一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

雛祭り。

2007-02-25 11:20:57 | よきもの
手作りのお雛様をかしていただきました。
。。。。。
かわいい。。。
お顔がなんとも可愛らしいです(*^_^*)
蛤にちりめんの古布でこしらえてあります。

お二人は愛らしく寄り添っておられ、見ているだけで幸せな心持ちになります。
何となく、雛人形を飾ってお祭りする意味をはじめて感じたような気がします。
ましてやこのお雛様を『お飾りや。』と、持って来て下さったのは私が京都で母のように思っている方でしたので、その真心も感じたりいたしました。

なんにしても、このお内裏さまとお雛さまにはずっと仲良くしていっていただきたいな。来年も仲の良いお姿をお祭りさせて下さいね。

京都御所障壁画展

2007-02-06 01:19:03 | 京都国立博物館に行こう!!とその界隈
普段お目にかかれないものを拝見させていただけて、ありがたいなーとおもいつつ。
襖絵は、やはりお座敷で見てみたいものです。

その空間と、つながりを想像して、やっぱり御所で見てみたいと思いました。


新春特集陳列では『神像』。
高山寺の善妙神立像と白光神立像がでていました。
白光神立像は白くて美しいです。造作がどうというより、たたずまいが清涼な感じがして、私は好きです。
狛犬たちも可愛らしい(*^_^*)

ちょうど先日。白州正子さんの『西行と明恵上人』をテレビで拝見したとこでしたので良かったです。
明恵上人といえば、高山寺で木にとまっていた方・耳を自ら落とされて・犬を可愛がっておられた。
と、いうことくらいしか知りませんでしたが、昨年智積院で行われた、桜供養で声明が唱えられ、そのなかで栂尾明恵上人作の舎利和讃を初めて聴くこととなりました。
歌は、何とも哀しい響きでしたが、とても美しく、忘れることはありませんでした。

白州さん流にいうと。
今から思えば、この時が、私が初めて明恵上人に出逢った時かもしれない。?(^^ゞ



国立博物館では、友の会に入るとお得です。
特典が変更になったというので、暫く敬遠してたのですが、確認してみましたらばやはり良いかんじでした。?何をみてイヤになったのか、見間違えたのか?

京都・奈良・東京・九州の平常展は何度でも無料。
常設展好きなのでたまりません。

特別展は各博物館で違うかもしれませんが、六回無料で使えます。
ショップでも割引があります。
年会費3000円です。

化粧品づくりなんて

2007-02-04 11:22:00 | うんちく
まるで関係無いようでいて、実は深く関係しているのだということを、作るハメになり、知ることとなりました。

しばらく山歩きを好んでしていたり、お腹の調子を悪くすることもあったりか、一時肌がボロボロになり、日焼け止めにかぶれ。そのうち、何にも痛むようになり、苦しみました。

でも、おかげで出来うるかぎり自然派化粧品を自作してみることになり、面白いことに気付いたし、色んな材料の質や手作りの限界、精度、優秀さ。知ることが出来ました。

作ってみたもの。
化粧水多種。フェイス・ボディークリーム。石鹸。シャンプー・リンス。パック。入浴剤。ボディーパウダー。メイク落とし。日焼け止め。ファンデーション。リップクリーム。口紅。チーク。アイシャドー。制汗スプレーなどなど。

利点。成分が把握できるので、自分が何に反応しているかを知ることが出来る。
弱点。品質が保てない。精度を求めるのは皆無。手に入る材料も不安定。


驚くほど、私が普段仕事で手にしてきた材料ばかりでした。

簡単なところで、ハーブの化粧水などは、そままですが草木染めの染液ですし、制汗剤のミョウバンは染めの媒染、布・木などの滲み止め液ドーサに使います。

コラーゲンは接着剤に使う膠ですし、クリーム類を固めるのに使う蜜蝋は仕上げのワックスになります。

カオリンは入浴剤や石鹸シャンプーに入れたり、スキンパウダー・パック、良質なものはファンデーションにも使われているようです。
カオリンは天然陶土。画材では、白土となって下地などにつかわれます。

アイシャドーに使うアースピグメントも、天然顔料となるものがほとんどです。マイカは雲母といって、キラとして刷毛で引いたり、粒子の荒いものは地塗りなどに使います。

肌に使うということで、かなりグレードが違うものの、普段身の回りに溢れている材料ばかりなのです。
いつか彩色などに、生かせる時がやってくるでしょうか?