一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

本因坊戦のスケールダウン

2023-04-09 16:04:16 | プライベート
先日、囲碁の本因坊戦(主催:毎日新聞社)の規模縮小が発表された。今年の第79期から実施で、これがなかなかに衝撃的である。箇条書きすると

・優勝賞金…2,800万円→850万円
・挑戦手合…2日制七番勝負→1日制五番勝負
・リーグ戦→トーナメント戦

である。
参加棋士として最も重要な優勝賞金は7割減額。挑戦手合いの日程も短くなった。挑戦手合いに至る本戦も、局数と対局料が多くかかるリーグ戦から、一本勝負のトーナメント戦になった。
序列は棋聖、名人の次の3位だったが、王座、天元に抜かれ、5位に落ちた。
私は囲碁に疎いが、将棋の手練れが名人なら、囲碁のそれは本因坊というイメージがあった。事実歴史は古く、江戸時代以前からある。つまりそれほどのビッグネームを、毎日新聞は一般棋戦?程度にスケールダウンしてしまったわけだ。
本因坊を獲得した棋士は、「号」を名乗れる。そのくらい由緒ある棋戦だったから、毎日新聞も苦渋の決断だったと思われる。新聞不況の現在、そのくらい新聞社にはおカネがないということだ。
なお毎日新聞は将棋名人戦を主催しているが、こちらは幸か不幸か、2008年から朝日新聞社と共催している。もし単独開催だったら、名人戦も何らかの規模縮小、あるいは放出もあったと思うと、将棋界も他人事ではない。
現在は藤井聡太竜王のお陰で何度目かの将棋ブームが来ているが、藤井ファンになったひとが新聞を新たに購読するかとなると、それは「否」だろう。
私も長年ブログを書いているが、記事の中に新聞社名を書くことはほとんどない。それどころか、最近は指し手の符号を書くのも神経を遣うし、いろいろ面倒臭くなっている。
新聞復活に妙手はあるか。
コメント (2)
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