一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第8回宴会将棋(前編)

2016-03-07 12:41:59 | 宴会将棋
今日3月7日は、大野八一雄七段の43歳(57歳)の誕生日。おめでとうございます。

2月26日(金)は「宴会将棋」があり、久しぶりに参加した。
場所は蕨駅近くの居酒屋「松祥」。行くと、店の前でTaga氏が電話をしていた。メンバーは植山悦行七段、Hon氏、Ok氏が固定で、今回もいるはず。あと何人集まるかだ。
午後6時53分に入店するとOk氏はおらず、ほかにTod氏がいた。Taga氏が戻り、私は生ビールを頼んで「ひとり乾杯」。私はアルコールはやらないが、ビールの最初の一口は美味いと思う。
しばらくしてOk氏が入店し、今回は6人で進行することになった。
ここはOk氏馴染みの店なので、店の人とも仲がいい。お下劣なオヤジギャグを飛ばしたりして、女性店員を困惑させていた。
煮込みなどを頼んでくれる。煮込みは豆腐が絹ごしで珍しい。もちろん味はよかった。
しばし雑談をしたが、みんなムラムラしてきて、ついに将棋盤を出す。まずはTod―Taga戦が始まった。
相四間飛車になり、先手のTaga氏が6筋の歩を換える。▲9七角と上がり、ころはよしと▲6五歩△同歩▲同銀と仕掛けたが、微妙なところ。
Tod氏は△7七角成▲同飛△6五銀の二枚換えもあったが、大人しく△6五同銀。▲同桂に△6四銀と守ったのが堅実な好手で、Tod氏が指しやすくなった。
ところがここから数手後、驚愕の手順が展開される。

図以下の指し手。▲3一銀!!△2六飛▲2七歩△7六飛▲4二銀不成!△4四馬!!▲5一銀成△同金寄▲4四竜

Taga氏は▲3一銀と打ったが、これが筋悪の手だった。相居飛車戦でこの筋はたまに見るが、この局面では効果がない。
Tod氏は△2六飛と走るが、ここは△1二飛と寄って、▲3一銀をスカにする手もあった。
Taga氏は▲4二銀不成。ここは成って敵金と交換したいところだが、その真意はどこか。
対してTod氏は△4四馬!! 馬を引くなら5五だろうに、何を考えているのだろう。
Taga氏は▲5一銀成とし、△同金寄に▲4四飛成として、これは奇手▲3一銀の顔が立ってしまった。
以下、Taga氏二枚竜の攻めに△7一角と打たざるを得ないようでは、Tod氏の非勢がはっきりした。
さらに局面が進みTod氏は△2八歩。玉を危険地帯におびきだして△5五馬の狙いだ。
それが分かっているからTaga氏も取らないが、Tod氏は△2九歩成と桂を取らず、▲2八同玉を待つ。このやりとりがまた、私たちには不可解だ。
Taga氏は再び▲4四竜と活用し、Tod氏は遊び駒の銀を△7四銀~△6三銀引と活用する。私は絶賛したのだが、植山七段は冷ややかな表情だ。
形勢はさらに開き、Tod氏の投了となった。ここから植山七段のアドバイスである。
そのひとつひとつがためになり、私は唸るばかりだ。
注目すべきは図からの手順だが、Taga氏の▲4二銀不成は▲5三銀成を見たものだった。だからTod氏も馬を5五ではなく4四に引いた。なるほど、2人ともそれなりに考えていたわけだ。
しかし数手後の「△2八歩は、先手は▲同玉と取るべきだし、後手はありがたく△2九歩成と桂を取るべきだった」(植山七段)。
対局の2人とも、勉強になったと思う。

ここでメンバーチェンジ。私はTod氏と対局、もう一局はOk―Taga戦となった。
前者は私の勝ち。Ok―Taga戦も激戦が展開された。
次はHon―一公戦とTod―Ok戦。順列組み合わせのようだ。
私の将棋は、後手番Hon氏の正調四間飛車。私は▲5七銀左と急戦に舵を取る。

第1図以下の指し手。▲3五歩△同歩▲4六銀△3六歩▲3五銀△4五歩▲3三角成△同銀▲7七角△5四角▲2四歩△同歩▲同銀△4四銀▲2三銀不成△4六歩▲同歩△3七歩成▲同銀△2七歩
▲4八飛△3五銀▲3四銀成△3六歩▲3五成銀△3七銀成▲同桂△2六銀(第2図)

私は▲3五歩と仕掛ける。植山七段が「大沢さんは急戦が好きですよね」。
急戦は早く将棋が終わるからいい。ちなみに持久戦では、玉頭位取りをよく採用する。ただし勝率はあまりよくない。
▲3三角成△同銀に▲7七角が肝要で、以前東十条将棋サロンでHon氏と同じ将棋を指した時、たんに▲2四歩と行って、負かされたことがある。
第2図でどう指すべきか。

(つづく)
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2 コメント

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違和感 (さわやか風太郎)
2016-03-07 23:13:08
そうか、5四角に2六飛が定跡でしたね。
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△5四角には▲2六飛 (一公)
2016-03-08 00:42:07
>さわやか風太郎さん
▲2六飛浮きでしたか!
本譜は▲2四同銀に△3七歩成▲同銀△2七歩▲同飛△4六歩とされたら、先手が一本取られていました。
定跡のうろ覚えはいけません。自戒します。
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