先日の抜歯の話だが、10日に病院で降圧剤をもらった私は、1週間薬を服用し、17日にあらためて病院で診てもらい、どうにか抜歯OKの了承を得た。
20日に歯医者へ行き、改めて血圧を測る。数値は下がっていて、ついに抜歯の運びとなった。ただ、まだ抜かず、今度は抗生物質をもらい、それを服用して数日後に抜くのだ。
だが、医者は「痛みはありますか?」「歯茎は腫れてないんですよねえ」とつぶやく。こっちは腹を括ってきているのだが、そんな言葉を聞くと、決心が揺らぐ。もう抜く歯なのに歯根に薬を塗ったりして、そんなのを目の当たりにすると、私はこの、根しか残っていない歯に愛着がわいてしまう。
「先生、いまさらですけど、この歯は抜いたほうがいいんでしょうか?」
私は恥を承知で聞いてみた。だけど医者は即答しない。抜いてもいいし、抜かなくてもいいというスタンスだ。抜いたら取り返しがつかないだけに、医者もファイナルアンサーは、患者に任せているようだ。
それで、私も土壇場の土壇場になって、抜歯を延期させてもらった。
しょせん私は、小心者だった。
◇
20日に「将棋ペン倶楽部 通信47号」が届いた。その案内をしよう。
●表紙
写真は、11日に行われた関東交流会の風景。その速報性に拍手。
●関西交流会の一日 森充弘…P2~P5
時系列で端的にレポートしている。同じ棋士の名前を何度もフルネームで書いているのは、筆者の信念だろうか。
●将棋川柳 ゲノゲのきたろう…P6
回答者がレギュラー化している。新規の回答者がほしい。
●勝負のもつ力量感―夢から覚めて考えたこと― 水野保…P7~P12
筆者は奨励会員で、現在対局している。しかし形勢はわるい。筆者には年齢制限が迫っていて…というところで、眼が覚める。筆者は夢を見ていたのだ。「勝負の力量感」を、ある歴史的イベントと絡めて考察する。
●懸賞詰将棋解答…P12
●愛媛・香川の子供将棋教室 榊原智…P13~P14
現地に訪問しているのに、ページ数が少ないのが惜しい。せめて4ページぐらい書いてほしい。
●第28回将棋ペンクラブ大賞推薦作一覧…P15~P17
全国の会員と幹事から、観戦記部門27、文芸部門11、技術部門6の作品が推薦された。
●編集日誌 湯川博士…P20
通信号とはいえ、全20ページは少ない。実はこの号、私は投稿するつもりだった。正確に書けば、投稿ネタがあった。しかし頭の中の構想を文章に起こすのが億劫で、書きそびれてしまった。
実は現在発売中の「将棋世界」に、私が書きたかったテーマの根幹が掲載されていて、もし今号に拙稿が載っていれば、合わせて読むとおもしろいものになっていた。
私がしっかり書いていれば――。
おのが怠惰をうらんだものだった。
このネタは多少時事的なものもあったので、次号への投稿は微妙なところ。気分が乗ったら、書き起こそうと思っている。
20日に歯医者へ行き、改めて血圧を測る。数値は下がっていて、ついに抜歯の運びとなった。ただ、まだ抜かず、今度は抗生物質をもらい、それを服用して数日後に抜くのだ。
だが、医者は「痛みはありますか?」「歯茎は腫れてないんですよねえ」とつぶやく。こっちは腹を括ってきているのだが、そんな言葉を聞くと、決心が揺らぐ。もう抜く歯なのに歯根に薬を塗ったりして、そんなのを目の当たりにすると、私はこの、根しか残っていない歯に愛着がわいてしまう。
「先生、いまさらですけど、この歯は抜いたほうがいいんでしょうか?」
私は恥を承知で聞いてみた。だけど医者は即答しない。抜いてもいいし、抜かなくてもいいというスタンスだ。抜いたら取り返しがつかないだけに、医者もファイナルアンサーは、患者に任せているようだ。
それで、私も土壇場の土壇場になって、抜歯を延期させてもらった。
しょせん私は、小心者だった。
◇
20日に「将棋ペン倶楽部 通信47号」が届いた。その案内をしよう。
●表紙
写真は、11日に行われた関東交流会の風景。その速報性に拍手。
●関西交流会の一日 森充弘…P2~P5
時系列で端的にレポートしている。同じ棋士の名前を何度もフルネームで書いているのは、筆者の信念だろうか。
●将棋川柳 ゲノゲのきたろう…P6
回答者がレギュラー化している。新規の回答者がほしい。
●勝負のもつ力量感―夢から覚めて考えたこと― 水野保…P7~P12
筆者は奨励会員で、現在対局している。しかし形勢はわるい。筆者には年齢制限が迫っていて…というところで、眼が覚める。筆者は夢を見ていたのだ。「勝負の力量感」を、ある歴史的イベントと絡めて考察する。
●懸賞詰将棋解答…P12
●愛媛・香川の子供将棋教室 榊原智…P13~P14
現地に訪問しているのに、ページ数が少ないのが惜しい。せめて4ページぐらい書いてほしい。
●第28回将棋ペンクラブ大賞推薦作一覧…P15~P17
全国の会員と幹事から、観戦記部門27、文芸部門11、技術部門6の作品が推薦された。
●編集日誌 湯川博士…P20
通信号とはいえ、全20ページは少ない。実はこの号、私は投稿するつもりだった。正確に書けば、投稿ネタがあった。しかし頭の中の構想を文章に起こすのが億劫で、書きそびれてしまった。
実は現在発売中の「将棋世界」に、私が書きたかったテーマの根幹が掲載されていて、もし今号に拙稿が載っていれば、合わせて読むとおもしろいものになっていた。
私がしっかり書いていれば――。
おのが怠惰をうらんだものだった。
このネタは多少時事的なものもあったので、次号への投稿は微妙なところ。気分が乗ったら、書き起こそうと思っている。