数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク (116)   予期せぬ愁嘆場

2017-10-30 18:08:49 | 漫画のシナリオ
(116) 予期せぬ愁嘆場

四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物

石川翔(17)170㎝で痩身、黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。

ベトナム人の女達(各25。顔は並以下)

お春(20)120話で既出の美人。170㎝。

凶相のアラブ人2人(各40)
N=ナレーション



修一「(驚嘆し)お春は甲賀忍者の血を引いてるのか?」

お春「(頷き)祖先から継承した秘術を絶やさぬよう、幼いときから父母に訓練を受け必殺の殺人技を教えこまれました」

修一「(あ然)お春が必殺の殺人技を・・・」

お春「その両親が他界し、寂しさにうちひしがれてた時に翔様にスカウトされ特技を生かせる仕事につけたんです」

修一「この時代に甲賀の末裔が生き残ってたとは・・・」

修一「質問なんじゃが・・・」

修一「よく観光地なんかで忍者ショーをやってるやん、あれどう思う?」

   羞恥を顔に滲ませて俯き、
お春「観光客に喜ばれるのなら、あれはあれでいいんじゃないかと・・・」

修一「本物はあんな物ではないと?」

お春「いつか技を披露する期会があればその時にと申し上げておきます」

修一「うむう」(忍び装束で格闘イベントに出場させたら視聴率を稼げるかも・・・)

   突然おどけた顔でお春の下半身に目をやり、
修一「今日は当然パンツを履いてる・・・よね?」

   赤面して俯き、
お春「忍はパンツなど履きませぬ・・・」

修一「(驚嘆し)げげー」

修一「聞き捨てならぬ事を。確認してよいか?」

お春「(頬を染め)お春は修一様に何をされても抵抗いたしませぬ」

修一「いきなり手裏剣が目にグサッはないと?」

お春「(頬を染め)そんな、滅相もございませぬ」

修一「ならば・・・」とミニからむき出しの太腿を撫でる。

   その手がスカートの中に入る。

   つぎの瞬間「ずちゅ」と音がたつ。

修一「(驚愕し)ずちゅ・・・?」

   頬を染めて俯き、
お春「ディズニーには綺麗な人がいっぱい来てるけど・・・」

お春「(頬を染めて俯き) 修一様にはお春だけを見ててほしい・・・」

お春「チラチラ具が見えたら、他の女に目を奪われないと思って・・・」

修一「具!?・・・」

↑お春の両頬を指で挟むイメージ

   お春の両頬を指で挟み、
修一「楚々としたお春の、どの口が具などと申したのじゃ?」

修一「と言ってる間に具の匂いが薄れちまう」と指をくんくん嗅ぐのを見て、
お春「いゃん、すごい匂いだから・・・」

修一「甲賀のおなごの香りは媚薬の如く余を奮い立たせおるわい」

   ディズニーアンバサダーホテルのエントランスにバスが入ってゆく絵に、
N 『などと戯れている内に彼女達が夢にまでみたディズニーに到着した』

   スカートのスソを直しながら立ち、マイクで、
お春「はい、皆様お待ちかねのディズニーに到着しました。部屋に荷物を置いたら玄関ロビーに集合して下さい」

   バスから建物を見上げてベトナム人達が感激、或いは呆然と見惚れるのを見て、
石川(感激してもらえてよかった・・・)

○ディズニー内

ディズニー園内のエントランス。ベトナム人達が興奮してキョロキョロ、或いは、はしゃいでいる。

   シンデレラ城を背景に、はしゃいで写真を撮っている絵。

   サンダーマウンテンの全景。

   サンダーマウンテンの乗り場。細い階段にベトナム人達の後ろにお春、その後ろに並ぶ修一が、お春の太腿を見上げて欲情の目で凝視している。

   お春、ふっと修一の視線に気付いて頬を染める。

   サンダーマウンテン(修一とお春は並んで座っている)に乗ってはしゃいでる絵。

   お春のミニが風でまくれ、陰毛が露わになったのを目にして驚き、
修一(具!・・・)

   修一が勃起してるのに気づき、
お春(こんなに勃って可哀そう・・・)

   ズボンの上から勃起をそっと摩り、
お春「(頬を染め)今夜、部屋で待ってますからそれまで辛抱してください・・・」

修一「それは挿入可と解釈してよいのか?」

お春「(頬を染め)あい。お春が秘儀を尽くしてお慰めいたします」

   スプラッシュマウンテンに乗ってはしゃいでる絵に修一のN
N 『こんなのに乗ってるより部屋に帰ってソッコーでお春を抱きたい。ああ、早く夜になれ・・・』


   夜。アンバサダーホテルの絵。

   興奮冷めやらぬ様子のベトナム人達とロビーに帰ってきて、
お春「皆さんお疲れ様でした。今夜はお風呂に浸かってゆっくり疲れを癒してください」

   くたーとしてる石川に、
修一「おれ、もう足がガクガク・・・」

石川「僕も口を聞くのも億劫なほど疲れた・・・」

   お春と修一が奥に詰め込まれた感じで全員がエレベーターに乗り、お春が修一に声を潜め、
お春「(頬を染め)じゃ、部屋で待ってますから」

修一「汗まみれの具を嗅ぎたいから風呂に入らぬように」

   恥ずかしげに修一の手をぎゅっと握って頷き、
お春「あい・・・」

   修一、ガチャとドアを開け自室に入る。

修一「ふぅー、疲れたー」とベッドに倒れ込んで大の字になる。

   ホテルの外観。

   修一の部屋の前の廊下の絵。

   薄暗い寝室にA、B(共に下着姿)の二人が忍び入る。

   二人、修一のズボンを脱がせる(上着は着たまま)。

   Aが騎乗位で修一に跨り、挿入の快感に貫かれる絵に、
N 『またもや、猿のように性欲を持て余した彼女達に夜開けまで合計十四回も犯され続けたのであった・・・』

   朝。ホテルの外観。

   修一、ぼんやり眼を覚ます。

   はっと起き上がり、
修一「げーっ、お春!」

   頭を抱え、
修一「まさかあのまま寝ちまうとは、絶対怒ってるぞ、ああ、どうすりゃいいんだーっ」

   下半身裸なのに気づき、
修一「え、なんで裸・・・?」

   エレベーターの扉が開き修一が焦って降りてくる。

○朝食会場

注、テーブルでベトナム人達が朝食を美味そうに食べており、その隣のテーブルに石川が一人でげっそりやつれた顔で掛けている。

   食堂に入って来た修一に気づき、皆が頬を染めて「おはよーございます」と挨拶し、修一が「おはよー」と応える。

   落ちつかぬ様子で石川に、
修一「お春の姿が見えんのじゃが」

石川「緊急事態が起きて朝一の飛行機で台北に向かったよ」

修一「え・・・そんな事よくあるのか?」

石川「うちの取引相手は悪の権化みたいな輩ばかりだから裏切りはしょっちゅうあるからね」

修一「そうだったんだ・・・」

   コーヒーをスプーンで混ぜながら、
修一(どんなトラブルか知らんが無事に帰って来てくれよ・・・)

   浅草寺の前で皆で写真を撮っている絵に、
N 『突然お春がいなくなって気が抜けてしまったがーー』

   天麩羅屋、葵丸進の外観。

   天麩羅コース、「松」のアップ。


   ベトナム人達が感激して食べている絵に、
N 『彼女達が日本に抱いた悪い印象が少しでも薄れてくれるのなら俺も石川君も頑張った甲斐があるってもんだ』

   目の前の膳を綺麗にたいらげた彼女達が急にしょんぼりしたので、
修一「(不安げに)どうした、もっと違う物を食べたかったのか?」

   全員が泣きそうな顔で首を振り、
C 「違うんです。こんなご馳走を食べたのは生まれて初めてで本当に感謝してるんです」

A 「なんの義理もない赤の他人の私達にこんなに・・・ぐす、こんなに一生懸命親切にしてもらって・・・」

B 「日本人が悪い人ばかりではないのがお二人を見てよく分かりましたから・・・」

A 「ぐすん、もう充分ですからこれ以上私達のために無理をしないでください・・・」

   全員が涙を流して「わーーっ」と泣きだしたので修一と石川も涙ぐみ、周囲の客達が何事かと見ている。

○空港

   空港の絵に、
N 『温泉にもう一泊する計画だったのに彼女達がこれ以上は甘えられないと強く固辞したので仕方なく帰国の予定を早める事となった』

   出発ゲート前で修一とAが涙ぐんで抱き合い、Bと石川も同様に抱擁し、
A 「二人の事は一生忘れません・・・」

   涙ぐんで頷き、
修一「頼むけん日本人を嫌いにならんといてね・・・」

  「わーーっ」と絶叫して修一を抱きしめ、
A 「嫌いになんかなる訳ないよー、日本人が大好きだからもうそんなこと言わないでー」

   涙ぐんでBと抱き合い手で口を押え、
石川「うぐー・・・」と嗚咽を堪える。


○展望デッキ

   展望デッキから修一と石川がベトナムに向け飛び立った機影を無言で見送っている。

   小さくなった機影を見つめたまま涙を拭う修一を切なげに見て、
石川(ほんとになんて人なんだろ・・・)


   空港ロビーの絵。

   入国したての凶相のアラブ人2人が小さなキャリーを曳き出口に向かっている。

   2人の不気味な顔のアップ。

   そのアラブ人2人の真後ろを修一と石川がすれ違う。

○上空の機内

   A、涙ぐんで窓から眼下を見つめている。

   涙を拭い隣のBに、
A 「もし妊娠してたら・・・」

   確固とした表情で、
B 「私は産むよ」

B 「どっちの子でも頭がよく勇敢で優しい子に育つに決まってるから」

A 「(頷き)私もそのつもり」

A 「恋愛はしても結婚はせず、命をかけて子供を大切に育てるよ」

   小さくなった機影の絵に、
N 『ほかの娘らもきっとそうするはず、だってあの二人以上に愛せる男がこの世にいる訳ないもの・・・』

    つづく


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