冷たい風のような火

メモ書きですが、それにしても何で公開の場で書くんでしょうね。

Domaine Michel Gros

2013-08-26 22:21:59 | グルメ
超久しぶりにワインのエントリを。
明日ちょっと書くかもしれないけど、週末はちょっとトラブルに巻き込まれてブログどころではなかった。
当然、週末に書き溜めることもできなかった。
社会・経済系のネタを平日に考える暇も限られるので、最近飲んだものから1つピックアップ。
ワイン、さすがに盛夏はペースが落ちるものの、年間80本くらいは飲むと思う。まったく、この趣味がなければ少しは家計も楽になるのかも。

Michel Grosは、ブルゴーニュの生産者。ヴォーヌ・ロマネという村に先祖代々続く生産者の家柄。
私がこの作り手を好きな理由は、「外れがない」ということだと思ってます。
ブルゴーニュの生産者は一般に個性が強く、ワインの元であるピノ・ノワールという種類のブドウも神経質というか年によって出来不出来が結構ぶれるものらしいので、安定した品質のワインを作るのは結構難しいらしい。
しかも、畑が細分化されている上に、丘の斜面の位置が少しずれるとワインの風味が変わってくると言われるデリケートな地区なので、余計に安定感を望むのは難しくなる。
そんな中で、まず外れない。何時飲んでもとても美味しいと思う。そして、超高級ワインはあまり作っていない(幾つかあるが私は買えない)ので、大体がお手ごろ価格で手に入る。こんな作り手はあまり多くないと思いますな。

薀蓄はともかく、最近飲んだGrosのワインのレビュー。
Nuits Saint Georges 2010
色調:まだグラスの淵の色は紫で若々しい。全体的には薄めのルビーは正にピノノワール。照りがある。
アロマ:とても黒い印象。土。腐葉土。ニュイっぽい。
テイスト:とてもバランスがよい。スッキリしているのにジューシーで果実を感じる。同時に土のボリューム、柑橘系の酸、ミネラル。フィニッシュに少しだけタンニン。不味い要素がゼロで、とても品がある。まじめなワイン。まじめでバランスされている。ワインとして旨いだけでなく、食事に合う。主張が強すぎない。そのくせ享楽的なところがあって、ポジティブな印象。楽しい。
コストは4,500円程度。バリュー的には1,000円以上高くてもおかしくないと思う。
10年寝かせれば、黒い土やキノコの感覚が強い、よく枯れたワインに成長すると思う。ブルゴーニュの枯れワインの一典型になることが予想される。味のあるお爺さんのような。
今飲むとジューシーで楽しいが。若くてまじめな人のイメージだが。


ロマネの生産者ですが、これはニュイの村のワイン。一般的にはやや無骨なワインに仕上がるとされるのかもしれないけど、これはとてもバランスがいい。
でも、ニュイらしい黒さがある。
私は、ブルゴーニュの村のイメージを色で持っている。ニュイ・サンは黒。ジュプレは赤。モレは茶からこげ茶。シャンボルは赤から茶。ロマネはこげ茶。ヴージョは作り手によって赤から黒まで。

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冷たい風のような火を燃やすものたち

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南アルプスデビュー: 鳳凰三山

2013-08-17 20:53:46 | 旅行
8月最初の日曜日&次の月曜日(有給取った)で、南アルプスの鳳凰三山に登ってきた。
まず結論。素晴らしい。日本の山楽しい。こんな景色世界にもなかなかない。
パイネやカナイマに行く体力がなくなっているのではないかという恐れから始めた日本の登山だが、日本の山自体が世界クラスの観光資源だと思う。
この列島は地質学的に世界的に稀有なものらしく、火山も隆起した山も特徴がある。それに、多雨だったり豪雪だったりして、山岳地形・風景が素晴らしく迫力ある。植物も、日本固有種なんかざらで、その山にしかない高山植物とかたくさんある。これらに遭遇するだけでも得した気分だ。

ということで、詳細に入ります。
土日は混んでるだろうという軟弱な理由で、月曜に有給とって日・月の山行を計画。朝7時3分に新宿駅を出る特急かいじ号で甲府に向かいます。


8時半過ぎに甲府に着いて、そこから9時発のバスで登山口の夜叉神の森に向かいます。高校生の合宿部隊を含め、バス2台がいっぱいになる人数の乗客がいました。日帰りの強者は少ないと思いますが。。。
バスは1時間10分ほどで夜叉神の森に到着。登山口はバス停の反対側にあります。トイレを済ませて10時20分頃に登山開始です。


最初の1時間は夜叉神峠まで樹林帯をひたすら登ります。直ぐに汗が吹き出る。登山口は標高1380メートルということで、この高度ではまだまだ涼しくはないです。で、予定通り1時間ほどで夜叉神峠に到着。山小屋があり、高山植物が咲いています。ガスがかかっていて眺望はNG。晴れていれば北岳が見えたはずなのだが。


クルマユリかな。


ヤナギラン。


ここで鳳凰三山について。
南アルプスの中では比較的初心者向けらしいですが、登山口から山頂までは最短のコースでも1300メートル以上ありますし、1つの山が大きい南アルプスらしく普通のペースでは5時間以上の登りを覚悟しなくてはなりません。私のとった夜叉神峠のコースは標高差1400メートルくらいでコースタイムは7時間となっていましたが、いろんな方のブログを見ると5時間程度と見ておけばいいようです。
三山というのは、薬師岳、観音岳、地蔵岳の3つのピークを持つためにそう呼ばれています。
この日宿泊予定の薬師岳小屋は、薬師岳直下の標高2700メートル程度の場所にあります。

で、水を飲んだりして少し休んだら登山再開。南アルプスらしくブナやカラマツの森が深く、コケもびっしりの樹林帯を行きます。
山深い感じでいいですが、地味な登りで徐々に体力を奪われます。ホントに初心者向けなのか、この辺りですでに疑問を持ち始める。
それにしても、もののけ姫がでかい狼に乗って出てきそうだ。


癒しは様々な高山植物。ヤマオダマキ。


ヤマホタルブクロ。たくさん咲いていました。下山に使ったドンドコ沢コースに特に多かった。


タマガワホトトギス。複雑な花の形ですね。


これはリンドウの一種だと思うけど。


ヤマハハコ。蕾らしい。咲くと小さい白い菊の花がいっぱいらしい。


ひたすら登ると、少し開けた場所に出ます。地図で確認するとやはりコースタイムより速いペースで来ていますが、別にすごく速く登った感覚はないのでこんなもんなのでしょう。
そして、どのブログにも紹介されている不思議なオブジェに遭遇します。


その後も、苺平と呼ばれるところまで、標高とともに少し大きな石が出てくるくらいで景色に大きな変化はないままに登り続けます。
苺平からは、100メートル以上下ってテント場のある南御室小屋に着きます。水場が開放されていて、南アルプスの天然水を飲むことができます。冷たくて生き返りますな。
その後はやや急な道を最後の300メートルくらい登るのですが、これが意外ときつかった。1時間以上かかりました。
これまでより大きいザックを背負って既に4時間近く登っていたので、最後はバテ気味だったですな。ホントに初心者向けなのかよ。
それにしても、南アルプスは森林限界が高い。2500メートルくらいだとまだまだ深い森の中です。眺望が開けないので、永遠に森を抜けられないような錯覚に陥りますな。

しかし、ヒーヒー言いながら登っていると、急に足元の土が白い砂っぽくなります。
と同時にハイマツ主体の植生になり、展望が開けます。やっと森林限界を超えました。
すると、景色がまったく違ってきます。この変化はあまりに急です。


花も変わります。
稜線付近に多いヒメコゴメグサ。小さい。可愛い。よく見るとちょっと複雑な形。


そして今回のメイン、タカネビランジ。何と可愛いものか。これが稜線の花崗岩地帯にひっそりと、でも数多く咲いています。勇壮な砂と岩の風景に彩りを与えています。


白いのも。


ピンクの濃いのも。


そして、最初のピークである薬師岳も見えてきました。ここまで来れば小屋はもうすぐ。


で、宿泊する薬師岳小屋に到着。3時15分くらい。登りにかかったのは丁度5時間でしたね。
この山小屋には水場はないのですが、1時間前に南御室小屋で補給しているし、何より山頂直下で明日の予定が楽になるし、トイレもバイオトイレで思ったより清潔なので、結構おすすめと思います。


ツアーの団体さんもいましたが、60名定員の小屋に40名くらいの宿泊客だったように思います。実際、寝床は余裕がありました。土曜の夜は満員だったとのことなので、1日ずらした甲斐があったということ。夕食のおでんをいただき、午後8時の消灯まで小屋の方や他の登山者と情報交換したり、小屋にある雑誌を読んで過ごしました。


翌朝は3時半ごろ目が覚めてしまう。さすがにそんなに長くは眠れず。静かに外に出てみると、星がすぐ近くに見えました。
少し時間がたつのを待って、4時半ごろ小屋を出て山頂を目指します。まずは薬師岳から。薬師岳は山頂が広く、大きな岩と砂浜のような白い砂が特徴的。広いので日の出の絶景スポットを求めて暫くさまよいます。


快晴ではなかったものの、雲海が広がっていて神秘的な夜明けになりそう。


雲海の上に頭を出しているのは奥秩父の金峰山などでしょうか。


そして富士山も。


雲海の上に朝日が昇ります。


西側を見ると、南アルプス最高峰の北岳が朝日に照らされ始めました。


次に向かう観音岳への道も明るくなります。


そして富士山も。この時点では頭に雲かぶってます。


観音岳は鳳凰三山の最高峰で、標高2840メートル。白い砂浜のような稜線を朝の澄んだ空気の中歩くのは気持ち位ですが、砂に意外と足を取られます。
薬師岳から約40分で到着。山頂は狭いですが、360度絶景です。雲海すげー。


山頂には小さい観音様も発見しました。


これから向かう最後のピークである地蔵岳は、オベリスクと呼ばれる巨岩が山頂にあります。あれを目指します。それにしても、地蔵岳まで2つくらい大きなアップダウンがありそうで稜線歩きも思ったより楽じゃないかも。


楽じゃないと感じたら高山植物を愛でて現実逃避する。タカネビランジはたくさん咲いていました。ほかにも、例えばミヤマアキノキリンソウ。


タイツリオウギ。


途中で岩に右ひざを強打するというアクシデントがあったものの、大事には至らずに1時間20分ほどで地蔵岳山頂へ。
賽の河原と呼ばれる砂地にお地蔵さんがたくさん立っています。このお地蔵さんをここまで連れてきた人のパワーに感服です。


日が出てきて、振り返ると観音岳も美しい。ちょっと富士山も見えてますね。


そして迫力のオベリスク。途中まで登りましたが、無理はせずに下りました。単独行なので怪我でもしたら誰も助けてくれないし。


ここまで来ると達成感あります。しかし、問題はこれから。苦手の下山を延々5時間以上覚悟しなくてはなりません。山がでかい南アルプスは下山コースも長くて楽はできません。
山頂からの砂地の下山は膝への負担もなく楽勝です。しかし、すぐに樹林帯に戻るので現実に引き戻されます。40分くらいで鳳凰小屋という山小屋に到着。ここの水も美味しいです。親切なスタッフが勧めてくれました。花畑も手入れがよくて、いろんな花が咲いていました。


ちょっと休憩して8時40分ごろ鳳凰小屋を出発。ここからの下山コースは滝を見られるドンドコ沢コースを取りました。が、結果としてはこれは裏目だったかも。沢を何度もわたるコースで岩場も多く、結構な急坂でした。極端な例えをあえて使えば、日光男体山の5合目付近の岩場が混じる樹林帯の急坂が1000メートル続く感じ。
岩にぶつけた右膝をかばいながら下りていたら、姿勢に無理があったのか軽くひねったのも誤算。
そして、ガスがかかって滝はほとんど見えず。。。


それでも高山植物は相変わらず美しい。これはシモツケソウ。


そしてソバナ。


コバイケイソウ。


ギオン。


これは鳳凰山を代表するシャジンの蕾かな。


バテバテでコースタイムをオーバーしていろんな登山者に抜かされつつ、帰りのバスが3時ということで時間的な余裕があったので心理的にもプレッシャーはそれほどなかったですな。これが12時半のバスに間に合うように急いでいたら、更に膝をひねったりしたかも。
そして、4つある滝の最後の1つ、南精進ヶ滝はきれいに見えました。


午後1時30分過ぎに、やっとのことバスの出る青木鉱泉に到着。風情のある木造の旅館です。
ここで1000円払って温泉へ。2日分の疲れと汗を落とします。やはり下山後に温泉のないコースはあり得ないでしょう。


こうして無事に南アルプスデビューを果たすことができました。山頂の絶景も高山植物も、初の山小屋泊の経験もどれもよかったです。
まあ、何だかんだ言って特に登りはもう少し余裕があった感じなので、次なる絶景を求めてもう1つか2つ夏のうちにトライしたいところです。
だって、この絶景も20年したらなくなってるかもしれないし。温暖化は恐ろしいよ。日本の大自然の美が残っているうちに絶対に見ておきたいと思いますな。

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レンゲショウマって知ってます?

2013-08-16 20:25:09 | 息抜き
植物です。真夏に低めの山に咲くようです。ある程度湿気がある方がいいようです。
今年から観光目的の登山を始めて、その観光の目玉の1つが高山植物なのですが、8月頭の鳳凰三山で見られたらいいなと思いつつ結局見つけられなかったのがこのレンゲショウマです。恐らく南アルプスでは時期が少し早かったのと、取った下山コースが滝見のドンドコ沢コースだった(比較的緩やかな尾根道の御座石鉱泉に向かうコースでなかった)ことが原因です。

でも、ネット上の写真とか見るとかなり上品で美しい花なので、是非本物を見てみたいと思っていました。
で、いろいろ調べていると、意外にも都内で大規模な群生地があることを発見。熱中症の危機が現実に迫りくる37℃の高温を記録した週末に、奥多摩の入り口である御岳山にあるレンゲショウマの群生地に行ってみました。


登山を始めたとは言っても、登山そのものが目的ではないというチャラい私。
真夏に低山に登って熱中症の危険を冒すようなマネはしません。素直にケーブルカー利用。
まあ、山頂の神社までは少し登るし、神社の前は当然ある程度の長さのある階段なので運動不足だと結構厳しいようですが。
こういうところに来ると、今年の何回かの登山を経て多少は足腰強くなったのかと思いますね。この程度の階段なら1段飛ばしでスイスイ登れるので。

それはともかく、レンゲショウマ。ケーブルカーの駅から1分のところに群生地があり、山を登りながら花を愛でることができます。








群生地は結構広大で、まだまだ30%程度しか開花していなかった感じ。
8月中は楽しめるようですな。

その後、一応山頂の神社にお参りした。


細身だけど強そうな狛犬。


記録的な高温の週末、写真撮ったり参道を登るだけでも結構汗かきました。
このままケーブルカーで下山してもよかったんだけど、やはり奥多摩に来たら温泉でしょと思い、お隣の日の出山までミニ縦走してから下山し、麓の「つるつる温泉」に行くことにしました。

縦走路は楽勝です。森林浴のつもりで杉やブナの木の香りや土の香りを楽しめばいいと思います。日の出山山頂前は、階段になっていてかなり急な登りがありますが、たいした距離ではないので一気に登れます(ケーブルカー使ったのでここまでの疲労がまったくなかっただけかもしれない)。


そうは言っても気温が高すぎ。異常に汗だくです。上下とも服は水浸し状態です。
こんな暑いのにトレランやってる人を10人以上見ました。10キロ以上山道を走っている模様。尊敬する前に私の曲がった心は素直に呆れます。


日の出山の山頂は眺望のいいところですが、夏はさすがに空気が濁っていてあまりきれいに見えませんでした。
オオバギボウシ。たくさんありました。下の方の花はしおれているのに、上の方はまだつぼみ。つぼみがきれいですね。


紫のはコバギボウシかな。


シャツもショーツも絞れば水が滴るかと思うような状態で「つるつる温泉」に到着。入浴料800円。アルカリ性のぬるっとしたお湯は肌触りがよい感じ。湯船も大きく、石だけでなくヒノキが使われています。露天風呂もサウナもあります。一通り試しながら長湯をしました。

湯上りには脱水症状かと思われるほど喉が渇いていて、定番のコーヒー牛乳だけでなく何故か心惹かれたトマトのチューハイまで一気飲み。
シャツの替えは持ってきていたけど、ここまで汗かくと思わなかったのでショーツはそのまま。脱衣所のドライヤーでショーツの汗を乾かしていた変な人は私です。。。

奥多摩産のにんにくの漬物と、ふきのとうの味噌和え、100円でいっぱい入った採れたての茄子をお土産に購入。
帰りは温泉から武蔵五日市の駅まで走っている機関車型のバス、青春号に乗車。


何だかんだ言って午後4時半頃には帰宅しました。32℃もあって、まだまだ都心は暑かった。

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エンターテイメントで考える – 戦争

2013-08-03 20:14:13 | 息抜き
日本では8月前半は戦争についていろいろとテレビ番組が組まれたりする。
もちろん太平洋戦争ですな。イラクやアフガン、あるいはベトナムや朝鮮ではない。
で、妙にまじめで暗い感じの話題に振られる傾向のあるこの戦争ですが、もちろん戦争は嫌だけど何とか少しは軽めのタッチで考えることができないかということで、幾つか映画を推薦することにしてみた。
どれも単なるドンパチに終わらないし、当然戦争賛歌でもない、むしろ悲惨さを伝えるんだけど、非常にセンスよいエンターテイメントに仕上がっていると思う。


プライベート・ライアン
冒頭からのノルマンディー上陸作戦のシーンは、言わずと知れた映画史に残る20分。これから始まり、戦時のみならず何時でも当たり前のように存在する不条理がテンポよく描かれる。


ノー・マンズ・ランド
静かにコミカルに始まったストーリーが、戦争当事者とその周囲の組織を巻き込みながら、次第に醜悪さ立ち込めるしかしブラディーではない衝撃のラストシーンにつながっていく。


眼下の敵
私の好きな映画ベスト10に入るであろう、個人的趣味から言うと傑作。アメリカの駆逐艦の艦長(ロバート・ミッチャム)とドイツの潜水艦の艦長(クルト・ユルゲンス)の駆け引き、心理戦の見事さは、規格外に面白い。

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夏が旬の食べ物

2013-08-02 20:00:54 | グルメ
就職してから海外で暮らした期間が比較的長いので、日本に住んでいる時には余計に旬の食べ物に敏感になっているような気がする。
海外だと、サンクス・ギビングとかクリスマスみたいな行事に絡んだ料理に旬があるように思うけど、食材はあんまりかも。
そもそも肉食が多いせいかね。魚や果物の方が季節感があるよ。

で、鰻の絶滅危惧もあって注目された土用の丑の日だが、鰻は夏は旨くないと思う。
脂が乗るのは初冬で、明らかに旬は冬。築地の鰻屋さんもそう言っていた。だから混雑しがちな夏には食べない。冬には贔屓のお店に行く。

夏の食材といえば、私にとっては白桃がチャンピオンだ。
最高の食べ方は、銀座のバーでベリーニ(シャンパンと桃のカクテル)を飲むことだと思う。
日本の白桃は果物の世界チャンピオンと言ってもいいかもしれない。自分的には一部のブドウがこれに肉薄すると思うが。

魚は鮎が夏のチャンピオンかと思うが、鮨の光り物(アジ、イワシ)とか、白身のスズキは捨て難い。カマスやカジキマグロも夏だと思う。京都で食べた鱧も、食べた回数が少なくて逆に印象が強いのかもしれないが、旨い夏の魚だと思う。

野菜は季節感がなくなって久しいと思うけど、キュウリもナスもトマトもピーマンも夏のもの。昔を懐かしむならトウモロコシが食べたいかもしれない。香味野菜ではシソもバジルも夏のものだ。ベランダでゴーヤーと一緒に育てているが。

実は、こういう季節感、今後の農業・漁業で競争力を持つためには大事な気がする。
ビルの中で温度や水分、養分を管理してレタス作るのも1つの道だが、本当に旨い自然なものを旬な時期に提供することで付加価値を高め、外貨獲得手段にすることは全くもって可能だと思う。
漁業とか、悪しき大漁旗文化にのっとって乱獲で資源を枯渇させてないで、量よりも質で勝負すべきと思う。

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