冷たい風のような火

メモ書きですが、それにしても何で公開の場で書くんでしょうね。

男体山登った

2013-06-15 18:20:43 | 旅行
栃木県の日光、日本一高度の高いところにある湖である美しい中禅寺湖の北側に位置する男体山に登ってきました。9日の日曜日に。
日本百名山の1つで、標高は2,486メートル。栃木県のみならず埼玉県からもその円錐型の大きな山容が確認される名山です。
1,200メートルくらいの地点から登り始めるので、実際に登るのは1,200メートル強ですが。


この山、日本百名山だし東京都心からのアクセスも比較的よいので、登山初心者が思わず挑んでしまいがちです。
が、数々の登山系ブログを見れば直ぐ分かるように、結構な難敵です。
ほとんど一本道で平坦な場所なしに1,200メートル登ることになるし、後半の岩場、火山ならではの滑りやすい溶岩の小石、きつい階段など、心臓破りの坂を2時間程度連続して歩く覚悟が必要です。
とは言っても、滑落の恐れがある細い岩の道を鎖を伝って行くような危険な場所はないので、体力と根性で何とかなります。
きつい道だし、お天気がよくて「銀座に来てんじゃねえんだぞ」ってくらい登山客が多かったので(大げさ)、邪魔になると悪いと思って登山道ではあまり写真を撮らなかったのですが、一応レポートします。

自宅最寄り駅を朝6時ごろ出発し、北千住を6時31分に出る東武線の快速で日光に向かいます。
普通の電車なので特急のようにシートがよいわけではなく、さらにこの日はお天気に恵まれていて観光客満載。運良く座れましたが、下手すると2時間立たされるところでした。なお、6両編成の列車は東武日光の1駅前で切り離され、後ろの2両しか日光に行かないので注意が必要です。


8時25分に東武日光駅に着くと、恥も外聞もないジジババ中心に改札に走って殺到。バスの座席を確保するために必死な様子。
しかし、私は事前の調査で乗り合いタクシーがあることを知っていたので余裕。バスと同じ料金で、しかも20~30分早く目的地に到着し、もちろん乗り心地も圧倒的によい。駅を出ると直ぐに乗り合いタクシーに声をかけて座席を確保。登山口のある二荒山神社(ふたあらさんじんじゃ)前までは1,100円。ただし、この乗り合いタクシーもブログなどで紹介されてだんだんメジャーになってきているようなので、遠からず奪い合いの対象になるんでしょうね。


で、神社。男体山は山そのものが神様で、本当は二荒山というお名前らしい。
鳥居の脇の杉の木、バカでかいです。これだけ大きいと威厳がありますな。

狛犬も筋肉質だし、こちらも渋い顔立ちで威厳あります。
登山のためには500円の登山料金を払う必要があります。受付で巫女さんにお金を払うと、安全祈願のお守りをくれて、簡単な道中の注意をうけます。なお、登山ルートにはトイレも水場もないので、この神社で用は足しておく必要があります。
9時15分ごろ登山開始。


登山道には頂上まで鳥居がいくつかあり、必ずこの下を通る(脇に逸れない)のが神様への礼儀です。

まずは81段の階段(数字には霊的な意味があるらしい)を上り、階段の上が登山の開始地点である1合目。ここから3合目まで樹林帯を登ります。急坂というほどではないものの結構角度がある上りだし、平坦になる部分がないので楽ではないです。私は奥多摩での修行の成果か、ここは比較的楽に切り抜けましたが、運動不足の極みにある時だと既にこの段階で息が上がったことでしょう。
なお、木の根が結構出ているのですが、できるだけ踏まないで傷つけないように行きたいものです。登山客が無茶苦茶多いので、さすがに結構傷ついていて可哀想でした。
景色は杉の木くらいしか見えませんが、まだ梅雨の時期なのに蝉と思われる虫の声が相当聞こえていました。鳥の声を圧倒していた。これ、ホントに蝉だったんですかね。

3合目から4合目は舗装された道を20分弱行くことになり、面白みはありません。
4合目に入るところに鳥居があり、少し離れたところからは中禅寺湖が見渡せます。ここから本格的な登山道です。
ちなみに、男体山はx合目ごとの区切りで登山道の特徴がかなり明確に変わるので、分かりやすいです。

登山すると植物の魅力に感動するわけですが、そういう意味では男体山はちょっと残念だったかも。シロヤシオが4合目から5合目にかけて素晴らしい見頃だったけど、あとは目立った花は見つかりませんでした。山頂手前でミネザクラがあったけど。





日光の山塊には高山植物がもともとは多かったらしいですが(尾瀬からも近いし)、首都圏からの汚染物質のせいか、徐々に荒廃してきているようです。
中国の公害物質も大問題ですが、国内でも貴重な自然を残す努力はしたいものですな。


登山道としては、4合目からは樹林帯の中、結構すべる場所もある急な道を行きます。6合目までは岩はあまり気になりません。
6合目から上、特に7合目以降はかなりの岩場です。私は朝食を取らずに来たので、7合目地点で少し休憩してアミノバイタルを摂取しました。意外と喉は渇かなかったです。晴れていて暑かったけど。

岩場は、手も使わないと登れないので、軍手とか持ってくるといいです。私は持ってこなくて後悔しました。
もともと登りは得意なので最初のうちは岩場もどんどん進んでいたのですが、さすがにこれが長く続くと息が切れるし、足の筋肉も張ってくる。

8合目には瀧尾神社という小さい祠がありますが、それを越えてからは体力的に結構きつかった。修行が足りんですな。

8合目の途中から岩場が急になくなって、土の坂になります。斜度はそれほどきつくないけれど緩いわけでもなくて、ここまでの疲労もあって根性を試されるところです。


9合目以降はハイマツが主体の植生になり、高い木々がなくなるので眺望は開けます。道は火山らしい溶岩の小石・軽石の道になり、滑りやすくて踏ん張りにくいのでつらいです。
眺望があるので中禅寺湖のみならず、日光白根山や戦場ヶ原も見えて元気が出ます。が、周りを見ると景色を楽しむ余裕もなくリタイヤの相談をしている高齢の登山者もいたので、体力的にきついのであれば道の脇に寄って10分くらい休んで体力回復することをお勧めします。
一方で、楽々と登っていくツワモノも結構います。私が遭遇したスーパーマンは、トライアスロンかトレランを真剣にやっているのだと思いますが、一日にこのコースを4往復して修行しているとおっしゃっていました。化け物ですね。

苦労の末、12時05分、2時間50分かけて登頂。3~4時間が標準タイムということなので、相変わらずムダに速いペースで登りました。
もっと疲れない登り方をしないといつか限界が来て遭難するような気がします。


山頂は広く、登頂者で賑わっています。
ひっかけ問題的なのですが、この広い山頂で本当の最高点は、登頂してから右側に行った小高い部分です。刀がささっています。一等三角点もあります。せっかくなので、ちゃんとこの最高点まで行きましょう。
最高点に行った途端、全体としては晴れているのに太陽の周りに雲が20分くらいかかりました。途端に寒くなって、私も含めて皆急いでアウターを着用していました。山の天気はバカにできません。

山頂では登頂記念の鐘を鳴らし、ご神像も拝みます。

その後は昼食を取ったり、写真を撮りながら休憩です。
私は例によって一人旅なので、孤独におにぎり食べて山頂を一周。さすがに眺望は素晴らしいです。



中禅寺湖、戦場ヶ原という日光の名所は当然カバーできます。麓からだと周囲の山に邪魔されてなかなか見えない日光白根山も見えます。関東最高峰というか、これより北では日光白根山より高い山は日本にはありません。まだ雪被ってますね。男体山も、頂上の手前では雪の残っているところがありました。
会津駒ケ岳や燧ヶ岳もハッキリ見えます。尾瀬の方まで見えているということですね。


この日は雲がなかったのですが、雲海が広がる日もあるようなので、それはそれで迫力ある景色なのだと思います。

そして下山。これが問題だった。
来た道を戻るのですが、比較的急な上に溶岩の小石はすべるので、相当注意が必要です。また、岩場も下りの方が膝や腰への負担が大きい。樹林帯に入っても岩が転がっているし、そうでなくても急な道は滑りがち。もともと下りの方が苦手なのに加え、一歩間違うと怪我をしそうな道が続くので集中しなくてはならなくて目が疲れました。
疲労度も上がり、喉も渇く。結果、登りでは1回10分くらい休んだ他はたいした休みを取らなかったのに、下りでは小休止を何度か余儀なくされました。
それでも12時50分頃に下り始めて午後3時05分に下山。最後は足に相当疲労がたまっていましたが、今回の登山から使った登山用のソールのおかげで膝はだいぶ守られたようです。
無事行程を完了したことを神様に感謝して麓の神社でお参りしたところ、3時09分発のバスが遅れて到着するのが見えたのでそれに跳び乗りました。
日光の駅前には4時過ぎに着きました。ちなみに、JR日光駅は大正時代の建築物です。


その駅の目の前にある日光ステーションホテルクラシックの日帰り温泉へ。

入浴料は700円。露天風呂もあります。お湯はあまり特徴あるようには感じなかったものの、利用者が少なかったのでゆっくりできました。


地ビールと漬物、名物の湯葉を使ったかまぼこをお土産に買って、5時39分発の列車で戻りました。

男体山、そうは言っても日本アルプスよりはとっつき安いと思うので、山に興味があればトライしてもいいと思います。
日光なので、秋は紅葉が綺麗でしょう。

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いつも頭の中で音楽

2013-06-08 21:00:10 | 息抜き
ベストセラーと化しているこの本、「知の逆転」の中に収録されているオリバー・サックスへのインタビューで、音楽と脳のことについて少し語られています。
私は昔から、自分ひとりで何か作業している時はほとんど音楽かリズム(昔好きだったブリティッシュロックのドラムやベースのビートの場合がほとんど)が頭の中で鳴っています。
他の人と会話している時はさすがに会話に集中するけれど、今こうしてモノを書いているときにも音楽が鳴っている(Mike Oldfield のPlatinum)。書いたり考えたりする時は、読んだり見たりする時よりは音楽は鳴らないことが多いかも知れないけど。
これって異常なんですかね。サックスの話読むとあまり異常ではないようにも思われますが。
それに、私は音楽の才能まったくないと思いますけど。
音楽とかリズムとか、それに合わせてダンスするとかって、言われてみれば確かに人間だけがやることですね。
もっと真剣に音楽に取り組むことがあったら人生変わったんですかね。
未知なる右脳の世界。。。

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大岳山登山

2013-06-05 20:32:04 | 息抜き
先々週の土曜だが、奥多摩三山の1つである大岳山に登ってきた。
これで御前山に続いて2つ目を制覇したのだけど、夏が近づいてきて低山の登山は暑くて厳しい。
最後の三頭山は秋に持越しかも。

大岳神社


斬新なデザインの狛犬


見ごろだったガクウツギ


華やかなヤマツツジ


可愛いマルバウツギ


渓流のヒメレンゲ


今年は藤の当たり年らしい


大滝


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