日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

05月18日 小説「感染」時間当り220円

2006-05-18 | 読書
 先月のこの本以来、読書から遠ざかっている。

一番の原因は漢字パズル「ナンクロ」のせい、
風呂上りに一杯ならぬ、一寸だけのつもりが
すぐに1時間が過ぎてしまう。
「少しやり過ぎかな?」と時計を見ると2時間!
厚めの文庫本でも3時間で読了なので
このくらい楽しめて安上がりなものはない
「ナンクロ」1冊360円、
果して終るまでは何時間かかることだろう?

それに比べてこの「感染」は525円+税金
時間当り約220円 300ページ  
「ナンクロ」は60時間として6円/時間
当たり外れはなし、達成感抜群・脳の活性化には持ってこい!
ついつい長くなるので話を戻す。

この「感染」は本屋さんをうろついているときに目に止まった。
変な場所に置いてあった。
確か文庫本でも小説以外の新書かなんかのところで目立っていた。

初めての作家「仙川環」38才
医学部修士課程卒のジャーナリスト
第1回小学館文庫小説賞受賞作
期待感大!

粗筋は挫折の女性ウイルス研究家の
夫が原因の事件に巻き込まれて
仕事も夫もなくし再出発するストーリー
物語の運びも面白いし、斬新なのだが
人物の描写が今一つ
主人公は「強い女性の強気な行動」のはずが
今一つ強気が見えない。
夫を愛し、夫の顔色を見つつ行動する「弱い女」
としか感じられない。
夫も妻を愛しているがそれも見えない。
最後のなぞ解きで違和感を覚えてしまった。

「医学界を揺るがす危険な行動」
ついついミドリ十字の血液製剤渦の
亡くなった教授を思い浮かべてしまった。
(名前を失念)
コメント (3)
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