日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

佐原市香取神宮祈祷所修理現場

2005-06-30 | 仕事・建物
27日の午後は香取神宮の見学です。
幹事の付合いの寺社建築の社長が説明役をかってくれました。
桜の木が覆いかぶさり、雰囲気と涼風はよかったものの、
お昼のビールのせいで、参道のきついこと・・

先に境内を一周、黒い壁と檜皮葺きの屋根、金色に光る破風飾り。
シックできらびやか、自然の顔料で彩色した色合いがすてきです。

今回の見学先は修理中の「祈祷所」
杉の大木が台風で折れて、裏側の屋根が大破損。
修理が終わった翌年、また他の木が倒れ込んで今度は表が壊れた。
その修理の真っ最中。
外はシートで覆われて様子が見えません。

足場を上がると職人さんが10人近くも、梁を囲んで協議中。
「蟇股(かえるまた)が・・」声が飛び交います。
蟇股なんて見上げるだけかと思っていたら、ここはしゃがんで見られる位置。
正面の梁を外して、元のところに収めようとしたところ、ほぞの位置が合わずに四苦八苦の真っ最中。

それぞれが一緒になって意見を言い合っています。
親方が考え職人さんは指示に従う、が一般的ですが民主的な会社のようです。
上下隔たりなくああだこうだ、言って試しています。
案内の社長は何処吹く風、穏やかに私達の説明に終始。
現場を信頼しきっています。
古い釘を見せてくれて、これは江戸時代、明治・・
頭の形がそれぞれ違っています。

全員で梁を持ち上げたり、下ろしたり・・
「木槌!」若手に取りに行かせました。
残念ながら見学はおしまい。
下に降りると木づちの音もなく静かに作業は進行したようです。

この祈祷所は元の「本殿」元禄時代に今の本殿を建替えた際、引き家をして祈祷所に使っている。
修理をしていると元の工事が分かり、見えないところも想像で補えるとのこと。
今回の工事費はざっと2000万円少しとか・・
高いか安いか???

大きな木が周りを囲んでいます、この先被害がなければいいのですが。
台風の度に思い出しそうです。

茶店で香取名物「厄落とし団子」をご馳走になりました。
岩瀬社長さんご馳走さま・・ありがとう。
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