日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

無一物とクリスマスの茶事

2007-12-03 | 趣味・遊び
昨日は恒例のお茶事の一日
趣向は「クリスマスの茶事」
日本の伝統のお茶事と西洋の伝統行事のクリスマス
日々の生活では茶事よりもクリスマスが身近だが
果たしてお茶の世界の融合はいかがになるか?
期待しながら席入りをした。

お床には「無一物」の軸一つ



「生まれるとき何も持たず、死ぬ時も身一つ」
物がなくとも生き死には出来る・・
言い換えて、「多くの物を持たずとも優雅に(?)過ごせる」
「年末の軸としてこれ以上のものはない」言い切るご亭主
いい軸だなあ~~ 一同感じ入る。
お膳に一椀・温かい鰊蕎麦
つい「お茶席に蕎麦はあっても、うどんはないよね」
お茶人のお隣さんは「素麺ならあるけどね」
玉虫色の羽帚(インコの羽根)の炭手前の後
クリスマスツリーの和菓子をいただき中立ち

後座は「無一物」の床に盛花で華やぐが
お席はお濃い茶のお点前で緊張!!
しっとりと緩やかに練られた濃い茶でほっと一息
再度中立ち「次のお席はご期待下さい」
「行雲流水」のお軸の待合は一変
やさしいマリア様のお軸にガラスの合唱団のお人形さんが沢山
あちらの御棚に一グループ、こちらに数人
「良くもこんなに集めたわね」あちこちから声が上がる

鐘の音に席入り
「まあ~~ステキ」次々と上がる声



お詰めの私は最後に息を飲む
お床は銀色に光るクリスマスツリー&お軸に見たてた床飾り
違い棚には色んな形のロウソクがともり
長板には洋館!水差一つ
ご亭主の持ち込むお茶わんは「聖杯」の形
茶入れは「ふくろう型の見立て」にべっ甲の茶杓
次々と点てられるお茶わんにはサンタさんやクリスマスツリーの図柄

後段の懐石は鯛のマリネから始まり
カボチャのポタージュのお椀
カジキマグロのソテー・豚の角煮・柿のふろ吹き・牡蛎スモークのみぞれあえ
最後に蟹の蒸し寿司とお腹いっぱい
赤白ワインで気分も紅葉・間違い・高揚
ロウソクの明かりで写真はおぼろ・・



格式ばった正統派のお茶事とは一味も二味もちがって
遊び心満点の星岡の茶事
楽しむ茶事とはこういうものと示してくれる。

「無一物」で始まり
盛大なクリスマスグッズで溢れたが
どちらも好きだ。

「星岡」
コメント (2)
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