(55) 安西高のチアリーダー
四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります。季節は常に真夏である。
登場人物
岩城修一(17)170㎝。2年生。
超匂いフェチ。情に厚く恐ろしく喧嘩が強いが二枚目ではない。
真菜(18)180㎝。スタイル抜群の美女。
桜田優子(25) 170㎝。修一の担任教師で超匂いフェチ。上品かつ妖艶で超グラマーな美人。
北倉エミ(17) 165㎝。修一と同クラス。ショートヘアーのキリッとした美人
香山京子(16)165㎝。一年、キリッとした美人。組長の娘。12話から登場。
里香(17) 165㎝。修一と同クラス。清楚な美人でアニメ声。
久美子(16)165㎝。新体操部。キリッとした美人。昔、他校で栗栖に蹂躙されてたが修一に救われる。8話から登場。
香山房江(40) 170㎝。グラマーでむせかえるような色気を放つ美女。
宮田 安西高校空手部主将
脇谷 同、副将
香山孝二 秀才で気弱そうな高3
本田(40)テレビ局員
局員(30)本田の部下
カメラマン
三田高校空手部主将、佐治の子分A、B
香山組の組長(50)京子の父
同、若頭(50)温厚そうな顔
N=ナレーション
失神した真菜の顔のアップにBの声、
「はぁ、はぁ、いいぞ、ちょっとずつ・・・」
真菜、意識が戻りふっと目を開く。
勃起が入りかけた股間を見て、
真菜「ひっ、やめ・・・」
B、突然後ろから煉瓦で頭をゴズッと殴られる。
真菜、A、驚愕。
仰向けのB、ゴズッ、ゴズッ、ゴズッと顔面血まみれで殴られる。
注、ここで初めて修一の顔が明らかになる。
怯えて修一を見上げ、
真菜「し、修ちゃん・・・」
修一「はぁ、はぁ、はぁ」「入れられたんか?」
真菜、あ然。
修一「入れられたんかと聞いとるんじゃ!」
修一の剣幕に怯え、
真菜「・・・先っぽを少し入れられたような・・・」
憤怒の形相で唇をガリッと噛んで血を流し、
修一「ぬぐああーー」と叫ぶ。
A 「ひーーっ」と叫び失禁。
真菜、戦きジョーと失禁。
憤怒の形相で煉瓦を持ってBを見下し、
修一「おーどりゃー、よおもおれの女をーー!」
修一、煉瓦でBの股間をグジャッ、グジャッ、グジャッと殴る。
真菜、A、戦慄。
息を切らせてAに、
修一「聞いた事にだけ答えろ。ええのう?」
A、戦き頭を上下に振って頷く。
修一「なぜ俺の女を狙った?」
A 「(驚愕し)あ・・・あんた、もしかしたら岩城か・・・?」
修一「じゃったらなんなあ?」
A 「マ、マジであんたの女とは知らなかったんだ。信じてくれっ」
夜空の絵に修一の声、
「・・・ほんじゃあこおゆうことか?」
Aを見下し、
修一「その佐治ゆうのが俺と試合をしとうて女を襲うたちゅう事か、あ?」
A 「(頷き)あんたを引きずり出さないとテレビ中継されないから命令されて仕方なく・・・」
バッと煉瓦を掴み、
修一「もうわれに用はない」
A 「(驚愕し)ひっ、ま・・・」
修一、ゴズッ、ゴズッ、ゴズッとAの顔面(血まみれ)を殴る。
真菜に、
修一「こいつには入れられとらんのかいのう?」
怯えて顔を振り、
真菜「い、入れられてない・・・」
修一「(恐ろしい顔で)ほんまじゃのー?!」
真菜、怯えてゴクとツバを飲んで頷く。
煉瓦を捨て、
修一「くそっ、もう五分早かったら真菜をこんな目に合わさんで済んだのに・・・」
真菜「え?じゃあ私に会いに?・・・」
修一「(頷き) ベランダで夕焼けを見とったらふと鼻の奥を真菜の匂いが掠めて・・・」
修一「胸がキューとなって堪らんようになって飛んで来たんじゃ」
目尻に涙を浮かべ、
真菜「・・・うれしいよ・・・」(真菜のマ○コの匂いは食虫花のように最強なんだから・・・)
真菜「修ちゃんが来てくれなかったら今頃どんな目に合わされてたか・・・」
路地の絵に「ドゴッ、ドゴッ」と蹴る音。
Bの腹を再度ドゴッと蹴り、
真菜「女子のお腹を本気で殴って、もし妊娠してたらどうしてくれるのよー!」
修一、あ然(冷や汗)。
夜空の絵。
夜道を腕を組んで歩きながら不安げに、
真菜「佐治ってどんなヤツなんだろ・・・?」
修一「もう香山さんに告白されたか?・・・」
真菜「え?!」(いきなり話が、ってかどんなヤツか気になんないの・・・?)
修一「告白されたかって聞いちょるんよ?」
切なげに言い淀む真菜の表情を見て、
修一「・・・やっぱりな、最初からそんな予感がしちょったわ・・・」
修一「いつも真菜のそばにいて、息も声も匂いも吸われてると思ったら気がきじゃなかったわい・・・」
真菜、あ然。
修一「真菜は飛びっきりスタイルいいし、切なくなるほどの美人じゃけん・・・」
修一「そりゃ男なら誰だって胸がぎゅーっとなって惚れちまうよな・・・」
真菜、目尻を濡らしてあ然。
修一「香山さんは俺と違って穏やかで理性的だし、とても勝てる気がせんわ・・・」
切なげに、
修一「俺、やっぱり真菜にフラれるんか?」
涙と鼻水を流し、
真菜「ぐすん・・・しゅうちゃん・・・」
ぎゅうと修一を抱きしめ、
真菜「修ちゃんをフル女なんかいる訳ないじゃないのー」
真菜「真菜がどれほど修ちゃんを愛してるか分かんないのー?」
夜空の絵に声、
「修一の馬鹿ー、えーん」
「そ、それってフラれてないって事?・・・」
夜空の絵に声、
「やっばり修一のばかー、えーん」
外に中継車が停まってる体育館の外観にN『試合当日――』
同、控室
ドアの外に「チアリーダー控室」と書いた紙が貼ってある絵。
同、室内
優子、愛、エミ、久美子、京子、里香、全員露出の激しいチアリーダーの衣装、上は乳がはみ出そうなブラ、下は超短いスカート、パンツはほぼTバックを着て各々ストレッチをしている。
エミに髪を直してもらいながら、
愛 「今回は修ちゃんが出ないから安心して見てられるね」
エミ「反面、修ちゃんが戦う姿を見たい気もする複雑な乙女心なんてね」
優子「(手を叩いて)はーい、全員集合―」
ずらりと集合したメンバーを見て呆れ、
優子(よくもこれだけ美人が集まったものね、私が霞んじゃいそう・・・)
優子「突然頼まれてメンバー集めにあたふたしたけれど、あなた達の先輩の真菜さんが出場するから元気一杯で応援してあげようね」
久美子「お色気全開でいっちゃいましょー」
全員「おーー!」
優子(とは言っても修ちゃんの応援じゃないからイマイチ気合いが入んないのよね・・・)
人がびっしり入った体育館内の絵。
同、放送席
司会「今回は岩城君の欠場で今一つ盛り上がりに欠けますが、安西から女子選手が出場するので大いに期待したいところです」
試合場の白線の外に安西の空手部が集まり、真菜が孝二に背を押さえてもらい柔軟している。
孝二がアップになったスマホの画面とカシャという音。
真菜がアップになった画面とカシャという音と房江の声、
「なんて綺麗な人・・・」
観客の前列にいる房江、画面を確認しながら、
房江(自分は出ないから応援に来なくていいって言われたけど、孝ちゃんの凛々しい道着姿を撮っとかなくちゃね・・・)
宮田「(真菜に)初めての試合で先鋒はちょっときつかったか?」
真菜「ぜんぜん平気よ。最低でも2人は倒すから見といてよ」
真菜(この間は油断してたけど、あいつらだけは刺し違えてでも絶対に倒してやる・・・)
孝二「真菜さん、無理しないでね」
真菜「(優しく笑み)うん」
司会「試合は勝ち抜きトーナメント制で行われ、安西の先鋒、真菜選手が勝ち残るような事があれば大いに盛り上がります」
選手が一人もいない三田高の控え場所を見て、
司会「それにしても三田高の選手の姿が見当たりませんがどうしたのでしょうか?」
おおーとどよめいたので入場口を見て、
司会「あ、どうやら三田高の入場のようです」
煌びやかな輿(幕で閉ざされ乗ってる人物は見えない)の前を顔にミイラの様に包帯を巻いたA、Bが担ぎ、他二名が後ろを担いで入場して来た。
それを見て宮田達があ然とし、
宮田「・・・なんじゃありゃ・・・?」
脇谷「輿に一人乗ってるとしても、あいつらたった五人で戦うつもりか?」
司会「輿に乗っての入場とはなんとも仰々しい事です」
しーんと静まり返る中、輿が進む。
司会「彼らの異様な雰囲気に場内が静まり返ってしまいました・・・」
白線の外の待機場所に輿が降ろされる絵に司会者の声、
「こ、ここは音楽か何かで盛り上げないと、ちょっとこのままでは・・・」
天井の絵に、
「おおーー!」と大どよめき。
試合場の真ん中で音楽と共に優子達が踊り始める。
司会「おおー、人数が増え一層煌びやかさを増した、みなさんお待ちかねの安西高のチアリーダーの登場―」
驚嘆し、
本田「・・・すげえ、おい顔のアップは無論、きわどいアングルも舐めるように撮るんだぞ」
カメラ「(目を輝かせ)任せて下さい」
韓国のダンスグループ「バンビーノ」の様にセクシーに踊る優子達の絵に司会者のセリフ、
「よくぞこれだけ見目麗しい美女がそろったものです。モデルでも彼女たちの艶めかしさには遠く及ばないでしょう」
尚も優子達の絵に司会者の声、
「重苦しかった場内が一瞬にして興奮のるつぼと化しました」
優子達をうっとり見つめ、
房江(私も昔のようにあそこに混じって踊りたいな・・・)
○香山組事務所内
楽しそうに踊る京子がアップになったテレビ画面。
組長、若頭、子分ABがソファに掛け、
組長「(驚愕)げーっ、京子がなんでテレビに出とるんじゃ・・・?」
若頭「(あ然)お嬢・・・」
組長「若が出もせんのになんで裸で応援なんかせなならんのじゃ・・・?」
愛、エミ、久美子達のアップ。
組長「・・・み、みんな美人じゃが、やっぱり京子が一番群を抜いとるよのうー?」
A、B「そらもう文句なくお嬢が一番綺麗ですわ」
腰をグラインドさせて踊る優子達の絵に司会者の声、
「セークシー!もう観客は試合そっちのけでチアリーダーに釘づけです」
前後に部員が片膝をついてかしずいた輿(静まり返りとても不気味)のアップに司会者の声、
「彼女たちの踊りを見られない輿の中の選手が気の毒でなりません・・・」
つづく
四百字詰原稿用紙換算12枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります。季節は常に真夏である。
登場人物
岩城修一(17)170㎝。2年生。
超匂いフェチ。情に厚く恐ろしく喧嘩が強いが二枚目ではない。
真菜(18)180㎝。スタイル抜群の美女。
桜田優子(25) 170㎝。修一の担任教師で超匂いフェチ。上品かつ妖艶で超グラマーな美人。
北倉エミ(17) 165㎝。修一と同クラス。ショートヘアーのキリッとした美人
香山京子(16)165㎝。一年、キリッとした美人。組長の娘。12話から登場。
里香(17) 165㎝。修一と同クラス。清楚な美人でアニメ声。
久美子(16)165㎝。新体操部。キリッとした美人。昔、他校で栗栖に蹂躙されてたが修一に救われる。8話から登場。
香山房江(40) 170㎝。グラマーでむせかえるような色気を放つ美女。
宮田 安西高校空手部主将
脇谷 同、副将
香山孝二 秀才で気弱そうな高3
本田(40)テレビ局員
局員(30)本田の部下
カメラマン
三田高校空手部主将、佐治の子分A、B
香山組の組長(50)京子の父
同、若頭(50)温厚そうな顔
N=ナレーション
失神した真菜の顔のアップにBの声、
「はぁ、はぁ、いいぞ、ちょっとずつ・・・」
真菜、意識が戻りふっと目を開く。
勃起が入りかけた股間を見て、
真菜「ひっ、やめ・・・」
B、突然後ろから煉瓦で頭をゴズッと殴られる。
真菜、A、驚愕。
仰向けのB、ゴズッ、ゴズッ、ゴズッと顔面血まみれで殴られる。
注、ここで初めて修一の顔が明らかになる。
怯えて修一を見上げ、
真菜「し、修ちゃん・・・」
修一「はぁ、はぁ、はぁ」「入れられたんか?」
真菜、あ然。
修一「入れられたんかと聞いとるんじゃ!」
修一の剣幕に怯え、
真菜「・・・先っぽを少し入れられたような・・・」
憤怒の形相で唇をガリッと噛んで血を流し、
修一「ぬぐああーー」と叫ぶ。
A 「ひーーっ」と叫び失禁。
真菜、戦きジョーと失禁。
憤怒の形相で煉瓦を持ってBを見下し、
修一「おーどりゃー、よおもおれの女をーー!」
修一、煉瓦でBの股間をグジャッ、グジャッ、グジャッと殴る。
真菜、A、戦慄。
息を切らせてAに、
修一「聞いた事にだけ答えろ。ええのう?」
A、戦き頭を上下に振って頷く。
修一「なぜ俺の女を狙った?」
A 「(驚愕し)あ・・・あんた、もしかしたら岩城か・・・?」
修一「じゃったらなんなあ?」
A 「マ、マジであんたの女とは知らなかったんだ。信じてくれっ」
夜空の絵に修一の声、
「・・・ほんじゃあこおゆうことか?」
Aを見下し、
修一「その佐治ゆうのが俺と試合をしとうて女を襲うたちゅう事か、あ?」
A 「(頷き)あんたを引きずり出さないとテレビ中継されないから命令されて仕方なく・・・」
バッと煉瓦を掴み、
修一「もうわれに用はない」
A 「(驚愕し)ひっ、ま・・・」
修一、ゴズッ、ゴズッ、ゴズッとAの顔面(血まみれ)を殴る。
真菜に、
修一「こいつには入れられとらんのかいのう?」
怯えて顔を振り、
真菜「い、入れられてない・・・」
修一「(恐ろしい顔で)ほんまじゃのー?!」
真菜、怯えてゴクとツバを飲んで頷く。
煉瓦を捨て、
修一「くそっ、もう五分早かったら真菜をこんな目に合わさんで済んだのに・・・」
真菜「え?じゃあ私に会いに?・・・」
修一「(頷き) ベランダで夕焼けを見とったらふと鼻の奥を真菜の匂いが掠めて・・・」
修一「胸がキューとなって堪らんようになって飛んで来たんじゃ」
目尻に涙を浮かべ、
真菜「・・・うれしいよ・・・」(真菜のマ○コの匂いは食虫花のように最強なんだから・・・)
真菜「修ちゃんが来てくれなかったら今頃どんな目に合わされてたか・・・」
路地の絵に「ドゴッ、ドゴッ」と蹴る音。
Bの腹を再度ドゴッと蹴り、
真菜「女子のお腹を本気で殴って、もし妊娠してたらどうしてくれるのよー!」
修一、あ然(冷や汗)。
夜空の絵。
夜道を腕を組んで歩きながら不安げに、
真菜「佐治ってどんなヤツなんだろ・・・?」
修一「もう香山さんに告白されたか?・・・」
真菜「え?!」(いきなり話が、ってかどんなヤツか気になんないの・・・?)
修一「告白されたかって聞いちょるんよ?」
切なげに言い淀む真菜の表情を見て、
修一「・・・やっぱりな、最初からそんな予感がしちょったわ・・・」
修一「いつも真菜のそばにいて、息も声も匂いも吸われてると思ったら気がきじゃなかったわい・・・」
真菜、あ然。
修一「真菜は飛びっきりスタイルいいし、切なくなるほどの美人じゃけん・・・」
修一「そりゃ男なら誰だって胸がぎゅーっとなって惚れちまうよな・・・」
真菜、目尻を濡らしてあ然。
修一「香山さんは俺と違って穏やかで理性的だし、とても勝てる気がせんわ・・・」
切なげに、
修一「俺、やっぱり真菜にフラれるんか?」
涙と鼻水を流し、
真菜「ぐすん・・・しゅうちゃん・・・」
ぎゅうと修一を抱きしめ、
真菜「修ちゃんをフル女なんかいる訳ないじゃないのー」
真菜「真菜がどれほど修ちゃんを愛してるか分かんないのー?」
夜空の絵に声、
「修一の馬鹿ー、えーん」
「そ、それってフラれてないって事?・・・」
夜空の絵に声、
「やっばり修一のばかー、えーん」
外に中継車が停まってる体育館の外観にN『試合当日――』
同、控室
ドアの外に「チアリーダー控室」と書いた紙が貼ってある絵。
同、室内
優子、愛、エミ、久美子、京子、里香、全員露出の激しいチアリーダーの衣装、上は乳がはみ出そうなブラ、下は超短いスカート、パンツはほぼTバックを着て各々ストレッチをしている。
エミに髪を直してもらいながら、
愛 「今回は修ちゃんが出ないから安心して見てられるね」
エミ「反面、修ちゃんが戦う姿を見たい気もする複雑な乙女心なんてね」
優子「(手を叩いて)はーい、全員集合―」
ずらりと集合したメンバーを見て呆れ、
優子(よくもこれだけ美人が集まったものね、私が霞んじゃいそう・・・)
優子「突然頼まれてメンバー集めにあたふたしたけれど、あなた達の先輩の真菜さんが出場するから元気一杯で応援してあげようね」
久美子「お色気全開でいっちゃいましょー」
全員「おーー!」
優子(とは言っても修ちゃんの応援じゃないからイマイチ気合いが入んないのよね・・・)
人がびっしり入った体育館内の絵。
同、放送席
司会「今回は岩城君の欠場で今一つ盛り上がりに欠けますが、安西から女子選手が出場するので大いに期待したいところです」
試合場の白線の外に安西の空手部が集まり、真菜が孝二に背を押さえてもらい柔軟している。
孝二がアップになったスマホの画面とカシャという音。
真菜がアップになった画面とカシャという音と房江の声、
「なんて綺麗な人・・・」
観客の前列にいる房江、画面を確認しながら、
房江(自分は出ないから応援に来なくていいって言われたけど、孝ちゃんの凛々しい道着姿を撮っとかなくちゃね・・・)
宮田「(真菜に)初めての試合で先鋒はちょっときつかったか?」
真菜「ぜんぜん平気よ。最低でも2人は倒すから見といてよ」
真菜(この間は油断してたけど、あいつらだけは刺し違えてでも絶対に倒してやる・・・)
孝二「真菜さん、無理しないでね」
真菜「(優しく笑み)うん」
司会「試合は勝ち抜きトーナメント制で行われ、安西の先鋒、真菜選手が勝ち残るような事があれば大いに盛り上がります」
選手が一人もいない三田高の控え場所を見て、
司会「それにしても三田高の選手の姿が見当たりませんがどうしたのでしょうか?」
おおーとどよめいたので入場口を見て、
司会「あ、どうやら三田高の入場のようです」
煌びやかな輿(幕で閉ざされ乗ってる人物は見えない)の前を顔にミイラの様に包帯を巻いたA、Bが担ぎ、他二名が後ろを担いで入場して来た。
それを見て宮田達があ然とし、
宮田「・・・なんじゃありゃ・・・?」
脇谷「輿に一人乗ってるとしても、あいつらたった五人で戦うつもりか?」
司会「輿に乗っての入場とはなんとも仰々しい事です」
しーんと静まり返る中、輿が進む。
司会「彼らの異様な雰囲気に場内が静まり返ってしまいました・・・」
白線の外の待機場所に輿が降ろされる絵に司会者の声、
「こ、ここは音楽か何かで盛り上げないと、ちょっとこのままでは・・・」
天井の絵に、
「おおーー!」と大どよめき。
試合場の真ん中で音楽と共に優子達が踊り始める。
司会「おおー、人数が増え一層煌びやかさを増した、みなさんお待ちかねの安西高のチアリーダーの登場―」
驚嘆し、
本田「・・・すげえ、おい顔のアップは無論、きわどいアングルも舐めるように撮るんだぞ」
カメラ「(目を輝かせ)任せて下さい」
韓国のダンスグループ「バンビーノ」の様にセクシーに踊る優子達の絵に司会者のセリフ、
「よくぞこれだけ見目麗しい美女がそろったものです。モデルでも彼女たちの艶めかしさには遠く及ばないでしょう」
尚も優子達の絵に司会者の声、
「重苦しかった場内が一瞬にして興奮のるつぼと化しました」
優子達をうっとり見つめ、
房江(私も昔のようにあそこに混じって踊りたいな・・・)
○香山組事務所内
楽しそうに踊る京子がアップになったテレビ画面。
組長、若頭、子分ABがソファに掛け、
組長「(驚愕)げーっ、京子がなんでテレビに出とるんじゃ・・・?」
若頭「(あ然)お嬢・・・」
組長「若が出もせんのになんで裸で応援なんかせなならんのじゃ・・・?」
愛、エミ、久美子達のアップ。
組長「・・・み、みんな美人じゃが、やっぱり京子が一番群を抜いとるよのうー?」
A、B「そらもう文句なくお嬢が一番綺麗ですわ」
腰をグラインドさせて踊る優子達の絵に司会者の声、
「セークシー!もう観客は試合そっちのけでチアリーダーに釘づけです」
前後に部員が片膝をついてかしずいた輿(静まり返りとても不気味)のアップに司会者の声、
「彼女たちの踊りを見られない輿の中の選手が気の毒でなりません・・・」
つづく