冷たい風のような火

メモ書きですが、それにしても何で公開の場で書くんでしょうね。

今年の春の里山の花々

2018-04-22 20:06:59 | 息抜き
今年は奥多摩の山に早春から比較的多く出かけています。天候的には、今年は3月から暖かいので花も2週間くらい平年より早めらしいです。新緑も早くて、GW前に既に綺麗になってきています。GW頃までが春のお花の最後の時期になりますかね。その後でもウツギとかは楽しめると思いますが。
GWも山歩きをすると思うので、まだ他の春のお花にも出会うかもしれませんが、この時点でとりあえず列挙。

ハナネコノメ


コチャルメルソウ


カタクリ


ヒメレンゲ


ユリワサビ


ムラサキケマン


シロヤブケマン


ミヤマキケマン


ヨゴレネコノメ


ツルネコノメソウ


ミヤマハコベ


ツルカノコソウ


ニリンソウ


ミツバコンロンソウ


カキドオシ


クサイチゴ


ラショウモンカズラ


エイザンスミレ


フイリフモトスミレ


ナガバノスミレサイシン


ツボスミレ


シコクスミレ


マルバスミレ


ヒナスミレ


タチツボスミレ


イワウチワ


ツルキンバイ


ヒトリシズカ


ミツバツツジ


アセビ


モミジイチゴ


キブシ


アブラチャン


ミツマタ


ヒメウツギ


おまけ。新緑。








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「メタ倫理学入門 道徳のそもそもを考える」

2018-04-07 12:05:17 | 社会

メタ倫理学入門 道徳のそもそもを考える

この本、とても面白かった。倫理学の教科書なのかな。とても読みやすいけど。
私は経済や経営のど真ん中を勉強してアメリカで学位を取った身であり、キャリア的にも資本主義のど真ん中だと思うけど、アダム・スミス自身が元々は倫理学者だったってことを考えると、倫理学ってのは意外と身近であるべきものなのかもしれない。
それはともかく、この本では以下のような問題提起がされ、基本的にそれに対して異なる2つの考え方(およびその折衷案のような第3の道)が紹介され、どれが最も有力な考え方であるかというような一種の答えは用意されません。従って、メタ倫理学の基本的な問題意識がどのようなものであるかを理解できる上、それに対して専門家はどのように考えてきたのかがよく整理されていて無理に一つの考え方を押すようなことがないので、自分なりの考え方を発展させながら読み進めることができてとても面白いです。

メタ倫理学っていうのは、倫理学の中でも「何をなすべきか(なすべきではないか)」を論じるものや、それを受けて実際の場面で「こういう職業上の場面ではこうすべき(すべきでない)」などを論じるものではなく、そもそも「どうしてなすべきことやなすべきでないことが決められるのか」「そんなの本当に決められるのか」、みたいなレベルで倫理・道徳を考えるものです。

実生活の中でも、ある瞬間にある行動を取るべきかどうか考える瞬間はありますね。もちろん、本書の中にも挙げられるような例としての状況、例えば脳死状態に陥った子供の臓器を親として他人に提供するべきかどうか、などの難しい状況もそうですが、単にちょっとした嘘を言う、交通規則のようなものを破る、なども含めると、いろいろと道徳的な判断をしているのでしょう。日常的に。そして、それらの中には、本当は道徳的にあるべき行動や判断はこうである、とある程度分かるものもあるのですが、それが分かりにくいものもある。そして、そもそも何故ある種の行動や判断こそが道徳的にあるべき行動や判断なのか、それ以外の行動や判断はなぜダメなのか、こういうことを考えるのがメタ倫理学ですね。

そもそも倫理学ってとっつきにくいというか、学問領域としては自分にはあまり関係ないとか思うかもしれないけれど(私も昔はそうだった)、倫理学、特にメタ倫理学で問われることは哲学の王道というか、哲学が千年単位で考えてきたことと重なりますね。例えば、
・道徳的な真理はあるのか、道徳的な問いに対する答えはあるのか
・倫理的な判断とは何か
・道徳的な真理は認知できるのか
・そもそも道徳的に行動しなければならないのか
などなど。こうしたことに対して、本書では以下のような立場が解説されていきます。

A1) 道徳的真理・事実は実在する。絶対的なもの、普遍的なものである
A2) 道徳的真理・事実は実在しない。相対的なもの、人それぞれ、文化それぞれなものである

B1) 道徳的真理は自然科学的なものとして説明可能である
B2) 道徳的真理は自然科学とは異なる次元のものとして説明されるものである

C1) 道徳判断とは、道徳的事実を認知し、それに基づく信念を形成するものである
C2) 道徳判断とは、道徳的態度を表出するものである

私の昔からの問題意識というか、自分の頭の中での整理は以下のようなものでした。もちろん、私はメタ倫理学の専門家ではないので、これまでに哲学に加え心理学とか大脳生理学的なものに関連する書籍から得た知識も交え、自分の生活体験に立脚して得た考え方です。
・道徳的な真理はある。それは、絶対的な善悪で示され、人の脳にはそれを判断する機能が生まれながらに備わっており、自然科学的な知識の増加に補助されて判断能力は広がる
・一方、普段の生活の文脈においては、その社会的文脈における真理が道徳的な真理とは別に存在する。それは、正誤で示され、人の脳はこれを社会的な交わりの中から経験的に学んでいく
・生活の中では、往々にして道徳的な真理と社会的な文脈における真理が一致しない。というか、上記の善と正、悪と誤が一致しているならいいのだが、善が誤、悪が正の場面に遭遇することが結構ある
・その際、善悪と正誤のどちらを選択するか、我々は意思決定しなくてはならない。これが道徳的な葛藤である

こうした自分なりの考え方があれば、それとメタ倫理学の様々な学説と言うか考え方と対比させることによって、さらに深く思考を掘り下げることができてとても面白いです。
実用書やビジネス書に飽きた時には、この本、とてもよいリフレッシュ読書になるのではないでしょうか。
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里山の可憐な花々

2018-03-28 23:12:28 | 息抜き
山歩きを始めた理由の一つは、希少な高山植物を自分の目で見て、写真に撮っておきたいと思ったから。
2052」という本を読んで、地球温暖化は止まらないと確信したんですよね。悲しいけど。温暖化のために気候が変わると植生も変わってしまい、自然に予想不可能な影響を与えるのはほぼ確実。繊細なバランスで生きてきた動植物にとっては危機です。
そして、日本には固有種の動植物がとても多くて、その中でも高山植物は特に固有種が豊富。日本の固有種というレベルではなく、その山域にしか咲かない花、その山にしか咲かない花などがたくさんあって、それらの多くは特別な自然環境に適応した結果として今の生態がある訳で、繊細なバランスが崩れたら真っ先に絶滅してしまうと考えられる。
だからその前に見ておきたかった。

まだまだ東北地方や北海道のお花をはじめとして見ていないものも多いのですが、過去5年間の山行でかなりの種類の高山植物に出会うことができました。希少種としては、キタダケソウ、ナンブトラノオ、ミヤマサラシナショウマ、ハヤチネウスユキソウ、ホソバヒナウスユキソウ、オゼソウ、ウルップソウ、ツクモグサ、クモマグサなどなど。いわゆる稜線の高山植物ではなくても、ミヤマハナシノブやホテイランのような樹林帯の希少なお花にも出会いました。不思議な形の花も多いけど、可憐なものもやはり多くて、花を目的とした山行はとても楽しいです。

閑話休題。本日は里山のお花。
高山植物とは違うのですが、里山にも多くの可憐なお花が咲きます。特に春にはスプリングエフェメラルと呼ばれる花々が咲き乱れ、とても賑やか。最近では、こうした里山の花々にもこれまで以上に関心を持っています。理由は、姿がとても可憐なものが多くて愛らしいのと、中にはやはり日本の固有種のような珍しいものもあるからです。また、高山植物同様にどんどん個体数が減っている様子だからです。気候変動も要因かもしれませんが、里山の荒廃やハイカー・トレランランナーの増加も大きな要因のようです。ヤマレコなどを見ると、貴重なお花畑の位置はあえて曖昧にして登山記録を書いている人が結構います。場所を教えると人がなだれ込むのでしょう。
私の場合はほとんど一般登山道のメジャーなところでの撮影なのでそれほど隠すこともないのですが、それでも先週末に出会ったハナネコノメは場所をあまり明確にしない方がいいと思いました。

で、これまでの里山山行で出会ったお花の写真を幾つか掲載。


カタクリ。


ニリンソウ。


ムラサキケマン。


カキドオシ。


ヒメレンゲ。


ハナネコノメ。


ナガバノスミレサイシン。


クワガタソウ。


ヒトリシズカ。


レンゲショウマ。

今後のターゲットは、イワウチワ、キクザキイチゲ、アズマイチゲ、フクジュソウ、セツブンソウなど。フクジュソウは、東京と埼玉の県境に近いところに群生地があるようだけれど、いわゆるバリエーションルートになるので初心者だと道迷いで遭難するかもしれないから今年も挑戦できませんでした。長沢背稜という県境の尾根を何度か歩いて、あの山域に慣れてからでないと危ないでしょうね。
あとは、佐渡島でトレッキングをすると多くのお花が見られるようです。せっかく行くなら観光を兼ねて2~3泊したいところなので、しっかりしたプランニングと天気図解析が必要ですけど。飯豊山脈などと並んで、お花目的で行ってみたいところの一つです。
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白毛門から念願の谷川岳東面を臨む

2018-03-14 21:03:16 | 旅行
昨年はクレバスに阻まれて山頂に到達できず、お天気の面でも最後まで谷川岳山頂から雲が取れなかったためにその東面の大岩壁を完璧には捉えられなかった積雪期の白毛門登山(その記録)。今年は絶対に成功させたい雪山登山の1つでした。
で、一人では不安なこともあり、昨年の唐松岳登山でたまたまご一緒した方をお誘いし、3月11日の日曜日に再挑戦してきました。結果的には、高層天気図の読図もバッチリ決まってお天気に恵まれ、下山時に山頂直下で10メートルほど滑落するという愚かな失敗を除けば最高の雪山旅になりました。
まずは山行のまとめ的な写真を幾つか。








この日は珍しく新幹線を使って高崎まで行き、そこから上越線でいつもの水上駅を目指します。鈍行で全部行くよりも1時間半ほど早く登山を始められるので、ある程度危険を伴う白毛門の登山においては時間に余裕を持たせる作戦です。東京駅を6時8分に出る上越新幹線「とき301号」に乗り、高崎で上越線に乗り換えて水上駅まで。最後は水上駅を8時25分に出る関越交通バスの谷川岳ロープウェイ行きに乗って土合橋のバス停で降りると目の前が白毛門登山口です。
この日は天気予報やヤマテン予報では朝から晴れだったのですが、私は高層天気図の予想図を毎日見ながら午前中はかなりの確率で雲が出ると思っていました。雲が取れるのは、高気圧が西からある程度移動してくる正午くらいではないかと。それまでは上昇気流が雲を作りやすい環境ですが、高気圧が出てくれば西からの風が吹いて雲を払ってくれるという読みです。実はこの状況は好都合で、ヤマテン予報に乗っかって早朝から登山開始しているパーティが多いはずなのでトレースがついているのは間違いないし、下山してくる人たちとすれ違う時にクレバスの状況なども聞くことができます。私たちは公共交通機関利用なので登山開始が9時頃ですから、登頂するころに晴れてくれば、目的の谷川岳東面が白毛門山頂からバッチリ眺められるというシナリオです。
果たして、出発時の天気は曇りです。私としてはシナリオ通りなので、まったく気にせずに出発。


昨年は完全に雪に埋もれていた馬蹄形縦走路の標識。今年は既に雪の上ですね。まあ、去年は2月に来ていますから、時期も違います。


行動開始直後に現れる難所はこの橋です。雪がだいぶ解けて橋が見えていますが、実は手前側の雪がかなり積もっているので、急な坂のようになっていて、かなり神経を使います。


雪の季節の川の流れは好きな風景。


さて、橋を渡ると直ぐに白毛門名物の急登が始まります。この後、基本的に標高差1,000メートルを一気に登るイメージで、私の知る限り一番の急登ルートです。夏道はもう少しグネグネしているんでしょうけど。


曇りということもあって気温は予報ほど上がらず、出発時点では雪も締まっていて歩きやすかったです。キツいルートなのは分かっていましたから初めからハードシェルは着ずに、帽子もなし。手袋もアルパイングラブではなくて薄手のものしか着けていませんでした。それでも、すぐに汗が出てきてサングラスが曇るほど。とにかく白毛門の急登はハードです。写真はこの日の同行の方です。


松ノ木沢の頭というポイントまではダブルストックで行き、そこで山頂直下の壁のような急坂に備えるためにピッケルに持ち替える予定です。そこで少し休憩も取る。それまでは、2時間半くらいの道をあまり休憩せずに一気に行くつもりでした。実際、多少息を整えるために立ち止まりましたが、二人でかなりのペースで登りました。相変わらず雪庇が目立つ尾根道です。


まったく雲が晴れない、と言うか、ほぼガスに巻かれたような状況。ホワイトアウトではないですが、遠くは見通せません。


そんな中、この日はヤマテン予報のせいか白毛門としては結構な人が登山していました。皆さん、この急登には苦戦です。


景色が見えれば元気も出るんでしょうけど。樹間から見える谷川岳は完全に雲の中。


さらに大きな雪庇。この尾根は雪庇見物尾根である。




標高が上がるとクラック、クレバスも左右に見えるようになります。ルート上にあると厄介ですが、今年は昨年と比べてこの面では恵まれていました。


結構登ってきた。まだまだ山頂は遠いのだろうか。


11時を過ぎ、出発から2時間経ちましたが、視界が悪いせいもあってまだ山頂はおろか松ノ木沢の頭も確認できず。同行の方は休憩を取りたいようでしたが、松ノ木沢の頭はあと少しではないかと思うので我慢して登っていました。この時、急登続きのルートの上でも結構急な坂の下部で、下山してきた方々と私の同行者が何気なく会話。「松ノ木沢の頭はまだまだでしょうか。」「えっ? もう、この急坂の先は山頂ですけど。」「はあ?」みたいなやり取りがあり、少し前に松ノ木沢の頭を通過していたことに気付きました。チェックポイントになっているとは言っても、松ノ木沢の頭はそれほど広く平らな訳ではないのです。昨年登った時の記憶ではもう少し広いところのイメージだったのですが、どうやら5分ほど前に通過した緩やかな部分がそうだった模様。休憩のタイミングを逃し、同行者は不満です。さらに、ピッケルへの持ち替えを比較的急なこの地点で行うことになり、行動的にも慎重さを求められる結果に。いやはや、視界が利かないと分からなくなるものです。山頂だけでなく、目印のジジ岩、ババ岩も見えなかったし。自分の位置が分かっていませんでした。見上げても視界はこんなもんですから。


ここからは、このルートでも最高に厳しい急坂です。かなり慣れていなければ、ストックでは無理でしょう。ピッケルを使って慎重に登ります。さすがに写真はなし。特に下山時には気温が上がって雪が緩み、ピッケル・アイゼンが利きにくくて苦労しました。
そして、最後に鎖のある岩場を通過すれば山頂はもうすぐ。どうやら右下に見えるのがジジ岩とババ岩のようだ。確かに頭に雪をかぶって白髪に見える。白毛門の名前の由来どおり。


でも、前を見ても山頂は見えない。


とは言え、歩いていれば頂上に着きます。標識は雪の中でしたが、白毛門に登頂。標高は1,720m。


振り返っても谷川岳東面は雲の中。


白毛門より先の馬蹄形縦走路、笠ヶ岳、朝日岳方面は少しましですが。この日は3名ほどの方が笠ヶ岳まで往復されていました。


結果的にはたいして休憩しなかったこともあって2時間40分ほどで山頂に到達し、ペース的には悪くないものでした。12時から1時くらいにバッチリ晴れるという自分の予言を信じ、気温が比較的高くて風もないないので山頂でパンなどを食べながら晴れるのを待ちます。お天気は明らかに回復傾向なのですが、風が相変わらず上昇気流で東からの風だったので、これが西風になるのを待ちました。同行者はTwitterに投稿などしていたようです。
山頂には我々を含めて10名程度の登山者がいましたが、皆天気の回復を祈って待っていました。12時ちょうどくらいの様子はこんな感じ。だいぶ青空が見えてきましたが、まだ谷川岳山頂付近や馬蹄形縦走路の稜線には薄く雲がかかっており、絶景ゲットという訳ではありません。これは谷川岳東面。


その右半分の一ノ倉岳から茂倉岳、そして武能岳方面。


蓬峠や七ツ小屋山方面。


笠ヶ岳と朝日岳。


ジジ岩とババ岩もハッキリと見えてきました。確かに白髪をかぶった門に見える。


そして、12時13分。朝日岳方面はほぼ雲が取れました。登山者同士で写真を撮りあったりします。




谷川岳東面は一本の線のような形で少し雲が残っています。西風が本格的に出てくれば取れるでしょう。まだまだ待ちます。


12時22分。だいぶ雲が取れてきて、皆さん喜んで写真撮影中。


縦の図。








トマノ耳、オキノ耳拡大。




一ノ倉沢、一ノ倉岳拡大。




一ノ倉岳、茂倉岳、武能岳。


武能岳、馬蹄形縦走路。


笠ヶ岳と朝日岳。


12時29分。谷川岳東面。西風に変わってしかも少し強くなり始め、完全勝利を確信。






12時36分。完全に晴れ。


トマ、オキ。


一ノ倉、茂倉。


十分堪能し、写真を撮るよりも自分の目で楽しんだり他の登山者と会話して勝利の時間を過ごしました。そして、1時少し前に下山開始。写っているのは同行者です。






そして私。


山頂から少し下った、偽山頂付近から。




この先は例の急坂。慎重な行動が求められます。が、何とあっという間に滑落。しかも10メートル程度。止まらなければ谷底かという恐怖と、すごいスピードで落ち始めるととてもではないけどピッケルで滑落停止する余裕ないことを身をもって知る。幸い、何とか止まってくれたので助かりましたが、恐怖体験でした。それにしても、唐松の時に2メートルほど滑落した時とは異なり、今回は自分のミスに気付かないほどあっという間の滑落。理由は、下山後にアイゼンを外すときに分かりました。気温が上がったせいで雪が緩み、ダンゴなってアイゼンにつくのですが、なんとそれがアイゼンの底部のプラスチックを突き破っていて(プラスチック版は曲がっただけで折れてはいなかった)、前爪はともかくアイゼン前方の爪がまったく利かない状況だったのです。おそらく、山頂で写真を撮りながら走り回っている時からそうなっていたのでしょう。気付かずに歩いていたので、急坂でスリップしたのだと思われます。この恐怖体験がたたり、クライムダウンには必要以上に慎重になり、約1時間かけてゆっくりと下りました。同行者は我慢して待っていてくれて、ありがたかったです。やっと下って一休み。山頂を見ると、再びだいぶ雲が出てきてしまいました。


谷川岳東面も雲がかかっています。ここまで早く天気が崩れることは予想していませんでしたが、12時から1時くらいに晴れるという予想が当たって幸いでした。


少し雪も舞うような天候でしたが、逆に気温がそれほど急激に下がらなかったので、むしろ下りやすかったかもしれません。安全重視で無理せず、他の下山者に追いついても抜かないでゆっくりと下りました。そして、3時35分ごろに下山完了。


登山口で装備を外していたら臨時便が出たのかバスが来たので、飛び乗りました。その後は水上から鈍行でゆっくりと東京まで帰りました。下山中に愚かな滑落がありましたが、それ以外は極めて順調と言うか狙い通りの山行になり、2年越しで谷川岳東面の絶景を拝むことに成功しました。これまでの雪山行でも最も困難な道だったと思われ、その意味でも達成感のあるものでした。水上では、記念に地酒を購入。気温の上昇が激しくて燗酒の時期は終わったようですが、純米酒を買ったのでできれば寒い日に一肌燗で飲みたいと思います。

谷川連峰は贔屓の山域です。2,000m程度の標高ですが、豪雪地帯で冬の景色は北アルプス並みの迫力。初夏からは高山植物の宝庫にして独特の稜線美が魅力。そして紅葉の時期も圧倒的な迫力と美しさ。昨年は主脈縦走をしたので、次は馬蹄形をやりたいと思います。
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とてもいい本です 「宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八」

2018-03-02 15:39:02 | 息抜き
新聞などの書評欄でも高い評価を得ている、とても読みやすい新書です。

宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八

宇宙開発・探査の歴史についてあまり詳しくない人はもちろん、ある程度知識のある人でもとても楽しめると思います。アポロやボイジャーについてはある程度知っていても、その裏で科学者や技術者がどんな夢や問題意識を持って仕事してきたのか、プロフェッショナル 仕事の流儀とかの感覚で楽しめます。さらに、惑星探査を超えて地球外生命体の探査についての部分はイマジネーションを掻き立てられます。そう、イマジネーション。これがこの本のキーワード。著者も何度もそれを強調されているのですが、本当にイマジネーションって大事だと思います。想像力と好奇心が人生を決めますよ。人生の豊かさを。この本は特にイマジネーションについてフォーカスして書かれています。想像してみよう、と何度も促されます。

純粋に、本気で夢を追い、イマジネーションを働かせている人は、短期的な利益や目の前の問題を超えたものが自然に見えてくるものです。優れた経営者も同じだけど。宇宙のことを考えれば、それは当然時間の感覚が日常生活とは全然異なるものが多くて、その夢を実現しようと本気で考えれば、短期的な利益のために地球を害する政治や経済には困惑してしまう。そんな感覚にも激しく共感します。

子供のころから宇宙にもエンジニアリングにもサイエンスにも興味なかった人でも、純粋に楽しめる本です。なぜならイマジネーションを刺激され、短期的な利益や問題から離れた視点を提供され、圧倒的に大きなものに対峙して謙虚な気持ちにさせられるから。
中学生に読んで欲しいと思うと同時に、Politically correctなことに心を砕いて小さくまとまったりストレスためている現代社会人にも読んで欲しいと思う。
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AIは政治家の代替として利用するのがいいと思う

2018-01-11 18:04:37 | 社会
AI関連の記事が毎日たくさん。人間の仕事を代替するなら、政治家を代替してもらいたい。経済指標や社会統計、世論調査の結果やいろんなビッグデータ、そして国際統計や国際情勢についての情報をインプットして、必要な政策の優先順位付けと予算配分、あるべき税・社会保障費、国債の内訳の計算などやってもらう。決めてもらう。コンピューターの得意とするところでしょう。明らかに機能不全の政治、日本だけではなくて世界的に、これをAI様にお任せするのがいい。

もちろん、これの意味するところは民主主義の放棄。でも、どうせ民主主義は終わってると思う。選挙して政治家を選ぶだけの民主主義じゃなくて、リベラルデモクラシー、自由民主主義の話だけど。民主主義という言葉だけなら、北朝鮮もロシアも中国もジンバブエもベネズエラも民主国家をうたっているし、実際に選挙もある。要は、リベラリズム、つまり個人の自由権を重視することが大事。そして、その自由を謳歌する個人が責任を持って公共の利益のために参加する政治体制としての民主主義が自由民主主義なのだと思う。これは壊れた。リベラルが行き過ぎて、自由権とかいう話とは関係ないくらい我儘で強欲でジコチューになったから。ジコチューを正当化するための詭弁の嵐。それを詭弁と指摘すれば、寄ってたかって皆でそれを攻撃する。こうなると当然トランプ政権も出てくるし、アメリカなんか今後25年くらいのうちにジコチューのあり方によって4つくらいに分裂してもおかしくないと思う。リベラリズムが上手くいかないと、そもそも共和制が上手くいかないから、民主主義なんて形だけ、選挙があるだけになる。

リベラリズムを前提にした形では上手く民主主義を機能させられないなら、指導者(指導層)にある種の強権を認めることで中国やロシアのような強権制民主主義というか全体主義の香りがするシステムにするのも一つのアイデアではあると思う。でも、しょせん誰がリーダー(リーダー層)でも愚かな人間のやることなんか合理的ではないなので、AI様に政治は導いていただく方がよさそう。
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初冬の奥多摩 榧ノ木尾根から鷹ノ巣山、石尾根で下山

2017-12-10 22:05:06 | 息抜き
本当は紅葉シーズンに歩けばとても美しい道だと思いますが、2度目となる今回もこのルートは冬に歩くことになりました。榧ノ木尾根は鷹ノ巣山登山では比較的マイナールートだと思いますが、広葉樹林がとても綺麗で気持ちのよい道です。お天気が良ければ西側には南アルプスも見えますし。そして、石尾根は言うまでもなくメジャールートで、ここも広葉樹林が見事です。今年2月の積雪期に歩いた時には野鳥がたくさんいたのですが、今回は鳥は比較的少なかったのが少し残念でしたが。

12月2日の土曜日、気温は低めでよく晴れるという予報を信じて奥多摩にハイキングです。一時痛めていた膝の状態も大分良くなったので、今回は鷹ノ巣山に行きました。奥多摩駅からは峰谷行きのバスに乗り、朝8時05分頃に倉戸口のバス停で下山。ほとんどの人は小河内ダムを横切って御前山に行くか、鷹ノ巣山でも峰谷ルートを取るようで、倉戸口で降りたのは私だけでした。この日は気温が低かったせいで奥多摩湖の湖面から霧が立ち上っていました。


奥多摩湖の周囲はまだ紅葉が綺麗な木々も残っていました。いろは楓でしょうか。






さて、まずは倉戸山に登らなければいけません。倉戸山の山頂から石尾根方面に向けて北に伸びているのが榧ノ木尾根ですから。晴れていはいますが、霧がガスのようになって山を登って行くのが気になる。


本格的な登山口の前の舗装された道で、セキレイと思われる小鳥さんがいました。直ぐ逃げてしまうので写真を撮るのは至難です。


さて、倉戸山です。奥多摩湖畔からは山頂までの標高差600メートル弱ですが、これが奥多摩でも有数の急登なんですよね。落ち葉がふかふかなシーズンですが、斜度が急なところでは足を滑らさないように注意が必要です。それ以上に、写真のような状況なのでルートを見失って道迷いのリスクがあります。


ブナと思われる落ち葉。紅葉という感じではないですが、晩秋~初冬の感じで、木々に少し残っている濃いオレンジ~茶色の葉がよい雰囲気だし、落ち葉の香りもよくて気持ちのいいスタートです。


樹幹から倉戸山が見えます。まだ遠いな。


徐々に高度を上げていくと、木々は完全に葉を落としていました。冬の装いとなった広葉樹の森の先に青空が見えているシーンは好きです。


前日・前夜に少し雨が降ったのか、濡れた落ち葉の道が綺麗。濡れると色が濃くなりますから。


登山道に入ってから約1時間で倉戸山の山頂に着きました。急登続きでやれやれといった感じ。


奥多摩湖を見下ろす。少しだけ見えます。湖面に朝日が当たっている。


目指す鷹ノ巣山はまだまだ先です。あと2時間はかかるでしょう。


さて、ここからはいよいよ榧ノ木尾根です。幾つかの短めの急坂を除けば、全体としては比較的緩やかな尾根道が続きます。この日は霜柱が凄かったですが、その上に多くのドングリが。


広葉樹林の尾根道なので、明るくてとても気持ちがいいです。紅葉シーズンに来たかった。


見上げると空が美しい。空の色が冬ですね。


それにしても、榧ノ木尾根は道迷いの注意書きがあるのは頷けます。落ち葉のせいでルートを見失う可能性は高いでしょう。この日は、バス停で降りたのが自分一人だったこともあり、比較的慎重にピンクテープを探したりしながら進みました。


途中、ちょっと開けたところに出ます。開けてしまうと余計にルートが分かりません。まあ、2月に歩いた時の感覚があったので素直にまっすぐ進むのを基本として、確実にルートを追うようにしました。初めて歩くのだったらもっと緊張したでしょう。


西には大菩薩嶺が見えます。その奥には南アルプスも見えているのですが、樹幹からズームして写真に収めるのは難しく、この段階では眺めるだけ。


これは雲取山でしょうかね。


とっとこ歩いて、10時15分頃に水根分岐に到着。もう道迷いの心配はないですが、榧ノ木尾根の美しい広葉樹林帯ともお別れです。


ここからは針葉樹が増えます。カラマツが見事です。やはり黄葉は終わっていて、葉は落としてしまっていましたが。


更に行くと別の針葉樹の森です。これは自然林ですね。杉ではないし、檜ともちがう感じ。木肌が松とはちがうので何の樹か分かりませんが、推測するに槇の木か、あるいはコメツガでしょうか。


西の方角には南アルプスも見えているのですが、樹幹からコンデジで撮影しようとすると手前の木にピントが合ってしまうので難しい。やっと撮影できた甲斐駒ヶ岳。甲斐駒だけは雪が目立ちません。


北岳と間ノ岳こちらは真っ白。仙丈ケ岳も真っ白でしたが、上手く写真を撮れず。


さて、石尾根と交差するところに来ました。10時40分くらい。やはり鷹ノ巣山までは全体で3時間くらいのコースですね。


この日は富士山は見えませんでした。と言うのも、石尾根に合流して鷹ノ巣山山頂を目指し始めたところから、急にガスが出てきたのです。湖面からの霧が夏雲のように上がってきたのでしょうか。遠くは晴れている感じなので、この一帯だけがガスに包まれつつあります。


それでも南ア方面は何とか見えている。頑張って撮った北岳。


最後の滑りやすい急坂を登り切り、鷹ノ巣山に登頂です。11時少し前でした。


歩いて来た榧ノ木尾根方面を見るものの、急速にガスに巻かれつつある。まったく、ここまでは青空で気持ちよかったのに、山頂に着いたらガスとは。天気図的にも天気予報でも一日晴れだと思っていたのに。


しょうがないのでお湯を沸かしてカップ麺を食べつつ、少しでもガスが切れるのを待ちます。と言うか、寒い中ですが四方に目を凝らしてガスの薄いところからの景色を探す感じ。大菩薩方面へは山が重なる感じの山深さがあっていいんですけどね。写真はガスで何となく煙った感じになっています。




それほど本格的に曇っている訳ではないのでガスが切れる時間もあって、石尾根を少しだけ七ツ石山方面に下りて北側が開けたところから。左の高いピークが雲取山でしょうかね。


山頂から甲斐駒と仙丈ケ岳。


白峰三山。今年は南アはキタダケソウを見るために初夏に北岳に登っただけでした。来年は赤石岳とか南部に行ってみたい。


まあ、スッキリはしていない風景ですが、これだけ見られればよいでしょう。富士山は残念でしたが。お昼を食べ終えたら、石尾根で奥多摩駅方面に下山します。寒かったのにそれなりに頑張ったから汗もかいたし、やはり寒ければ暖かい温泉が恋しいということで、もえぎの湯を目指します。それにしても、下山はガスに突っ込んでいくような状況。


あっという間にガスの中。


見上げても榧ノ木尾根の時のような青空には恵まれず。


こんな状況なので写真もあまり撮らず。暗い感じになると小鳥さんも活動が鈍るのか、あまり声が聞こえませんでした。この状態ではわざわざ登ってもしょうがないので、六石山への分岐も素直に無視してひたすら下山です。石尾根の激下りゾーンも落ち葉が多くてこの時期ならではの趣がありましたが、青空がないと締まりませんね。




林道との合流地点を過ぎてしばらくいくと、流石に標高が下がってきたので紅葉が少し残っていました。このくらいまで来ると、ガスも逆に晴れてきました。標高の高いところに雲が滞留していた模様です。




最後は杉の植林帯を抜けて林道を歩き、奥多摩の集落に出ます。


もえぎの湯は小さい施設ですが、この時期は流石にそれほど混んでいないので十分にリラックスできます。





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秋の夜長の読書 「真珠湾からバグダッドへ」 ドナルド・ラムズフェルド回顧録

2017-12-04 00:03:08 | 息抜き
既に初冬ですが、この本はどうしてもご紹介したい。今年読んだ本の中では、「ジョージ・ケナン回顧録」と並んで共感し、自信を深めてくれ、自戒を促してくれた本です。


「真珠湾からバグダッドへ」 ドナルド・ラムズフェルド回顧録

子供の方の(2001-08年の)ブッシュ大統領、あるいはブッシュ政権は、あまり好かれていないというのが実態でしょう。2001年9月11日の同時多発テロ後、アフガニスタンとイラクに侵攻。対テロ戦争を始めました。しかし、テロはなくならないし(国家対国家の戦争ではないので、なくならないのはある意味当然)、独仏を中心としてヨーロッパの大国からもその戦争への大義を問われ、それが特に大量破壊兵器が発見できなかったことと収容所でのイラク人捕虜に対する米軍兵士の虐待問題などで炎上し、特にイラクでの占領政策が当初数年うまくいかずに米軍兵士の死傷者数がどんどん増え、予算の問題から民間の軍事サービス会社を使ったことがさらに現地の統制や米国内の利権とからんで批判され、政権内でも穏健派的な立場に見えたコリン・パウエルやコンドリーサ・ライスに比べて常に強硬派だったラムズフェルドは批判の矢面に立ちやすかった。メディアの攻撃も受けやすかった。

しかし、この人の人生は凄いです。シカゴのあまり裕福ではない家庭に生まれながら海軍の予備役訓練課程の制度を利用してでプリンストンで学び、レスリングではオリンピック代表寸前のアスリート。軍の支援を受けて学んだので卒業後は軍に入りますが、パイロットとしても教官としても優秀。そして30代に突入して直ぐにシカゴの選挙区から下院議員(当然共和党)に当選。フォード政権では史上最年少の国防長官。いったん政治を離れてからも大手の企業やベンチャー企業のCEOや取締役としてビジネスでも確固たる実績を残し、ブッシュ政権で史上最年長の国防長官として入閣。以後、他の閣僚は後退していく中で約6年の長きにわたって、史上まれに見る困難な時期の国防長官を勤め上げます。

とにかく芯がぶれない。保守の神髄が分かっている。単に右寄りなのが保守ではない。自由とそれに伴う責任を果たすという厳しい文化を守ることを徹底している。だから厳しい決断をする。だからフェアな議論をする。フェアな議論をふっかければ、それはPolitically Correctな余地がなくなることにつながるので、当然敵を作る。それが政権内や議会や司法や同盟国やメディア相手であっても、絶対にぶれない。

いろんな語録やエピソードをここで紹介してもよいのだけれど、それはこの本の中の文脈で味わって欲しい。もちろん、イラクの占領政策を含め幾つかの点については、既にある程度歴史的に政権側の判断の巧拙について評価が決まっている部分もあり、ラムズフェルドの主張を鵜呑みにできない部分もあります。しかし、芯の部分では共感できる。勉強になるし、勇気づけられるし、自戒させられます。

嫌いな人の回顧録を読むのは、考え方の幅を広げたり視野を広げる上で有効ではないでしょうか。特に、相手はこれほどの人物です。挑戦する価値のある本です。読まない決断をする前に、この質問にどう答えるか自問してみるのもよいでしょう。対テロ戦争をブッシュとラムズフェルドが始めなかったら、世界は今より平和だったのでしょうか。北朝鮮へのオバマ政権の柔和な対応が現状を生んでいることも忘れるべきではないでしょう。
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晩秋の奥多摩 高水三山と御岳渓谷のハイキング

2017-11-23 19:35:24 | 息抜き
高水三山の縦走路は、山登りというよりは軽いハイキングコースです。それなりに経験ある人が一人で歩くなら、8時半頃に出発して急がずに歩いても12時前には余裕で下山可能。それでもほぼコースタイム通り。この日はお天気が良かったので、そんなに簡単に歩き通してしまうともったいないくらいですが、紅葉も盛りを過ぎて少し寂しい奥多摩を気軽に半日楽しんで、午後は別のことに時間を使えるという意味ではよいかもしれません。
4年前に山歩きを始めた年の11月後半にも高水三山に行きましたが、その時は紅葉のタイミングがバッチリでした。
それにしても、4年前の方が写真が上手なような気がする。。。

まあ、あまり気にせずに今回のハイキングの記録です。今回も軍畑から御岳までのコースで、高水山(759m)、岩茸石山(793m)、惣岳山(756m)の順に回ります。8時15分頃に軍畑の駅に着いたら軽くおにぎりなどでいつも通りの栄養補給をしてから出発です。駅から出発だとトイレにも困らなくて便利です。


最初は20分ほど一般道を歩きます。このピンクの花、里の花ですね。我が家の近くでも見ます。名前は不明。そもそも外来種なのかもしれません。これだけ咲いていると迫力あるので思わず写真に収めました。




この標識は見落とさないと思いますが、ここで曲がります。


柿の実が少し残っているのが晩秋感を演出。


高源寺というお寺の脇を少し行くと登山道に入ります。


その手前には柚子の木が多いです。前回来た時には農家の方が直売で3個100円などで売っていましたが、今回は見当たらず。


ウグイスでしょうか。野鳥が道路上を飛び跳ねていたので急いで写真を撮ったのですが、後姿だけで微妙。ホントに小鳥さんの写真は難しい。


で、高水三山へのハイキングです。奥多摩らしい急登、そして安定の杉の植林帯です。


急登&杉の植林帯と書くとあまり面白くないように聞こえてしまうのですが、序盤の急登は体が温まるので嫌いではありません。この時期には。気温は5度くらいだったと思いますからね。杉は、流石に晩秋ではあまり香りません。針葉樹林帯は香りがよいのですが、それも春から秋の序盤までですね。
暫く行くと、大きなススキ野に出ました。ここはこの時期は見ごたえがあると思います。




ススキ野を越えていくと、暫くは杉の植林帯が続きます。




注意して見ると、杉の根元には広葉樹の幼木やシダが多く見られます。間伐のおかげで日光が入りやすくなっているんですかね。徐々に本来の山の姿を取り戻してくれればいいです、が、それには何十年もかかるんだろうなあ。私が見ることはできないのかなあ。


ところで、この高水三山の縦走コースには、写真のような看板が立っていて目安になります。


針葉樹の中には、檜と思われる大木もあります。これは恐らく植林ではなくて天然林なのだと思います。


展望はないものの、さらに歩いていると稜線と思われるゾーンに入ります。そうすると樹種が変わり、広葉樹が増えて登山道にも落ち葉が増えてきます。当然、紅葉した木も。






やはり赤い葉が美しい。山モミジですかね。




この日は何故か高水寺の山門の方には行かず、高水山の山頂に直接行く道を取ってしまいました。お寺と紅葉のコラボが魅力的なのに。後から気づいたのですが、取って返すのも面倒なのでそのまま山頂へ。その途中でも紅葉は見られます。




で、高水山の山頂に到着。ほぼコースタイム通りというゆっくりハイキング。


山頂にもカエデやミズナラなどの広葉樹が多いです。カエデはイタヤカエデですかね。ミズナラは、樹に付いている葉は緑~黄色っぽい感じですが、落ち葉はすべて完全に枯葉状態。本来は黄葉する樹ではないのかもしれません。






さて、まだ1時間20分程度しか歩いていないので疲れもなく、ちょっと水を飲んだりしたら直ぐに岩茸石山に向かいます。すると、大量の霜柱ゾーンが。低山でも冬になりつつありますな。


高水山の山頂直下の道はちょっと急で険しいです。これは、岩茸石山と惣岳山にも言えることで、奥多摩らしい急峻な道です。奥多摩はルートの距離的にはそれほど長くないものが多いのですが(石尾根縦走とかは別)、登山道の斜度はきついですね。
まあ、それをやり過ごせば、高水三山の縦走路はアップダウンのほとんどない優しい道です。尾根道では広葉樹もだいぶ葉を落としていました。


樹幹からは秩父方面が見渡せます。


開けたところから見るとこんな感じ。里山の風情があります。


で、20分程でこの日の最高峰、岩茸石山に到着。


この山頂は北側の眺望が利きます。あまりメジャーな山がある訳ではないので山座同定は難しいですけど。お天気がいいのでとても気持ちのいい景色ですね。空の青さが都心とは違うように思います。


秩父方面だけでなく、はるか東の方まで見渡せます。スカイツリーや新宿は簡単に確認できます。


これは筑波山でしょうね。


北の方には日光の男体山まで見えました。寒い日だったから空気も綺麗だったでしょう。


岩茸石山の山頂付近は紅葉の最終版という感じ。




山頂から見る山肌の紅葉は綺麗です。写真だと、実際よりも緑が強く出るようです。実際に目で見た感じは、もう少しオレンジとか黄色の印象が強いです。




ここからは、高水三山の縦走ということで惣岳山に行くこともできますが、埼玉県方面に尾根をつないで棒の嶺に至ることもできます。その道は2014年の春に歩いたことがあります。まあ、今日はサクッと惣岳山の予定です。
さて、やはり山頂直下の道は距離的には短いもののかなり険しいですが、慎重に下って縦走再開です。安定の杉の植林帯が続きます。


ちょっと開けたところからは、歩いて来た山が見えます。それにしてもいいお天気。


この日は小鳥の声はあまり聞こえませんでしたが、やはり時々聞こえてくると嬉しいものです。姿を求めて立ち止まって探してみても、まったく見つからないんですけどね。
さて、更に進んで北側に開けたところから見えるのは棒の嶺ですかね。ちょっと平らな山頂の方。違うかもしれないけど。この辺りの里山が簡単に同定できるようになると、ベテラン感が出て格好いいと思う。アルプスの山だとメジャーなので、同定できて当たり前感があります。




さて、10時40分頃に惣岳山到着。予定通り午前中には縦走終了して下山できそうです。


山頂には祠があります。惣岳山は、登山道にご神木があったり縄がかけてあったりして、信仰の山であることをうかがわせてくれます。


さて、下山です。下山中に出てくるこの大木がご神木です。檜ですかね。大きすぎて一枚だと入り切らないので二分割。




大きな木を見ると何となく安心するのはなぜでしょう。それはともかく、惣岳山から御岳駅までの下山路は基本的にずっと杉の植林帯です。写真だと明るく写っていますが、実際は日光が遮られていてかなり暗いです。信仰の山には針葉樹が似合うような気もしますけど、やはりもう少し広葉樹が欲しいと思ってしまう。


11時50分頃に下山完了です。お腹が空いていたら蕎麦でも食べようと思っていたのですが、縦走中におにぎりやパンを食べたせいでお腹いっぱい。素直に御岳渓谷に向かいます。


紅葉は最盛期をやや過ぎていたように思いますが、多くの人で賑わっていました。まあ、十分綺麗でしたからね。






途中、直売で柚子やお手製の梅干しを売っている農家があったので、購入しました。柚子は3つで200円、梅干しはパックにいっぱい入って300円でした。柚子は、もう少し形の悪いものを3個100円で売っている所もあったので、お風呂に入れるならそっちがいいでしょう。鍋物の薬味的に使うなら200円の方がいいと思いますが。
で、最後は沢井の駅近くにある酒蔵、澤ノ井です。ここにはレストランや試飲&販売所があるのですが、既に経験済みなので今回はパス。12時50分台の電車に乗って都心に帰りました。


高水三山、物足りないと思う人も多いと思いますが、軽く短時間のハイキングでリフレッシュするにはいいコースだと思います。多くの人が歩いているのも安心ですし。今週は冷たい雨も降ったので、今年の紅葉シーズンはもう終わりかもしれませんが、冬でも危険度は少ないので凛とした空気を楽しむには悪くないコースではないでしょうか。
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秋の奥多摩 紅葉散策

2017-11-09 21:22:00 | 息抜き
11月5日の日曜日、快晴で気温が比較的低くてハイキングしやすいお天気だったので、半年ぶりに奥多摩に繰り出しました。ちょっと膝の調子が悪かったので無理せず、御前山だけを登るコースです。
週末の朝の奥多摩駅は相変わらず登山者がたくさん。バスは2台とか3台とか出ますが、それでも今回は座れませんでした。


まあ、いいんです。どうせ小河内ダムまでの15分程度ですから。さて、小河内ダムのバス停についたら放水を見ながら渡り、御前山の登山口へ。




このサス沢山ルートは、私が山歩きを始めた2013年の春に初めて奥多摩の山に登った懐かしいルートです。ある意味原点。
登山口から急登なのは奥多摩らしいです。まあ、実は奥多摩を余裕で歩くだけの体力があれば、登山道の整備された北アルプスや八ヶ岳は問題なく歩けるでしょう。奥多摩の急登を舐めてはいけません。
それはともかく、紅葉シーズンですからね。ゆっくりペースで景色を楽しみましょう。




植林の杉も多いですが(杉は紅葉しませんが、香りがよいので好きです)、奥多摩らしいブナやナラの広葉樹は素敵です。






そして足元にはドングリ。熊さんの冬ごもりには欠かせないドングリ。つまり、広葉樹林帯では熊さんに出会うリスクはあります。


1時間くらいでサス沢山に到着です。ここは奥多摩湖の展望が良いところです。


左奥に見える一番高いのが大菩薩嶺です。何だかんだで一度も登っていません。10月に行きたかったのですが、雨が多かったのと膝が悪くて断念。


なお、ここからは雲取山は位置的に見えません。手前の山に隠れてしまいます。
さて、このサス沢山コースのよいところは、アップダウンがほぼ皆無なところですね。急登続きなので体力がないと息が切れるでしょうけれど、アップダウンでやられるよりは精神的に楽だと思います。そうは言っても急な坂は厳しいですが。


まあ、紅葉に癒されつつ進めばいいんです。落ち葉の香りもいいものです。小鳥さんも鳴いているし。正面に太陽を臨む感じで進みました。








大きな木。ブナでしょうかね。とても写真に納まりません。


ということで2分割。上部はこのように見事な紅葉。オレンジ色の紅葉も綺麗ですね。


黄色い葉を持つ樹もたくさんあります。いろは楓でしょうかね。


紅葉を拡大。


更に拡大。


道は結構広いところも多く、広葉樹林帯は日差しが入ってキラキラして明るいのでとても気持ちがよいです。気温が低いので汗だくにならないのも秋のよいところ。


縦にして見るとこんな感じ。


やや開けたところに出ました。


落ち葉がふかふか。登山道は踏み跡があるので、ある程度固く踏み固められていますが、それでも落ち葉の感触を楽しむことができます。独特の香りもよい。熟成した赤ワインの香りは森の香りや木の香りなどに例えられることがあると思いますが、そんな感じ。


自分の影も。


いろんな紅葉を楽しめます。






道の左右で紅葉の状態が異なる。いろんな種類の広葉樹が生きている証拠です。


カラマツも少し出てきました。落葉する針葉樹。黄色く燃え上がる感じで、群生しているとこの時期は大迫力です。


これは大きな広葉樹。やはりブナでしょうか。


標高1,200メートルくらいの紅葉が一番見頃だったようです。






空を見上げると、快晴の青が美しい。


さて、御前山山頂から15分ほどにあるチェックポイント、惣岳山に到着です。ここからは道が分岐しており、御前山の山頂へ向かう道と小河内峠への道があります。小河内峠を越えて陣馬尾根を下るルートは2年前の10月後半に歩きました。紅葉とドングリを楽しみました。今日は御前山の向こうに回って湯久保尾根を下りるつもりです。


惣岳山の辺りには赤色が目立つ樹が幾つかありました。


カエデの中には赤くなるものや黄色、オレンジ色など、いろんな色になるものがありますね。同じ種類のカエデが日光や水の関係で違う色になるのか、違う種類のカエデが違う色になるのか、私は知りません。


この葉も赤いですが、樹の種類は特定できず。


御前山の山頂手前には、北側の展望が開けるところがあります。奥多摩の名峰である鷹ノ巣山が見えます。




更に進むと、南側の展望が得られるところがありました。当然富士山が主役です。


そして、登山口からちょうど2時間くらいで御前山の山頂に到着です。奥多摩三山では、御前山と大岳山は何度も登頂しています。ルート的にいろいろと行きやすいんですよ。三頭山は一度登っただけ。10月に考えていたのだけど、お天気的に行けずでした。


山頂にはカラマツが数本あり、綺麗に黄色く色づいていました。


結構大きくて迫力ある樹ですね。




時間的には10時半前で早いのですが、山頂なので行動食を食べたりして景色を楽しみつつ休憩です。南側は丹沢方面が見渡せ、紅葉の林も見事でした。




山頂付近はだいぶ葉が落ちている樹も目立ったので、紅葉を愛でるのであればこの週末が最後のチャンスだったかもしれません。もちろん、登山口から中腹まではまだまだ楽しめるでしょう。
さて、この日は膝に少し不安があったので、大岳山方面などに縦走することはせず、今まで歩いたことのない湯久保尾根を素直に下って檜原村方面に下山します。湯久保尾根は比較的斜度が緩い代わりに距離は長めですが、下山で急峻なルートだと膝への負担が大きいですから、この日はこれがベストな選択だと思いました。
で、湯久保尾根。特に上部は安定の杉植林帯です。奥多摩らしいですが、時期が時期なのでやはり広葉樹が欲しいですね。


ちょっと広葉樹が混ざるところもあります。


針葉樹の香りは好きなのですが、植林帯だと木と木の間が詰まっているので日光が入りにくくて暗いのが難点ですね。広葉樹が多いところに出るとホッとします。


左手を見ると、大岳山が見えます。紅葉しているブナ帯と緑の植林帯がくっきり分かれる山肌が奥多摩らしい。


進む道も、左右で広葉樹林帯と杉の植林帯が分かれています。


湯久保尾根でも、中腹の紅葉は綺麗でした。




そして、この日は数多くのリンドウを見ることができました。リンドウは晴れていて乾燥していないと花が開かないのですが、この日は快晴だったのでかなりの花が開いていました。




そして、不思議なのは登山道の脇に多くのリンドウが咲いているのに、どれだけ注意して見ても登山道から離れた林の中には見つけられないこと。道に咲いていると、登山者に踏まれてしまうリスクも高いと思うのですが。




時期的に花は少ないのですが、一輪だけアザミが咲いていてくれました。


シロヨメナは散りかけのものが大半で。これはその中でも比較的形のよかったものです。


里が近くなってくると、杉の植林に交じって違う種類の針葉樹が目立つようになりました。松の一種だと思います。それにしても、大木。最初に1,2本出てきてた時は、山の守り神のように保存されているのかと思いましたが、同じような巨木が結構見られました。奥多摩の自然もいろいろです。


午後1時ごろに小沢の集落に下山しました。


あいにく、1時台はバスがなく、2時20分頃まで待ちぼうけになってしまいます。それなら、数馬方面からもバスも合流する払沢の滝のバス停まで歩いた方が効率的と考え、一般道を45分くらい歩きました。天気が良かったのでこれもハイキングの一環として悪くなかったです。北秋川沿いなので沢は綺麗だし、途中に小さい滝とかたくさん出てきたし。


最後は、いつもの瀬音の湯で汗を流して終了です。


奥多摩はほどよい急登なので運動になるし、何だかんだで土の香りや樹の香り、小鳥の声など景色プラスアルファで楽しいところです。冬前にもう一度くらいハイキングに来てもいいですね。
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