冷たい風のような火

メモ書きですが、それにしても何で公開の場で書くんでしょうね。

とてもいい本です 「宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八」

2018-03-02 15:39:02 | 息抜き
新聞などの書評欄でも高い評価を得ている、とても読みやすい新書です。

宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八

宇宙開発・探査の歴史についてあまり詳しくない人はもちろん、ある程度知識のある人でもとても楽しめると思います。アポロやボイジャーについてはある程度知っていても、その裏で科学者や技術者がどんな夢や問題意識を持って仕事してきたのか、プロフェッショナル 仕事の流儀とかの感覚で楽しめます。さらに、惑星探査を超えて地球外生命体の探査についての部分はイマジネーションを掻き立てられます。そう、イマジネーション。これがこの本のキーワード。著者も何度もそれを強調されているのですが、本当にイマジネーションって大事だと思います。想像力と好奇心が人生を決めますよ。人生の豊かさを。この本は特にイマジネーションについてフォーカスして書かれています。想像してみよう、と何度も促されます。

純粋に、本気で夢を追い、イマジネーションを働かせている人は、短期的な利益や目の前の問題を超えたものが自然に見えてくるものです。優れた経営者も同じだけど。宇宙のことを考えれば、それは当然時間の感覚が日常生活とは全然異なるものが多くて、その夢を実現しようと本気で考えれば、短期的な利益のために地球を害する政治や経済には困惑してしまう。そんな感覚にも激しく共感します。

子供のころから宇宙にもエンジニアリングにもサイエンスにも興味なかった人でも、純粋に楽しめる本です。なぜならイマジネーションを刺激され、短期的な利益や問題から離れた視点を提供され、圧倒的に大きなものに対峙して謙虚な気持ちにさせられるから。
中学生に読んで欲しいと思うと同時に、Politically correctなことに心を砕いて小さくまとまったりストレスためている現代社会人にも読んで欲しいと思う。


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