一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

タイトル戦21回の戦績

2024-05-07 23:19:23 | 将棋雑記
藤井聡太竜王・名人は現在22回目、23回目のタイトル戦を戦っているが、その前までの21回は全勝である。タイトル戦の勝敗が五分と考えると信じられない戦績で、藤井竜王・名人のケタ違いの実力が分かる。
これまで21回以上タイトル戦に登場した棋士は12名いるが、では、藤井竜王・名人以外の11名は、タイトル戦21回の時点で、どんな戦績だったのだろう。ちょっとまとめてみた。なおカッコ内は、個別の勝敗を合わせたものである。

藤井聡太竜王・名人 21-0(74勝15敗.831)
羽生善治九段 18-3(66勝34敗.660)
中原誠十六世名人 16-5(67勝36敗.650)
渡辺明九段 15-6(63勝39敗.618)
大山康晴十五世名人 15-6(67勝42敗.615)
谷川浩司十七世名人 13-8(62勝45敗.579)
森内俊之九段 11-10(53勝55敗.491)
佐藤康光九段 8-13(46勝63敗.438)
升田幸三実力制第四代名人 7-14(53勝64敗.453)
加藤一二三九段 7-14(47勝62敗.443)
米長邦雄永世棋聖 4-17(41勝70敗.369)
二上達也九段 2-19(31勝72敗.301)

藤井竜王・名人の「74勝15敗.831」が凄まじい。タイトル戦に出てくる棋士は一流ばかり。それなのにその勝率が、現在の通算勝率.841とほぼ同じだ。要するに藤井竜王・名人は、誰が相手でも関係ないということだ。ひとりだけレベルが違う気がする。
羽生九段の戦績も素晴らしい。ただそれでも、個別の戦績だと勝率が.650にガクンと落ちてしまう。これでも4勝2敗ペースだから誇れるのだが、上がすごすぎる。
以下はご覧のとおりだが、注目すべきは、タイトル戦の勝敗と個別の勝敗が、ほぼ比例しているということだ。二上九段などは悲惨な戦績だが、タイトル戦に登場すること自体が尊いことを、忘れてはならない。
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