数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(191)   良子の守り神

2020-08-31 16:24:16 | 漫画のシナリオ
(191) 良子の守り神

四百字詰原稿用紙換算8枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります。
季節の設定は常に真夏である。

登場人物

須藤良子(12。小6) 169㎝。髪をポニーテールに結んだ目を瞠るような美人。

須藤志保(35) 170㎝。良子の母。清楚な美人。

玲子(35)志保の友人。ちょっとくずれた感じの気のよさそうな美人。職業はホステス。

凶相の半ぐれA、B、C(共に25)

ボス(30)筋肉隆々の2m30㎝の巨人。ツルツル頭に辮髪を垂らした恐ろしい凶相。

B1=石川が発明したスズメ蜂型ロボット。

N=ナレーション

   ベルトに刀を差して男達の背後に立ち憤怒の形相で、
修一「おどれらー!よおも俺の女をさらってくれたのー」

   A、B、無表情で修一を見る。

   A、B、無表情で扉の手前に仰向けで絶命してるCを見る。

   修一を見て母子共に歓喜し、
良子「お兄ちゃん!」(俺の女って言ってくれた。つまり妻ね)

志保「岩城さん!」(俺の女って確かに言った・・・)

   力を得た良子はAの腕を振り払う。

   志保はサッとパンツを手に取る。

良子「お兄ちゃんー!」と抱きついてきた良子を優しく抱きしめ、
修一「お待たせしもうした」

   良子の大きな胸を押し付けられて興奮し、
修一(む、胸がムニュっと気持ちいい・・・)

   修一に抱きついたまま、あれっという表情をし、
良子(なにか下腹部に硬い物が・・・)

   修一の股間を見ると勃起してたので恥ずかしそうに頬を染め、
良子「お兄ちゃん・・・」

   赤面して恥じ入り、
修一「性欲の秘孔を突かれただけで、俺の意思ではござらぬ・・・」

   頬を染め、
良子「そんな言い訳しなくていいよ」(良子はもういつでもいいんだから・・・)

   志保も玲子に抱きつき、
志保「玲子が岩城さんに知らせてくれたのね」

   志保を抱きしめ、
玲子「とにかく無事でよかったわ・・・」

   志保が手に握りしめてるパンツを見てハッとし、
玲子「まさかヤラれては・・・ないよね?」

志保「(頷き)間一髪だったけど」

玲子「岩城さんが良子ちゃんに見張りをつけてくれてたからここが分かったのよ」

   驚愕し、
志保「え?!・・・」

玲子「いつかこうなるのを予期してたんだって」

   それを聞き良子が驚愕。

   修一の肩にひしっと頬をおしつけて涙を流して感激し、
良子「やっぱりお兄ちゃんは良子の守り神だった・・・」

   玲子に、
志保「けど見張りの人はどこにいるの?そんな人見なかったけど・・・」

   天井に止まってるB1をチラっと見て、
玲子「それはあとで説明するわ」

   Aは金属バット、Bは木刀を持ち、不敵な面で、
A 「感動のご対面に水を差すが、お前らの関係に一切興味ない」

B 「決着をつけようか」

   A、Bの事など意にも介さず、良子に自慢げに、
玲子「馬鹿が喉を突かれてお陀仏になったのを見たい?」

   嬉しそうに、
良子「見たい見たい」

   良子、扉の方にゆきかけてくるっと修一に振り向く。

   涙を拭い、嬉しそうに、
良子「なぜか分かんないけど・・・」

良子「絶対お兄ちゃんが助けに来てくれるって信じてたよ」と言われ修一が頷く。

   その良子を複雑な表情で見て、
志保(りょうこ・・・)と呟く。

   死体の方にゆく二人を尻眼に修一が、志保が手に握ってるパンツに目をやる。

   険しい顔で、
修一「まさかヤラれちゃおるまいの?!」

   必死に言い訳するように首を振り、
志保「大丈夫、本当よ、うそじゃないから」

   ほっとし、
修一「安心した」

   頬を染め、真意を探るような目で、
志保「私がほかの男にやられたらいや?」

修一「聞くまでもなかろうが」とスカートに手を入れる。

   そして、くちゃと音を立て膣に触れる。

   志保、快感を感じピクッと反応する。

   膣をいじりながら不審げに、
修一「なんで濡れとるんな、やられそうになって興奮したんか?」

   首を振って、
志保「ちがうっ!」と強く否定する。

   膣に触れる修一の二の腕を両手で掴んで微かに腰を振り、
志保「(恥じらい)岩城さんを見てるだけで・・・濡れるの・・・」

   修一、無表情で志保を凝視。

   膣に触れた指を嗅ぎ、
修一「生理が終わった直後か?」

   志保、頬を染めて驚く。

   尚も指を嗅ぎ、
修一「かすかに鉄サビの匂いが混じっちょる・・・」

   志保、羞恥に赤面して頷く。

   陶酔したように指を嗅ぎながら、
修一「脳髄が痺れるほど興奮する匂いじゃ」と言われ、志保が頬を染める。その向うでは玲子と良子が屈みこんで死体に見入っている。

良子「うわー、死体を見るなんて初めて」

玲子「刀が喉に吸い込まれる様にスッと入った瞬間を良子ちゃんに見せたかったわ」

良子「それ見たかったな」

   屈んだ玲子のスカートの奥にパンツが見える絵に彼女の声、
  「それにしても人って呆気ないものよね。南無阿弥陀仏―」

   憤怒の形相でA、Bに振り向き、
修一「おどれらの所業、許さん」

   死体を見ていた玲子が修一の方を見て、
玲子「あっ、岩城さんがあいつらをぶった斬るわよ」

   玲子と共に修一の方に駆け出し、
良子「わーい、ナマ時代劇だー」とはしゃぐ。

   女三人が見守る前で、くっと腰を落とし、居合の構えをした修一を険しい表情で見て、
A 「居合か・・・」

B 「格好だけは一人前・・・」と言いかけたBの喉に、目にも止まらぬ速さで刀がピュッと一閃する。

   それを見て呆気にとられたAの首にもズシュと光が一閃する。

   Aの首がどすんと地べたに落ち、喉からピュッと血を吹いたBが仰向けにどさっと倒れる。

   ピッと刀を血ぶりし、
修一「おどれら如きが俺に喧嘩売るのは」

   刀をパチンと鞘に納め、
修一「千年早いんじゃ」

   女三人呆気にとられる。

   玲子のパンツがジュッと楕円形に濡れるのを下から煽って描いた絵のアップ。

   ぼう然とし、
玲子(・・・まばたきする間すらなかった・・・)

   良子が短パンの股をジュッと濡らす絵のアップ。

   修一にうっとり見惚れ、
良子(わたしのお兄ちゃん、すごい・・・)

   志保の太腿に淫液が伝い流れる絵のアップ。

   パンツを両手で握りしめて修一にうっとり見惚れ、
志保(し、シブい。もう私のすべてを捧げます・・・)

         つづく

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愛がイク(190)  救出

2020-08-17 19:18:24 | 漫画のシナリオ
(190)救出

四百字詰原稿用紙換算8枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります。季節の設定は常に真夏である。

登場人物

須藤良子(12。小6) 169㎝。髪をポニーテールに結んだ目を瞠るような美人。

須藤志保(35) 170㎝。良子の母。清楚な美人。

玲子(35)志保の友人。ちょっとくずれた感じの気のよさそうな美人。職業はホステス。

凶相の半ぐれA、B、C(共に25)

ボス(30)長い髪を辮髪(べんぱつ)にした2m30㎝の巨人。子分たちに輪をかけた恐ろしい凶相。

B1=石川が発明したスズメ蜂型ロボット。

N=ナレーション


○郊外。閉鎖した工場群が並ぶうら寂しい所。

   閉鎖した工場群のうら寂しい絵。

   尚も同様の絵。

   廃屋になった小さな工場の外観(扉の横にワゴン車が停まっている)。

   その工場の外の門の上にB1が止まり工場の方を見ている。

   同、工場内

   工作機器も何もない空っぽの工場内の絵。

   奥へと進む。

   木箱の上に注射器三本と小分けした覚せい剤が無造作に置いてある絵。

   工場奥の真ん中に置いたWのマットレスの上に良子と志保が恐怖に震え、膝を崩して抱き合っており、その周りにA、B、Cの三人が立って野卑な笑みを浮かべて母子を見下ろしている(マットレスの横の木箱の上に前出の注射器三本と小分けした覚せい剤が置いてある)。

   その後ろに一人用のとてつもなく大きな回転椅子の背がこちらに向いており、誰が座ってるのか見えぬが葉巻の煙がたゆたっている(不気味な絵)。

   怯えて男達を見上げ、
志保「いったい何が目的でさらったの?・・・」

   男達、無言で母子を見下ろす。

志保「私達をどうするつもりなんですか?」

   志保のスカートがまくれあがりパンツがチラっと見える絵のアップ。

   蛇のような目で志保の太腿を凝視し、
A 「どうなるか想像出来ないほどウブじゃあるまいが?」

   志保、絶望の眼差しでAを凝視する。

B 「うちの店で客を取って稼いでもらうのよ」

   志保、良子、ギョッとする。

   ベルトを外しながら、
B 「ただし、俺達が母娘丼をたらふく喰らった後でな」

   志保、良子、恐怖にひきつる。



   同、工場の外

   向こうの方からブルルルとアパッチのエンジン音が聞こえ、B1が振り向く。

   20m先にある工場を見て、
修一「どうやらあそこに連れ込まれたようじゃのう」

玲子「こんな淋しい所に連れてこられて心細い思いしてるだろな・・・」

   アパッチ、門の側にスッと止まる。

   アパッチに跨ったままサイドスタンドをカチャっとかける絵のアップ。

   修一、工場の方に目をやりながらアパッチから降りる。

   修一、玲子の両腋に手を入れる。

   そしてヒョイと抱え上げてアパッチから降ろしてやる。

   メットを脱ぎながら頬を染めて照れ、
玲子「有難う。岩城さんって優しいんだ」(それにすんごい怪力・・・)

   修一が屈んでアパッチの車体の下から刀を取り出してる時に玲子の眼前にB1が飛んで来た。

玲子「きやー、スズメバチ!」と叫ぶ。

   指先に停まったB1に、
修一「よしよし、御苦労じゃった」

   頭を撫でてやりながら、
修一「クソ共を殺さずに隠れ家を突き止めたのは偉かったぞ」

   B1、嬉しそうにウンウンと頷く。

   恐る恐るB1に近づき、
玲子「ひょっとしたら、その蜂が良子ちゃんを見張ってくれてたの?」

修一「(頷き)一刺しで人間を瞬殺する殺人ロボットじゃ」

   恐々B1の頭を撫でながら、
玲子「ひえー、これがロボットとは信じられない・・・」

   肩にB1を停まらせ刀をベルトに差しながら、
修一「では参ろうか」

   平然と工場の扉に向かってゆく修一の後ろ姿をあっけにとられて見て、
玲子(忍者みたいに隠れて接近するのかと思いきや、そんな堂々と・・・?)

   恐々修一の後に従いながら、
玲子「ねえ、中の様子や敵の人数を確かめたりしないの?」

   不思議そうな顔で振り向き、
修一「え?ただ向かって来るクソの首を刎ねりゃええだけじゃろ?」

   スタスタゆく修一の背をぼう然と見ながら、
玲子(さ、さすが。達人って超シンプルな思考なんだ・・・)

  
   同、工場内

   工場の天井の絵に志保の悲痛な声、
  「やめてっ、娘に触らないで!」

   良子の短パンから伸びた形よい太腿のアップ(短パンの奥にわずかに下着が見える)。

   屈んで舌なめずりしながら良子の太腿を撫で、
B 「堪らんなー、12才の肌ってこんなにすべすべしてんだ・・・」

   尚も魅入られた様に太腿を撫で、
B 「マジ顔が映りそうな肌だわ・・・」

   こちらに背を向けた巨大な回転椅子に座ってる姿が見えぬ者が吹かす葉巻の煙が不気味にたゆたっている。

   良子を抱きしめて懇願するように、
志保「私があなた達の相手をするから娘には手を出さないで・・・」

   志保の後ろに片膝をついて彼女のブラウスのボタンを外しながら、
C 「(せせら笑い)やだなー」

   ブラウスのボタンを全部外してブラの上から胸を揉みながらうなじに舌を這わせ、
C 「このおばさん勘違いしちゃってー」

   両手でブラの上から志保の胸を揉みながら、
C 「俺達の狙いは前から目をつけてた娘の方で、あんたはただのおまけなんだよ」

   良子、驚愕する。

   志保、慄然とする。

B 「けど、最初はアソコがこなれたおばさんからゴチになるけどよ」

   共に恐怖に打ち震えながら、
良子(お兄ちゃん助けて・・・)

志保(岩城さん助けて・・・)N『母子は有り得ないと思いながらも心中で修一に助けを求めていたーー』


   天井の絵に良子の叫び声、
  「いやーっ、ママに触らないでっ」

   Aに後ろから羽交い絞めにされ、
良子「やめてーっ」と叫ぶ眼前で、ズボンを下して勃起を露わにしたBが、スカートをまくりあげパンツを脱がせた志保に挿入せんとし、それをCが野卑な目で見下している。

   同、工場の外

   修一と玲子が扉の前に辿り着く。

   修一、玲子に扉から離れるように手で合図し、玲子が横に避ける。

修一、扉を「ドンドン」と手荒く叩く。

   Cが怪訝そうに扉の方に目をやる。

C 「ちっ、いいとこなのに・・・」と不機嫌に扉に向かう。

   Cが不機嫌な顔で扉を細めに開ける。

   Cの喉に刀がスッと入る。

   そしていとも簡単に後ろまで貫く。

   工場内側に音もなく倒れたCを冷たい目で見下し、
修一「兼定の切れ味が良すぎて自分が死んだ事にも気づいちょるまい」

   玲子のパンツがジュッと濡れたのをスカートの下から煽って描いた絵。

   うっとり修一に見惚れ、
玲子「シ、シブすぎる・・・戦国武将みたいな人・・・」

        つづく


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愛がイク  (189) 見守り修一

2020-08-03 15:46:43 | 漫画のシナリオ
(189) 見守り修一

四百字詰原稿用紙換算9枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります。
季節の設定は常に真夏である。

登場人物

須藤良子(12。小6) 169㎝。髪をポニーテールに結んだ目を瞠るような美人。

須藤志保(35) 170㎝。良子の母。清楚な美人。

玲子(35)志保の友人のホステス。ちょっとくずれた感じの気のよさそうな美人。

ひょっこり男(35)マスクをしてても馬鹿さが一目で分かるあほ面。

薬局の温厚そうな店主(50)

N=ナレーション

   
   刀を持って玄関に向かう修一の背に向かって不安そうに、
玲子「ねえ・・・」

玲子「二人をさらったやつらのヤサにカチコミにゆくの?」

   靴を履きながら意外そうに振り向き、
修一「玲子さんの口からそがあな垢抜けた言葉を聞くとはのう」

玲子「(照れて)その筋の人もお店に来るから自然に専門用語を覚えちゃうの」

   不敵な表情で、
修一「その筋とやらのヤツが迷惑じゃったら俺が始末しちゃろか?」

   慌てて胸の前で両の掌を振り、
玲子「ノーノー。大人しくて気前のいい太い客だから全然迷惑じゃないのよ」

   外通路に出て部屋の鍵を掛けながら背後に立ってる玲子に、
修一「ま、玲子さんに迷惑かけんのなら見逃しちゃろか」

   玲子、鍵をかける修一の背を慄然として見る。

   階段を下りる修一の後ろについてゆきながら、
玲子「心配だから私も一緒に行っていい?」

   下着がチラっと見える玲子に振り向いて見上げ、
修一「血の海を見ても平気なら構わんが」

   あっけらかんと、
玲子「血なんか毎月見慣れてるから全然平気よ」



○駐輪場

   マンションの裏にある屋根つき駐輪場を上から俯瞰して描いた絵。

   修一はガラガラの駐輪場の一番手前に停めてあるアパッチのトランクの鍵を開けようとしている。

   玲子はアパッチの大きなシートを見てほんのり頬を染め、
玲子(おっきなシート。この上で出来そう・・・)

《ここから2コマは玲子の妄想》

   スカートをまくり上げた玲子がシートに仰向けになって、ズボンを下した修一に挿入されてる場面を妄想し、
玲子(いきなり挿入して3擦り半で出しちゃってもかまわないから入れられたい・・・)

   尚も修一に挿入されてる場面を妄想し、
玲子(ここんとこ高齢客の半勃ちチ○ポとしかやってないから岩城さんの硬い物でズブリと突かれたいな・・・)

《妄想終わり》

   トランクからメットを取り出しかけてた修一に股間を見つめられて我に返り、
玲子「えっ?」

   修一が無表情で眼前に迫ってきたので頬を染めて焦り、
玲子「え、ええ?・・・」(妄想が現実になっちゃうの?)

   修一、両手でスカートの裾を掴む。

   そして下着が露わになるほどスカートをめくりあげる。

   羞恥を滲ませてパンツのゴムに手をかけて脱ぎかけ、
玲子「やっぱりヤルのね・・・」(いつ人が来るか分かんないからすんごいスリル)

   突然、両腋に手を入れられて軽々と抱き上げられたので戸惑い、
玲子「え?そんな体位があったっけ・・・?」

   抱き上げた玲子をシートに跨らせ、
修一「スカートをまくらにゃシートに跨れんけんね」

   メットを被りながら照れ、
玲子「てへ、ここでヤルのかと早とちりしちゃった・・・」


注、タンデムで商店街を走っている。

   スカートがまくれあがって、むき出しになった太腿のアップにブルルルとエンジン音に2人の声、
  「ねえ、岩城さん」

  「なんでござる?」

   商店街を走りながら、
玲子「誘拐犯のヤサがどこか分かってるの?」

修一「いつかこうなるだろうと良子ちゃんに見張りをつけとったんじゃ」

玲子「(驚き)えっ、良子ちゃんを見守ってあげてたの?」

修一「あの子は男を欲情させる不思議な魔力をもっちょるけんね」

   メットを被った修一の後頭部を疑わしげに見て、
玲子(良子ちゃんをそんな目で見てたって事は、ひょっとしたら・・・)

玲子(もうヤッちゃったの?・・・)

   風防に写ってる地図の一か所が点滅してる絵のアップに修一の声「この点滅しとるとこにおるはずじゃ」

   修一の肩越しに風防の地図を覗いて驚き、
玲子「すんごいハイテク風防・・・」

   百m前方。ひょっこり男が自転車で車道の中央寄りを走っており、対面からワゴン車が迫っている。

   ひょっこり男がワゴン車にぶつかるように突然ハンドルを右に切る。

   ワゴンの運転手が「ひっ」と目をむいて驚く。

   前方三十m先で、ひょっこり男が別の車にぶつかりかけてるのを見て、
玲子「あっ、ひょっこり男。あんなけニュースになったのに懲りないヤツ」

   ひょっこり男の後ろ姿を見て、
修一「ほーう、アレがひょっこりか?」

玲子「一体どんなけの人があいつにヒャッとさせられた事か」

玲子「どうせやるんならヤクザの車に仕掛けてボッコボコにされりゃいいのに」

  スカートからむき出しの太腿のアップに玲子の声、
  「あんな馬鹿でも一応相手を見て仕掛けてるのかな?」

玲子「警察はなぜあいつを捕まえないのかしら?」

修一「警察なんかアテになるかや。天に代わって俺が駆除しちゃる」

   修一がアクセルを「ブオーン」とひねった絵のアップ。

   突然スピードを出したので恐れ、
玲子「え、ええ、どうする気?!」

   ひょっこり男、グオーンというエンジン音に気づいて振り向く。

   アパッチが猛スピードで突っ込んでくるのを目にし、恐怖にバカ面を歪めて「ひっ」と叫ぶ。

   ひょっこりをはねる瞬間、
修一「ド腐れが。死にさらせ!」と怒鳴り、玲子が「きやあーっ」と叫ぶ。

   ドゴッと跳ね飛ばされたひょっこりが宙高く吹っ飛ぶ。

   ひょっこり、電柱の足掛けに背中からズブッと刺さり胸に突きぬけて絶命する。

   停まって、後方の電柱にぶら下がったひょっこりを仰ぎ見て、
修一「即死するとは運のええヤツよ」

修一「急いどらんにゃ目をくりぬいてナマスに刻んじゃるんじゃが」という修一に慄然と見惚れ、
玲子(シ、シブい。玲子は貴男に惚れました・・・)

   股を開いた玲子のパンツがジュワと濡れる絵のアップ。

   玲子に振り向き、
修一「濡れたか?」

   羞恥を滲ませてコクっと頷き、
玲子「もう一瞬でズブズブ・・・」

   アクセルを回す絵のアップ。

   走り去るアパッチを後方から描いた絵に修一の声、
修一「あの程度で濡れるんなら・・・」

   不敵に笑み、
修一「これから起こる事を見たら脱水症状になるぞ」

   うっとりした表情で修一の背にしがみ付き、
玲子「何が起こるのか楽しみー」(ああ、このままずっと頼もしい岩城さんの背中にしがみついときたい・・・)

   白衣を着た薬局の店主(50)が店の前からひょっこりを見上げ、
店主(いいざまだ。カラスに食われて骨になっちまえ)N『と、町内の住民は快哉を叫びこそすれ、だれ一人通報する者はいなかったーー』

        つづく


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