日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

佐原大空間「与倉土蔵」

2005-06-29 | 仕事・建物
 ミチルさん(昨日は間違えました)の案内の最後は工場。
今までのお店屋さんとは違い、お屋敷町を歩きました。
しかし汗だくの上、へとへとの皆は今一つ動きが鈍い。
それでも開いた門からつい入り込み、案内人をはらはらさせます。

今まで歩いた明るい一角とは異なる日陰の坂道に入ると、のこぎり屋根の工場。
「今はモルタルですが、以前は漆喰壁でした」
「特別の日以外は閉めたままです」
角を曲がると、ぽっかりと暗い口が開いています。
のぞくと数人の男達、「見ていいですか?」
運のいいことに見学できます。

なかは思いっきりの大空間。
床は三和土のまま。
壁は土壁を押さえる程度の小幅板、丸太の柱が遥か上まで延びています。
きっちりとした決まりがないような柱と梁。
まるで天井に林を隠しているみたい。
この「与倉土蔵」は明治初期は酒醸造業を営み、その後醤油醸造業を戦前まで続け、昭和30年頃までは製粉業、現在は倉庫業をしております・・とのこと。
空間の大きさに圧倒されました。
その上、外の蒸し暑さとは別世界。
全員生き返りました。

山車の点検とかで男達が3人集まって、電気を全部着けたところ。
「めったにないことです」と当主の与倉さん(たぶん)
クラシックコンサートや、演劇のイベント会場として貸すこともあるとか。
ギリシャ悲劇や薪能にはぴったりの雰囲気。
全員の強運と親切な当主に感謝!! とんだ拾物でした。

佐原古い町並み

明日は「香取神宮」の修理現場で終わります。
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