八十路徒然なるままに

かげろうの夕べを待ち、夏の蝉の春秋を知らぬもあるぞかし。つくづくと一年を暮すほどだにもーーー。徒然草より

禍福倚伏

2013年03月22日 20時45分08秒 | Weblog
[ 禍福倚伏 ]=かふくいふく= 福の中に禍が潜み、禍の中に福が潜むように、災いと幸せは、順繰りにおとずれるものたいいうこと。新明解より。原発事故が、この言葉のようにも思える。[ 禍 ]は、原発事故そのもののようだ。[ 福 ]は、原発で発電された電気の、恩恵にあずかっている。いいことばかりは、続かない。画像は、原発の事故があった、その月の20日の14時に計測して、発表されたもの。当時、市役所に取に行ったお知らせの中の一枚。勿論、隣組に配布したもの。隣組に配布しながら声をかけていた。その頃は、放射線のことよりも、日常生活のこと、水や、食べ物、車の燃料で、苦労をしていた。幸い、電気が使えた。明かりがあり、冷蔵庫の中の食べ物が食べれた。画像では読み取れないかもしれないが、最後の行には、「胃のⅩ線検診、一回当たりの放射線量は、600マイクロシ-ベルトだが、暫定値のうち、最も高い飯館村の測定値は、これを十分下回っており、健康に影響ないレベルと考えられます」とある。放射線のことを、疑いはじめれば、「疑心暗鬼」が、ますます、怖さが増すのかもしれない。「安全だ」と発表しているのだから、「安心」している。[禍福倚伏]。今の世の中はこの言葉のようにおもえる。
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