第3期白玲戦第6局が22日、札幌市大通公園付近で行われた。大通公園といえば「さっぽろ雪まつり」のメイン会場で、私は平成元年から毎年お邪魔している(令和3年、4年を除く)。北海道には他の季節でも何度もお邪魔している。つまり大通公園付近は、私が最も訪れている観光地、といえる。そこで将棋を指しておカネをもらえる。(女流)棋士をうらやましく思う一瞬である。
里見香奈白玲の先手で対局開始。▲5六歩に、西山朋佳女流三冠は△3四歩。ここで里見白玲は▲6八銀と上がった。第2局、第4局はこの手で▲5八飛だったから、里見白玲の新たな研究手順、ということになる。
さらに里見白玲は、飛車先の歩を突かず袖飛車に出る。第2局、第4局はそこから居飛車に戻したから2手損になったが、この進行なら手損がなく、納得がいく。
その後居飛車に戻ったが、里見白玲の陣形は昭和の急戦そのもので、オールドファンには懐かしい。最近の戦法は研究され尽くされて、一周回って元に戻った感じだ。
後手の陣形も典型的な振り飛車美濃囲いだが、唯一の違和感は4筋の歩と銀が逆なこと。しかしそのため△3四歩が浮き、その歩を里見白玲に取られてしまった。
そこから飛車角聡交換になったが、これも昭和の対抗形の「あるある」である。
その後もごちゃごちゃした戦いが続くのだが、その雰囲気が昭和そのものである。昨今はすっきりした戦いが多く物足りないが、本局のような戦いが将棋の醍醐味なのだ。
その後もさらに、ごちゃごちゃした戦いが続く。形勢は里見白玲がよさそうだが、西山女流三冠にも逆転のチャンスはいくつもある。
だが、ついに里見白玲が勝ちを手繰り寄せたようだ。以下、193手まで里見白玲の勝ち。長いから名局、とは言わないが、本年度の有力な名局賞候補だろう。
これで双方3勝3敗、2期連続のフルセットとなった。男性タイトル戦では藤井聡太竜王・名人が圧倒的勝率なので最終局までもつれることがないが、やはりタイトル戦はフルセットがいい。
それにしても、里見白玲のすさまじき粘り腰よ。西山女流三冠も、若干目算が狂ったのではないか。
いずれにしてもここまで来たら、最終局は研究や実力云々よりも、運が強いほうが勝つだろう。最終局は28日(土)。どちらも持てる力を存分に発揮してほしい。
里見香奈白玲の先手で対局開始。▲5六歩に、西山朋佳女流三冠は△3四歩。ここで里見白玲は▲6八銀と上がった。第2局、第4局はこの手で▲5八飛だったから、里見白玲の新たな研究手順、ということになる。
さらに里見白玲は、飛車先の歩を突かず袖飛車に出る。第2局、第4局はそこから居飛車に戻したから2手損になったが、この進行なら手損がなく、納得がいく。
その後居飛車に戻ったが、里見白玲の陣形は昭和の急戦そのもので、オールドファンには懐かしい。最近の戦法は研究され尽くされて、一周回って元に戻った感じだ。
後手の陣形も典型的な振り飛車美濃囲いだが、唯一の違和感は4筋の歩と銀が逆なこと。しかしそのため△3四歩が浮き、その歩を里見白玲に取られてしまった。
そこから飛車角聡交換になったが、これも昭和の対抗形の「あるある」である。
その後もごちゃごちゃした戦いが続くのだが、その雰囲気が昭和そのものである。昨今はすっきりした戦いが多く物足りないが、本局のような戦いが将棋の醍醐味なのだ。
その後もさらに、ごちゃごちゃした戦いが続く。形勢は里見白玲がよさそうだが、西山女流三冠にも逆転のチャンスはいくつもある。
だが、ついに里見白玲が勝ちを手繰り寄せたようだ。以下、193手まで里見白玲の勝ち。長いから名局、とは言わないが、本年度の有力な名局賞候補だろう。
これで双方3勝3敗、2期連続のフルセットとなった。男性タイトル戦では藤井聡太竜王・名人が圧倒的勝率なので最終局までもつれることがないが、やはりタイトル戦はフルセットがいい。
それにしても、里見白玲のすさまじき粘り腰よ。西山女流三冠も、若干目算が狂ったのではないか。
いずれにしてもここまで来たら、最終局は研究や実力云々よりも、運が強いほうが勝つだろう。最終局は28日(土)。どちらも持てる力を存分に発揮してほしい。