一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

7月1日追記【webラジオ昔話】むかしむかしのものがたり 第22話「だいだらぼっち」

2011-06-27 01:46:36 | webラジオ昔話むかしむかしのものがたり
石田彰さんと氷上恭子さんがたったお二人だけで、昔話をwebラジオで語ってくれます。

むかしむかしのものがたり 第22話「だいだらぼっち」
http://radiotomo.typepad.jp/old/2011/06/22-0a4c.html
↑ここからクリックして入って、緑の矢印のとこをポちっと押すと昔話を聴くことができます。
配信は過去2回までとなっていますので、お気を付けください。


むかしむかしのものがたり→ http://radiotomo.typepad.jp/old/
感想・リクエストページ→ http://www.radiotomo.com/mailform/mukashi2.html
RADIO TOMO!

えーー???
恭子さんが面白すぎる~ははは^^

演じ分けがめっちゃ面白かったですー
ふふふ。ちょっとるぱん的?(富士山だけに?)とも思いましたが、そうでもないのかな~?すみません。。汗
(そういえば、不二子ちゃんてイタリアのルパンアニメでは、マルコなんだって~。国費留学で、日本の妖怪の研究をしに来てた、イタリア人カップルが昔、言ってましたー^^;)

私の知ってるだいだらぼっちのお話ではありませんでしたが、なんだかすっごく楽しいお話になっていました~♪
地域の山もでてきて身近に感じられたし。

上州の山でもある浅間山はほんとに良く噴火するけれど、綿帽子のように雪をかぶって、冬はナカナカきれいなお姿になったりもするんですよ(だまっていれば、綺麗な花嫁さん姿です^^)。
上州は一陽の田舎なので、おこりんぼうで可愛い浅間山もフォローしてみます(笑)うん。あれっくらい全然許容範囲だー可愛いよ~浅間山ー

さて、ダイダラボッチといえば、「もののけ姫」にでてきたデイダラボッチを思い出しますね~
巨人・山ノ神。日本神話の国つくりの神。ともいわれています。
国つくりの神は、大国主大神。
ダイダラボッチのお話は、結構関東平野に、さらには上州群馬にも多くお話が残っています。
群馬の山神信仰には、赤城山を大国主大神(大黒様)とする信仰もあり、昔赤城文明というものがあったという話もあります。
民族的には、土着的縄文人系・或いは上州人は毛人と言われることもあり、アイヌの血を強くひいている。そして神社の形態をみていると、出雲系も深くくい込んでいるようですね。
赤城山は日光二荒山と、戦場ヶ原での喧嘩の昔話もあります。
赤城山がどちらかというと悪者で、負けちゃったんだったかな?
こういうお話からも、民族の攻防のようなものがあったのかな~と、感じ入ってしまいます。

また、ダイダラボッチの昔話の近くには、製鉄(「鑪(たたら)」に関わる伝承もあるようなので、何かしらの民族をあらわしていたと言う事もますますありそうですね^^



今回はだいだらぼっちの絵も募集されていました。
こういう企画いいですねー子供たちから、沢山の応募があるといいですねー^^
まあ。石田さんのお声だと、男前風味のだいだらぼっちに、なってましたけどね。
そして紙芝居もどき付きのCDが発売されるとか、わたしの儚い願望ですー。。そうだよ。応募したらいいんじゃない?



そうそう。
昔話で検索しても、なかなかあがってこないので、普通に”ラジオ 昔話”で少しでもあがらないもんかと、うちのしょぼいブログではありますが、表題を工夫してみました。効果があるといいんだけどなー←大きなお世話という話もありますが^^;

探してみると、webラジオで昔話って、結構あるものなのですね。いろいろ聴いてみました。
でもつくづくお二人の語る昔話は、とても楽しいです。
ただ普通に検索してみても、ほとんど引っかかってこなくて、もうそこにびっくり~
ほんとうに!勿体ない事だと思うのです。

今日も日本文化のお話を聞きに行って来たけれど、わざわざ東京から京都まで来られてる方もいて、昔話や民話の研究もされてるようでした。
民俗学や古代文化・芸能など少し関心を示す人がふえているような気がしますが。
単に私が好きなので、類する人が周囲に増えてきたというだけ?だったりして(笑)


あとはフジパンの”民話の部屋”が、安心の語りで結構好きかな。
語りは、井上瑶さん。やっぱりお上手ですー



さて、次回はどんなお話でしょう?
昔話をwebラジオで!
配信は7月7日(木)いつもより一日早いようです。七夕のお話なようですよ^^
RADIO TOMO!
むかしむかしのものがたり


着付け教室をはじめたお友達たちがリンクを貼ってくれました。
ふあふあくらぶ 奈良の生駒で着付け教室・苔盆栽・パン教室

京女さとこはんは一陽の帯留めを身近に実際に使って下さっています^^
記事で紹介してくださいました。ありがとうございます。
さとこの着物まわり
さとこの着物であそぼ
さとこのお着物着付け教室


blogram投票ボタン



にほんブログ村 美術ブログ 工芸へにほんブログ村

↑ランキング
に参加しています。
ポちっとご協力していただけたら嬉しいです^^

花の眠る場所。~紫陽花の章~

2011-06-24 16:22:29 | 花の眠る場所。
五月雨落ちて


花つよく 

いろも 匂いも 立ちにけり

四葩(よひら)の玉に 星も住みける



ほの暗い露の中に

或は薄闇にこそ、
その存在をつよく知るのは、とても不思議な感じがする。



匂うという言葉は、香りではなくて色を精彩に美しく映える様子のことをいったのだという。古代日本人は、色の精彩さを匂うと表現する感覚を持ち合わせていたそう。

ほの暗い雨の日
山に咲くつつじの色の美しさや、
薄闇の中。不思議にも花の気配をとても強く感じて、
どこにあるのだろうと探してしまう。
単純に雨や薄暗さで、五感が自然にいろんなものを探ってしまうのだろうと思うけれど、

その時
花をひときわ美しく感じるのも事実だ。。^^


桜の章でもでてきたけれど、古代日本人は概して花の散るのを惜しむ。
そしてその反対の理由から、花と実が永続的に保つことを深く望み。花と実が長く着く木は長寿を祝うとして貴ばれた。

稀の木が古代、目出度いとされたのも同様で、「非時(ときじく) の香(かぐ) の木の実」が、何時までも枝から落ちずに留まっている姿に起因しているそう。

花や実の早く散るのが美しいか、長く保つのが良いかは、今ならば趣向ですむことであるけれど、
古代人にとっては、そうもいかない。
花や実、自然からの魂の囁きを聴いていたのだろうから。


そういう意味で、万葉の頃、いつまでも花を落とさぬ紫陽花もまた、縁起のよい花とされていた。
平安になると、四葩・よひら(額紫陽花)は夜をあらわし、少し寂しい印象をうける。
近年には、その色の移ろいやすいことから、あまりよい印象を受けない花でもある。

時と時代により、花のありかたが変わってゆくことが、興味深くもあり、
忘れさられてしまうのは、どこか少し寂しい。。


昔のことであっても、知っておくくらいいいじゃないかー^^と思い。
ボツボツと描き記していくつもりです~



着付け教室をはじめたお友達たちがリンクを貼ってくれました。
ふあふあくらぶ 奈良の生駒で着付け教室・苔盆栽・パン教室

京女さとこはんは一陽の帯留めを身近に実際に使って下さっています^^
記事で紹介してくださいました。ありがとうございます。
さとこの着物まわり
さとこの着物であそぼ
さとこのお着物着付け教室


blogram投票ボタン



にほんブログ村 美術ブログ 工芸へにほんブログ村

↑ランキング
に参加しています。
ポちっとご協力していただけたら嬉しいです^^

秀吉建立の大仏殿。~京都国立博物館界隈~

2011-06-18 22:40:07 | 京都国立博物館に行こう!!とその界隈
京都国立博物館付近を散策します^^

まず5月懸かりの博物館は、次々とつつじが満開に咲きみだれていました。


西門方向から旧館に向かって撮影



その昔、この辺り一帯は、方広寺という豊臣秀吉が建立したお寺の境内にあたりました。
小さくなりましたが、いまでも京都の豊国神社のとなりにあります。
博物館の敷地を囲む一つが2mも超える大きな石垣は、当時のなごりなんですよ。(大仏前交番周辺から見れます)


奈良東大寺の大仏を凌ぎ、6尺・約18mという毘盧遮那仏(びるしゃな-ぶつ)をまつった、大きな大仏殿があったのです。
今の博物館の南門は、三十三間堂南大門からつづく、ちょうど大仏殿に向かう参道にあたり、工事されている新館のちょうど裏手(或は豊国神社の裏手)が大仏殿跡だということです。
地震・火災により3度も建立しては失う、という羽目になってしまいましたが。
でもそれだけに、当時この辺りには沢山の職人さん達が住み着いていて、今もその名残があるのだと思います。


大仏殿跡地の公園

秀吉の霊廟は、博物館東の山手。阿弥陀ヶ峰に建立され、まつられています。
※阿弥陀ヶ峰は大変寂しい道で、ご近所のお年寄りからは、昔事件があったとも聞いています。女性の一人歩きや、ひと気の少ない時間帯は重々お気を付け下さい。

方広寺 豊国神社 阿弥陀ヶ峰 秀吉が眠る地 


動画を発見しました。

今も現存する、国家安康の梵鐘が一番有名かもしれませんね。

博物館のお庭には、方広寺遺跡から出土した石仏・石塔・建材、また秀吉が鴨川に架けた大橋の橋脚などもありますよ。
※現在常設館立替工事の為、特別展会期中以外、お庭には入れません。ご注意下さい。


秀吉建立のお寺には、養源院もあります。
こちらも博物館・南、三十三間堂東向かいにあります。昔は人の気の無いお寺で、血天井などもあり、何だか陰気な感じのするところだと思っていましたが、最近はよく人に道を尋ねられます。
八重の紅枝垂れ桜も美しいらしく、お参りする人もふえて、お寺もきれいになったみたいですね。
テレビの影響もあるのかな?




何故こんなことを書き出したかと言うと、理由はくだらないんですが、実は

石田彰さんと置鮎龍太郎さんによる『戦国BASABA弐 戦国トラベルナビ ~大阪・岐阜編~』(豊臣秀吉と、竹中半兵衛の縁の地を巡る企画CDです。)
というのを、ふらふらと予約購入てしまったんですね。。

石田彰さんの史跡ナビゲーションガイドということで、美術館の音声ガイド的なものを想像してしまって、とても期待してしまった訳なのですが。。
私らしく無い買い物~という結果となってしまいました^^;

そうですね。声優さんファンには、すごく楽しい内容なのだと思います。
単純に私が購買層に当てはまらなかっただけの事で、品物云々を何かいうつもりでは無いんですよ~^^
付属のブックレットには、声優さんお二方の写真も沢山のっていたし、史跡の説明も結構書き込んであって、お二人は楽しそうにガイドしてくれていましたし、折りしもロケ地で豪雪に見舞われた様子も面白かったです。
史跡を巡る、音声だけの旅番組のようですかね?

ですが、私のような者には過ぎた物でしたね~持て余してしまっています!勿体ないな~

そして秀吉縁の地であれば京都もなのに~と、なって。
もともとこの界隈を調べていたこともあって、ちょうど少し方広寺のことも調べていたし、近所の事だし、とむくむくとした気持ちになっての仕業なのでした。


曲がりなりにも、石田さんのファンであるので売り飛ばすには忍びない。。
そこで、もしファンの方でこちらのCDをまだ購入されて居らず、開封済み(2回くらい聴きました)でも構わないとおっしゃる方がおられたら、差し上げたいと思うのですが、希望の方おられましたら、よろしければ当ブログまでメールでご連絡下さいませ。
発送方法は、おそらくメール便になると思います。

まあ。ここのブログを石田さんファンの方がご覧頂いているとも思えないのですが(ファンであれば購入済みの方が多いと思いますしね)、きっとよっぽどご縁のある方になるのだろうと思います。
厚い石田彰さんファン、或は置鮎龍太郎さんファンであることを、条件とさせていただきます(笑)
ichiyo_raihku@mail.goo.ne.jpまでご連絡をお願い致します。


いろんな役者さんの朗読を聴いてみているのですが、やはり石田さんの語りが好きなんですよね。
「雨月物語」「立原道造」はやはり秀逸でした。
何度きいても、しっとりと味のくるものはいいですね。
なので、もっと聴きたいのです。。

最近、乙女向けの物ばかり発売されてて、私の聴けるものが全くありません(涙)
純粋に聴かせてくれるものも、もう少し企画されないものでしょうかね~。。は~。。。


さて、次回の京都国立博物館は!!
<特別展観>
百獣の楽園
―美術にすむ動物たち―
7月16日(土)~8月28日(日)
ゾウやラクダなどの大型哺乳類、イヌ・ネコ・ウサギといった愛玩動物、色鮮やかな鳥たち、ユーモラスな両生類、虫や魚、迫力の霊獣・・・縄文時代から現代にいたる当館の収蔵品の中から、選りすぐりの名品でお届けする初の動物特集です。制作年代や書画・彫刻・工芸といった表現のちがいを越えて、日本で愛されてきた動物たちの姿をいきいきと映し出します。

子供向けと思いきや、

双鹿図 円山応挙 筆
百犬図 伊藤若冲 筆
雪舟
元信
宗達
光琳
芦雪
北斎 
など、そうそうたる作家陣の出展がみられる他、

埴輪・唐三彩・鎌倉木彫

古美術ファンにも嬉しい作品群のもようです。


◆「ジャングル大帝」野外上映会
手塚治虫の原作をもとに作られたアニメ「ジャングル大帝(映画版)」を博物館庭園で上映します。
テレビ版第1話と第41話を中心に再構成した本編は、1967年のヴェネツィア国際映画祭で児童映画部門第1位サンマルコ銀獅子賞を受賞しました。展覧会とあわせて、どうぞお楽しみください。

日時:①7月22日(金) ②7月29日(金) 各日午後7時30分~9時(上映時間80分)
*中学・小学生の方は無料。一般の方は「百獣の楽園」チケットの半券をご提示ください。雨天中止。
*小学校低学年以下のお子様は、保護者同伴でお願いいたします。

◆少年少女博物館くらぶ
小学・中学生向け鑑賞会「博物館 まるまるアニマル!」
ゾウやラクダなどの大きな動物、かわいらしいイヌ・ネコ・ウサギ、色あざやかな鳥たち、カエルやサソリ、カブトムシにタコ、ついでに龍まで!動物をモチーフにした楽しい美術品を解説します。

日時:①8月2日(火) ②8月5日(金)
午前10時30分までに特別展示館入口前集合(各回40分程度、①・②とも内容は同じです)
講師:当館研究員 水谷亜希
参加費:無料

夏休みらしく、子供たちに楽しいイベントもいっぱいですよ^^



着付け教室をはじめたお友達たちがリンクを貼ってくれました。
ふあふあくらぶ 奈良の生駒で着付け教室・苔盆栽・パン教室

京女さとこはんは一陽の帯留めを身近に実際に使って下さっています^^
記事で紹介してくださいました。ありがとうございます。
さとこの着物まわり
さとこの着物であそぼ
さとこのお着物着付け教室


blogram投票ボタン
↑ランキング
に参加しています。
ポちっとご協力お願いいたします^^

花の眠る場所。~月見草の章~

2011-06-15 22:26:22 | 花の眠る場所。
露さりて


岸にたたずむ  つきみぐさ

川にながるる 月もあるかな



露の落ちるのも鎮まり、月見草も少しほっとしたように、川の岸辺に佇む。

雲間からは、月光も射し、花のまわりを、ほんやりと明るくする。

水面には待宵の月映り、その姿は川に流るるようであった。



月見草は、どこか寂しそうで、いじらい風情をもったお花のように想います。


群馬県には月夜野。
と、言う土地があります。祖母がいっとき育ったところで、私自身は幼少期に一度行ったことのある土地というだけなのですが、祖母が良く話してくれたので、
月夜野ときくと、なんだか懐かしくなります。

月見草は待宵草。宵を待ち、花を咲かせます。
昔、どこぞのお殿様が月夜野の地を宵の頃に散策し、その野っ原に立ち寄ると一面に待宵草が咲き乱れ、月の光を受けた原が一面にほの明るく輝いた。

お殿様は、よい月よの~

と、言ったとかなんとか^^;

ほんとに子供のころに聞いたお話なので、祖母の話や昔話を勝手に記憶でつなげてしまったのだと思います。。まあ適当にお聞き流し下さいませ。

noriさんの美しい月見草のデジブックをみていたら、月見草の記事が書きたくなりました^^
月ではなく、陽の光にキラキラと朝露とともに輝いていますー
noriさんのデジブックはこちら→http://blogs.yahoo.co.jp/kabotya707/archive/2011/6/8

待宵草は明治期に渡ってきた植物ということですが、、昔話もいくつか伝わっているようですし、もう少し古い時代からあったのではないかなー。
と思いますね~^^

昔話には、月見草の嫁。川を流れた月見草。などがあるようです。


着付け教室をはじめたお友達たちがリンクを貼ってくれました。
「ふあふあくらぶ 奈良の生駒で着付け教室・苔盆栽・パン教室」
http://ameblo.jp/fuwafuwapannookurimono/京女さとこはんは一陽の帯留めを身近に実際に使って下さっています^^
記事で紹介してくださいましたhttp://ameblo.jp/fuwafuwapannookurimono/entry-10820091491.htmlありがとうございます。


blogram投票ボタン
↑ランキング
に参加しています。
ポちっとご協力お願いいたします^^

正阿弥勝義

2011-06-12 01:59:00 | 美術展感想
正阿弥勝義

幕末・明治を岡山の地で生きぬいた、このとき最高峰ともいえる技巧をつくりだした希代の金工師です。


幕末・明治の超絶技巧展
大阪歴史博物館にて開催は、終了。現在は岡山県立博物館にて展示されているようです。



友人にお招きいただいて、行ってきました。もう先月終了の作品展だったので、
少し前のことですけどね^^;
私がとても好きそうだからと、連絡をくれたのです~ありがたいな~

そもそも京都にある三年坂美術館のコレクションを中心になので、元々好きで度々出向いていたこともあり、拝見したことあるものも多数ありましたが、小さな美術館なので、ちょこっとづつしか観れないんですよね。
なのでこれだけ沢山をじっくり拝見できることは、とても価値のあるものでした。
また、作品たちの時代性をよく感じることが出来ました。



実は明治の物って輸出用のものが多く、技巧が媚びたイメージが付きすぎていたので、あまり印象良く思ってはいなかったのですが。←截金は平安を中心に、奈良、鎌倉(室町かかりくらいまで)を中心に勉強することもあって、幕末・明治期は、あまり明るくないのです。特に最盛期の平安末期(院政期)、技巧を凝らしすぎたものは、美しくない。といわれていました。

ですが職人たちにとって、その苦しい時代背景を感じると、私は胸が苦しくなります。

特に金工は刀装金工が中心であったので、後ろ盾となる武士や、装飾する為のもの自体を失うことの心の内を察すると、何とも言えない気持ちになるのです。

しかし、江戸の時代に学んでいた、職人たちの技巧はやはり群を抜いていました。とにかく技巧を凝らしつつどれだけの数をこなしてきたかが、刀装金工から彫金芸術に転換されたとき、ありありと見てとれます。
とにかく仕事が速い。。
そして花鳥風月に関し、その感性の造詣が深いこと。

刀の拵えの装飾というものは、昔から本当にすごいものなのです。
考えれば、歴史的にもとても古くから人と共にあったものですから、当然なのかもしれません。

私の携わる截金工芸も、国の情勢によりなのか、一度は姿を消した工芸だといわれています。
そうです^^もういらないって言われてしまった訳なのです。
確かに、何かの役に立つものではないですからね。
私も、日本の今を考えたら、本当に必要?もっと現実的に人の為になる、他の仕事に就いたら?とも、頭では考えるのですが、
私には、どうしてもあきらめる事ができません(笑)。
いったいなんなのでしょう?業が深いとしか言い様がありません^^;
ですが、幕末動乱の時代に職人として生きぬいた先人達を見習って、とうてい足元にも及びませんが、がんばっていこうと思っています。
やはりがんばってきた先人達の作品をみると、力づけられましたね。有難いばかりです。


そういえば以前、古くから刀商を営んでいる方のお宅で、室町だったか桃山だったかの(沢山拝見したので分からなくなりました。江戸初期・中期かも^^;)、刀の拵えを拝見したとき、実際触らせていただけたし、私は少し振るえました。
それは海の宝尽くしの装飾で、びっくり象嵌という技法がつかわれていると言うことでした。

びっくりしました(笑)

それはわざわざ、金属の部分が剥げているように見せかけてあるのですが、継ぎ目などはもちろん見えず、わざと他の金属を被せるというとんでもなく面倒なことを、小柄などという狭小な世界に表現して、そのように見せかけている、というものでした。
ほんとはもっと正式な名前があるのかもしれませんが、その方に教えて頂いたのは「びっくり象嵌」ということでした。

もうほとんど刀・武具等、博物館に寄贈してしまったということですが、中でも秀逸のもの何点かは、どうしても手元に残して置きたかったそうで、それを拝見させて頂ける機会を得て、とても幸運でした。
もちろんこの世を去ることになったなら、残りも博物館に寄贈されると語っておられましたが、長生きはしていただきたいですね^^

着付け教室をはじめたお友達たちがリンクを貼ってくれました。
「ふあふあくらぶ 奈良の生駒で着付け教室・苔盆栽・パン教室」
http://ameblo.jp/fuwafuwapannookurimono/京女さとこはんは一陽の帯留めを身近に実際に使って下さっています^^
記事で紹介してくださいましたhttp://ameblo.jp/fuwafuwapannookurimono/entry-10820091491.htmlありがとうございます。

blogram投票ボタン
↑ランキング
に参加しています。
ポちっとご協力お願いいたします^^



【webラジオ昔話】むかしむかしのものがたり 第20話「ねずみ経」 第21話「河童の雨乞い」

2011-06-11 00:35:05 | webラジオ昔話むかしむかしのものがたり
石田彰さんと氷上恭子さんがたったお二人だけで、昔話をwebラジオで語ってくれます。

むかしむかしのものがたり 第20話「ねずみ経」
http://radiotomo.typepad.jp/old/2011/05/20-15f2.html
↑ここからクリックして入って、緑の矢印のとこをポちっと押すと昔話を聴くことができます。
配信は過去2回までとなっていますので、お気を付けください。

むかしむかしのものがたり 第21話「河童の雨乞い」
http://radiotomo.typepad.jp/old/2011/06/21-d6d6.html
↑ここからクリックして入って、緑の矢印のとこをポちっと押すと昔話を聴くことができます。
配信は過去2回までとなっていますので、お気を付けください。

むかしむかしのものがたり→ http://radiotomo.typepad.jp/old/
RADIO TOMO!

第20話のお話は「ねずみ経」というお話でした。
ふーむ。まったく覚えがないと、思っていましたが、聴いてみたらば記憶のはしっこにちょこっと記憶が~^^
子供の頃、どんだけまんが日本むかしばなしが好きだったんでしょ♪夢中で見ていたもんな~。.


まずは恭子さんお婆さん可愛い^^からはじまり。。

最初。
あれっ。石田さんー全然お坊さんぽくないよ~
と、思ったのですが、
あ~なるほどな。。相変わらず流石です。声の調子だけで、人物像を浮かばさせてしまうんですからねー

まあ。お経も全くお経の節では無い訳なので、いったい何を参考の節にしたのでしょうね~
何だか私は能とか狂言とか、謡などの古典的な節を思い出してしまって。
石田さんで謡が聴いてみたくなってしまいました^^←なぜか謡好きなんです♪
姿勢も良い方なので、きっと仕舞も似合いそうですよねー

分からないながらも、謡には泣かされてしまうことがあります。

義太夫なんかも、語りの世界ですもんね。
この間人形浄瑠璃を観にいった時なども、滂沱の涙でした。同じく訴える力が大きく必要な分野ですね。

石田さんがどのあたりを参考にしたかは、分かりませんが、何かちゃんと古典の匂いがしたんですよ~
まあ。落語など、お好きだということなので、自然と体に入っているのかもしれませんが。。
落語家の方は義太夫など古典を学んだりして、落語に生かす方も多くいるみたいですし。
こういう裏話なんかが、番組の制作ブログやツイッターでつぶやかれたりしたら、とても面白そうなのにな。と思います。


今回は罪のない安心な昔話でした^^

一陽が感じた教訓。

情けは人の為ならず。

思いやる(供養してあげたいという信心も含め)お持て成しの心が回りまわって、思いがけず厄災を退けたり、計らずも幸運を招くに至ったという、昔話の大道をいく。
心地よく安心して聞けるお話でした。


ただこういった安心できるお話を、もっとベタに田舎っぽく、
まるで時代を遡ったかのような古くさい当時の感触で、土くさーい感じを聴いてみたかったりします(現在はどこか今時で都会的だから)。
まあそれは、私の単なる好みですけど、
そうで無くても、匂いや質感や、湿度・温度までの違いを感じるくらいに、色んな語り方や、色んな方向からのシナリオで味わってみたいですね^^


第21話は「河童の雨乞い」でした。

おお!石田さん演じるお坊様が、お坊様でした。前回20話との演じ分けを思うと、ほんとにすごい方なんだな~と、思ってしまいます。やっぱり細かなところまで、きちんと人物像をつくってから、演じておられるのが、良く分かったような気がします。
恭子さんの祈祷師婆さまも、良かったですねー^^
こんな様子を聴いていたら、恭子さんには、むしろ民話的な感じでの語りを。。例えばお婆さんが炉辺で、孫に聞かせるような感じでのナレーションていうのも、ちょっと聴いてみたい好奇心に駆られます。

そうですね。河童の雨乞いは、少し胸がギュっとなるような、切ない心が残るお話になっていました。

ですが河童は、できることを精一杯、してくれたのですね~(涙)
何だかこの時期に、考えさせられるとても良いテーマでした。


河童は水神さまの眷属とも言われていますが、私は幼少期、川でおぼれて亡くなってしまった子供たちだとも、教えられた覚えがあります。

それは子供たちだけで川でよく遊んだり、泳いだりしていたし、大人たちから脅しつけられていたのだと思いますが^^
それに沢山泳いだあとの胡瓜はとても美味しいんですよね♪

河童がお椀をかしてくれるというお話もあったような気がします。
あと、どこで聞いた話だったか、脱皮した河童の衣を箪笥に入れておくと、衣装持ちになれるといい、縁起ものだというお話ですが、最初は小説で読んだ?のかな?ですがご近所のお年寄りも、そんな事を言っていたので、京都?近辺に伝わるお話なのかもしれません。
河童のお話はたくさんありそうですね~


次回はどんなお話でしょう?
昔話をwebラジオで!
配信は6月24日(金)
RADIO TOMO!
むかしむかしのものがたり

着付け教室をはじめたお友達たちがリンクを貼ってくれました。
「ふあふあくらぶ 奈良の生駒で着付け教室・苔盆栽・パン教室」
http://ameblo.jp/fuwafuwapannookurimono/京女さとこはんは一陽の帯留めを身近に実際に使って下さっています^^
記事で紹介してくださいましたhttp://ameblo.jp/fuwafuwapannookurimono/entry-10820091491.htmlありがとうございます。

blogram投票ボタン
↑ランキング
に参加しています。
ポちっとご協力お願いいたします^^