日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

東日本大震災の爪痕

2011-08-27 | ニュース
東日本大震災の被災状況を見てきた。
NPO法人家づくりの会の家づくり学校の学生さん達の計画に便乗した。

8時過ぎに仙台駅に集合し、レンタカー4台に分乗して出発。
三陸自動車道を北上し被災地を巡った。

始めはは女川港



地盤沈下で海水のたまり場が出来た、元繁華街(たぶん)
対岸で燃やす煙が生々しさを感じさせる。



テレビ報道でみた、杭ごと抜けて横倒しになった4階建ての鉄骨の建物
テレビ解説では、地震で地盤が液状化し、
津波に何回か襲われるうちに杭ごと抜けて転倒
更に敷地一つ分を流された様子だ。



横倒しは一棟だけでなく数棟も見られた。



女川運動公園の野球場では仮設住宅が建設中だが
前のフェンス越しには目の前まで迫ったであろう津波の爪痕が見える。
体育館には今だ避難所として人々が生活している。


南三陸町志津川地区
漁業のロープや浮き、船までが散乱している。



警察署も被災し、交通安全のパトカーまで転がっていた。




気仙沼も地盤沈下が激しい。



3階の屋根にも瓦礫
夏草が繁り基礎だけが残った建物跡は隠れてしまった。



道路の突き当たりには汽船がそのままに


陸前高田は道路だけが目立つ



一番の繁華街だったようだが
初めて来たものには、想像のしようのない有様



電柱は途中で途切れ、跡形もない


27日に見学した宮古市
地震津波に加え火にも襲われた建物が数棟




何も見えない陸前高田
火まで出てしまった宮古市
災害の底知れない恐ろしさと、あまりにも広範囲な被災地
進んで行くに従って「ぽか~~ん」
感想を思い浮かべることを拒否し出した頭
衝撃的な光景の連続でした。

まだ解体しきれていない被災地、夏草が生い茂り
人々の頭から消え行くように、日に日に覆い隠される惨状
だが、忘れてはいけない、ほおってはいけない被災地の人たち
遠くにいる私達の記憶を常に取り出して
東北の人々を念頭に入れた毎日を過ごさなければならない。

いま、痛切にそう思います。

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 東北行き | トップ | 東北被災地の仮設住宅 »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
三山sanzan様 (いちよう)
2011-08-29 14:43:20
被災地は解体工事の人が見えるだけで、生活はありません。
人気の少ない被災地の行き先が見えない現状を痛感しました。
返信する
Unknown (三山sanzan)
2011-08-29 03:58:03
何と言っていいか。

お疲れ様でした。

自然に翻弄された人たちの痛みが、またずんと感じられてきています。何も出来ない、のではなく、何もしない、ことが許されないという気がします。自分自身に。すぐに、何か。
返信する
成一郎様 (いちよう)
2011-08-28 11:07:16
ほんとに・・ジワジワと衝撃がおそってきました。

行ってよかった、皆さんと一緒に行けてよかった、感謝です。
返信する
同感です (成一郎)
2011-08-27 22:11:37
今更ながら衝撃を受け打ちのめされましたね。

「だが、忘れてはいけない、ほおってはいけない被災地の人たち
遠くにいる私達の記憶を常に取り出して
東北の人々を念頭に入れた毎日を過ごさなければならない。」

全く同感であります。
後ほど拙ブログでこちらの記事のリンクを張らせてくださいm(_ _)m
返信する
Syu(chan)様 (いちよう)
2011-08-27 18:13:20
11時過ぎに着きました。
新宿駅の雑踏ですれ違い様に肩を叩いた友人「○○さんと灯火(歌声喫茶)で歌ってきたのよ」ご機嫌そうなのに
「そう」冷たい声で返してしまいました。
疲れと旅先の落差に不機嫌そのもの、悪いことをしました。
返信する
お疲れさまでした (Syu(chan))
2011-08-27 17:51:08
おそらく、心身ともにお疲れでしょう。
被災地を専門家の目で直接見ると、また違った感情があるんでしょうね。
返信する

コメントを投稿

ニュース」カテゴリの最新記事