冷たい風のような火

メモ書きですが、それにしても何で公開の場で書くんでしょうね。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

春の奥多摩ハイキング

2015-05-10 13:45:01 | 息抜き
新緑が見事なのは5月に入ってからですが、4月中はスミレが多い奥多摩。また、4月の後半には御前山のカタクリが魅力。
ということで、体調を崩したのと多忙を極めていたために2月の蓼科山以降途絶えていた山歩きを最近再開。
最大の目的は、GWに計画しているテント泊装備での熊野古道の大雲取越、小雲取越の準備ですが。事前に体力確認しておかないと、単独行の縦走は怖いですから。

そういう訳で、いずれも好天に恵まれた4月18日の土曜日に東京と山梨の県境に当たる笹尾根を槇寄山まで歩くという体慣らしの楽チンハイキング、26日の日曜日に大岳鍾乳洞の登山口から大滝を眺める沢筋を登って大岳山に至り、そこから御前山に縦走して小河内峠に抜け、最後は陣馬尾根を下るという18キロくらいの長めのハイキングをしました。

まずは笹尾根を行く槇寄山の記録。
5時代前半の電車に乗って出発ですが、この時期は町でも花がきれいに咲くころですね。緑道ではハナミズキが見頃でした。


武蔵五日市の駅に7時少し前に着くと、各登山口へのバスが7時過ぎに出るので便利です。この日は数馬方面に向かい、笛吹(うずしき)という難しい読み方の登山口を目指します。秋川の源流の方ですね。秋川は清流でとても好きです。
行政区としては東京都桧原村にあたるところですが、奥多摩の山並みを理解するには多摩川の北側と南側を分けて考えるのが分かりやすいと思います。北側は雲取山からの石尾根が鷹ノ巣山や六石山に伸び、他に川苔山がメジャーです。南側は三頭山、御前山、大岳山の奥多摩三山の主稜線がまずそびえており、そこから北秋川を挟んで浅間尾根、さらに秋川を挟んで山梨県との県境になる笹尾根というのが大雑把な地形です。
地形が大体わかってくると、この沢はどこからきてどこへ向かっているのかとか、この道はもっと行くとどの山のどの尾根につながっているとか、いろんな想像ができて楽しいです。

この日はよく晴れていました。民家の裏手に回るような形で登山道に入りますが、里と山の境の辺りには小さな花がたくさん咲いていました。
ミヤマキケマン。


ニリンソウ。


ヒメオドリコソウ。


スミレもたくさんありましたが、種類が多いので特定するのが難しいです。


登山道は奥多摩らしい杉の植林帯を行きます。やや暗い森なので樹林帯を好まない人もいるようですが、私は木の香りなどが好きです。


あと、奥多摩の樹林帯のよいところは小鳥の声が絶えないところですね。ウグイスやシジュウカラの声がずっと聞こえています。写真に収めるのは難しいですが、小鳥の姿を目で捉えるのはそんなに難しくないくらい多く飛んでいます。
順調に高度を上げていくと、森林を伐採して一部はげ山状態になっているところに出ます。
こういう場所は奥多摩には時々ありますが、眺望が開ける反面ちょっと自然がかわいそうな気がしてしまうところです。
それはともかく、北側を眺めると浅間尾根越しに御前山と大岳山がよく見えました。奥多摩三山として指定されているだけに、目立つしこの辺りの山の中では風格がありますね。


下をよく見ると、木の芽が出てきています。伐採した後に自然がちゃんと戻ってくるように、気を付けて踏まないようにして進みます。




伐採地帯を越えて右側に道なりに進むと、ややトラバースするようなところに出ます。落ち葉で滑りやすくなっているところもあるので注意しながら進むと、今度は三頭山が正面に見えました。この日は奥多摩三山を眺めるには絶好の日和でしたね。


暫く行くと笛吹峠に出ます。標高は990メートル。


新緑にはまだ少し早いですね。ブナもカラマツも、やっと芽吹き始めたところでした。


一方、桜がまだ少しだけ残っていました。


笹尾根というだけあって、笹に囲まれた尾根道を行きます。槇寄山への道で、針葉樹の多い地帯がありましたが、あれは槇のきだったのでしょうか。


途中の見晴らしの良いところからは富士山や丹沢がよく見えました。




お昼前には標高1,188メートルの槇寄山の山頂に着き、体力的には余裕を感じましたがこの日は無理をせずに数馬の湯方面に下山しました。温泉に入って舞茸やお味噌など地元のものを少し購入して帰りました。夜は予定があったので、4時過ぎには帰宅していました。

奥多摩の中でも桧原村方面、川で言うと秋川流域の尾根は、それほどきついコースではないものの花も木々も小鳥の声も楽しいし、晴れていれば富士山も望めるということで、普段山歩きをしない人でも気軽に楽しめるよいハイキングコースだと思います。

ここからは大岳山からカタクリの咲く御前山までの縦走の記録。18キロくらいのコースだと思うので、私レベルでは日帰りとしては結構な距離ですね。
出発は前週と同じで、7時ごろに武蔵五日市駅に着く電車に乗ります。ここからのバスが違って、今回は養沢行きのバスに乗って大岳鍾乳洞入口のバス停で降ります。
バスを降りるとトイレがあるので便利。養沢神社にお参りして、山行の安全を祈願します。


ちなみに、今回のこのコースは大滝という落差30メートルほどの立派な滝を見ながら沢沿いに行く道で、2年前に登山を始めたころに大岳山の下山コースとして使いました。その時は5月半ば過ぎで、ウツギやヒメレンゲがとても綺麗でした。

本格的な登山道に入る前に、大岳鍾乳洞やキャンプ場を越えて林道を20分ほど行きます。この道に小さな花がたくさん咲いていました。
ムラサキケマン。


クサイチゴ。


カキドオシ。


そして、お気に入りの沢沿いの登山道に入ります。写真にするとなかなか良さが伝わらないのですが、この道は本当に気持ちが良くて奥多摩のハイキングコースの中でも個人的な贔屓です。


ところが、ここでアクシデント。なんと、道が崩れているので通行止めではないですか。


せっかく早起きしてここまで来て、しかも翌週の熊野古道テント泊の準備の意味もあるのに、ここで引き返すのは何とも痛い。ということで、本当はいけないことですが、取りあえず進んでみて道が本当に危険な状態だったら引き返すことにしました。まあ、褒められた行為ではありません。

大滝までは順調。結構落差があるし近くで見られるので、迫力あります。


そして、滝を見るポイントを越えて暫く行くと、沢沿いの道が険しくなっているところに出ました。もともと沢沿いは岩々しい道なので、特に気にすることもなくストックを難所の先まで放り投げて、手を使って3点支持に気を付けながら越えました。後から考えると、ここが通行止めの理由となった危険地帯と思われます。たしかに、一歩踏み外すと沢沿いの岩のところに数メートル以上の落差で落下するので危険ですが、この時は首尾よく越えられました。

その後もこんな橋を通ったり、注意を要するところが幾つかある道です。しかし、沢の音だけでなくウグイスやシジュウカラの声も楽しいよい道だと思います。


徐々に高度を上げ、沢から離れて行きます。まだこの時期ではウツギなどは咲いていませんでした。それは残念。


しかし、スミレは花畑状態でした。タチツボスミレでしょうか。




エイザンスミレも。


これはヨゴレネコノメ。名前が可哀想な感じですが、可愛い花です。


見上げると、一部で新緑が美しい。この日もよく晴れていました。


結果としては特に問題なく、尾根道まで登ってくることができました。樹間からは前週歩いた秋川方面の尾根が見えます。


ここから大岳山の山頂までの道は既に何回か歩いていますが、花が多くて好きな道です。本当はツツジが綺麗なのですが、今回は少し早かったです。ちらほら咲いていましたが、ほとんどつぼみ状態でした。




いいお天気の中順調に歩いて大岳神社まで来ました。いつもながら、鳥居の周囲の杉の木が神秘的な感じで好きな場所です。


山頂まではちょっとした岩場を通ります。それを越えて10時半くらいに大岳山の山頂へ。霞んでいて富士山は見えませんでしたが、眺望がよい場所です。


この日は御前山への縦走とカタクリの花が目的なので、山頂ではおにぎりを一つだけ食べて早々に出発します。
まずは鋸山方面に昨年の5月に通った道を逆方向から行きます。ナガバノスミレサイシンが綺麗でした。




今回は山頂はパスしてトラバース道を行き、大ダワと呼ばれる鞍部に到達します。ここは林道と交差していてトイレもあります。
大ダワを過ぎると直ぐに御前山への急な登りが始まります。奥多摩って東京近郊なので軽く見られがちな気がしますが、実は多くの登山道が相当な急登で、かなり厳しいと思います。
しかし、この日は大ダワを過ぎるとカタクリの花が多くみられ、山頂付近も含めてとても綺麗でした。今年はカタクリの当たり年なんじゃないですかね。
高山植物の春の女王と言われるだけあって色も美しいし、うつむきかげんの咲き方も上品です。花びらを一周するように濃い紫の線が入っているのが芸術的。




御前山への厳しい道をなんとか登り切ったものの、カタクリシーズンということで山頂は団体登山客などで占められ、食事をとる場所はありません。
仕方ないので少し下ったところで昼食を取りました。その後は、奥多摩湖方面ではなく小河内峠を目指します。帰りに瀬音の湯という桧原村の温泉施設に寄りたいので、そのためのバスに乗るに藤倉のバス停を目指します。

小河内峠への道は、左が杉の植林帯、右がブナの原生林とハッキリ分かれていました。


そして小河内峠に到着すると、大きなヤマザクラの木が。まだまだ花が残っていました。


小河内峠からはまっすぐ進むと月夜見駐車場方面に下山する道に入ってしまうので、陣馬尾根を下って藤倉のバス停を目指す場合は注意が必要です。少し切り返すような形で下山道に入るので、見落としがちです。実際、団体の登山者が小河内峠のベンチで休憩していたので、陣馬尾根への道がブロックされていて15分くらい間違った道を行ってしまいました。


陣馬尾根は初めて歩きましたが、趣ある道だと思います。一部で登山道が崩落物に覆われていて道がなくなっていて危険ですが、慎重に進めば大きな問題はないでしょう。
杉の植林帯もありますが、ブナの林がかなりあって新緑のころや紅葉の頃はとても綺麗だと思います。紅葉の穴場なんじゃないでしょうか。


この日は、落ち葉がたくさんでした。


花もスミレをはじめとして結構見ることができて、大物としてはヒトリシズカが10株くらい見られました。初めて見ました。


フデリンドウも咲いていました。


基本的に樹林帯なので、下山中は眺望はありません。しかし、ほぼ下り切ったあたりで開けた場所がありました。春の里山はのどかで癒し作用があると思います。


標高が下がってくると新緑が綺麗です。1,000メートルから1,500メートルくらいのところは5月を待たないといけないようです。


藤倉方面に下山していくと最後の道は非常に急な舗装道になります。これ、普通に下山するのも楽じゃないレベルの坂。ここから登り始めるのはちょっと考え物。


そして、下山したところにも神社があったので今日の安全を感謝しました。狛犬が強そうだった。


神社にはお約束のように大木が。奥多摩は巨樹と清流の地だと思う。


30分くらい待つことになりましたが、3時24分発のバスに乗って4時10分くらいに十里木バス停で降りて瀬音の湯に向かいます。瀬音の湯に直行するバスは少ないので、最寄りの十里木から歩くのが良いです。バス停を下りて少し戻ったところに写真のような標示があり、秋川にかかる橋を渡っていきます。




それにしても、秋川は本当に清流。


3時ごろまでは激混みで入場制限されていたようですが、さすがにこの時間では大丈夫でした。露天風呂からは山々の緑が眺められて好きな温泉です。
堪能して5時19分のバスで武蔵五日市駅に向かいました。
熊野古道テント泊の準備としての体慣らしにもなったし、春の晴れた日に奥多摩の自然を楽しめてとてもよかったです。
GWの熊野旅行はそのうちアップします。

↓記事がおもしろかったら、投票していただけるとありがたいです
にほんブログ村 経済ブログ 日本経済へにほんブログ村人気ブログランキングへ

↓お勧めの本のリストを作りました。
冷たい風のような火を燃やすものたち

Creative Commons Licence冷たい風のような火 by icyfire is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike 2.1 Japan License
コメント