日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

矢作俊彦・ドーシーボー~ヒーリー\0

2005-11-24 | 読書
 先月末に本屋さんをさまよっていると、
懐かしい名前(矢作俊彦)が目に付いた。
随分と前に「スズキさんの休息と遍歴」読んでいた。
たしか団塊の世代の40代の主人公が子連れで
シトロエン2CV(ドーシーボー)を運転して
人捜しの旅で、とんでもないどんでん返しの物語。

かなり印象に残っていたので黒い文庫本
「真夜中へもう一度」を買ってしまった。
裏表紙に「傑作長編ハードボイルド」
えっ!「スズキさん・・」はハードボイルドではなかったが?

久しぶりに生活を乱されてしまった。
読み終わらないと気が済まず、2時を過ぎてしまう。
この本ではオースティン・ヒーリー(知らなかった)が
重要な役回りの休暇中の刑事が事件の真相をといてゆく。
そうか、地をはう感じのドーシーボーが空を飛ぶヒーリーに進化か?
殴られる役どころではあるがそう暴力ざたは少ない。
少しのハードボイルドに、一寸ずれたユーモア。

車がこんな役を果たすなんて、きっと車好きな人に違いない。
しかし集中できるまで時間がかかった。
「幅広の肩が、ワイシャツをつんつるてんにしていたが、
着ている服地に生彩があり、テトロンが混じっていなかったら、
とても医大の教室員に見えなかった・・」
こんなのが随所に、
頭に入るとイメージがはっきりするものの、
言い訳の多い人の話みたいでマダロッコしいやら・・
その割りにはヒーリーの説明はないし・・

今月1日読んだので思い出しながら書いている。
ついでに[スズキさんを・・」探すと奇跡的に辞書の裏から見つかる
こちらは91年に読んでいた。
「真夜中・・」の奥付には'85年の単行本で出版と記されている。
そうすると、ドーシーボーからヒーリーでなく
ハードボイルドからドーシーボーなの?

どうでもよい問題に頭はよじれた。
イメージが浮かばない原稿書きに行き詰まった今日
こんな問題で真相究明をしたくはなかったが・・
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