日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

ハードボイルド「ジウ」

2009-05-09 | 読書
(のんた@天童市)さまからお勧めのコメントで読んで見た。

誉田哲也ははじめてだ
1200ページにも及ぶ大作
知っている町新宿歌舞伎町を中心に、小田急線の世田谷など
文面のかなりの部分が実際の映像としてリアルに感じながら読み進めた。



ちょっとした偶然から中国人の親と生き別れになった、不幸な美少年
警視庁の相反する辣腕女性刑事二人の嫌悪と親近感
片や長身で人目をひく女っぽい刑事
片や男より強い武闘派の「特種犯捜査係」
二人とそれを取り巻く警視庁の面々
巻頭に「警視庁組織図」が描かれている。

誘拐事件が連続して起こり、犯人は「ジウ」
近ごろ聞かれなくなった「ハードボイルド」そのものの進行
子供時代から親が無く、生き残るのには邪魔な人間を殺すしかなかった
戦後の混乱期が発端だ。
戸籍がはっきりしている現代日本ではかなりなショッキングな内容だ。

女刑事の身辺から、「特種犯捜査係」の秘めた過去
3冊に渡り少しづつ明らかにされてくるが
怖いの何の・・
間に別の本を挟ませ読み終えた。

・・が、歌舞伎町が無法地帯と化し、壊滅的な壊れ方をするのを読んだ後
しばらくは、怖くて行けそうもない。
(行くのは映画館だけだが)

その翌日「ピンポ~~ン」
出て見ると「お巡りさん!」
思わず「ジウ」に引き戻されそうになった。
15年間ではじめての「戸別訪問」
東京中で行っているようだ、なんかあったのだろうか??

怖い事に耐性のある方必見の3冊です。
コメント (2)
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