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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

日浦八段の反抗続く

2023-02-18 23:18:43 | 将棋雑記
日浦市郎八段のマスク違反、いわゆる「鼻マスク」3回目にはビックリした。日浦八段は全然凝りていなかったのだ。
もっとも本人に反省の気持ちがあれば2回目がなかったわけで、そこを強行したということは、3回目も辞さない覚悟だったわけだ。
ところで3回目が行われたのは今月7日だが、日本将棋連盟のHPには、「日浦八段、3月31日まで休場」のお知らせが載った。すぐに削除されたが、最初はこの処分の予定だったのだろうか。
先ごろ、日浦八段の弁明のコメントがネットに公開された。私はほとんど読んでいないが、要は連盟の規則に「鼻マスク」は載っていなかったじゃないか、ということのようである。
実際そうだったのかもしれないが、だいたいがこういう規則はファジーである。誤解を恐れずにいえば、将棋の世界はその場面場面で規則が細かく変わるイメージがある。
私が分からないのは、棋士は精魂込めて棋譜を紡ぐのが使命であり、それはあらゆる障害にも耐えなければならない、と思うわけだ。そこで全面マスクが我慢できなかったのか、ということだ。
いうまでもないが、棋士を夢見て奨励会を去った奨励会員は数百人もいるわけで、それを思えば、全面マスクなどなんでもあるまい。棋士という立場にありながら、その機会をみすみすドブに捨てたのが残念でならないのだ。
連盟は日浦八段に対し、3ヶ月の停職処分にした。これが妥当な処分かどうか分からないが、3ヶ月経ったあとも日浦八段が鼻マスクを続けたらどうなるのだろう。
が、政府は5月8日から、新型コロナウイルスを2類から5類に移行すると発表した。そこで連盟がどう反応するのかは分からないが、マスク着用も任意になる可能性はある。
いずれにしても、鼻マスク問題は、これで終わりにしてもらいたい。
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最近見た夢(2023-02-01、03、08、09、14)

2023-02-17 23:35:25 | 
最近見た夢を記しておこう。

まず1月31日は、見応えのある夢を見たのだが、忘れてしまった。残念である。

続いて2月1日。
私は木に登って何かの作業をしていた。そこへ同僚らしき人が来て、私を下へ落そうとした。
そこで、尿意で目が覚めてしまった。

続いて2日も面白い夢を見たのだが、また忘れてしまった。夢は生ものなのである。

3日は、かつて2ヶ月だけ務めた会社が舞台。会議室に社長と社員、私がおり、社長からA4見開きの何かを渡された。よく見ると、給与明細だった。
そこで、スマホのアラームで起こされた。

5日も見応えのある夢を見たのだが、内容は忘れてしまった。

続いて8日に見た夢。
私は、洞窟というか、石切場跡のようなところで警備のようなことをしていた。そこでは無線のようなものと木刀のようなものを所定の位置に装着するのだが、私は無視して適当に付けていた。
そこへ上司が通りかかり、私は焦ったが、事なきを得た。
その後も面白い展開だったのだが、内容は忘れてしまった。

続いて9日に見た夢。
まず、脚本家・櫻井武晴のイメージがあった。
続いて、どこかの旧工場に、多くのスポーツカーが集まっていた。
大きな戸のすぐ内側に、何台ものスポーツカーが停まっていた。
そのうちの1台のオープンカーには立川志らくが乗っており、私も乗っていいかと聞くと、志らくは快諾してくれた。

14日は風呂の中でうたた寝したときに見た夢。ただし、風呂の中のうたた寝は失神と同じ、という研究もあり、からだによくないことは言うまでもない。
そこは広い家で、いとこが住んでいたようだ。彼は二男をもうけていたが、夢の中には1~2歳くらいの長女がいた。
というところで、目が覚めた。
自分としては布団の中にいるつもりが、湯につかっているので戸惑ったものだ。

ではこのあたりで、アップしてしまおう。
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小山アマ、棋士編入試験に合格

2023-02-16 23:01:18 | 将棋雑記
13日は棋士編入試験第4局・小山怜央アマVS横山友紀四段の一戦があった。
ここまで小山アマの2勝1敗。初戦で徳田拳士四段に勝った小山アマは、その実力を高く評価されている。本局も小山アマ推しの声は多かったと思うが、もし負けると次は運命の一戦となり、何が起こるか分からない。本局は小山アマの決めどころであった。
将棋は横山四段のノーマル四間飛車に、小山アマの居飛車穴熊となった。いまや古典になりつつある平成の対抗形だが、言っちゃあなんだが私的には、角換わり相腰掛け銀よりはるかに面白い展開だった。
ここから小山アマが意表の仕掛けに出たが、これで成立するのかよく分からなかった。
だが小山アマは銀桂交換の駒損を甘受し、その桂で飛車角両取り。これは素人目にも、小山アマが有利になったのが分かった。
だが横山四段も強靭な粘りを見せ、―まあこの棋譜は後日見たから小山アマの勝利は分かっているのだが―気が付けば横山陣は金銀5枚の堅陣。ここから小山アマがどうやって勝ったのだろうと思った。
だが小山アマは▲8五桂を軸に巧妙な攻めを見せ、133手まで辛勝。うれしい合格となった。
棋士編入試験の合格は、今泉健司五段、折田翔吾五段に次いで3人目だが、奨励会未経験は初めて。これは歴史的快挙である。

思えばむかしは、奨励会に入り将棋界の空気を吸うことで強くなる、といわれたものだ。
だが時が経ち、棋士が本気で研究した定跡書や実戦譜を勉強することで、強くなるアマが続出した。なんのことはない、いままでは情報の囲い込みがされていただけで、広く平等に情報が行き渡れば、奨励会に在籍せずとも強くなれることが証明されたのだ。
それに輪を掛けたのが、AIの出現である。何しろ棋士より強い機械が24時間、研究相手をしてくれるのだ。ここでまた、プロとアマの棋力差が縮まったのである。
ただそれにしたって、誰もがAIで研究をしていれば、やはりプロが1枚上手だろう。
だから小山アマがここまで盤石の強さを見せたのは、地力があったということだ。
ともあれ小山先生、おめでとうございます。今後の活躍も楽しみにしています。
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中田宏樹八段、逝去

2023-02-15 23:03:38 | 男性棋士
2月7日、中田宏樹八段が死去した。享年58歳。
将棋界には3人の「中田八段」がいるが、最も「玄人受け」する将棋が宏樹八段だったと思われる。
中田宏樹八段は1985年四段。デビューからよく勝ち、1986年度は40勝14敗で、羽生善治四段といっしょに勝率第一位賞(.741)を獲得した。
1991年、第32期王位戦で、谷川浩司王位への挑戦権を得る。第1局、第2局と連勝して世間をあっと言わせた。惜しかったのは第5局。二枚竜を作って必勝の局面を作ったが、寄せ損ねて逆転負けした。七番勝負はこの敗戦が響き2勝4敗で敗退したが、もし第5局を勝っていたら、新たなタイトルホルダーが生まれていたかもしれない。
2002年、第15期竜王戦で、挑戦者決定三番勝負に登場。だが、阿部隆七段に1勝2敗で敗れ、長蛇を逸した。
そして最近、中田八段の将棋で注目されたのが、2019年・第32期竜王戦の、ランキング戦4組・藤井聡太七段戦だった。
将棋は相矢倉になった。序盤から中田八段の構想が冴え、終盤まで来て中田八段の必勝形。
そこで藤井七段に、棋史に残る銀捨ての鬼手が出た。中田八段は▲同竜と取ったが、これが痛恨の敗着。藤井七段に逆転の一手が出て、中田八段は涙を呑んだ。
中田八段は公式戦通算770勝で、自慢の勝局はいっぱいあるはずだ。だが中田八段には、痛恨の敗局に名局が多かった。

冒頭に戻り、私は恥ずかしながら、中田八段が休場していたことを知らなかった。そんなに体調が悪かったのか。
それにしても58歳は早い。喪主がご母堂というのも虚しさが募る。独身主義者だったのか離婚経験者だったのかは知らぬが、「独身者は既婚者より寿命が短い」という事実を突きつけられた気がして、あすは我が身と、胸が締め付けられる思いだった。
携帯電話もパソコンも持たなかったとは素晴らしい。周りに迎合せず、自身が信じる道を突き進んだ。
日本将棋連盟は10日、中田八段に九段を追贈した。孤高の九段に、合掌。
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第72期王将戦第4局

2023-02-14 23:41:09 | 男性棋戦
きのう北海道から帰ってきたら、DELLのPCが返ってきていた。どうも、11日(土)には戻っていたようである。修理に2週間を見ていたので、うれしい??誤算といえようか。こうなってみると、ブログの休止なしでも行けたかもしれない。
それはともかく、PCをきょう開封したがデータはすべて残っており、キーボード周りだけ取り換えられていた。そのキーボードの調子も良好で、やっとストレスなく文字が打てるようになった。
というわけで、あまり乗り気でないのだが、本日からブログも再開しようと思う。

第72期王将戦第4局は、9日・10日に東京都立川市で行われた。ここまで藤井王将の2勝、羽生九段の1勝。ここまでで世間の評価は、「羽生九段、大健闘」だったのではあるまいか。そしてこの第4局、第5局は、藤井王将が勝って防衛、が大方の予想だったと思われる。
ところが……。
将棋は羽生九段の先手で、角換わり相腰掛け銀に進行した。双方微妙な手待ちのあと、羽生九段が先攻する。銀桂交換の駒損を甘受し、攻めを継続。金頭の歩打ちが部分定跡化した手筋だ。
さらに桂、角と打ち、その桂を成り捨てたところで藤井王将が2時間を越える大長考に沈み、封じ手となった。
この局面、検討では銀で取るのが大勢を占めたが、玉で取る手はないか。素人目には以下▲6四角成△5四銀で、次に△6三銀とすれば完封となるから、先手が忙しく見える。
果たして封じ手は玉で取る手だった。しかし控室の評判は悪かった。そこで局面をよく見ると、前述の▲6四角成△5四銀には、▲2四飛△2三歩▲3四飛△3三歩▲4四飛△同歩▲5三桂成で先手が勝つのだ。
とはいえそれでも藤井王将がこの順を選んだということは、対策を用意したということだ。
その答えは本譜の飛車出に、角で受ける手だった。
ええー、いかに藤井王将とはいえ、この受けはないだろう。果たしてAIの評価値も先手に傾いたようである。
そして羽生九段も、この局面は自信を持ったはずだ。ここから双方が最善手を指せば、先手に勝ちが転がり込む、と。そこに対戦相手は関係ない。
果たして羽生九段は巧妙に攻めを繋げ、着々と優位を拡大。最後は藤井王将のお株を奪う、歩以外の持駒は余らない華麗な詰みで、藤井玉を討ち取ったのだった。
いやこれは、大変なことになった。俊英対レジェンドとはいえ、今シリーズは羽生九段の敗退、を読んだ将棋ファンが多かった。そこを4局終わってイーブン、は予想の外である。なにしろ、七番勝負で藤井王将が初めて経験するスコアなのだ。羽生九段は藤井王将に、新たな景色を見せたのだ。
それにしても藤井王将の不可解である。封じ手の局面で藤井王将がこんこんと考えたということは、本譜の指し手もある程度読んだと思われる。それでも封じ手で銀でなく、玉を選択したのが解せない。
これを藤井王将の弱点発見と見るか、それとも、天才は考えることが違う、と再認識するか。
私は後者を考えてしまった。
さて第5局は25日(土)・26日(日)。私はまだ藤井王将の優位と見ているが、第2局や本局の指し手は羽生九段の全盛時を思わせ、第5局も相当な期待を抱かせる。こうなるともう、どんな予想も陳腐になってしまう。
今シリーズに賭ける羽生九段、第5局はどんな作戦を用意しているだろうか。
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