9月のお彼岸の3連休。月曜にお墓参りに行くことにして、土日は八ヶ岳に行ってきました。
苔むした森林や火山ならではの荒々しい火口風景、岩稜、そして高山植物など、いろんな売りがあって早く行ってみたいと思っていたのだけど、今年の夏は週末の天気が今ひとつだったりして後回しになっていました。
高山植物は既に時期を過ぎ、紅葉には早いという微妙なタイミングでしたが、秋晴れの絶景を狙った山行は大当たり。
充実したテント泊登山となりました。神に感謝。
1. 日程とコース
ちなみに、八ヶ岳というのは山の名前ではなく山塊の名称です。山脈みたいなもんですね。
それは昔から聞き知っていたのですが、どんな峰があるのかを知ったのは登山を始めてから。つまり今年の初夏に地図を買ってからです。
そして地図を見ながら考えると、どうしても主峰(この中で一番高い山)に目が行きますな。八ヶ岳の場合は赤岳(標高2,899メートル)です。
赤岳に目標を決めれば自ずとアプローチや宿泊地点が絞られるので、あとは時間が許す範囲でコースを決めればよい訳で。
加えて今回は木曽駒ヶ岳に続いて楽チンテント泊を狙います。
楽チンテント泊の定義は、テント泊の重装備を背負って山頂を目指さなくてもいいこと。山頂へのアタック前にテント場があり、そこから山頂への登りは軽装でOKというパターンです。
赤岳の直下に、湧き水が美味しいと評判の行者小屋という山小屋があり、そこのテント場を使います。
結果、以下のような日程とコースに。時間は地図に記載されているコースタイム。
0日目(9月20日) 22:40竹橋発のバス(毎日アルペン号)にて車中泊で登山口の美濃戸口へ
1日目(9月21日) 5:00美濃戸口(南沢経由)→8:00行者小屋(テント設営などで45分ほど)→9:20赤岳鉱泉→11:10赤岩の頭→11:30硫黄岳→12:40横岳→13:25地蔵の頭→14:30(地蔵尾根経由)行者小屋
2日目(9月22日) 5:20行者小屋→7:10(文三郎尾根経由)赤岳→8:20中岳→8:40阿弥陀岳→9:50行者小屋(撤収作業1時間ほど)→13:20(南沢経由)美濃戸口
2. 硫黄岳の絶景が印象的な1日目
初日は時間的に余裕があるので、テント場から離れた硫黄岳を攻略することにします。頂上の爆裂火口が有名です。
ピークハントと爆裂火口目当ての軽い気持ちで登ったのですが、実は今回の山行で一番の景色を拝むことができたのはこの硫黄岳だったかもしれません。
八ヶ岳らしい苔むした樹林帯が続く道をひたすら1時間半以上登ると、森林限界を越えて視界が開けます。すると、急に硫黄岳から横岳に連なる稜線が視界に飛び込んできます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/d7/f80ec981e5ad4f9579bd7786629e3b8f.jpg)
更に登ると、赤岩の頭というピークに出ます。白い花崗岩の砂とハイマツの緑が印象的な場所です。
ここからの眺めはまさに絶景。快晴で360度見渡せたので、八ヶ岳連峰だけでなく、蓼科と霧ケ峰、南アルプス、中央アルプス、木曽御嶽山、北アルプス、下に目を転じれば諏訪湖など、とにかく全てが見渡せました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/85/5186bc7bffabc6cc6dcba7cadc2eda1a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/87/3976afb7c31c963d0dcc9710782975e4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/2a/ded11ae1566f74e0ffb91a68711bebae.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/4c/135124bb4136ef76254eac14f4705fbd.jpg)
ここで会った何度か八ヶ岳にいらしている方の話だと、こんなに見晴らしがよかったのは初めてだとか。幸運を神に感謝。
そして、硫黄岳山頂。これがまた凄い。広い山頂の風景は日本ではないみたい、と言うか、山頂ではないみたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/b8/5b582c9ff4073f9a0c1caa20dff08489.jpg)
もちろん爆裂火口も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/b3/4e6429e1a25cf46aed16b779959e050a.jpg)
山頂が広いので、ガスがかかっていたら迷いやすいのでしょう。ケルンが多くありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/21/b2e37b81ec1a91800662864312069d1e.jpg)
硫黄岳を堪能したら、横岳に向かいます。
初夏ならば高山植物の宝庫らしいですが、9月ではそれは望めません。
アップダウンの激しい、鎖場やハシゴの多い険しい道を進みます。結構体力使いますね。
宝剣岳で危険な岩場を体験していたので、それに比べれば楽勝という気持ちで望めました。これだけ連続して切り立った道が続くと楽しいものです。まあ、その時は結構必死なんですけど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/82/4dc7f2543d00497f79bd374454aba519.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/a7/8f7f3fc4a9a6d2d3086a91e5a3a0c073.jpg)
ダケカンバが黄色くなりかけていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/c0/a21b0a2f6eef5713e0e33832e4f947d6.jpg)
この日は赤岳には登らず、手前の地蔵の頭から小屋に向けていったん下山します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/d8/53eb9d358618ae9707a0e91de08fbbc3.jpg)
しかし、稜線からの眺めは素晴らしい。これは横岳方面。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/29/c1e79b411965968dae4a7752cc981126.jpg)
赤岳は富士山と同時に拝めます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/bd/3b811756c46553a4cb1ba9aed5ad0cbd.jpg)
3. 行者小屋テント泊のメリット
何よりも、赤岳・阿弥陀岳・横岳を眺められるロケーションと、美味しい湧き水が最大のメリットでしょう。
飲み物や食べ物(おでんが名物らしい)だけでなく、ビールやお酒も売っているので、わざわざ苦しい思いして持ってこなくても楽しめます。
しかし、ここでは中山展望台という、小屋から歩いて10分程度の天然の展望台をご紹介したい。
ここ、赤岳と横岳を完全に視界に捉えられる絶景ポイントです。意外と訪れる人は少ないようですが。
私はここで夕日に染まる赤岳・横岳を楽しみました。私のほかにはもう一人、やはり東京から単独で来られている方がいらしただけでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/29/831a2b2ab261a983731ac9ddbf552f34.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/bf/7af064c11a6c55bd1062b526bfb233de.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/6e/78f86173dfc88648e41784343f9e21b6.jpg)
4. 急な岩場が楽しい2日目
起きてみると霜が降りていましたが、テント泊は暖かく感じました。まだまだ3レベル(マイナス6度まで対応)のシュラフで大丈夫なようです。
そして、いよいよ主峰に挑みます。どこから登っても急登で厳しいコースなのですが、それは短時間で高度が稼げるということでもあります。
急な階段や鎖場、そして稜線に出てからは足を踏み外すと重症以上は免れなそうな急峻な岩場を登りつつ、1時間20分程度で頂上に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/e8/90b9dbb1c57942f8a6bf6694e0ee618d.jpg)
山頂は狭いものの登頂者でにぎわっています。結構苦労する登りですからね。皆興奮気味ですわ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/d5/14f8a344350979c641029f40e9579aa0.jpg)
山頂からは富士山が大きく見えます。写真は雲海に浮かぶ富士山。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/11/1544253bf8154b5866af7c709b176205.jpg)
赤岳は見ても雄大だし、登っても適度に厳しくて好きな感じですね。やはり主峰は貫禄があります。
さて、この後は阿弥陀岳に向かいますが、途中に中岳というピークを挟んで メートルくらい下ってから登り返すので、楽ではないです。
しかも、阿弥陀岳山頂への道は赤岳以上に急峻。滑落事故が多発してもおかしくないと思われるようなところです。
まあ、こういうところを経て登頂すると満足感が大きいんですけど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/b4/c8b1c9637bb111e49220807ef613f902.jpg)
山頂からは南アルプスが間近に見えます。鳳凰三山に続いて、甲斐駒ヶ岳にも挑戦したいものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/11/661113cebdd87d16ce89c418f261aea0.jpg)
下山時に見上げると、阿弥陀岳も紅葉が始まっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/2e/755c21181776c12fff764e1773a21f02.jpg)
ペース配分としては、1日目は絶景に興奮して走り回って写真撮ったり景色見ながら昼食をゆっくり取ったりしましたが、コースタイムとほぼ変わらずでテント場に戻ってきました。1時間以上余裕があるということですね。
2日目は、下に記すように膝が悲鳴を上げるまではほぼコースタイムどおりでした。膝の痛み耐えて赤岳、阿弥陀岳の急な登り・下りを行くのは楽ではなかったですが。
5. そろそろトレッキングポール買おう
ということで、お天気に恵まれた充実した山行だったのですが、1つだけ問題が。
下山が下手で前々から少しずつ痛めていた膝が、ついに悲鳴を上げました。別に靭帯に問題が発生とかいうわけではないのだけれど、最後は右ひざの痛みのために沢沿いの岩場を下りる時には(土の道より膝への負担が大きい)ツアーで来ている高齢者以下のスピードという惨状に。
何となくポールはうまく使えないような気がしてこれまで利用していなかったけど、何とかして膝への負担を減らさないとこれ以上厳しい山行は不可能だと悟ったよ。
深い森の奥に勇壮な峰々が鎮座する八ヶ岳は、期待以上に登って楽しく、景色も美しいところでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/44/cfbe3e1870b6c3f65f32dc7d22778e81.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/61/49270251f35f4c31db3b79498662b525.jpg)
富士山も比較的近いので大きく見えるし、南アルプスから北アルプスまで見渡せる大パノラマは、まさに自然の大展望台ですな。
天狗岳などの北八ヶ岳の山々にも挑戦したいし、南八ヶ岳でも権現岳などにはまだ登っていないので、今度は別のシーズンで違った雰囲気を楽しみたいと思います。
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冷たい風のような火を燃やすものたち
冷たい風のような火 by icyfire is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 2.1 Japan License
苔むした森林や火山ならではの荒々しい火口風景、岩稜、そして高山植物など、いろんな売りがあって早く行ってみたいと思っていたのだけど、今年の夏は週末の天気が今ひとつだったりして後回しになっていました。
高山植物は既に時期を過ぎ、紅葉には早いという微妙なタイミングでしたが、秋晴れの絶景を狙った山行は大当たり。
充実したテント泊登山となりました。神に感謝。
1. 日程とコース
ちなみに、八ヶ岳というのは山の名前ではなく山塊の名称です。山脈みたいなもんですね。
それは昔から聞き知っていたのですが、どんな峰があるのかを知ったのは登山を始めてから。つまり今年の初夏に地図を買ってからです。
そして地図を見ながら考えると、どうしても主峰(この中で一番高い山)に目が行きますな。八ヶ岳の場合は赤岳(標高2,899メートル)です。
赤岳に目標を決めれば自ずとアプローチや宿泊地点が絞られるので、あとは時間が許す範囲でコースを決めればよい訳で。
加えて今回は木曽駒ヶ岳に続いて楽チンテント泊を狙います。
楽チンテント泊の定義は、テント泊の重装備を背負って山頂を目指さなくてもいいこと。山頂へのアタック前にテント場があり、そこから山頂への登りは軽装でOKというパターンです。
赤岳の直下に、湧き水が美味しいと評判の行者小屋という山小屋があり、そこのテント場を使います。
結果、以下のような日程とコースに。時間は地図に記載されているコースタイム。
0日目(9月20日) 22:40竹橋発のバス(毎日アルペン号)にて車中泊で登山口の美濃戸口へ
1日目(9月21日) 5:00美濃戸口(南沢経由)→8:00行者小屋(テント設営などで45分ほど)→9:20赤岳鉱泉→11:10赤岩の頭→11:30硫黄岳→12:40横岳→13:25地蔵の頭→14:30(地蔵尾根経由)行者小屋
2日目(9月22日) 5:20行者小屋→7:10(文三郎尾根経由)赤岳→8:20中岳→8:40阿弥陀岳→9:50行者小屋(撤収作業1時間ほど)→13:20(南沢経由)美濃戸口
2. 硫黄岳の絶景が印象的な1日目
初日は時間的に余裕があるので、テント場から離れた硫黄岳を攻略することにします。頂上の爆裂火口が有名です。
ピークハントと爆裂火口目当ての軽い気持ちで登ったのですが、実は今回の山行で一番の景色を拝むことができたのはこの硫黄岳だったかもしれません。
八ヶ岳らしい苔むした樹林帯が続く道をひたすら1時間半以上登ると、森林限界を越えて視界が開けます。すると、急に硫黄岳から横岳に連なる稜線が視界に飛び込んできます。
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更に登ると、赤岩の頭というピークに出ます。白い花崗岩の砂とハイマツの緑が印象的な場所です。
ここからの眺めはまさに絶景。快晴で360度見渡せたので、八ヶ岳連峰だけでなく、蓼科と霧ケ峰、南アルプス、中央アルプス、木曽御嶽山、北アルプス、下に目を転じれば諏訪湖など、とにかく全てが見渡せました。
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ここで会った何度か八ヶ岳にいらしている方の話だと、こんなに見晴らしがよかったのは初めてだとか。幸運を神に感謝。
そして、硫黄岳山頂。これがまた凄い。広い山頂の風景は日本ではないみたい、と言うか、山頂ではないみたい。
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もちろん爆裂火口も。
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山頂が広いので、ガスがかかっていたら迷いやすいのでしょう。ケルンが多くありました。
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硫黄岳を堪能したら、横岳に向かいます。
初夏ならば高山植物の宝庫らしいですが、9月ではそれは望めません。
アップダウンの激しい、鎖場やハシゴの多い険しい道を進みます。結構体力使いますね。
宝剣岳で危険な岩場を体験していたので、それに比べれば楽勝という気持ちで望めました。これだけ連続して切り立った道が続くと楽しいものです。まあ、その時は結構必死なんですけど。
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ダケカンバが黄色くなりかけていました。
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この日は赤岳には登らず、手前の地蔵の頭から小屋に向けていったん下山します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/d8/53eb9d358618ae9707a0e91de08fbbc3.jpg)
しかし、稜線からの眺めは素晴らしい。これは横岳方面。
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赤岳は富士山と同時に拝めます。
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3. 行者小屋テント泊のメリット
何よりも、赤岳・阿弥陀岳・横岳を眺められるロケーションと、美味しい湧き水が最大のメリットでしょう。
飲み物や食べ物(おでんが名物らしい)だけでなく、ビールやお酒も売っているので、わざわざ苦しい思いして持ってこなくても楽しめます。
しかし、ここでは中山展望台という、小屋から歩いて10分程度の天然の展望台をご紹介したい。
ここ、赤岳と横岳を完全に視界に捉えられる絶景ポイントです。意外と訪れる人は少ないようですが。
私はここで夕日に染まる赤岳・横岳を楽しみました。私のほかにはもう一人、やはり東京から単独で来られている方がいらしただけでした。
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4. 急な岩場が楽しい2日目
起きてみると霜が降りていましたが、テント泊は暖かく感じました。まだまだ3レベル(マイナス6度まで対応)のシュラフで大丈夫なようです。
そして、いよいよ主峰に挑みます。どこから登っても急登で厳しいコースなのですが、それは短時間で高度が稼げるということでもあります。
急な階段や鎖場、そして稜線に出てからは足を踏み外すと重症以上は免れなそうな急峻な岩場を登りつつ、1時間20分程度で頂上に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/e8/90b9dbb1c57942f8a6bf6694e0ee618d.jpg)
山頂は狭いものの登頂者でにぎわっています。結構苦労する登りですからね。皆興奮気味ですわ。
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山頂からは富士山が大きく見えます。写真は雲海に浮かぶ富士山。
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赤岳は見ても雄大だし、登っても適度に厳しくて好きな感じですね。やはり主峰は貫禄があります。
さて、この後は阿弥陀岳に向かいますが、途中に中岳というピークを挟んで メートルくらい下ってから登り返すので、楽ではないです。
しかも、阿弥陀岳山頂への道は赤岳以上に急峻。滑落事故が多発してもおかしくないと思われるようなところです。
まあ、こういうところを経て登頂すると満足感が大きいんですけど。
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山頂からは南アルプスが間近に見えます。鳳凰三山に続いて、甲斐駒ヶ岳にも挑戦したいものです。
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下山時に見上げると、阿弥陀岳も紅葉が始まっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/2e/755c21181776c12fff764e1773a21f02.jpg)
ペース配分としては、1日目は絶景に興奮して走り回って写真撮ったり景色見ながら昼食をゆっくり取ったりしましたが、コースタイムとほぼ変わらずでテント場に戻ってきました。1時間以上余裕があるということですね。
2日目は、下に記すように膝が悲鳴を上げるまではほぼコースタイムどおりでした。膝の痛み耐えて赤岳、阿弥陀岳の急な登り・下りを行くのは楽ではなかったですが。
5. そろそろトレッキングポール買おう
ということで、お天気に恵まれた充実した山行だったのですが、1つだけ問題が。
下山が下手で前々から少しずつ痛めていた膝が、ついに悲鳴を上げました。別に靭帯に問題が発生とかいうわけではないのだけれど、最後は右ひざの痛みのために沢沿いの岩場を下りる時には(土の道より膝への負担が大きい)ツアーで来ている高齢者以下のスピードという惨状に。
何となくポールはうまく使えないような気がしてこれまで利用していなかったけど、何とかして膝への負担を減らさないとこれ以上厳しい山行は不可能だと悟ったよ。
深い森の奥に勇壮な峰々が鎮座する八ヶ岳は、期待以上に登って楽しく、景色も美しいところでした。
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富士山も比較的近いので大きく見えるし、南アルプスから北アルプスまで見渡せる大パノラマは、まさに自然の大展望台ですな。
天狗岳などの北八ヶ岳の山々にも挑戦したいし、南八ヶ岳でも権現岳などにはまだ登っていないので、今度は別のシーズンで違った雰囲気を楽しみたいと思います。
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冷たい風のような火を燃やすものたち
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