一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

新・悪夢の社団戦2019(2)

2019-07-16 00:07:11 | 社団戦

第1図以下の指し手。△4六歩▲3六銀△同玉▲3七銀△3五玉▲4六銀△4四玉▲5五金△同飛▲同銀△3四玉▲3五歩△同玉▲3六歩△2六玉▲2七歩△2五玉▲3五飛(投了図)
まで、 一公の勝ち。

第1図は何か好手を指されたら負けだと思っていた。そこで△4六歩は意外で、これには▲3六銀が好手。△3六同玉に▲3七銀~▲4六銀と活用できるのがミソで、銀1枚得をした感覚である。
△4四玉に▲5五金と活用できるのが大きく、これで100%勝ちになった。
しかし私は万全を期して、すぐには指さない。2002年3月に指されたA級順位戦・藤井猛九段と森内俊之八段の一戦で、詰んでいる藤井玉を前に、森内八段がゆっくりお茶を飲み、気息を整えていたことがあったが、あの気持ちが分かったような気がした。
▲3五飛(投了図)まで、詰み。しかし相手はまだ考えている。結局20数秒で投了となったが、社団戦はここまで執念深く指さねばならぬのだと勉強になった。

なお感想戦では、第1図から明快な後手勝ちの順は発見されなかった。どうも私が残していたようだが、形勢判断にブレがあるようでは前途多難だ。
チームは6勝1敗で、幸先いいスタートとなった。
ちょっと早いが、ここで昼食である。4階に寄るが、渡部愛女流三段の姿はやはりない。このプレゼントを持ったまま、私は1日を過ごすのだろうか。
さて昼食は、「千石ラーメン」のワンタンメンと決めている。しかしその千石ラーメンが、また見つからない。渡部女流三段へのプレゼント同様、ここのラーメンを食べないと落ち着かないのだが、見つからない。福しんはあったが入る気はせず、タイムアウトで対局場に戻った。
2回戦は「バーtobe」。酒と将棋を愛する集まりのようだ。
私は再び大将。以下藤宮氏、藤原息子、藤原パパ、Yam氏、三上氏、Akuさんの7名。藤宮氏は東大OBである。
相手は左利きの青年だった。Shin氏が来て、激励してくれた。Shin氏は大野教室からの参戦だが、2回戦は抜け番らしい。
私の後手で、初手▲4八銀。こういう時はムッとしてはならず、ふだん通りの手を指すのがよい。
私はタテ歩取りに出た。青年は▲7七金。そこで私が指し、青年が▲6八銀上と指したのが小ミスで、私は△7六飛と1歩を取る。▲7六同金は△8八角成と角を取って私が勝つ。
青年は▲6六銀と上がったが、このアドバンテージは守りたいと思った。
しかしこの後の方針を誤ったかもしれない。私はひねり飛車に拘ったが、これでは歩得を活かしきれなかった。ふつうに相居飛車の力戦にすべきだった。
将棋は難しい戦いになり、△7三桂に向けて、青年は▲6五桂と跳んできた。私は△6四歩と催促したが、疑問。▲7三同桂成△同玉の数手後、▲8五桂と打たれて痺れた。玉がどこに逃げても▲7三角があり、後手は香損を避けられない。
この後私も悪いながら反撃に転じ、面白い局面も生じたのだが、金銀をボロッと取られ、再び敗勢。しかし第1図の▲4八飛には、チャンスがきたと思った。

第1図は、▲8四馬の利きが外れれば△5九竜の王手飛車がある。それで私は△7五歩▲同馬△6三桂としたが、▲8六馬で、5九の地点に利かされてしまった。以下△7五歩にも▲6五銀と躱され、駒不足の私はもうダメである。もっと早くに△5二銀と成桂を外す順もあったのだがそれも逸し、最後は詰まされて負けた。
戻って第1図では、△7七歩▲同金を利かしてから△7五歩だった。以下▲同馬△6三桂に、馬の逃げ場が難しい。▲5七馬は△5九竜なので▲8四馬だが、そこで△7五歩(参考図)でどうか。

お互い時間がなかったこともあり、これならもう一波乱あった気がする。
私は7部で負けてガックリ。どのチームでも大将は強いのだ。
……いや、この将棋は私が序盤に歩得をした時点で、勝たねばならなかった。
チームは2勝5敗。副将の藤宮氏が勝ったのは知っていたが、あと1勝をしただけだった。
実はこれがベストで、チーム3勝4敗の負けがいちばんマズい。負けた4人が「自分が勝っていれば……」と、二度負けた気分になるからだ。
今回は14チームの出場なので、一戦あたりの比重が微妙に重い。もう一番も落とせなくなった。
3回戦は「棋心スピリッツ」。大将は私で、以下藤宮、Yam、Kan、山野、三上、Akuの各氏。藤原父子は2回戦で退席して、控え選手がいなくなってしまった。私はフル出場するつもりはなかったが、これでは出ざるを得ない。
私の相手は高校生か大学生くらいの青年だった。振ってもらって私の先手。▲7六歩△8四歩に、私はまたも中飛車に振った。▲5六歩に△5四歩としなかったので、▲5五歩と位を取った。
△1四歩には1回戦の端攻めが脳裏をよぎり、お付き合いしなかった。しかし端を受けられないようではダメである。
数手後の△4四銀には▲4五歩として追い返したが、この歩が伸びすぎの感もある。何だか相手がひ弱そうだから私も考慮半ばで指しているが、それはまずいパターンだと思った。

第1図から青年は△1三角と覗く。これが嫌味な手で、角成を防ぐ▲5七金左は、何かの時に切ってくる手があって面白くない。私は▲5九飛と引いたが、これで後手は次の手がないと思った。
ところが……。
(つづく)
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