日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

ゴミの部屋と若者の原宿

2007-12-08 | 仕事・建物
高齢者住宅改修セミナーの7回目
講師は「NPO法人ふくし住まい支援の会」の代表の青木氏
練馬区で高齢者の生活・住まいに関する困りごとのありとあらゆる支援を行っている方。
やさしい語り口で、難しそうな事を話して下さる。

5年以上掃除をした事のなさそうなお宅の片づけを始め、掃除をすると
数日後には寝たきりが起き上がり、
さらに片づけると自分でご飯の支度を始め
住まいが奇麗になってから数ヶ月すると仕事につき始めた。
文字でにするとまゆつば物が、感動的なお話しになる。




「いいお仕事を・・」と思い、はたと気付く
「こんなボランティアで生活が成り立つんだろうか?」疑問が湧く。
それに学校では勉強は教えても、建築としての学科は教えても
身ぎれいだけでなくお部屋を奇麗にして暮らす事が
どんなに身体の健康と精神の安寧に結びつくかは教えない。
家庭のしつけでしょう!・・とすると
一旦どこかで家族のしつけが出来なかったら延々と身ぎれいな生活は出来ない・・
やはり将来役立つ勉強だけでなく、生活の面も小学校で教える必要があるのではないか?

何処かでつまずき坂道を転がり落ちたとき
支援してブレーキをかけてくれる人の存在が必要なのだ。
そのブレーキ役が生活に困るようではブレーキなど出来ない。
人に役立つ事をボランティアや低賃金では無理だと思う。

グループに別れてのワークショップは活発な討論が為され「さすが」と思う発表がされた。
やはり、進んで何事かをなそうと言う人達は考えも行動も立派だった。

午後からは原宿の建替のお宅に打合せに向かった。
原宿周辺は人でいっぱい、急ぐに急げない混みよう。
派手で賑やかな若者たちが行き交う

ゴミの巣窟のような住まいの話しからあまりに違う世界
気分の転換がなかなか出来なかったが、
仲良し家族には満足してもらえて、お土産をいただいて
若者だらけの竹下通りを帰ってきた。
コメント
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