一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

6月7日のLPSA芝浦サロン(前編)・美しい中倉宏美

2013-06-13 00:04:37 | LPSA芝浦サロン
世間はアベノミクスで沸いているが、ウチの仕事は注文が激減しており、青息吐息だ。こんなときこそ新たに品物を造るとか、仕事を覚えるとかすればいいのに…いやいや仕事があっても、それ以上に夜遅くまで頑張って仕事を覚えなければいけないのに、私は仕事を切り上げて、将棋に精を出してしまう。まさに人間のクズ。
勉強をしなければいけないのに、ついマンガを読んでしまう小中学生にも似ている。いや、私は小学生以下だ。現実逃避。何も言わぬオヤジの背中が私には辛い。こんな親不孝が世の中にいるだろうか。私のようなバカは、死ねばいいのだ。

というわけで7日(金)は、約4か月ぶりにLPSA芝浦サロンに出向いた。きょうの担当は中倉宏美女流二段。宏美女流二段は倉敷藤花戦で2連勝し、マッカランを獲得した。今回は宏美女流二段所望のお酒を聞きに行ったわけだった。
午後3時半の回を予約したので、その時間に入る。室内は宏美女流二段が6面指しの真っ最中だった。定員の4人を越えているから、これは大入り満員といえる。手合い係は大庭美夏女流1級だった。
生徒はR氏、Sug夫氏、Kur氏、Ya氏ら。最初の3人はLPSA駒込サロンからの知己で、R氏とここ芝浦で会うのはかなり久しぶりだ。
きょう7日の1部の回は、もともと石橋幸緒女流四段の担当だった。が、きょうになってHP上に、宏美女流二段一本の変更が発表された。
しかしR氏によると、事前に予約を入れたときから、この変更は決まっていたという。それならばもっと早く告知するのがスジで、このあたりの怠慢が、現在のLPSAを象徴しているともいえる。
Kur氏の将棋が終わったところで、そこに入る。R氏の左だ。これで変わらず6面指しではあるが、こちらは3時半の予約を入れているから、別に悪びれない。
「久しぶりですね」
と宏美女流二段。宏美女流二段とお話するのは「阿佐ヶ谷トークショー」以来約1年ぶり。指導対局に至っては、2011年8月以来、約1年9か月ぶりだ。
「ああ、すみません」
通院している病院に勝手に行かなくなって、再び顔を出したようなバツの悪さだ。しかし何度も書いているが、拙宅から田町までは遠いのだ。
右のR戦は、R氏がうまく指している。このまま行けばR氏の快勝となるが…。
私は宏美女流二段に、2011年からの対戦表を見せる。宏美女流二段は忘れているに違いないが、私たちは「ワイン勝負」もやっていたのだ。これは芝浦サロンで12戦して、宏美女流二段が先に8勝するか、私が先に5勝するかで覇を競うもので、もし宏美女流二段が勝てば、ご褒美にワインをプレゼントする、というものである。
2011年当時は年内に決着するとフンでいたが、私が芝浦から遠のいたため、いまだにこの対決を続けているのであった。
私の先手で、対局開始。▲7六歩と指すつもりが、手が震えて、6七と5七の歩を飛ばしてしまった。
「オホホホ」
と宏美女流二段に笑われる。
「すみません、独身の先生に教えていただくのは久しぶりなもので…」
宏美女流二段の顔を見ると、ずいぶん綺麗である。まつ毛が長くなって、目がパッチリし、その奥の瞳もキラキラ輝いている。何か癒し系のオーラがフワーッと発散されている感じで、ウソ偽りなく書くが、いままでこんなに美しい宏美女流二段を見たことはなかった。
宏美女流二段は、今年度6勝0敗。香川愛生女流初段と並んで最多勝で、この好調がハリとなり、神々しいまでのフェロモンを醸し出しているのかもしれなかった。
右のR氏も、
「ひろみ先生、綺麗ですよね」
と、当人にストレートに述べていた。
私の将棋は角換わり相腰掛け銀となった。世間では社会人がシャカリキに働いているのに、私は仕事を抜け出して女流棋士と将棋を愉しむ。人生の落伍者を自覚する。
宏美女流二段が手合いカードを見て、
「松尾さんの(指導の)ときにいらしてるんですね」
とつぶやく。
「いえいえ、それはホラ、松尾さんが去年休場してて、今年復帰したから、それで…」
何も悪いことをしてないのに、私は動揺する。刑事の追及にアワを食って自白してしまう容疑者のごとくだ。まったく情けない。
右のR氏の将棋は、やや怪しいところも出ているが、まだR氏の優勢。と、そのR氏から、前夜にアップした当ブログの内容について、イエローカードの指摘を受けた。
その部分は私も気になっていたところで、いらぬトラブルは避けるほうがよい。私は中座するとスマホを繰り、該当箇所を一部削除した。惜しい所ではあるが、関係者に迷惑を掛けるわけにはいかない。
ところが戻ってくると、R氏が敗勢になっていた。このままスンナリ終わるまいとは思ったが、これだけ見事に上手のワナに嵌まるとはR氏、さすがに千両役者というほかはない。
私のほうは、中盤で金捨ての鬼手が出て、私の優勢となった。
R氏のところが終わったようだ。R氏は指導対局は久しぶりだったが、期待通りの指し手を見せてくれた。これは紛れもない、R氏の名局だった。
私の将棋は、以下もむずかしいところはあったが、緩めていただいた。
ほかの対局者もいるのでアレだが、感想戦は行う。私が未婚の女性と会話をするのは将棋のときぐらい。これが貴重な時間なのである。
宏美女流二段が正面に座り、しばらく感想を述べ合っていると、なんだかすごく、気持ちがよくなった。宏美女流二段が、癒しのオーラを発散していたのだろう。きょうの宏美女流二段は、本当に美しかった。
「ところで先生、私は先生にマッカランを差し上げることになっています」
「……?」
「先生は倉敷藤花戦で2連勝されました。ほかに2連勝した人は(まだ)いないので…」
「あ、そうなんですか」
「(プレゼントの件、)知りませんでした?」
「そういえば、(誰かから)聞きました」
やっぱり…。うまくいけばしらばっくれることもできるかと思ったが、誰かがバラしていた。石橋女流四段か美夏女流1級あたりが怪しいが…。まあいい。
宏美女流二段は賞品を固辞したが、それに応じたら男がすたる。宏美女流二段には、好きなお酒を考えてもらうことになった。
(つづく)
コメント (6)
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