第48期棋王戦第2局がきのう行われた。第1局は藤井聡太竜王の勝ち。対藤井戦で結果の出ていない渡辺明棋王は、本局が早くも正念場となった。
将棋は渡辺棋王の先手で、角換わり相腰掛け銀となった。最近はこの名称ばかり書いている気がするが、もうほかの戦法は消えてしまったのだろうか。
将棋は渡辺棋王が先攻した。過去の実戦を踏襲し、藤井竜王は角を1筋に打って反撃。ときどき見る手だが、アマは知らないと指せない手だ。そして、飛角交換になった。
藤井竜王は竜を作ったが、その竜が詰まされそうになり、桂を犠牲に生還した。飛車切りが好きな藤井竜王において、こういう展開は珍しい。
ここから渡辺棋王が攻めを再開し、その後も難しい手が続いたのだが、藤井竜王が角に繋げて角を打ったのが名手だったようだ。
実はこのあたりから私はABEMAを見始めたのだが、どちらがどちらだか分からなかった。
画面の形勢バーは「渡辺35:藤井65」と映っていたが、この配置だと、後手の駒台が画面左側にある関係で、後手が渡辺棋王に見えた(実は、NHK杯もこの配置)。
実際は後手が藤井竜王だったのだが、いつも間違えてしまう。
実戦は、そこから藤井竜王が疾風の寄せを見せ、藤井竜王の勝ちとなった。
終局直後はどちらも難しい顔をしていたが、より深刻な表情なのは、渡辺棋王のほうだった。先手番を落としてカド番に追い込まれたのだから当然で、通算対戦成績も2勝14敗になり、また星が開いてしまった。
ちなみに藤井竜王の通算勝率は.832で、15勝3敗ペースである。つまり、対渡辺棋王のみならず、すべての棋士相手にこのあたりの数字をキープしているのだ。まったく、規格外の強さといえる。
本局、藤井竜王には「らしくない」手がたびたび見られたという。ヒトはそれを不調というが、不調でも勝ってしまうのが王者の証明である。
というわけで、2局を終えて藤井竜王の2勝。2局の星取りは4パターンあるが、これは最も多い予想だったのではあるまいか。相手は現役名人なのに、である。
もはや渡辺棋王に明るい材料はない。本人は「目の前の1局を勝つしかない」と述べたが、どうも力のないコメントに思えてしまった。次の第3局は、タイトル交代劇が粛々と行われるのを、黙って見守るだけになるかもしれない。
将棋は渡辺棋王の先手で、角換わり相腰掛け銀となった。最近はこの名称ばかり書いている気がするが、もうほかの戦法は消えてしまったのだろうか。
将棋は渡辺棋王が先攻した。過去の実戦を踏襲し、藤井竜王は角を1筋に打って反撃。ときどき見る手だが、アマは知らないと指せない手だ。そして、飛角交換になった。
藤井竜王は竜を作ったが、その竜が詰まされそうになり、桂を犠牲に生還した。飛車切りが好きな藤井竜王において、こういう展開は珍しい。
ここから渡辺棋王が攻めを再開し、その後も難しい手が続いたのだが、藤井竜王が角に繋げて角を打ったのが名手だったようだ。
実はこのあたりから私はABEMAを見始めたのだが、どちらがどちらだか分からなかった。
画面の形勢バーは「渡辺35:藤井65」と映っていたが、この配置だと、後手の駒台が画面左側にある関係で、後手が渡辺棋王に見えた(実は、NHK杯もこの配置)。
実際は後手が藤井竜王だったのだが、いつも間違えてしまう。
実戦は、そこから藤井竜王が疾風の寄せを見せ、藤井竜王の勝ちとなった。
終局直後はどちらも難しい顔をしていたが、より深刻な表情なのは、渡辺棋王のほうだった。先手番を落としてカド番に追い込まれたのだから当然で、通算対戦成績も2勝14敗になり、また星が開いてしまった。
ちなみに藤井竜王の通算勝率は.832で、15勝3敗ペースである。つまり、対渡辺棋王のみならず、すべての棋士相手にこのあたりの数字をキープしているのだ。まったく、規格外の強さといえる。
本局、藤井竜王には「らしくない」手がたびたび見られたという。ヒトはそれを不調というが、不調でも勝ってしまうのが王者の証明である。
というわけで、2局を終えて藤井竜王の2勝。2局の星取りは4パターンあるが、これは最も多い予想だったのではあるまいか。相手は現役名人なのに、である。
もはや渡辺棋王に明るい材料はない。本人は「目の前の1局を勝つしかない」と述べたが、どうも力のないコメントに思えてしまった。次の第3局は、タイトル交代劇が粛々と行われるのを、黙って見守るだけになるかもしれない。