重要文化財 春日鹿曼荼羅図 陽明文庫蔵 鎌倉時代(13世紀)
藤原氏の氏神である奈良・春日神社の春日信仰から描かれたもの。遠く鹿島神宮から召喚され、
神が鹿に乗って来たと言い伝わる。
鹿さまの美しい毛並み。質感。静かにそよぐ紙垂の微かな動きなど。必見。
きました~^^近衛家の至宝です~
わ~これはもう京博大ヒットだと思います~
細川家の至宝と違って巡回展は、今のところ聞いていません!!無いと思います!
そして今回初のお目見えが、古いものはもちろんのことですが、近代絵画までも初。
初めてみる。
上村松園のものもありましたし、
ことに下村観山の
嵐山・加茂川(前期のみ)
嵐山の桜の景色は夢見るように美しく、思わずひとめ惚れをしてしまいました。
そして私は今回。初めて茶杓というものに、心ときめきましたよ~♪
茶杓の前で、腕を組んで立ち尽くしている人がいたら、私かもしれません。
でもまだ、茶入れの良さには気付くことが出来ないでいます^^
前半は、ほとんどが平安期・鎌倉・室町の書で、巻物が多く続きます。
有名な御堂関白記・藤原道長の日記は3番目のお部屋。
結構誤字も多いらしく、ごちゃごちゃもしていたりして、人物を想像すると可笑しいです。
書はよくわかりませんが、宮中の歌合せの様子や、11世紀頃のかな文字は、たいへん美しく。
文字のわからぬ私のような者にも、その美しさが伝わります。
後半からは、太刀・可愛い銀細工・人形・茶道具・近世・近代の絵画。
それぞれとても魅力的。
人形や銀細工はその細かな細工や可愛らしさに驚かされます~
やはり細川家は武家の持ち物。
近衛家は公家の持ち物なのですね。品と雅さが違うことを知りました。
書は近衛信尹。
猛々しさの奥に雅さが隠せずにいて、興味深い人物です。
そして抜群のセンスと博学多彩を誇る、近衛家熙。
今回は珍しく表装までも図録に掲載されるという。今までに無いことがおこっています。
是非、雅な表具装飾も含めて楽しんで観て下さい。
さらに音声ガイドを聴くと、人物像を掘り下げて説明してくれます。
今回語りは、竹下景子さん。京都国立博物館の文化大使です。
語りだけでなく、ところどころにでてくる和歌も美しく詠んでくれて、いつもお気に入りの
A&Dオーディオガイドさんですが、いつにも増してお勧めしたいです^^
雅楽の演奏も盛り込まれ、平安気分を盛り上げてくれます。
ガイドでは担当学芸員の赤尾先生のお話も、聴くことができます。朗々としたお声での解説です。
A&Dオーディオガイド
http://www.adaudioguide.com/
A&Dオーディオガイドさん~ どうかいつの日にか石田彰さんでのガイドもお願いします!
今回はキャプションの文字も大きくなっていたり、解説も丁寧で、和歌などもいくつか解釈がでていたりします。
いつも解説の分かりづらさを誇る京博ですが、ここに来てやっと。やっと観る人の願いをきき入れて下さっているようです。
私は泣けてきました。
出品目録には分かりやすく、近衛家略系譜まで記載。
図録もとっても充実しています^^素晴らしい!
こんな素晴らしい展覧会!もっともっと話題になってもいいはずなんです!
もう2度と見れるかわからないものが出ているわけなんですよ?
何で宣伝力がいつも弱いんだろう~
もう「ぶらぶら美術・博物館」にでも来てもらったらどうでしょうね~
私は前期で5回ほど行ってしまって恥ずかしいほどです。
前期は6日までなので、最後に桜だけ、もう一度みてお別れしてきました。
<特別展覧会>
王朝文化の華-陽明文庫名宝展-
H24.4.17(火)~5.27(日)
五摂家の一つである近衞家に伝えられた典籍・古文書などを収めている陽明文庫の名品を一堂に展示します。藤原道長自筆の国宝「御堂関白記」や重文「藤原忠通書状」などの歴代の名宝、国宝「倭漢抄」下巻や国宝「大手鑑」などの名筆を含む、国宝8件・重文60件を中心に、これまでにない規模の特別展覧会となります。
詳しくはこちら
京都国立博物館
さて、次回の展覧会は
<特別展覧会>
古事記1300年 出雲大社大遷宮
大出雲展
H24.7.28(土)~9.9(日)
これまた楽しみです^^
着付け教室をはじめたお友達たちがリンクを貼ってくれました。
「ふあふあくらぶ 奈良の生駒で着付け教室・苔盆栽・パン教室」
京女さとこはんは一陽の帯留めを身近に実際に使って下さっています^^
記事で紹介してくださいました。ありがとうございます。
さとこの着物まわり
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でも、行くけど。
菊池 契月の菊図も素敵でしたよ~