一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

金曜サロン・中倉宏美女流二段①

2009-04-25 01:57:52 | LPSA金曜サロン
24日の金曜サロン、昼は中倉宏美女流二段、夕方は藤森奈津子女流三段の担当だった。
中倉女流二段については、あらためて述べるまでもない。この3年間、NHK杯将棋トーナメントの司会者として、最もテレビに登場した人気棋士である。
中倉女流二段は、金曜サロンではいつも昼の担当なので、私も仕事でお会いできないのだが、そこを無理に時間を作って、サロンに伺ったこともある。先日の「マンデーレッスン」では中倉女流二段がゲストだったが、定員いっぱいの棋客が訪れたという。中倉女流二段の人気ぶりがうかがえるエピソードである。
また中倉女流二段といえば、一昨年の6月、東京・新宿で行われた日本女子プロ将棋協会(LPSA)の発足イベントで、実姉・彰子女流初段とコンビを組んでの、伝説の名司会を思い出す。
あの新宿イベントは、大袈裟にいえば、今後のLPSAを占う大切なイベントだった。なにしろ新宿の通りで一般客相手に将棋をアピールをするのだ。LPSAの関係者が、「大半の客が興味なくその場を立ち去ってしまうのではないか」と懸念したとしても、ちっともおかしくない状況だった。
しかしLPSAのみんなは頑張った。
中倉姉妹も、内心は不安でいっぱいだったと思う。しかしふたりは精一杯の笑顔を振りまき、懸命に総合司会という大役を完遂したのだ。
もしLPSAに中倉女流姉妹がいなかったら、現在のLPSAはなかった、と言っても過言ではないだろう。
そんな中倉宏美女流二段との指導対局である。私の心臓が高鳴らないはずがなかった。
ああ、いいのだろうか。私みたいな男が中倉女流二段に指導対局を仰いでいいのだろうか、と自問する。
そのたびに、まあいいではないか。私にだってこのくらいの小さな幸せがあったっていいではないか、と自答し、中倉女流二段に対峙するのだった。
中倉女流二段は居飛車と振り飛車の対抗形を好む、ケレン味のない指し手が特徴である。ちょっと譬えが変態的で恐縮だが、容姿も指し手も、クリーミーな感じがする。癒される。だからこちらも、落ち着いて対局ができるのだ。
中倉女流二段は女流名人位戦B級リーグのほかに、女流王位戦リーグにも入っており、先日の1回戦では、室田伊緒女流初段との苦しい将棋を逆転勝ちした。中倉女流二段には、タイトルに挑戦する力量がある。ただそれを、本人が気付いていないだけだ。全国の宏美ファンのためにも、今期は頑張ってほしい。
そうそう、今日の指導対局の結果は? それはふたりだけの秘密である。
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