一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第81期名人戦第4局・第1日目

2023-05-22 00:36:52 | 男性棋戦
第81期名人戦第4局(主催:毎日新聞社、朝日新聞社、日本将棋連盟)が始まった。
ここまで渡辺明名人の1勝、藤井聡太竜王の2勝。本局、渡辺名人が勝てばタイだが両者の対戦成績(渡辺名人4勝、藤井竜王18勝)を考えると、2-2になっても渡辺名人の分が悪い。つまり本局も「渡辺名人勝ち」が最低条件なのだった。
本局は渡辺名人が後手。対藤井戦4勝のうち3勝が後手番だが、偶然だろう。渡辺名人だって先手が欲しいはずだが、先後は交互だからしょうがない。
対局開始。藤井竜王は飛車先の歩を突き、角道を開け合った。ここで渡辺名人は△4四歩。
もはや予想された手で、以下もやはり雁木になった。先日ネットで見たのだが、角換わりの将棋は、AI上では先手必勝らしい。藤井竜王はその総ての形を把握していそうで、渡辺名人、とても藤井竜王の角換わりを受ける気にはならんだろう。
藤井竜王は左美濃。しかし玉はまだ入城していない。と、渡辺名人は早々に右桂を跳ねる。なんだか藤井竜王の指し手のようだが、渡辺名人が藤井将棋を研究した成果がこれだったのかもしれない。
さらに渡辺名人は右桂を五段目に跳ね、9筋に味をつけて、8八に歩を打った。
ここで藤井竜王が1時間以上の長考をし、封じ手とした。AIの評価は、先手指しやすし。ただ、消費時間は藤井竜王が1時間45分も多く消費している。いつも思うのだが、AIの形勢判断には、双方の消費時間(残り時間)の差が加味されていない。今回、1時間45分の差は小さくないと思うのだが、どうか。
なんだかんだ言っても、将棋は攻めているほうが勝つ。先攻した渡辺名人も十分であろう。2日目の戦いが楽しみである。
コメント
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