一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

4月22日の東十条将棋教室(後編)

2014-04-29 02:25:43 | 東十条囲碁将棋サロン
Ok氏、S君の指導対局は終わっている。私は談話スペースに戻り棋書を読んでいると、大野八一雄七段から、
「大沢さん、平手で指しましょう」
の申し出があった。
プロ棋士の指導対局で、アマと平手で指す棋士、指さない棋士がいるが、大野七段、植山悦行七段は前者である。それぞれの棋士に考え方があるからそれは尊重するが、私はプロと平手など畏れ多くて、遠慮したい気分である。
しかしOk氏とS君は構わず平手のおかわり対局を指すようである。そこで私もお願いすることにした。言うまでもないが、これは大野七段の好意で、追加料金は発生しない。生徒を遊ばせておくわけにはいかない、という大野七段のありがたい配慮だった。
「大沢さんとの平手は昨年の誕生日以来ですね」
と大野七段。昨年3月の私の誕生日に大野教室で、大野七段、植山七段、Hanaちゃん、Minamiちゃんに対して、私が「逆多面指し」をしたとき以来だ。
あのときはプロを相手に平手の多面指しなど前代未聞、空前絶後で、いくらバースデーイベントとはいえ、過分なサービスだった。
私は三間飛車。またも振り飛車だ。大野七段は「大沢さん、左美濃の攻略法、得意そうだな」とつぶやき△2四歩。私はどこかで▲4五歩と突きたかったのだが、その機会はなかったようである。
大野七段、禁断の米長玉から△2三銀。私は目をつぶって▲6五歩だが、やはり△6四歩と突き返された。
▲6四同歩△同銀に、私は▲6五歩! △5三銀なら▲6六銀で下手十分だから大野七段は△6五同銀だが、私は▲1五歩△同歩▲同香△1四歩▲6六歩と、香を犠牲に銀を殺した。前局と同じパターンだ。
しかし柳の下にドジョウは2匹いなかったようで、今回は自玉への反動がキツかった。忽ち端を逆襲され、敗勢になった。
前局は私の▲6五歩~▲8五歩が上手玉を直撃したが、本局は銀冠の堅陣で、銀香交換ぐらいではワリに合わない。こうなっては下手、もうダメである。
本譜は△4五桂と△6五桂の二枚桂が厳しい。私は▲2七の桂で▲1五桂と銀を取る手を逸し、△2六銀と逃げられては戦意喪失、そのまま投了した。
Fuj氏は先ほどの香落ち戦を、無念の逆転負け。Fuj氏は感想戦を熱心に行う。負けた将棋はひとりで検討したい私とは逆である。
こちらの感想戦では、▲1五桂が入っても、下手の劣勢は変わらなかった。やはりプロとの平手戦は無理があると思った。
隣のS君の将棋も記すと、やはり相矢倉だった。この将棋も、S君は穴熊に潜った。しかし上手の△6四角があっては、あまりいい構想ではなかったようだ。
穴熊に潜ればいいというものではないのが、将棋のむずかしさだ。
ところでFuj氏、先日の大野教室のリーグ戦で、S君相手に飛車落ちで戦い、勝ちを収めたという。
ということは、平手でS君にちょくちょく負けている私と、Fuj氏との手合いは飛車落ちになってしまう。それはあんまりだろう。
午後9時半ごろに、教室は終了。Ok氏とS君は帰り、残った大野七段、W氏、Fuj氏、私の4人は、さんざん迷った末、W氏のクルマで「ジョナサン王子店」に向かった。
さすがにこの時間だと客も少ないが、私たちも長居できない。今回はドリンクバー抜きの食事となった。
食後、Fuj氏が年間の将棋スケジュール表を見せる。大野教室をはじめとして、わらび将棋教室、東十条将棋教室などの予定がビッシリ書きこまれている。さらに7月からは社団戦も始まる。Fuj氏、まさに将棋三昧で、私生活も含め、充実の毎日といったところだ。
それに比べて私の人生は夢も未来もなく、八方ふさがり。窓外の夜景を見て、暗澹たる気持ちになった。
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