goo blog サービス終了のお知らせ 

一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

3月5日の4時から男(前編)

2017-03-20 00:06:29 | 新・大野教室
5日(日)は前日に引き続き、大野教室に行った。前日あまりにも負けすぎたので、リベンジをしたかった。といっても夕方から出向く「4時から男」である。
教室に入ると、やや閑散とした感じだった。4日の入りを見て、「今月は(生徒数が)少ないかもしれない」とW氏がつぶやいたが、当たっている。さすがにスタッフはよく読んでいる。
大野八一雄七段は一休みしていた。
「昨日のSar戦はひどかったですね。いままで見たどの将棋よりも必勝形ですよ」
と大野七段。
「そうですか。角銀交換(の駒得)でしたしね」
「▲3八歩も受ける必要ないでしょ」
「△3六歩と突かれた時ですか」
「うん。あそこはいっぱい駒が利いてたから」
「……」
どうもSar戦では正常な読みができない。と、手合い係のW氏が、Sar君との手合いを付けた。「因縁の対決で…」。私は苦笑するばかりである。
Sar君の先手で、先手中飛車。私は超速△7三銀を目指したが、後手番なので一手違う。そのままスンナリ組めたが、それでいいのか。Sar君は▲4六銀~▲4五銀と出る手があったと思う。
私は7筋、Sar君は8筋から攻めて、どちらが早いかという展開。

第1図以下の指し手。△7五飛▲8五飛△7七歩成▲7五飛△6八と▲5一銀△5八と▲7二飛成△4四角▲8二飛(第2図)

▲8三歩成には△7七歩成も考えたが、冷静に△7五飛と浮いた。以下お前はお前、オレはオレ、の進行となる。
△6八とに▲同金は△8六角がある。以下▲7八飛△6八角成▲同飛△5七歩成は後手必勝であろう。ここまで読んでの△7五飛であった。とはいえ先手は、あえて角を使わせる手もあったと思う。
本譜に戻り、Sar君はスピード重視で▲5一銀。私は△5八とと取り、これは私に分があると思った。しかしSar戦ではいつも私がここからしでかすのだ。
▲7二飛成に△4四角は自玉の懐を拡げながら先手玉を睨んだ手だが、ややふるえている。構わず△4八とと踏み込んでよかった。
▲8二飛で詰めろを掛けられたが…。

第2図以下の指し手。△6二桂▲同竜△同角▲同飛成△3九角(途中図)

▲3九同玉△4八金▲2八玉△3八金▲1八玉△1七飛▲同玉△2八銀(投了図)
まで、一公の勝ち。

△6二桂と止めて、何とか勝ちになったと思った。
Sat君は観念して▲同竜以下形を作る。△3九角からは平易な詰みである。ではあるが、一手一手慎重に考えた。
Sar君からは久しぶりの勝利で、うれしかった。これで苦手意識が払拭できればいいのだが…。

2局目はOg氏に教えていただく。上手(後手)Og氏の三間飛車に、私は棒銀に出る。しかし▲3五歩突きをグズグズしていたら、盛大な作戦負けに陥った。私は穴熊に潜るが、これは不本意な展開だ。
Og氏は△8四に角を転回する。Og氏らしいダイナミックな角の使い方だ。
▲5八飛に、△5五歩▲同歩△同飛。▲2六に銀がいるため、私は飛車交換に応じられない。よって▲5六歩だが、これは情けなかった。
数手進んで△5六歩と突きだされたら私の負けだったが、別の手だったので▲8八の銀を▲7七銀と上がって我慢する。しかしそれも実らず、Og氏に攻め込まれ、敗勢。
△6七銀と打ち込まれ▲6八歩だがこれが錯覚で、△同銀成でタダだった。ああもうダメだ、と投了した。
感想戦。私がヘタをやったので、こちらは冴えない。棒銀に出たのに▲3五歩と突かなかったことにダメを出された。これはまあ当然であろう。ただ▲7七銀の辛抱はホメられた。
いずれにしても、修行が足りないと痛感した次第。
3局目はTakai君と指す。前局は私が二枚落ちで勝利したが、やっとこさだ。しかしまあ、同じ二枚落ちで指す。
序盤、私は△5五歩と突き、▲4五歩の位を解除できた。しかし銀交換になり、▲8二銀を防ぐため△7二金と上がらざるを得ず、ややつまらなかった。
私は△5四歩から△5三銀と打つ。しかしこれがつまらない手で、Takai君に▲4五銀と打たれシビレた。以下は▲4四歩と合わされ、数手後の▲4三歩が痛打。以下Takai君の的確な寄せに、あえなく土俵を割った。
どうもTakai君に二枚落ちは上手が厳しい気がする。
ほかに対戦相手もいなかったので、今度はTakai君と飛車落ちの手合いで指す。
Takai君は中飛車。振り飛車党なのだろうか。私は中央を手厚くして待ったが、Sar君は5筋から戦いを起こさず、左銀を右側に付けた。受けの棋風に思えた。

私はどこかで▲5六歩△同歩▲4四角と交換を目指されるほうがイヤだったが、▲8六角と上がってくれたので、だいぶラクになった。
本譜はTakai君の弱気に乗じて、私が攻め込む。これが利いて、私が勝勢。最後は△4六角が決め手。▲同玉なら△3七飛成まで詰むし、代わる手も一手一手。以下何とか勝つことができた。
今日は生徒が少ないからか、何となく局数が進まない。5局目はShin氏と指すことになった。
私の後手で、▲7六歩△3四歩▲7五歩。Shin氏は毎回趣向を凝らしてくるので楽しい。
(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする