日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

堂場瞬一著「長き雨の烙印」

2011-01-27 | 読書
中公文庫刊 堂場瞬一長き雨の烙印」
2007年中央公論社刊行の単行本の文庫化

どこにでもありそうな架空都市「汐灘」



冤罪の疑いのある刑期を終えた無口な男
無口な男の親友だった刑事
無実の罪をはらし、名をなして独立したいイソ弁護士
過去の取り調べを覆い隠したい定年間近な刑事
娘を殺された高級外車のディーラー社長

それぞれが生活や仕事の葛藤を交えつつ物語は進む

幼い少女を暴行の上殺害し、罪を償いヒッソリと暮らす無口な男
冤罪の支援団体が行動を起こそうとした矢先に
新たな少女の被害事件が起こる。

支援団体に亀裂が見え出し、イソ弁は借金をしてまで無罪の証拠を買い取る。
元親友刑事も新たな証拠を掴み解決へと走るが

最後の大詰めの雨の日
5人が5人ともずぶ濡れになりながら
意外な事件の収束を迎える。

・・こんな筋立てだが
堂場瞬一の生活感溢れる人物像と行動
感心しつつ一直線に読み終えた1冊です。

架空都市「汐灘」はこの先シリーズ化され
「沈黙の鏡」の早い文庫化が望まれる。

21日のチームに続き堂場瞬一の話題になってしまった。
失礼しました。




コメント
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