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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第1期白玲戦第3局

2021-10-04 00:19:47 | 女流棋戦
第1期白玲戦第3局は2日(土)、鹿児島県指宿市「指宿白水館」にて行われた。同所は2017年12月5日、羽生善治永世七冠が誕生したことで有名である。私の収入ではとても宿泊できないが、宿泊したら将棋が強くなれそうだ。
また指宿は砂蒸し風呂が有名で、私は近くにある「砂楽」でたびたび堪能している。砂に埋もれている間は文字通り指の先まで汗が出て、全身の毒が抜ける気がする。対局者の西山朋佳女流三冠、渡部愛女流三段も体験したはずで、いいデトックスになったと思う。
第3局は西山女流三冠の先手で、▲5六歩からスタート。以下西山女流三冠の先手中飛車になり、渡部女流三段の対策が注目された。
それは△3三角から△1二香で、第1局に続き穴熊の採用となった。だが私見ではその前に▲5五歩と位を取られているのが問題で、プロの見解がどうかは知らぬが、この位を取られた時点で、後手が作戦負けの気がするのである。
渡部女流三段は、銀桂交換の駒損から、△7九角成と馬を作る。しかしそこで▲5四歩(図)が絶好の手で、ここで西山女流三冠が面白くなったように思われた。

面白くなった、というのは文字通り、指し手を考えるのが面白くなったということで、ここから勝ち筋を探すのは楽しい作業だったと思う。
図で△5四同歩は▲2二角成△同金▲7九飛で先手勝ち。よって渡部女流三段は桂を取らずに△2四馬と引き揚げたが、これはつらい手だったと思う。
その後は飛車を取り合ったが、西山女流三冠がと金で取ったのに対し、渡部女流三段は桂を投資してしまった。ここでも微妙に渡部女流三段が損をした。
以下も少しずつ西山女流三冠がポイントを稼ぎ、最後は渡部玉を即詰みに討ち取った。渡部女流三段も一生懸命指したが、西山女流三冠が強かったということだ。
これで西山女流三冠の3勝0敗。これはある程度予想されたが、負けた側の渡部女流三段とそのファンはつらい。
「3連敗4連勝」は最初に3連敗しないと達成できない。などとヤボなことは言わない。とにかく渡部女流三段はとりあえずひとつ、ひとつ勝つしかない。
コメント (2)
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