一陽来福  ~齋藤一陽による截金の日々~

伝統工芸。截金職人齋藤一陽が、日々の物創りの様子を紹介します。

截金の髪留(バレッタ)。

2012-03-02 21:48:03 | 木地物-作品群-
漆をかけて、髪留に截金を。

と思い馳せて早幾年。。

なかなかうまくいきません。

それでも少し形になったもの。モニター用。

まだ外には出したくないレベル。

ガラスといい、中途半端なものばかり作ってる気がする。
いや。でもこれも目を背けられない課程なので、きちんと受け止めましょうかね~~










着付け教室をはじめたお友達たちがリンクを貼ってくれました。
ふあふあくらぶ 奈良の生駒で着付け教室・苔盆栽・パン教室

京女さとこはんは一陽の帯留めを身近に実際に使って下さっています^^
記事で紹介してくださいました。ありがとうございます。
さとこの着物まわり
さとこの着物であそぼ
さとこのお着物着付け教室


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季節の草花で装飾す。。

2009-05-13 03:22:43 | 木地物-作品群-
20cm角くらいの小さなお盆?です。

木地を生かしてさらっと装飾。
四季の草花としました~

金にプラチナを程よく混ぜて装飾したのに、写真写りがほんと悪いね~
截金は光が入らなければよく見えないし、光をあてると膨張してしまって、写真ではやぼったくなってしまいます。

現物はもちょっと繊細な代物です^^←言い訳みたいでカッコ悪いけど~




あしらった文様も、実際は1.5cm強程度の大きさなので、プラチナを施した葉の葉脈なんかは、かなり細かい細工になっています。

春 蕨
夏 笹百合
秋 薄
冬 水仙
としてみました。



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香合に截金

2009-02-27 02:24:07 | 木地物-作品群-
京木地師、綾部之さんの轆轤細工の香合に截金装飾をさせて頂きました。ありがとう御座位ます。
木地の美しさを生かすため、文様はサラッとあしらった程度です。

しかし綾部さん!もちょっと時間を、下さいっ!!^^
自分勝手な文様にするより、木地の木目に添わせたかたちにしたいので、もう少し木地と過ごす時間が頂きたいのです。



雲を思わせる木目には空を舞う花喰い鳥を。
黒柿の木には、黒柿の黒に高貴に映えるプラチナを中心に霊芝唐草風文様を散らしてみました。
時間の許す限り精一杯はやりましたが、やっぱりもう少し詰める必要があります。
どちらかの百貨店に出展して下さっている?そうです。

神代杉への截金装飾パート2

2009-02-21 01:02:34 | 木地物-作品群-
おなじ天平風でも趣きをかえて、ガッツリと、私にしては豪快?な感じにしてみました^^
今回は、とくによい集中力をキープできたように思いました。
そもそも作業中は無心になるものですが、心も良い状態でした。
でも、文様は早くにきまって下絵も出来ていたのに、なかなか出てきてくれない代物でもありました。
出てくるというのは、降りてくるというか。う~ん。詰まってくるというのか?な?
いつもはしっとり降りてきてから作業に入るので、作業しながら詰めていくのは初めてのことでしたが、少し荒削りにはなるけれど開拓にはいいかもしれないという体験でした。
やっぱり納期もありますし、自分時間という訳にはいきませんものね^^


楽しかった神代杉との生活も終わってしまって、少しさみしいです。
もちろんスッタノハゲタノと、色々不甲斐無くも思う時もありましたが、結局最後は感謝で終わりました。
ありがとう御座位ます。

神代杉への截金装飾。

2009-02-13 21:52:44 | 木地物-作品群-
ある日。
文箱へ截金装飾のお仕事がきました。
素材の木はどんなのが良いのですか?とのご連絡を受け、神社の境内で電話を受けました(熊野曼荼羅を依頼されている神社で打ち合わせ中でした)。
”作家さんたちは神代杉などでされています。桐でも目の細かいものや、細工栄えする木なら何でも”とお答えしました。
後日。神代杉なんて高価過ぎるし、貴重で材が無い!とのお返事で、内心がっかりしていましたが。
熊野(和歌山)の旅にでる数日前に何と、手に入りました!とのご連絡でした^^それもほんの偶然で、和歌山の木こりさんからゆずっていただけたのだそうです。
う~んありがたいことです。
そんな神代杉をせっせとヤスリで肌をなめらかにして、文様は天平風にしてみました。あんまりカッチリしないよう。かわいい感じに。でも繊細に^^
神代杉さん。私の手元に来てくれて、本当にありがとうね;;


神代杉とは
神代の昔から眠りつづけているという意味で、天変地異により、偶然出来た貴重な環境により、千年単位で生きたまま腐らず埋まってしまった木といわれる。主に秋田、山形、伊豆半島などで採掘され、高級日本建築の装飾や、工芸品の製作に用いる。のみを打った瞬間の木目は白いが、数十秒の間に空気と光に触れ、みるみるうちに黒くなる。生命の息吹を感じさせる、神秘的な木である。とのこと

熊野ツナガリで一つ話^^
先日作家の原秀雄さんにオーガニックレストラン・マチャプチャレさんでバッタリお会いしました。
原秀雄さんは蔓・流木の他、流石も使って作品を作っておられます。
熊野には石の信仰があって、窟のご神体を目にしますが、神さまに石の玉(魂)を捧げるって慣わしがあるそうです。
神社に玉(石)を置いてくるって玉置神社そのままではないですか~(笑)


ぜーぜー

2009-01-16 22:27:37 | 木地物-作品群-
すっかり明け過ぎてしまいました。
おめでとうございます。
暮れから13日までの納期が二本。15日までの納期が一本のお仕事を頂だい致しまして、やっとこひと心地ついたしだいです。
久しぶりに思いっきり細工させていただけるものでして、おかげでとても楽しいお正月を過ごさせていただきました^^ありがとう御座位ます。

金箔1mm幅をさらに十等分近くにカットして、1mm以下のピッチで細工していくことになるとその集中力をキープするのはナカナカ骨の折れることで、大げさと思われるかもしれませんが、スポーツ選手のように色々調整しながら、そのテンションを作りあげていたりしています。
この楽しかった作業は朋文氏の観音経の入る装飾箱となりました。
観音経ということで、蓮のお花のモチーフになっています。
でも商品となるので、こちらではボヤっとお伝え致します。
と思ったけど、あまりにもボヤケすぎでしたのでこんな感じで^^

下部


上部



今年の成果

2006-12-31 20:26:18 | 木地物-作品群-
本年も終わりです。ありがとうございました。

伝統工芸展の選考で不可になったものを見るのが嫌で、ずっと箱に入れたままになっておりました。
何といいますか。自分が一番良く分かっているだけに嫌なのです。

まず。下地が悪く、せっかく繊細に施しても逆にみすぼらしくなってしまっていること、デザインの詰めの甘さ。表現に技術が追いつかなくなって稚拙であること、彩色の失敗、仕上げコーティングの問題。
数え上げればキリがなく見るのが怖かったのですが、
このほどやっと勇気を出して、向き合うことになりました。
みつめております。


今年は色んな発想に恵まれはしたものの、これといった作品にまでおろしてこれず、あちこち調べてたり手を出して、頭から湯気を出す始末でした。

来年は少し整理をして、何がどこまで形に成れるかは分かりませんが、それと同時にステップアップを図りたいと思っております。


どうぞ来年も宜しくお願い申し上げます。

搬入

2006-08-08 18:15:38 | 木地物-作品群-
こんなの出品してみました。


もちろん審査が、まだあります。来年は、もっともっと気合いを入れます。

今まで仏像や仏画に、文様としてばかりキリ金させていただいてきて、初めて箱に表現させてもらいました。難しいー(>_<)

また今日から初めてと思い、がんばります♪