名人戦第4局の陰に隠れて目立たなかったが、日本将棋連盟が22日、「達人戦」の創設を発表した。対局は6月からで、決勝戦は11月24日・25日が決定されているらしい。
さて「達人戦」といえば、2014年まであった「富士通杯達人戦」が浮かぶが、今回の正式名称は「達人戦立川立飛杯」である。また、前者は非公式戦だったが、今回は立派な公式戦らしい。
この出場資格が面白い。「50歳以上の現役棋士」で、今回は54名が該当する。年齢制限のある棋戦は、新人王戦や加古川青流戦などがあるが、「下限」を設けたのが斬新である。
ちなみに富士通杯達人戦も、第1回は50歳以上が出場条件だった。しかも上記のとおり非公式戦だったため、引退した二上達也九段が出場していた。賛否は別にして、現役を退いても現役と勝負ができるのが、頭脳ゲーム・将棋のいいところである。
富士通杯達人戦はその後ルールが変わり、40歳以上が出場資格となった。だが現役バリバリの谷川浩司十七世名人や羽生善治九段が出場棋士に該当し、勝負としては面白味がなくなった。そして上記の通り2014年をもって休止となったのだが、なるべくしてなったともいえた。
今回、棋戦のテイストが同じとはいうものの、「達人戦」という由緒ある棋戦名が、違うスポンサーによって復活したのは、よろこぶべきことだ。
50歳以上の将棋となれば、オールドファンには懐かしい戦法も出てくるかもしれないし、意外な棋士が活躍するかもしれない。いろいろ興味は尽きない。
ただ、私的には不満もある。
それは持ち時間で、今回の達人戦は、予選トーナメント1時間(秒読み1分)、本戦トーナメント30分(秒読み30秒)である。50歳以上になれば反射神経も衰えているだろうに、そこを30分の早指しは、いかがなものか。
察するに、持ち時間を短くすることによって、対局料が安く設定できたのかもしれない。
でも私は、将棋にしっかりと読みを入れてもらい、その棋士しか指せない構想や、終盤の一手勝ちを披露してもらいたいのである。それが30分では、読みの精度も落ちるのではないだろうか。
第2回からでも、持ち時間の増量をしてもらいたい。
さて「達人戦」といえば、2014年まであった「富士通杯達人戦」が浮かぶが、今回の正式名称は「達人戦立川立飛杯」である。また、前者は非公式戦だったが、今回は立派な公式戦らしい。
この出場資格が面白い。「50歳以上の現役棋士」で、今回は54名が該当する。年齢制限のある棋戦は、新人王戦や加古川青流戦などがあるが、「下限」を設けたのが斬新である。
ちなみに富士通杯達人戦も、第1回は50歳以上が出場条件だった。しかも上記のとおり非公式戦だったため、引退した二上達也九段が出場していた。賛否は別にして、現役を退いても現役と勝負ができるのが、頭脳ゲーム・将棋のいいところである。
富士通杯達人戦はその後ルールが変わり、40歳以上が出場資格となった。だが現役バリバリの谷川浩司十七世名人や羽生善治九段が出場棋士に該当し、勝負としては面白味がなくなった。そして上記の通り2014年をもって休止となったのだが、なるべくしてなったともいえた。
今回、棋戦のテイストが同じとはいうものの、「達人戦」という由緒ある棋戦名が、違うスポンサーによって復活したのは、よろこぶべきことだ。
50歳以上の将棋となれば、オールドファンには懐かしい戦法も出てくるかもしれないし、意外な棋士が活躍するかもしれない。いろいろ興味は尽きない。
ただ、私的には不満もある。
それは持ち時間で、今回の達人戦は、予選トーナメント1時間(秒読み1分)、本戦トーナメント30分(秒読み30秒)である。50歳以上になれば反射神経も衰えているだろうに、そこを30分の早指しは、いかがなものか。
察するに、持ち時間を短くすることによって、対局料が安く設定できたのかもしれない。
でも私は、将棋にしっかりと読みを入れてもらい、その棋士しか指せない構想や、終盤の一手勝ちを披露してもらいたいのである。それが30分では、読みの精度も落ちるのではないだろうか。
第2回からでも、持ち時間の増量をしてもらいたい。