天野節子著「烙印」幻冬社文庫
天野節子は異色の作家、幼稚園教諭と幼児教育教材会社をへて
突如として小説家デビュー
2006年60才で著した処女作「氷の華」が大ブレーク
二作目の「目線」期待し過ぎた為か、期待はずれだったが
三作目が文庫本化されてまた読んでしまった。
「烙印」は「氷の華」を凌ぐ出来栄えだった。
物語は江戸時代の初期、外房の御宿から始まる。
スペインの難破船を村を揚げての救助活動から
若者の恋物語へ発展する。
一転して2010年兵庫県の芋畑から現れた白骨死体
二転して都内豊島区要町の公園の首吊り死体が発見される。
3カ所の出来事がつなぎ合わされ、事件は終息・・なのだが
この本を貫いている人間像
被害者は徹底的に嫌われる「ヤナ奴」
加害者はかっこ良く、人を引きつけて止まない人物
謎解きの途中から桜木紫乃著「凍原」を思い出し
犯人に行き着いてしまった。
それでも天野節子の物語に飽きる事は無く
犯人を追いつめる終盤は二度読みをしてしまった。
著者は千葉県出身、子供の頃の不思議な記憶を取り出し
史実を調べ、推測を重ね、物語に紡ぎ出した。
長い間の発酵期間(たぶん)を経た重厚なミステリー
ご一読をお勧めします。
天野節子は異色の作家、幼稚園教諭と幼児教育教材会社をへて
突如として小説家デビュー
2006年60才で著した処女作「氷の華」が大ブレーク
二作目の「目線」期待し過ぎた為か、期待はずれだったが
三作目が文庫本化されてまた読んでしまった。
「烙印」は「氷の華」を凌ぐ出来栄えだった。
物語は江戸時代の初期、外房の御宿から始まる。
スペインの難破船を村を揚げての救助活動から
若者の恋物語へ発展する。
一転して2010年兵庫県の芋畑から現れた白骨死体
二転して都内豊島区要町の公園の首吊り死体が発見される。
3カ所の出来事がつなぎ合わされ、事件は終息・・なのだが
この本を貫いている人間像
被害者は徹底的に嫌われる「ヤナ奴」
加害者はかっこ良く、人を引きつけて止まない人物
謎解きの途中から桜木紫乃著「凍原」を思い出し
犯人に行き着いてしまった。
それでも天野節子の物語に飽きる事は無く
犯人を追いつめる終盤は二度読みをしてしまった。
著者は千葉県出身、子供の頃の不思議な記憶を取り出し
史実を調べ、推測を重ね、物語に紡ぎ出した。
長い間の発酵期間(たぶん)を経た重厚なミステリー
ご一読をお勧めします。
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