日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

1升瓶がニョッキリ

2007-02-20 | 仕事・建物
今日は小雨の中打合せに出かけた。
数年前に完成したお宅の貸家のリフォームの相談に呼ばれた。

住宅の設計から完成までは1年以上掛かる
その間約30回通い続ける
同じ電車とおなじ道
駅から歩く道の周辺は随分と変っている。
道路の片側は2階建てのお店が大きな高級マンションに変り
片側の小さいお店は閉めてシャッターが降りている
これは片方に拡幅する計画道路の影響だ
戦後すぐに線引きされた計画道路は
実施に移されることなく、廃止に追い込むことも無く
地図上の線だけが存在し、建築計画に規制をかける
規制を掛けられた地域は大きな建物が建てられず衰退する一方で
道路をはさんだ左右で歪みが生じる。

左右の違いを目の当たりにしながら歩いていると
上棟式のことが思い出された。
近所の人が大勢集まり本格的な木遣り歌が出
今どきにしては珍しい賑わいだった。
みんな良い気分になり帰りにお祝いに1升瓶をもらった。
持って帰るのは・・と遠慮をしているのに
「背負えば大丈夫」と図面リュックに入れられた。
「みっともなくないですよね」
「見えないよ」お施主さんが太鼓判。

・・ところが駅についてリュックを下ろすと
1升瓶の首がニョッキリ出ているではないか。
とんでもない格好で闊歩していたことにがく然・・
無理やり蓋をして帰ったことが今となっては笑い話。

しかしこうして引き渡した後にも
「コンサルタントから期待してごめんなさい」
呼ばれることはとても嬉しい。

写真は今を盛りの紅梅(和田堀公園2/18)
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