紅葉シーズンの尾瀬、2日目は尾瀬沼方面に散策し、大清水の登山口に下山するハイキングです。10月9日の祝日の月曜日の記録です。
前日は黄金色と言うか濃い橙色と言うか、輝く草紅葉の尾瀬ヶ原を堪能しました。特に夕暮れ時に夕日に照らされて濃く染まる湿原は圧倒的な美しさでした。で、夕暮れの次の劇場は当然夜明け。尾瀬ヶ原と言えば朝靄が有名ですが、朝靄に覆われた草紅葉の湿原は想像するだけで幻想的。そのシーンを楽しみます。
朝5時20分頃、この日は比較的気温が高かったので霧氷を楽しむことはできませんでしたが、その分寒さも辛くない朝です。テントを抜け出て尾瀬ヶ原に向かいます。期待通り朝靄が出ており、既に幻想的なシーンが始まっていました。多くの人がカメラを構えています。
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振り返って見晴方面。人が出てきています。山小屋にはまだ灯りが残っています。
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燧ケ岳は山頂に雲がかかっています。上空は風がある感じなので、取れそうですけど。
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朝靄の奥に見える白樺の林にズームしてみる。
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ちょっと明るくなってきました。
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靄に煙っているのではっきりとした日の出ではないですが、実際にはもう太陽が上がってきているのでしょう。
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燧ケ岳もちょっとした朝焼け。
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だいぶ明るくなって、草紅葉の黄金色がハッキリしてきました。まだ煙っていますが、朝靄の舞台は終わりですね。
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見晴に戻ると、小屋泊の方々も徐々に出発されていきます。私は、この日もマッタリプランなので7時半までに出発すればよいと思っており、ゆっくりとテントをたたんで朝食とコーヒーを取りました。
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テント場を管理されている燧小屋の東側から続く道を行くと、尾瀬沼および燧ケ岳への登山道方面です。この日はこの道を通って尾瀬沼に向かいますが、燧ケ岳には登りません。道に入って直ぐ、綺麗に紅葉した林の中を進みます。
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葉の色は相変わらず様々です。
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濡れていて滑りやすいですが、尾瀬の木道は雰囲気がよくて癒されます。
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進行方向右手は時々樹間から相対する山を眺められますが、あちらの紅葉も綺麗です。
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白樺と思われますが、巨木。大迫力の紅葉。
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拡大するとこんな感じ。
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足元には可愛いキノコもちらほら出てきます。
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目線を上げて隣の山を見ても紅葉。
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目線を下げて落ち葉を見ても紅葉。
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しかし、木道は濡れていると相当滑りますね。派手に2回ずっこけました。アルプスの縦走でも今年は一回もずっこけていないのですが、まさか尾瀬の木道でコケるとは。
それでも順調に進むと、白砂田代という湿原に出ます。尾瀬沼から10分ほどの位置にある湿原で、ここまで来るともう尾瀬沼は目と鼻の先。
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この湿原の草紅葉も、やはり美しい黄金色。
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池塘も可愛いです。
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綺麗な湿原で、木道の脇に作られたスペースでちょっと休憩しつつ雰囲気を楽しみます。しばらくしたら、いよいよ尾瀬沼に向けて出発。
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尾瀬沼の北西の端、沼尻に着きました。ここにあった休憩所は火事で焼失しており、その立て直しが計画されているようです。それでも仮の休憩場所のようなものがあり、皆さんそこに腰を下ろしつつ尾瀬沼の景色を楽しんでいます。
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ここからは時計回りでビジターセンター方面(尾瀬沼の南方)に向かいます。尾瀬沼の北側には燧ケ岳がそびえているのですが、燧ケ岳と尾瀬沼の間は湿原になっています。だからこのように尾瀬らしい風景。
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で、北側を見れば燧ケ岳。
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暫く行くと樹林帯に入りますが、随所で沼への展望が開けます。
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鷺と鴨のコラボ。
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鴨は実はたくさんいました。
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燧ケ岳への登山道との分岐を経て、浅湖湿原の辺りに出ました。向こうには長蔵小屋など、尾瀬沼ビジターセンター周辺の建物が見えてきました。
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周辺の木は背が高く、太陽との位置の関係で結構いい感じ。
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振り返ると燧ケ岳が見えました。
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盛夏にはニッコウキスゲで有名な大江湿原はこの奥の方ですかね。時期を合わせて行ってみたいけど、すごく混むんだろうな。
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引き続き、湿原の木道を行きます。
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ここまで来ると、湿原越しの燧ケ岳が見られます。
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ちょっと視線をずらして、尾瀬沼の一部と燧ケ岳を両方入れた図。
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さて、尾瀬沼ビジターセンターの休憩所のところに出ました。時刻は9:40頃で、少し休んでビジターセンターを見学し、10時過ぎに出発すれば1時に大清水の登山口を出るバスに間に合うでしょう。ホントは2時過ぎのバスでもいいんですが、そこは自然体で、紅葉を楽しみながら自分のペースで歩いた結果に任せようと思っていました。
尾瀬沼ビジターセンターの展示物は結構面白いです。写真には収めていませんが、動植物の解説や野鳥の声を聞くことのできるシステム、桧枝岐村の歴史や暮らしなどを紹介したものなど、どれも興味深いです。
で、10時少し過ぎに出発。まずはここから20分くらいの、尾瀬沼の南端である尾瀬沼山荘を目指します。途中、尾瀬沼越しに燧ケ岳を撮影できるスポットがあり、皆さんここで記念写真などを撮っています。
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ちょっと雪を被っていたりすると趣が違うんでしょうけどね。まだそこまで寒くない。
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尾瀬沼山荘からは、進路を南にとって樹林帯を行きます。まずは三平峠まで標高差100メートルくらい登り、そこから340メートルほど下って一ノ瀬と言うチェックポイントを目指します。コースタイムでは1時間20分ほどで、いつもこれよりは短い時間で歩けるのですが、この日は紅葉が綺麗だと足を止めて眺めたり深呼吸したり、写真を撮ったりするので、コースタイムと同じか遅れるくらいになると思っていました。
さて、樹林帯の道の脇、コケが結構綺麗な感じ。
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基本的には木道がずっと続いています。登山道が踏まれて荒れないようにするためのものでしょう。ただ、滑りやすいので私は普通の山道の方がいいです。写真のように、まずは針葉樹の森です。クロベという樹だと思います。
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三平峠にはベンチがありましたが、先に休憩されている方々で埋まっていたので素通り。ここからは長めの下りです。周囲の樹木も広葉樹になり、綺麗な紅葉が楽しめるようになります。
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木道の落ち葉。
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ちょっと開けたところからは、周囲の山々が見渡せます。北関東の奥地である尾瀬や奥日光は山深くて好きなエリアです。
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登山道がずっと紅葉の名所である。いつもは団体さんが歩いていると抜いて行くものですが、この日はゆっくりで追い抜かれる立場。尾瀬ヶ原など湿原の黄金色・橙色の草紅葉とは違い、樹木の紅葉は様々な色が織り合わさって全体的にはカオスなはずなのに、なぜか絶妙のバランスで最高の美意識を持って作られたかのような景色です。
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この大清水と尾瀬の間の道は、関東から尾瀬へのアプローチとしては鳩待峠の次にメジャーなところで、圧倒的に景色がよい道だという認識はありませんでした。が、タイミングがバッチリだったのか、晴れていたせいもあって紅葉の景色が本当に美しく、癒しの道としてゆっくり楽しむ価値の高い素晴らしい道でした。
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ハイカーの中には外国人の方も見られ、尾瀬の自然を多くの人が楽しむのはよいなあと思いました。願わくば、これを機に皆の自然保護への意識が高まるともっと嬉しい。
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沢に近づいてきて、いよいよチェックポイントの一ノ瀬が近づいてきたことをうかがわせます。
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で、11時40分に一ノ瀬に到着。ゆっくりペースで歩いたつもりですが、コースタイムの設定が緩いのか、あと1時間弱歩いて1時に大清水を出るバスに間に合いそうです。
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ここからは砂利道の林道を大清水のバス停まで歩くのですが、ふと道の脇を見ると旧道とされた山道が並行して走っているようです。それならせっかくなのでその旧道を行かない手はありません。趣のない砂利道を早々に外れ、快適な山道を下ります。気持ちのいい広葉樹の樹林帯です。ブナ、ミズナラ、トチノキなどの森ですね。
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周囲の山々も時々視界に入ってきます。
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大清水は名水で知られていますが、尾瀬からの美しい水が沢となって流れています。
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時々、このような鐘があります。鳴らすと凄い音。熊よけと思われますが、鳴らした自分がビックリしました。
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旧道に入るところに会った最初の標示は写真を撮り忘れてしまったのですが、途中に出てきた表示を撮ったのでここに記載。
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途中で林道に合流して、また旧道に戻ったりします。
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戻ってからも気持ちのよい道。
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木道ではない土の道は何となく落ち着く。
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最後は別の林道に出て、大清水までの短い距離を歩きます。
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最終的には12時30分くらいに大清水の登山口に着き、1時のバスでJR沼田駅に出て帰りました。紅葉のタイミングもよく、お天気にも恵まれてとても心和むハイキングでした。ただし、流石に人出が多くて道路が混みまくっており、帰りのバスも一般道ながら渋滞したために電車との接続に失敗。駅で1時間以上ボーッとする時間をいただくことになりましたが。紅葉の時期は短いので人が集中しますから、夏よりも混雑が激しいことだけが問題です。
紅葉はまだまだ南関東ではこれからなので、11月になったら大菩薩嶺から奥多摩まで歩いてみたいと思っています。
前日は黄金色と言うか濃い橙色と言うか、輝く草紅葉の尾瀬ヶ原を堪能しました。特に夕暮れ時に夕日に照らされて濃く染まる湿原は圧倒的な美しさでした。で、夕暮れの次の劇場は当然夜明け。尾瀬ヶ原と言えば朝靄が有名ですが、朝靄に覆われた草紅葉の湿原は想像するだけで幻想的。そのシーンを楽しみます。
朝5時20分頃、この日は比較的気温が高かったので霧氷を楽しむことはできませんでしたが、その分寒さも辛くない朝です。テントを抜け出て尾瀬ヶ原に向かいます。期待通り朝靄が出ており、既に幻想的なシーンが始まっていました。多くの人がカメラを構えています。
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振り返って見晴方面。人が出てきています。山小屋にはまだ灯りが残っています。
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燧ケ岳は山頂に雲がかかっています。上空は風がある感じなので、取れそうですけど。
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朝靄の奥に見える白樺の林にズームしてみる。
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ちょっと明るくなってきました。
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靄に煙っているのではっきりとした日の出ではないですが、実際にはもう太陽が上がってきているのでしょう。
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燧ケ岳もちょっとした朝焼け。
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だいぶ明るくなって、草紅葉の黄金色がハッキリしてきました。まだ煙っていますが、朝靄の舞台は終わりですね。
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見晴に戻ると、小屋泊の方々も徐々に出発されていきます。私は、この日もマッタリプランなので7時半までに出発すればよいと思っており、ゆっくりとテントをたたんで朝食とコーヒーを取りました。
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テント場を管理されている燧小屋の東側から続く道を行くと、尾瀬沼および燧ケ岳への登山道方面です。この日はこの道を通って尾瀬沼に向かいますが、燧ケ岳には登りません。道に入って直ぐ、綺麗に紅葉した林の中を進みます。
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葉の色は相変わらず様々です。
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濡れていて滑りやすいですが、尾瀬の木道は雰囲気がよくて癒されます。
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進行方向右手は時々樹間から相対する山を眺められますが、あちらの紅葉も綺麗です。
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白樺と思われますが、巨木。大迫力の紅葉。
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拡大するとこんな感じ。
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足元には可愛いキノコもちらほら出てきます。
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目線を上げて隣の山を見ても紅葉。
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目線を下げて落ち葉を見ても紅葉。
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しかし、木道は濡れていると相当滑りますね。派手に2回ずっこけました。アルプスの縦走でも今年は一回もずっこけていないのですが、まさか尾瀬の木道でコケるとは。
それでも順調に進むと、白砂田代という湿原に出ます。尾瀬沼から10分ほどの位置にある湿原で、ここまで来るともう尾瀬沼は目と鼻の先。
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この湿原の草紅葉も、やはり美しい黄金色。
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池塘も可愛いです。
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綺麗な湿原で、木道の脇に作られたスペースでちょっと休憩しつつ雰囲気を楽しみます。しばらくしたら、いよいよ尾瀬沼に向けて出発。
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尾瀬沼の北西の端、沼尻に着きました。ここにあった休憩所は火事で焼失しており、その立て直しが計画されているようです。それでも仮の休憩場所のようなものがあり、皆さんそこに腰を下ろしつつ尾瀬沼の景色を楽しんでいます。
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ここからは時計回りでビジターセンター方面(尾瀬沼の南方)に向かいます。尾瀬沼の北側には燧ケ岳がそびえているのですが、燧ケ岳と尾瀬沼の間は湿原になっています。だからこのように尾瀬らしい風景。
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で、北側を見れば燧ケ岳。
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暫く行くと樹林帯に入りますが、随所で沼への展望が開けます。
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鷺と鴨のコラボ。
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鴨は実はたくさんいました。
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燧ケ岳への登山道との分岐を経て、浅湖湿原の辺りに出ました。向こうには長蔵小屋など、尾瀬沼ビジターセンター周辺の建物が見えてきました。
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周辺の木は背が高く、太陽との位置の関係で結構いい感じ。
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振り返ると燧ケ岳が見えました。
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盛夏にはニッコウキスゲで有名な大江湿原はこの奥の方ですかね。時期を合わせて行ってみたいけど、すごく混むんだろうな。
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引き続き、湿原の木道を行きます。
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ここまで来ると、湿原越しの燧ケ岳が見られます。
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ちょっと視線をずらして、尾瀬沼の一部と燧ケ岳を両方入れた図。
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さて、尾瀬沼ビジターセンターの休憩所のところに出ました。時刻は9:40頃で、少し休んでビジターセンターを見学し、10時過ぎに出発すれば1時に大清水の登山口を出るバスに間に合うでしょう。ホントは2時過ぎのバスでもいいんですが、そこは自然体で、紅葉を楽しみながら自分のペースで歩いた結果に任せようと思っていました。
尾瀬沼ビジターセンターの展示物は結構面白いです。写真には収めていませんが、動植物の解説や野鳥の声を聞くことのできるシステム、桧枝岐村の歴史や暮らしなどを紹介したものなど、どれも興味深いです。
で、10時少し過ぎに出発。まずはここから20分くらいの、尾瀬沼の南端である尾瀬沼山荘を目指します。途中、尾瀬沼越しに燧ケ岳を撮影できるスポットがあり、皆さんここで記念写真などを撮っています。
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ちょっと雪を被っていたりすると趣が違うんでしょうけどね。まだそこまで寒くない。
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尾瀬沼山荘からは、進路を南にとって樹林帯を行きます。まずは三平峠まで標高差100メートルくらい登り、そこから340メートルほど下って一ノ瀬と言うチェックポイントを目指します。コースタイムでは1時間20分ほどで、いつもこれよりは短い時間で歩けるのですが、この日は紅葉が綺麗だと足を止めて眺めたり深呼吸したり、写真を撮ったりするので、コースタイムと同じか遅れるくらいになると思っていました。
さて、樹林帯の道の脇、コケが結構綺麗な感じ。
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基本的には木道がずっと続いています。登山道が踏まれて荒れないようにするためのものでしょう。ただ、滑りやすいので私は普通の山道の方がいいです。写真のように、まずは針葉樹の森です。クロベという樹だと思います。
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三平峠にはベンチがありましたが、先に休憩されている方々で埋まっていたので素通り。ここからは長めの下りです。周囲の樹木も広葉樹になり、綺麗な紅葉が楽しめるようになります。
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木道の落ち葉。
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ちょっと開けたところからは、周囲の山々が見渡せます。北関東の奥地である尾瀬や奥日光は山深くて好きなエリアです。
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登山道がずっと紅葉の名所である。いつもは団体さんが歩いていると抜いて行くものですが、この日はゆっくりで追い抜かれる立場。尾瀬ヶ原など湿原の黄金色・橙色の草紅葉とは違い、樹木の紅葉は様々な色が織り合わさって全体的にはカオスなはずなのに、なぜか絶妙のバランスで最高の美意識を持って作られたかのような景色です。
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この大清水と尾瀬の間の道は、関東から尾瀬へのアプローチとしては鳩待峠の次にメジャーなところで、圧倒的に景色がよい道だという認識はありませんでした。が、タイミングがバッチリだったのか、晴れていたせいもあって紅葉の景色が本当に美しく、癒しの道としてゆっくり楽しむ価値の高い素晴らしい道でした。
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ハイカーの中には外国人の方も見られ、尾瀬の自然を多くの人が楽しむのはよいなあと思いました。願わくば、これを機に皆の自然保護への意識が高まるともっと嬉しい。
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沢に近づいてきて、いよいよチェックポイントの一ノ瀬が近づいてきたことをうかがわせます。
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で、11時40分に一ノ瀬に到着。ゆっくりペースで歩いたつもりですが、コースタイムの設定が緩いのか、あと1時間弱歩いて1時に大清水を出るバスに間に合いそうです。
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ここからは砂利道の林道を大清水のバス停まで歩くのですが、ふと道の脇を見ると旧道とされた山道が並行して走っているようです。それならせっかくなのでその旧道を行かない手はありません。趣のない砂利道を早々に外れ、快適な山道を下ります。気持ちのいい広葉樹の樹林帯です。ブナ、ミズナラ、トチノキなどの森ですね。
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周囲の山々も時々視界に入ってきます。
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大清水は名水で知られていますが、尾瀬からの美しい水が沢となって流れています。
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時々、このような鐘があります。鳴らすと凄い音。熊よけと思われますが、鳴らした自分がビックリしました。
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旧道に入るところに会った最初の標示は写真を撮り忘れてしまったのですが、途中に出てきた表示を撮ったのでここに記載。
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途中で林道に合流して、また旧道に戻ったりします。
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戻ってからも気持ちのよい道。
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木道ではない土の道は何となく落ち着く。
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最後は別の林道に出て、大清水までの短い距離を歩きます。
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最終的には12時30分くらいに大清水の登山口に着き、1時のバスでJR沼田駅に出て帰りました。紅葉のタイミングもよく、お天気にも恵まれてとても心和むハイキングでした。ただし、流石に人出が多くて道路が混みまくっており、帰りのバスも一般道ながら渋滞したために電車との接続に失敗。駅で1時間以上ボーッとする時間をいただくことになりましたが。紅葉の時期は短いので人が集中しますから、夏よりも混雑が激しいことだけが問題です。
紅葉はまだまだ南関東ではこれからなので、11月になったら大菩薩嶺から奥多摩まで歩いてみたいと思っています。