一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

野原未蘭女流2級誕生

2020-09-02 00:26:55 | 女流棋士
9月1日は、和田はな女流2級のほかにもう一人、野原未蘭女流2級もデビューした。
野原女流2級は2003年8月生まれの17歳。女流アマ名人戦で3連覇するなど、数々の女性アマ棋戦で優勝経験があり、有名な女性強豪だった。
今回はアマ枠で出場した第28期倉敷藤花戦でベスト8進出を果たし、プロ転向を宣言したものだ。ただ野原女流2級は本年6月に東海研修会B2クラスに入会しており、規定の48局を消化すれば、女流棋士に転向できた。
ちなみに女性アマが女流公式棋戦で活躍し、そのままプロに転向した例は、過去に礒谷真帆女流初段がいる。すなわち礒谷女流初段は2018年・第12期マイナビ女子オープンで本戦ベスト8進出を決め、女流棋士になった。
なお長谷川優貴女流二段も2011年に似た経緯を辿っているが、長谷川女流二段の場合はマイナビ女子オープンで勝ち進んでいる最中に研修会で規定の成績を取り、一足先に女流棋士になったものである。
さて野原女流2級は富山県生まれで、小学生のころから鈴木英春アマに師事し、腕を磨いたらしい。得意戦法は鈴木アマ得意の「かまいたち」で、これがアマタイトルの原動力になったらしい。
そういえば石川県出身の田中沙紀さんも力戦が得意だが、北陸地域の女性は多かれ少なかれ、鈴木アマの影響を受けているのだろうか。
ただ誤解を恐れずに書けば、かまいたちなど鈴木アマ開発の戦法が、プロ相手に通用するとは思えない。野原女流2級は今後もかまいたちを採用するのだろうか。
とにかく17歳は若い。まあ田中さんの25歳も私から見ればはるかに若いが、将棋にはいろいろな戦法がある。いろいろ試してみて、自分に合う戦法を得意にするのがいいと思う。
ともあれ野原女流2級の活躍を祈るものだが、とりあえず倉敷藤花戦を頑張ってほしい。次の相手は怖いオバチャンだが、野原女流2級がしっかり指せば大丈夫、勝機は十分にある。
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