一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第81期名人戦第1局第2日目

2023-04-06 23:25:49 | 男性棋戦
第81期名人戦第1局、渡辺明名人の封じ手は玉寄りだった。以下、双方熟考の指し手が続く。
私はきょう1日ヒマで、本来ならABEMAにかじりついているのだが、きょうは午前中に耳鼻科に行き、午後はLPSA麹町サロンin DISに行き、中倉宏美女流二段と島井咲緒里女流二段に指導対局を受けることになっている。よって、映りのわるいスマホでしか、局面を見ることができない。
ま、名人戦より、ひろみとさおりである。
ABEMAは解説に森内俊之九段が登場した。その後解説や聞き手が代わり、聞き手は、その声から渡部愛女流三段と分かった。男性棋士がよく分からぬが、「六段」という言葉から、黒沢怜生六段と思われた。
ふたりは画面左下に個別に映っているのだが、左右がカットされているから、ふたりが肩寄せあってしゃべっているように見える。ちょっと不愉快である。
将棋は夕方までいい勝負だったが、徐々に形勢が開いてきた。予想通り、藤井聡太竜王がリードである。だがこのあたりで、渡辺名人に起死回生の一手があったらしい。
だが、渡辺名人は指せず。やがて名人の持ち時間もほとんどなくなり、苦しい形勢に加え、背後から時間に追われては、もうダメである。
将棋は結局、110手まで、藤井竜王の勝ちとなった。まあ、そうであろう。
しかし……。藤井竜王は居玉から仕掛けたわけだ。藤井(猛)システムも居玉の仕掛けだが、あれは玉の周りに金がひっついている。しかし藤井竜王のそれは本当に玉が孤立していて、あれでどうして戦えるのか、よく分からぬ。
もっともよく考えたら、かつて佐藤天彦九段も、名人戦で居玉で戦っていたものだ。角換わりの▲6八玉型や△4二玉型を見るまでもなく、令和の現代は、玉を囲うという概念が薄れているのかもしれない。
終局直後をリアルタイムで見て、気のせいかもしれないが、渡辺名人の落胆ぶりが目立った。まだ第1局が終わったばかりだが、先手番を落とした意味は大きい。
これで両者の通算対戦成績は、渡辺名人の3勝、藤井竜王の17勝となった。渡辺名人が防衛するには、ここからあと6局を4勝2敗で乗り切らねばならない。
無理だ……。ということは……。
藤井竜王の名人奪取の、カウントダウンが始まった。
コメント (3)
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