日々好日・いちよう

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介護施設「たがらの家」の見学会

2009-03-13 | 仕事・建物
今日の午後は練馬区の光ケ丘へ行った。
杉並区の福祉住環境コーディネーターの人達でつくる
NPO法人「ふくじゅうネット」
(福祉住環境整備ネットワークin杉並:長い!)で
“小規模多機能型居宅介護”施設「たがらの家」の見学会だ。



小規模多機能・・とは地域密着型の介護保険の希望の星
1つの施設で「通い:デイサービス」「泊まり:ショートステイ」「訪問:ヘルパー派遣」を行ない
顔見知りの人達から色々な介護が受けられる。
同じ人が世話をするのは、
認知症の人が混乱する事なく過ごせる1つの重要なポイント
まだまだ小規模多機能型施設は少なく
都内では多い方の練馬区で5施設
杉並区ではたった、1施設しかない。

「たがらの家」運営の青木氏は入念な調査準備の上昨年7月にオープンし
地域にアピールし続けて、早くも軌道に乗せたようだ。



建物は畳屋を営んでいた親の土地に黄色い外壁の家を新築
1階を「たがらの家」にしている。
屋外から屋内まで段差の無いバリアフリーのために
道路から室内へゆるいスロープとし、
研究し尽くした建材の選択や設備機器の選択をし作り上げた。
しかし、「考え過ぎてオーバースペックになってしまった」 と言われる。
安全策をとった部分がオーバースペックだそうだ。
宿泊施設の個室は折戸やアコーディオンカーテンで仕切り
日中は広く見渡せる利用者の居室となり
夜間は寝具を置いて個室とするなど
予備の空き部屋を作る事無く、使い回しで充分対応できるとの事。

地域密着の手法の1つとして「カレーの日」を設け
通りがかりの人や近所の人に無料でカレーライスを振る舞う。
お鍋持参で家族の分まで持って行く人も居るそうだ。

働く人も、利用する人も自転車で15分までの範囲の近場
日曜祭日無しの年中無休24時間開設で、
休日で気分一新の私には信じられない営業体制(スタッフは休日あり)
予定の入らない数時間を「休み」と考えている・・と青木氏。

6人で話を聞いている時に隣の部屋の大テーブルでは
賑やかに楽しそうな話し声が聞こえ、そのうち合唱になっていた。

何かと話題に上る老人介護施設
家族の負担を少なくし、高齢者が生き生きと過ごせ、
一人暮らしの人も通える地域の介護施設
この先そこいら中に広がると老後も安心して過ごせそうだ。
それには介護関連の費用を出し惜しみししない保険制度が望まれる。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます (倉嶋孝明)
2012-03-20 20:18:59
ブログを拝見させて頂きました。実は、4月よりこちらでお世話になります。読みませて頂きながら、ワクワクしてきました(笑)
返信する
倉嶋さま (いちよう)
2012-03-21 09:21:05
コメントありがとうございます。
たがらの家のスタッフの皆さんは明るい雰囲気に満ちていました。
きっと素敵な気持ちで働ける事でしょう。
返信する

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