」

      つづく」


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする